京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

アーメン

2013-07-20 | インポート

 

 森見登美彦氏の小説『有頂天家族』のアニメが、絶賛、かどうかは知らないが、放映中。

 森見氏はこれまで京都を舞台にしたファンタジー色の強い小説を多く書かれている。

 近頃では『聖なる怠け者の冒険』を上梓している。

 氏の名を大いに高めた、『夜は短し歩けよ乙女』もまた、京都が舞台である。

 

 さて、『有頂天家族』の第二回放送に、六道珍皇寺が出てくる。

 主人公のお兄さんである、カエルになってしまった狸のいる井戸のある寺が、それだ。

 ややこしい言い回しである。

 原作を読んでいない人、アニメを見ていない人には、さっぱり事情が分かるまい。

 分からぬ人は分からぬで良い。

 要は、六道珍皇寺というお寺が、京都の東山にあると分かれば良い。

 

 六道珍皇寺には、井戸がある。

 この井戸は、そんじょそこらの井戸ではない。

 皿を割った女中が化けて出てくる井戸!? 

 それも的外れな間違いではない。

 何と、この井戸はあの世と繋がっているという。

 ただ、ここから幽霊が出てきたという話は聞かない。

 この井戸にまつわる話というのは、かつてここを通ってあの世と行き来していた人物がいたというものだ。

 その人物の名を小野篁という。

 系譜的にいうと、かの小野小町のお祖父さんといわれている人物だ。

 

 小野篁は、閻魔大王の部下として、地獄の入口で、死んだ者の裁判の補佐をしていたという。

 もちろん、伝説、である。

 いってみれば都市伝説である。

 なぜそんな伝説が生まれたのかは、良く分からない。

 正義感の強い、潔白な人物であったとも言われるから、その辺りが影響しているのだろうか。

 六道珍皇寺の付近は、かつて葬送の地の入口に当たり、そんなところも、伝説を尤もらしく思わせる理由であっただろう。

 そういえば小野小町というのは、全国十数か所に墓があるという。

 お祖父さんのことを思えば、死んではまた井戸を通ってこの世へ戻ってきて、また死んで、を繰り返していたのかもしれない。 

 

 この門前には、「幽霊子育飴」なるものを売る店もある。

 幽霊が墓の中で産んだ(!?)子に、毎晩飴を買い与えていたという話に由来する。

 子育て中の知人へのお土産に良いかもしれない。

 

 どうせ今年も暑い夏。

 テレビや映画のホラーも良いが、この世とあの世の境目へ出かけてみて、少し涼しい気分になってみてはどうだろう。

”あいらんど”


モンスター鮎

2013-07-17 | まち歩き
二年ぶりに 滋賀県安曇川を訪れた 去年秋に琵琶湖産鮎の生態調査で産卵量が平年比1%しかないとのこと 案の定 今年は琵琶湖産天然遡上鮎の姿がサッパリ見えない 成魚放流鮎しか居ないのでとんでもなくデカいモンスター鮎に成長している 釣り人の立場で言えば嬉しい限りだが 琵琶湖の生態系が音を立ててぶっ壊れているのを目の当たりにしたようで嘆かわしい
本日の釣果38匹
トータル215
AV24


絇爛豪華に山鉾巡行   和食調理部  上野

2013-07-17 | インポート

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祇園祭の最大の見せ場の山鉾巡行がやや曇天の下、しずしずと執り行われました。

 

 巾広い御池通りに北側、南側に紅白の幕を張った観覧席にびっしりと見物客が座られその後ろの歩道にも所狭しと立ち見の見物客が待つ中、中央を東から各山鉾町の山や鉾が巡航されました。 

 

鉾町で見るのとは違い、ゆったりとして豪華、鉾を前後に曳き手や随行の人もいて、素晴らしい行列です。 

 

同掛けや前掛けも夏の陽を受けて一段と彩鮮やかに街路樹の﨔の葉が行列を一層引き立ててまさに世界に誇る祭りになりました。
行列を見ている人たちは大きな拍手を送っておられて大いに感動されておりました。


祇園祭の「鉾建て」

2013-07-12 | インポート

お久しぶりです。

 

今日のお散歩!

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京都に観光へお越しの皆々様、ありがとうございます!

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京の街は今、祇園祭月間で、たいへん賑わっております!

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先日、仕事が休みの日に、カメラ片手に街を散歩してきました!

