京都三大祭の一つ、葵祭が15日に行われました。
葵祭は五穀豊穣を祈る、下鴨神社と上賀茂神社の例祭、正式には「賀茂祭」と言います。
祭のシンボル、フタバアオイを頭や胸に飾った王朝装束の女官や武官、総勢511人、牛馬計40頭が新緑の都大路を練り歩きました。
葵祭は本来、「宮中の儀」、「路頭の儀」、「社頭の儀」の3つからなりますが、現在「宮中の儀」は行われておりません。「社頭の儀」は下鴨神社と上賀茂神社の拝殿で行われ一般の方にはあまり関わりがありません。もっともよく知られているのが「路頭の儀」です。これが一般に言われる葵祭、実は祭事の一つの行列です。
行列は勅使等の男性を中心とした「本列」と斎王代を中心とした「女人列」で構成され、先導するのは5月5日、上賀茂神社で行われた競馬会(くらべうまえ)神事の乗尻(騎手)、その後を検非違使志、牛車風流傘などが続き、「女人列」は大與(おおよ)の斎王代を中心に命婦、采女と呼ばれる女官たちが艶やかな装束で歩きます。
下鴨神社から、賀茂川沿いの加茂街道を抜けて上賀茂神社まで行列しますが、御園橋と北山橋の間がすぐそばで行列を見ることができる絶好のスポット。平安絵巻を肌を感じることができます。
行列は上賀茂神社一の鳥居から境内に入り、社頭の儀へと移っていきます。
新緑が平安の色に華麗に染まる一日でした。
京都好き男