東武鉄道 館林駅発行堀切ゆき乗車券

昭和59年3月に東武鉄道館林駅で発行された、堀切ゆきの片道乗車券です。


   


黄褐色とぶてつ自社地紋のB型一般式券で、足利印刷で調製されたものと思われます。


同駅は伊勢崎線のほかに小泉線と佐野線の駅となっており、小泉線と佐野線は始発駅となっています。東武鉄道としては要衝駅となっており、特急「りょうもう」が停車する駅です。
この券が発行された昭和59年には特急「りょうもう」は1800系電車で運転されていた急行の「りょうもう」号でした。


そのためか、当時はすでに券売機が設備されて乗車券の発売は券売機によって行われていましたが、窓口にも急行停車駅ゆきの乗車券については硬券の口座がありました。

この券は北千住まで乗車券として設備されておりましたが、営業キロ67.5kmの運賃帯は営業キロ69.3kmの堀切駅と同運賃帯であることから、急行を降りてから各駅停車に乗り換えてその先まで行く旅客へも発売できるよう、最遠である堀切までの口座として設備されていたようです。


   


裏面です。

「〇61」は循環番号であり、これだけ大きな循環番号が振られているということは、かなりの需要があった口座であることが伺えます。


「〇急」は急行券類と共に発売された乗車券であることを示しているものと思われます。

かつての国鉄では急行券類と同時発売された乗車券に限って前売りや発売駅以外の駅からの乗車券を発売することができ、同時発売された乗車券には「〇急」のゴム印を捺印して発売されていました。

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