上田交通 上田から上田原ゆき片道乗車券 ~その1

1981(昭和56)年12月、上田交通(現・上田電鉄)上田駅で発行された、上田原ゆきの片道乗車券です。


   

青色TTDてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、日本交通印刷で調製されたものです。

当時の上田駅は現在のJR上田駅およびしなの鉄道上田駅である国鉄上田駅と同一の改札内にあり、現在の「お城口」側の出改札業務は国鉄に委託されており、上田交通のホーム内に小さな精算所兼乗務員休憩所のような小屋がありました。

現在の「温泉口」側には出口は無く、現在の駅前ロータリー部分に上田交通の側線があり、その先の東急REIホテルがあるあたりに上田電鉄バス(現・上田バス)の車庫がありました。


   

当時撮った上田交通上田駅に停車している丸窓電車です。この当時は写真を撮りたいと駅事務所に申し出れば、二つ返事で許可を貰え、構内に留置されていた車両群を写真に収めることができた時代でした。
上田交通のホーム先は国鉄信越本線の側線になっており、撮影時には貨物列車が運転停車しておりました。この側線部分が現在のしなの鉄道のレールにあたるところと思われます。


昨年(2019年)10月に市内を襲った台風19号で、上田駅~城下駅間にある千曲川を渡る鉄橋である千曲川橋梁が崩落し、現在同線は上田~城下間が不通となり、バスによる代行輸送を実施しています。

地元自治体である長野県上田市は同橋梁を市の所有するものとし、現在市によって本格的な復旧作業が進められています。
市が鉄橋を所有するのは、国の特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業費補助を活用するためで、同線が赤字事業者の赤字路線であるという前提条件をクリアすることから同補助を利用することにより、総事業費の97.5%が国負担となるということです。
まず上田市は上田電鉄から崩落した鉄橋の寄附を受け、市の資産にしたところで修繕費用である約8億6000万円を19年度一般会計の補正予算に追加計上するという方法が採られているようです。

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