金額式以外の集中印刷券 ~その1

数回亘って国鉄でかつて印刷されていた集中印刷方式の券ですが、御紹介の金額式券の他、相互式券も存在しました。


   

1977(昭和52)年5月に、青梅線御嶽駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道相互式券になります。
桃色こくてつ地紋のB型相互式券で、東京印刷場で集中印刷方式で調製されたものになります。
やはり、金額式券の場合と同じで、大人専用券あることが条件になります。


   

裏面です。集中印刷方式で印刷されたため、裏面には券番以外の印刷はありません。


   

次の券は、1964(昭和39)年6月に東海道本線(京浜東北線)蒲田駅で発行されたもので、桃色こくてつ地紋のB型相互式片道相互式乗車券になります。
当時、人の心理に対応する様式として制定されたもので、印刷を赤字にすることで「キセル」等の不正乗車がしづらいとして制定されたものです。


   

裏面です。小面印刷の際の券番は黒字で印刷されていますが、集中印刷方式の場合、券番も赤刷りで印刷されていたようです。

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