ひたちなか海浜鉄道 那珂湊から勝田ゆき乗車券

今年の1月、ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅で発行された、勝田ゆきの硬券片道乗車券です。


   

日本交通印刷調製のB型券で、桃色ひたちなか海浜鉄道自社地紋の一般式券となっています。

同社は数年前から那珂湊駅において硬券入場券と乗車券を発売しています。入場券は大人用1種類のみですが、乗車券は那珂湊から各運賃帯までの一般式の大人・小児用券となっており、区間によっては小児専用券も設備されています。


今回ご紹介いたします勝田ゆき券ですが、少々感じたことがありましたのでエントリーさせていただきました。


   

まずはこちら、数年前の鉄道フェスティバル会場で買い求めた勝田から那珂湊ゆきの券をご覧ください。通常勝田駅では硬券の発売はしていないようですが、これは同社が硬券を作成した際にコレクション用として発売されたものです。

勝田駅発の券を見ますと、発駅である勝田駅の表記や発行箇所名・小児断片のすべてが「〇社 勝田」と表記されています。


同社の勝田駅のりばはJR勝田駅島式ホームの1番線にあり、ホーム上に金網で隔てられています。そして、その入口に精算所小屋があり、両社の精算改札および自社の出札業務が行われています。
JRからの乗換でない旅客が外からの乗降の際は、JRの出札口もしくは自動券売機で乗車券を購入し、一旦JRの改札口を入って1番ホームへ行き、再度同社の精算小屋で乗車券を提示して乗車します。

「〇社 勝田」駅というのはまさにこの精算小屋のことを指していると思われ、JR勝田駅とは違う「社線の駅」として区別されているものと考えられます。
このような表記方法は全国のJRと駅構内を共有している事業者が採用している方法で、社線独自の出札窓口で発行される乗車券類に使用されています。


では、那珂湊駅発行の券に戻りましょう。

同社の列車は「〇社 勝田」駅で終着なのですが、この券の着駅は「勝田」と表記されており、「〇社」表示は一切ありません。

この券に「〇社」表記がないのは、「〇社 勝田」駅で列車を降りた旅客がJRの改札口まで行くことができることを表現するために「勝田」と表記されているのでしょうか?
それとも、ただ単に印刷段階で「〇社」表記を付けなかっただけ、あるいは付け忘れたのでしょうか?

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