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猛暑の中、京都市の中京、下京両区の四条通周辺で、

 

巨大な鉾を伝統技法で組み立てる「鉾建て」が始まりました。

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職人さんたちの手によって、鉾が出来上がっていく様は、

 

間近で見ていると、大迫力!圧巻です!

 

完成して、街を闊歩する日ももうすぐ!楽しみですね!

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真夏の花、向日葵

2013-07-11 | インポート

今日も猛暑が続き、京都は、37℃と伝えられる。

 

梅雨があけると、いきなりか、と思いつつ、

 

ふと、町はずれで、力強く咲く向日葵をながめていると、

 

京都は、この暑さがあるからこそ、風情があり美しい。

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先人達の知恵が、料理、家屋、庭、などに、いかされ、

 

今に、受け継がれている。もし、四季がなければ

 

今の京都は、ない。今日も、多くの旅人、外国人を

 

魅了し続けている。向日葵をみて、暑い夏に感謝したい。

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 <サイダー>


エコサマー!

2013-07-11 | インポート

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バスでお出かけのお客様にお得情報です!

学校の夏休みに合わせて、市バスをはじめとする、

以下の対象バス及び路線を、保護者同伴でご利用の際、 

 降車時に運転士に、

「エコサマー!」

と伝えると、小学生2名までの小児運賃が、無料になります。

今年は新たにヤサカバス・JRバスも対象となります。

さらに市バス・ヤサカバス・嵐電では、夏休み期間に加え、 

7月及び9月の土日祝日にも期間を拡大して実施します。

エコサマー詳細はコチラ       <京都のガチャピン>


ありがとうございました!!

2013-07-10 | インポート

 4月10日より春の修学旅行が始まり、5月、6月、7月と、全国各地より、数多くの学校様におこし頂きまして、たいへんありがとうございました。

 2013年、春季の修学旅行シーズンも、今朝、7月10日にご出発の学校様のお見送りをもちまして、無事終えることができました。

 次のシーズンもまた、おこしいただくお客様がたにお喜び頂けますよう、一層の努力を重ねてまいります。

 改めまして、お宿いしちょうフロント一同、心よりお礼申し上げます。

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いしちょう「額縁庭園」

2013-07-09 | インポート

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7月1日から1カ月間行われる、祇園祭シーズン到来。

この時期、京の旬の魚介は「鱧」、野菜は「賀茂なす、オクラ」etc...

鱧は脂がのり、野菜は瑞々しく、本当に美味しい季節になりました。

さて、当館・お宿いしちょう大広間の東側には、細長いお庭があります。

鴨川をイメージし、川の流れを砂利で表現した、枯山水庭園です。

上流の荒々しさを「ごつごつした岩」で、暗闇を「密生した樹木」であらわし、

そして少し穏やかな中流へ、さらに優しく明るい下流へと続く庭園です。

川沿いには、四季の樹木、石燈籠やつくばい、さらに飛び石や敷き石etc...

さまざまな自然物で配置・構成されています。夜のライトアップは幻想的です。

(庭園の感想は、私個人の見解です)。

庭園観賞は、観る方々の心象風景が映し出されて、十人十色ですね。

皆様には、どのように感じられますか?      <Kyo- no Shiki>


少年を明るく育てる京都大会

2013-07-08 | インポート

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7月7日、学校が夏休みになるのをまえに、

京都府立体育館で、少年補導委員ら約3300人が、 

非行防止への思いを新たにしました。

大会宣言で、子どものスマートフォン依存から来る誘惑、

子どもとの対話の減少、家庭や地域の絆の弱まり、、、

等々の課題を指摘されていました。

「子どもたちを地域で守り地域で育てる」と決意を表明しました。

二部では、小中学生、高校生も参加し、息の合ったバトンや、

吹奏楽の演奏なども披露されました。      <サイダー>

 


京の通り名

2013-07-07 | インポート

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京都市内を歩いていると、特に中心部には各道路ごとに、

通り名が書かれた看板が目に入って来ます。

碁盤の目と云われる中心部でも、木屋町通り沿いにある、

高瀬川辺りは、昔、舟入場を中心に街が発展した事もあり、

陸路の通り名がありませんでした。

しかし、地元住民の「木屋町も知ってもらいたい」という声で、

南北は「三条通」~「四条通」の間、

東西は「木屋町通」~「河原町通」の間にある、

東西の市道に名前が付けられました。

「龍馬通」など、地域の歴史にゆかりのある通りもあったり。

高瀬川近辺を散策される際は、「通り名」もチェックしながら、

歩かれてみると、新しい発見があるかもしれませんね!<松井です