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京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

中秋におもう  上野です  (^^)v

2010-09-30 | インポート

京北で学生たちが稲を刈る 春に田植えしみのりによろこび

稲を刈り 農業の魅力体感す ひとつぶの米 ありがたさ知る

猛暑去り 野辺のあちこち秋が来る ススキは風に揺れてなごませ

夏猛暑 秋のたのしみ 異変起き 高価の野菜や 秋の花咲かず

炎秋なか 雨も降らずに 秋となり高雄のもみじ 紅葉いかに

整然と直立不動で天仰ぐ 雨少なき夏 ああ北山杉

中秋に雨をもらいて涼となり 野辺のススキに 心地よき風

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食べてしまいたいお月さま

中秋なら思い浮かべるのが月見団子(食い意地がはっているのでしょうか?)

十三夜は栗名月があって 十五夜は芋名月 と言う事で食べてばっかりなのですが、おいしいものは季節を問わずお腹の中におさまるものです。

お月見のお供えは地方によって少しずつちがいがありその場所での風情をかもしだしているのですが、私の育った関西では長細い団子に、こし餡を帯状に巻いたものを使い、三方に飾るのもちゃんと数えて15個となっています。

今でこそマンションが増えてしまってなかなか風情のある場所でとは行かないのですが、昔の人たちが月に思いをはせて祈った無病息災健康平和の気持ちだけは今も皆様と同じだと思っています。

お飾り出来なくとも気持ちで食べましょう!

そうです気持ちが大切なのですよ、と言っていつもたくさんの月見団子をほおばっている私は、いつまでもダイエットは出来ません。

ほどほどが大切なのでしょうか。

細雪 ( ^^) _~~


秋を探して嵯峨野を歩いてきました。

2010-09-30 | インポート

この日の私にとっては何気ない気分転換でもと思い、バスでこの千代の古道に向かう事にしました。

京都の地名で嵯峨野にある山越えと言うバス停でおり立ち辺りの景色を見渡すと秋の気配がこんなところにまで届いていて、空気が違うのを感じる様で、思わず深呼吸をする私でした。(もっとも京都の市内からここまで来ると本当に山の中の田舎だと言う雰囲気になります。)

道の端に佇む道標に刻まれた「千代の古道」の字を見ると、この先にある秋が目に映るように感じられ、思わず足早になるのを覚えました。

西にすすむにつれ広沢の池が広がり田園風景がだんだんと広がって来ます。

その瞬間は黄金色の稲穂がなびき、畦に咲く彼岸花とのコントラストが気持ちよく目に飛び込んできて、やっぱり来てよかったと感じる致福のひと時です。

カメラマンが田んぼに向かって構えているのは、渡り鳥の「のびたき」を撮影しようと沢山こられているのです。

「のびたき」??? 渡り鳥でスズメぐらいの大きさと色模様の羽があり、私たちでは単なるスズメとしかわからないように思います。

きっと彼岸花と一緒にシャッターチャンスを狙っておられるのでしょうね。

そのまま道はすすむにつれ北嵯峨の雰囲気を味わいながら大覚寺に着きます。

大沢の池のほとりには、白萩の群集があり、見る者を癒してくれます。

そのまま嵯峨の路になる散策道をぶらぶら歩いていると落柿舎の南側に銅像が新しく建てられていました。

今年の大河ドラマにちなんで建てられたのでしょうか、みなさん記念写真を撮っては何か楽しそうに話をされています。

さて、やがて嵐山の渡月橋に到着です、さすがに嵐山は人気のスポットですね、結構人が多くて今までの静けさとは違う京都の顔を見た様に感じます。

<経理の達人>

Nobitaki

Sagano

嵯峨の散策には欠かせない場所と道のりがあります。

「千代の古道」(ちよのふるみち) 平安時代の都人たちが 都から嵯峨野に若菜摘みに 広沢池での水遊びや 紅葉狩りに向かうために利用した道と 伝えられていますが 物語の世界だけという 説もあります。 また 千代の古道 という名前は江戸時代に出版された 「都名所図絵」 に 載っていますし、また藤原定家 は 「 嵯峨の山 千代の古道跡とめて 又露わくる望月の駒 」と詠っています 。