三菱石炭鉱業大夕張鉄道 南大夕張駅 普通入場券

1986(昭和61)年9月に、三菱石炭鉱業大夕張鉄道の南大夕張駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人専用券で、札幌交通印刷で調製されたものと思われます。
券紙は真っ白のボール紙のような光沢のあるもので、インクの乗りが悪そうな素材が使用されています。


   

裏面です。
灰色のザラザラしたもので、小学校の図工で使用した「工作用紙」のような感じの券紙です。

普通入場券の設備はあるものの、近隣には住宅等もさほどなく、末期は殆ど観光客用に設備されていたような状態だったようです。また、小児用入場料金の設定は無かったと思われますが、小児用券は未見です。


三菱石炭鉱業大夕張鉄道は大夕張炭鉱の開発に伴って開通した専用鉄道で、1939(昭和14)年に三菱鉱業株式会社線として地方鉄道に改組され、旅客営業が開始された経緯がありますが、基本的には大夕張炭鉱から採掘された石炭輸送がメインで、その他、林産品の輸送が行われていました。しかしながら、相次ぐ閉山・合理化により、御紹介の券が発行された10か月後の1987(昭和62)年7月に全線廃止されてしまっています。

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