趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
JR北海道 普通手回り品切符
平成27年10月に札幌駅改札で発行された、普通手回り品切符です。
白色荷札型上質紙に赤色印刷となっています。
券部分を拡大してみました。
発行に際して着駅(持込区間)を記入しなければならないことになっているということで、新札幌までとして頂きました。
発行日を記入する欄の最後にはカッコ「()」が付いており、これは「ヨ」の記入をするものと思われます。
購入した時は気づきませんでしたが、発行箇所名の捺印が漏れていました。
裏面です。注意書きの記載があります。
左下にある「5.5x7.5」というのは用紙の大きさと思われ、「筆A55」は用紙の厚み等の規格と思われます。
最後の「増田」というのは不明ですが、恐らく印刷をした印刷会社名と思われます。
持込月日と発行日はゴム印で捺印されていますが、奇しくも赤インクで捺印されており、これが切符に合わせて敢えて赤色で設備されているのかが後になって気になりました。
甲府駅発行 国分寺・中野間ゆき片道乗車券
昭和58年3月に甲府駅で発行された、国分寺・中野間ゆきの片道乗車券です。
青色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。これも1500円運賃券として発掘されたものです。
中央東線の長距離乗車券には「三鷹経由」や「中野経由」という経由表記の硬券をよく見かけますが、着駅区間内である三鷹や中野を経由駅として表記できるものではないため、高尾を経由駅としています。
東京山手線内や東京都区内を着駅とするものであれば三鷹や中野を経由駅とすることによって、新宿駅まで中央本線を経由することが明白となりますが、高尾を経由駅としても、途中の八王子から国分寺・中野間までの経路が複数考えられるため経由表記としては、些か特定力が弱いような気がします。
八王子から八高線~青梅線経由でも良いと解釈されないために「豊田経由」、立川から南武線~武蔵野線経由でも良いと解釈されないために「国立経由」として乗車経路を明白にし、「豊田・国立経由」もしくは「中央東線経由」とした方が良かったのかもしれません。
新前橋駅発行 東京山手線内ゆき片道乗車券
昭和57年9月、新前橋駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道乗車券です。
青色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。これは1500回エントリーに因んで、1500円運賃の券を探してみた時に見つけたものです。
新前橋駅は高崎駅から上越線を3駅(当時は2駅)先に行った駅で、両毛線との接続駅である他、新前橋電車区(現・高崎車両センター)を併設している駅です。かつて、高崎鉄道管理局管内の駅では新潟印刷場調製の券が使用されていましたが、昭和50年代半ばに東京印刷場へ移管されたという経歴があります。
新潟印刷場では窓口番号に〇Aや〇Bなどの符号より〇1や〇2などの丸で囲まれた数字が振られることが多かったからでしょうか、このエリアの硬券の発行箇所名に〇Aや〇Bなどの窓口符号が付けられたものはあまり見かけなかったような気がします。
AEON(イオン)の恵方巻
明日は節分です。
節分には「福は内、鬼は外」と声を出しながら福豆を撒いて、年齢の数だけ(地域によっては1つ多く)豆を食べる厄除けを行い、邪気除けの意味で玄関に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ったりするのが一般的です。
また、その年の恵方(えほう)に向いて、無言で願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじり(丸かぶり)するご家庭もあると思います。
関東に生まれ育った私は「恵方巻」というものを最近まで知りませんでした。これは元来大阪を中心とした風習のようで、本来は恵方巻ではなく、「丸かぶり寿司」などと呼ばれていたそうです。
そんな恵方巻ですが、平成10年にコンビニのセブンイレブンが全国発売をして以来、「全国区」の風習になったような気がします。
ここから鉄道を交えた話ですが、大手スーパーのAEON(イオン)で今年発売の恵方巻がすごいのです。
これが今年の恵方巻のパンフレットですが、1ページ目を捲ると、目が点になります。
その名も「北海道新幹線開業記念『青函トンネル巻』」なる商品です。
片方は青森がテーマである「大間の本マグロ」を中心としたもので、もう片方は函館がテーマである「ほたて・毛ガニ」が中心の具となっていて、それが1本で2つの味なる所以です。
限定1,200本で1本5,000円+消費税となかなかのお値段なので我が家では手を出すことができませんが、なかなかの逸品です。
予約は1月29日に終了してしまっていますが、ちょっと興味深い節分メニューですね。
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