中国ジェイアールバス 〇自 出雲市駅発行 神立橋ゆき片道乗車券

前回エントリーに続き、中国ジェイアールバス関連の券をもう一つ御紹介いたしましょう。


   


昭和63年9月に中国ジェイアールバス 〇自 出雲市駅で発行された神立橋(かんだちばし)ゆき片道乗車券です。桃色こくてつ暫定地紋のB型一般式大人・小児用券で、広島印刷場で調製されたものです。
着停留所の神立橋停留所は、出雲市駅から一畑電車の線路を渡って斐伊川に当たったところで、初乗り最遠区間となります。


まだJR民営化直後の時代の券で国鉄時代の地紋が使用されており、この券には広島印刷場で調製されたバス乗車券に表記される、鉄道線の乗車券と区別するための「JRバス経由」の文言がありません。


   


こちらは前回エントリーの、〇自 広島駅で発行された券です。経由欄に「JRバス経由」の文言があります。広島印刷場で調製されたバス乗車券には、国鉄時代から「国鉄バス経由」という文言が入っていましたので、この券は民営化準備の繁忙による表記漏れミスの疑いがあります。


中国ジェイアールバス はこの券が発券された年の3月に、国鉄分割民営化によって国鉄中国地方自動車局から承継されたJR西日本中国自動車事業部からバス事業を引き継いで発足したバス会社で、この券は、JR西日本中国自動車事業部時代の残券であると思われます。

同社はその後、平成12年に組織改正を行い、島根県を担当していた出雲営業所を島根支店に変更しましたが、平成15年には島根県内の路線バス事業から撤退し、同区間の路線バスは一畑バスが運行しているようです。

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