JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
JR東日本 千駄ヶ谷駅から140円区間ゆき 片道乗車券
前回エントリーで都営地下鉄国立競技場駅で発行された乗車券を御紹介致しましたので、今回は東京2020オリンピックのメインスタジアムに一番近いJR駅である千駄ヶ谷駅で発行された乗車券を御紹介致しましょう。
開会式当日である2021(令和3)年7月23日に、JR東日本中央東線の千駄ヶ谷駅で発行された140円区間ゆきの片道乗車券です。桃色JRE地紋のA型金額式券売機券となっています。
同駅はみどりの窓口等の出札窓口のない駅となっており、旅客が求めるすべての乗車券類を発行することが不可能なことから「〇ム」表記が付けられています。
出札窓口はありませんが、入場券の発売は券売機で行われておりますので購入することができます。
同じ券売機で購入した普通入場券です。
当初は乗車券のみ購入しましたが、やはり入場券も購入しようと思って再度同じ券売機で購入したため、発売時刻が乗車券と2分の差があります。しかしながら、券番は連番であり、それだけ券売機で乗車券を購入する需要が無いことが窺えます。
同駅では指定券券売機でも乗車券を購入することができます。こちらの券には「〇ム」表記はありません。
前回の東京オリンピックでは専用の往復割引乗車券が発売されたりしていましたが、今回はそのようなものが発売されているという情報はありませんでした。
前回の東京1964オリンピック開会式当日である1964(昭和39)年10月10日に東京駅で発売されたもので、首都圏いろいろな駅で発売されていました。
今回も何か発売されるか期待しておりましたが、いろいろと前例のない状況下でのオリンピックでありますし、紙の乗車券というものがある意味過去のものになりつつある現在、このようなものは生まれて来なかったようです。
千駄ヶ谷駅は直営駅ではありますが、先ほど申し上げました通り、みどりの窓口の営業は2007(平成19)年を以って終了しており、出札窓口業務の無い駅となっています。そして、今回の東京2020オリンピック大会の準備として、かつて東京1964オリンピック大会の際に改装された駅舎の再改装工事と、新設された臨時ホーム撤去のうえで西行1番線ホームを新設する工事が実施されましたが、今回のオリンピックはコロナ禍による各イベントの無観客化となり、せっかくの工事が日の目を見られない状態になってしまっています。