西武鉄道 昭和50年代の券売機券(金額式券)~その2

前回エントリーで西武鉄道で発行された昭和50年代の金額式券売機券を御紹介いたしましたが、国分寺線国分寺駅にはちょっと変わった様式がありました。

同駅の南口は出改札業務の一切が国鉄によって行われており、南口から西武線に乗車するには国鉄の改札を入場し、構内を横断する必要がありました。そのため、西武鉄道の乗車券は国鉄が発売を受託しており、国鉄の券売機と並んで暗めのオレンジ色の西武鉄道の券売機が2台設備されていました。そして、なぜが1台が多能式でしたが、1台は単能式という状態でした。


    (多能式券売機券)

    (単能式券売機券)

上の1枚目が多能式券売機で発行されたもので、下の2枚目が単能式券売機で発行されたものです。

多能式券は1980(昭和55)年11月に発行されたものになります。西武鉄道本体で発行されたものとは異なり、国鉄の券売機が使用されていたために券紙の規格が合わなかったためと思われますが、桃色PJRてつどう地紋の汎用券紙が使用されており、国鉄のメンテナンスに合わせていたのだと思われますが、キレート式券になっていました。


   

加工してもわかりづらいですが、PJRてつどうの汎用券紙が使用されていることが判ります。


単能式券は1982(昭和57)年3月に発行されたものになります。こちらも西武鉄道本体で発行されたものとは異なり、国鉄の券売機が使用されていたためか桃色PJRてつどう地紋の汎用券紙が使用されており、キレート式券になっていました。


   

加工すると、PJRてつどうの汎用券紙が使用されていることが判ります。


これらの券は国鉄西鉄道管理局が発売を受託していたため、他の駅の例のように同局管内の駅で発行されたことを示す「〇西」の符号が付けられていました。
符号部分を拡大してみました。


   

多能式券の符号です。券売機番号を示す「自(151)」の前に印字が潰れてしまっていますが「〇西」の符号が確認できます。


   

こちらは単能式券の符号です。券売機で発行されたことを示す「自」の後に「〇西」の符号が確認できます。

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