1052年(永承7年)関白藤原頼通が父である道長から譲り受けた別荘を
寺院として改装したのが平等院です。
翌1053年(天喜元年)には象徴でもある阿弥陀堂が建立されました。
阿弥陀堂は通称「鳳凰堂」と呼ばれておりますが
これは鳳凰が羽を広げている姿のように見える事と、
屋根にある対の鳳凰のからつけられ、江戸時代頃から呼ばれるようになったようです。
人の死が現代よりも身近にあった不安定な時代に
極楽浄土を夢見た当時の人々の目にはさぞ美しく映ったことでしょう。
さて、この阿弥陀堂ですが、56年ぶりに行われた改修工事が行われました。
平成24年9月から開始し25年4月には施設のを一部公開、同9月に完成となりました。
色鮮やかな朱に真っ白な壁。屋根には金色に輝く対の鳳凰。
今が最も創建当時の姿に近いといわれています。
内部中央には国宝の木造阿弥陀如来坐像が鎮座し
その上部にある天蓋は豪華な透かし彫りをほどこされ、
丸型と四角型が二重に取り付けられた非常に珍しい作りになっております。
三方の壁に飾られた52躯の木造雲中供養菩薩は全て国宝。
内26対は敷地内にあるミュージアム鳳翔館に、目線の高さに展示してあります。
雲に乗った菩薩が舞を踊り楽器を演奏し・・・人間の手で創られた極楽浄土がありました。
創建当時、平安時代の平等院の姿を見にぜひぜひ宇治へ!京都へおこしやす!
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