JR東日本 定期券発売機発行のSuica定期券

自身が通勤で使用する定期券の継続購入に際し、初めて定期券発売機で購入してみました。

2007年12月15日に拙ブログ「JR東日本の定期券発売機」にてエントリーいたしましたように、昨年の12月までは定期券発売機は現金のみの取扱いであったために敢えてこちらで購入することはしませんでしたが、クレジットカードが対応になったため、今回試しに購入してみました。

images (MV発行券)   images (定期券発売機発行券)

左がMV発行のもので、右が今回購入した定期券発売機発行のものです。
このように比べてみますと、同じ区間のSuica定期券ですが、様式がだいぶ違います。
MV発行のものはマルスで発行したものと基本的に字体・レイアウト共様式は同じであり、JR各社の標準パターンになっていますが、定期券発売機のものはかなり独特です。
特に字体は国鉄末期からJR初期に存在した「定乗印発機」のものと良く似ています。これは恐らく開発された当時のシステムを改良されたものが使用されていることに由来するものではないかと思われます。

images (国鉄時代の定乗印発機発行券)

それでは双方が大きく異なるところを比べてみましょう。

images (MV発行券)   images (定期券発売機発行券)

まずは、JR東日本で発行されたことを示す「□東」マークです。
MVのものは右上のR通番(クレジットカード利用時の紐付けを示す通し番号)の後に「東」と表記されていますが、定期券発売機のものは左上に「□東」と独立表記されています。

images (定期券発売機発行券のR通番)

また、定期券発売機発行券のR通番は右中の使用開始日の上に表記されています。

次に、乗車経路の表記方法です。
双方共、東小金井駅と起点とし、中央本線の中野・新宿・四ツ谷を経由して御茶ノ水にて乗換え、総武本線を経由して秋葉原で再び乗換え、東北本線・東海道本線(山手線・京浜東北線)の神田・東京・新橋を経由して品川を終点とする経路にて発券されています。

images (MV発行券)   images (定期券発売機発行券)

MVのものが一般的によく見られる表記方法ですが、定期券発売機のものは単に線名のみが羅列されている表記方法で、経由駅名の表記が東京駅以外全くありません。ある意味、かなり不可思議な表記方法です。一瞬、どこを経由しているものなのか分からなくなります。

最後に、乗車区間の字体を比べてみましょう。

images
images (乗車区間表記の字体比較) 

上がMVのもので下が定期券発売機のものです。
MVのものは駅名は大きく、中間の矢印は小さめになっていますが、定期券発売機のものは駅名は小さめで、中間の矢印は逆に大きめです。

首都圏のJR東日本の駅で観察していますと、定期券を発売機で購入する乗客の間では「定期券は定期券発売機で購入するもの」という概念が存在するのか、定期券発売機に行列ができていても、隣のMVには誰も並んでいない、という現象が良く見受けられます。
この状況から推察するに、首都圏のJR東日本管内で利用されている定期券にはかなりの割合で定期券発売機で発行された定期券やSuica定期券が利用されているものと思われますが、普段何気なく使用されてはいるものの、字体やレイアウトの違いが随所に見受けられる定期券発売機発行の定期券やSuica定期券は、もしかするとJR各社の間では異端児なのかもしれません。

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