京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

宝鏡寺~人形供養祭~

2018-10-17 | 京都案内

宝鏡寺は臨済宗単立に尼門跡寺院。

 

理昌尼王(江戸初期の後水尾天皇第五皇女)が入寺し尼御所となり百々御所と称した。
幕末期の孝明天皇の人形をはじめ多くの人形を保存し供養していることから「人形寺」の通称で知られる。
通常非公開だが、毎年春と秋に人形展が開かれ一般公開されます。
今年の人形展は11月1日から30日、料金は大人600円。

これに先立ち10月14日には人形塚の前で人形供養祭が営まれました。
人形塚には京人形を象徴する愛らしい御所人形が彫り込まれ、台座には武者小路実篤の歌碑が寄せられています。
「人形よ誰が作りしか
  誰に愛されしか知らねども
   愛された事実こそ
    何時が常汚物の誠なれ」
この日持ち込まれた、各家庭で愛された御所人形、ひな人形、市松人形などの様々な人形やぬいぐるみが供養塚の横に並べられ10時半から供養祭が執り行われました。

 

 

 

 

その後舞台を本堂に移し、宮川町の芸妓の舞や和楽器の演奏が奉納されました。こちらは残念ながら撮影は禁止で写真は無し。

当館からは地下鉄東西線から烏丸線に乗り換えて今出川駅または鞍馬口駅下車徒歩約15分。
あるいは二条城前疫まで乗っていただき市バス12系統乗り換えで堀川寺ノ内下車。

因みに人形供養は他でも。
一つは京都水族館に近い、京のあわしまさん、粟嶋堂宗徳寺。女人一生の守り神粟嶋大明神が祀られる。
そして嵐山にある虚空蔵法輪寺。針供養や十三参りで知られるが、10月15日に人形感謝祭が行われる。

京都好き男 細木