明治5年、当時の京都府参事・槇村正直は、東京遷都で衰えていた市民の士気を盛りあげるべく、
寺町の寺院の境内を整理して、そこに新たな通り、新京極通りを南は四条、北は三条間に造った。
この新京極通りは現在、修学旅行生や若者向けの店が並んでいますが、
京都らしい由緒ある一つのお宮(錦天満宮)と七つのお寺(染殿院、善長寺、安養寺、蛸薬師、寅薬師、誠心院、誓願寺)があり、「京都新京極御朱印めぐり」が行われています。
このうち、誠心院、別名和泉式部寺では、初代住職とされる和泉式部の命日、3月21日に「和泉式部忌」が営まれました。
本堂ではゆかりの謡曲「誓願寺」、「東北」が奉納され、数多くの歌を残した式部を供養しました。
境内には朗々と歌が響き、参拝者は式部に思いを馳せておりました。
また、「和泉式部縁起」などの寺宝を展示されているほか、供養塔や歌碑もあります。
「京都新京極御朱印めぐり」はなかなかユニークです。新京極へ寄られる際にはぜひ訪ねてみてください。
京都好き男