JR東日本 小海駅発行 小諸から上野ゆき繁忙期用特急券

昭和62年11月に小海線小海駅で発行された、小諸から上野ゆきの繁忙期用特急券です。


   


黄褐色こくてつ暫定地紋のD型券で、東京印刷場で調製されたものです。

繁忙期用は発売時期が短いため、軽井沢駅のように大口需要のあった駅以外では記入式や準常備式で設備されていたのが殆どでしたが、同駅は列車名は記入式であったものの、区間については印刷されておりました。上野までの特急料金が200キロ帯となる区間は小諸より長野方に戸倉~御代田間の特急停車駅発の特急券の発行も考えられますが、ここでは敢えて小諸発限定で設備されていたようです。

この当時は小諸駅に停車する特急列車はあさま号のほかに金沢から信越本線経由で運転されていた白山号もありましたので、列車名欄は「あさま 号」と印刷されることなく記入式となっており、あさま号と白山号のどちらにも使用できるようになっています。


   


裏面です。


この券は12月の年末繁忙期用として発売されていますが、その前の繁忙期は8月31日以降ありませんので、夏の繁忙期以来の発売であったのでしょうか、D型用のチケットホルダー跡がくっきりとしており、裏面の焼け方から最低でも夏以来のブランクがあったことが伺えます。

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