伯耆大山駅発行 大山山の家寝台宿泊券

昭和53年1月に伯耆大山駅で発行された、大山山の家寝台宿泊券です。


   


青色こくてつ地紋のA型券で、大阪印刷場で調製されたものと思われます。


国鉄は全国各地に「国鉄山の家」を建設し、夏は登山客、冬はスキー客でそれはそれは賑わっていました。大山山の家はそのなかの一つで、国鉄山陰本線と伯備線の駅である伯耆大山駅には、硬券の宿泊券が設備されていました。
発行当日1泊限り有効とあることから、予約が確実な宿泊者に対し、当日駅で前もって精算する際に使用されていたことがわかります。

この券は「寝台宿泊券」といって洋室のベッドに泊まる宿泊券で、他に「和室宿泊券」という和室用のものがありました。

券面の金額は、4月から10月の「夏季料金」と11月から3月までの「冬季料金」の2段構えとなっていましたが、それそれの券を用意するのではなく、発売日を基準として料金を分けていました。これは原則前売として発売することをしていなかったためにできたことで、前売で発売した場合、発売額がまちまちになってしまい、日々の精算業務に支障が出てしまいます。


   


裏面です。
券番と発行箇所名が印刷されていて、表を見なければ鉄道の乗車券と見間違えるような内容です。確認しておりませんが、山の家でも宿泊料金の精算はしていましたので、山の家で発行された券は発行箇所名が異なっていて、「大山山の家発行」となっていたかもしれません。


楽しかった夏休みもそろそろ終わり、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

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