野辺地駅発行 北福岡駅他7駅ゆき矢印式片道乗車券

昭和55年1月に野辺地駅で発行された、北福岡(現・二戸)・金田一(現・IGRいわて銀河鉄道金田一温泉)・玉川・角の浜・石川・弘前・黒石(廃駅)・鶴泊ゆきの片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型矢印式大人・小児用券で、仙台印刷場で調製されたものです。

国鉄では有効期間が2日となる「中・長距離」きっぷは一般式券として設備されるのが一般的ですが、ここでは比較的珍しい矢印式として設備されています。これは各駅ゆきの券を各々一般式で設備すると「金田一・北福岡ゆき」「角の浜・玉川間ゆき」「弘前・石川ゆき」「黒石ゆき」「鶴泊ゆき」の5口座になってしまいますが、さほどの需要が見込めなかったのか、このような様式で纏められてしまった感があります。

このような矢印式の「中・長距離」きっぷの例として、私個人と致しましては拙ブログ2012年12月15日エントリーの「三河三谷駅発行 51~60km区間ゆき乗車券の変化」で御紹介いたしました名古屋印刷場調製の券くらいしか他に確認した記憶はありません。


   


裏面です。「野辺地から表面矢印の駅ゆき」という記載と発行箇所名が記載されています。


とは言え、運賃改定後も残ってしまった残券ではありますが、券番は04572と決して少ない番号ではなく、発売された件の殆どの着駅が弘前ゆきであったものと推測されます。

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