私たちが飲むお茶、日本茶(緑茶)は、平安時代臨済宗の開祖・栄西が宋から茶の実を持ち帰るとともに、「喫茶養生記」を著し、茶の効能、入れ方などを説きました。
栄西から茶の実をもらった、栂尾高山寺の開山・明恵上人が、寺内に植えたところから「日本最古の茶園」の碑が境内に建ちます。
以後鎌倉、室町と下るにしたがって寺院を中核とした茶園は栽培地を広げ、武家社会に広く浸透し、江戸時代には庶民にも飲まれるようになりました。
京都ではほうじ茶が良く飲まれ、私どもでもロビーにほうじ茶を用意しお飲みいただいております。ほうじ茶は茶葉を200°の高温で焙煎し一気に冷やします。こうすることで、カフェインが薄まり苦みが消え、まろやかで、香ばしいお茶になります。こうした製法は1920年代に京都で確立したようで、いまでも、改まった席に上質なほうじ茶が出されることもあるようです。
紅茶といえばイギリスですが、そのイギリスでも緑茶の素晴らしさが認められているとか。ポリフェノールが多く、カフェインが少ないといったようなことが注目されているのでしょうか。そう言えば、ご存知スターバックスが紅茶専門店Teavana Fine Teas & Tea Barをマンハッタンにオープンしました。世界のお茶に交じってMatchaが提供されているようです。このお店、日本の1号店は是非京都でオープンしてほしいものです。日本茶発進の地ですから。
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