京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

木戸孝允と京都霊山護国神社

2015-06-02 | 宿日記

当館は木戸孝允公(桂小五郎)の屋敷跡に建っています。
木戸孝允は病気で明治10年(1877年)10月26日にこの地で世を去りました。
明治天皇が自ら訪れて一週間後のことでした。

木戸孝允の墓は国のために命を懸けた坂本竜馬・中岡慎太郎など
維新の志士が眠る京都霊山護国神社にあり
孝允の墓の左横には彼に尽くした松子(幾松)も眠っています。

 

 

毎年木戸孝允の命日(5月26日)には墓前で命日祭「松菊祭」が行われており
私も今年初めて参列しました。
参列者は墓前での神事の後、花や玉串をささげ遺徳をしのんでおられました。
約30人の参列者はほとんどが若い木戸孝允ファンの女性の方。
行事の名は雅号「松菊」から付けられたそうです。

 

木戸孝允の墓は一番高い所、少し下った所には坂本竜馬・中岡慎太郎の墓が並んでおり
横には二人の像もあり、京都市内の眺望の良いところ。

 


坂本竜馬誕生日であり、暗殺された日でもある
11月15日に「龍馬祭」も行われます。
この京都霊山護国神社への坂道は「維新の道」と名付けられ
道を挟んで向かいには幕末の資料が充実している霊山歴史博物館もあり
幕末・明治維新の歴史に浸ってみてください。

 

<京都好き男>


2015-06-01 | まち歩き

私どもの宿の散歩コースに、みそそぎ川というのがあります。川端一条付近で取水され、丸太町までは右岸河川敷の下を抜け、丸太町橋を過ぎたところで姿を現すこの川、かつてはどぶのようだったと聞きますが、今や蛍が飛び交う川となりました。地域の方の努力が実ったのでしょう。私どもの南にある銅駝美術工芸高等学校の前の道(夷川通)を東へ抜けるとあります。最近京都新聞でも取り上げられ、昨夜も多くの親子連れやカップル、外国からの観光客など身に来られておりました。夷川通の端にあるのが親水階段で、この辺りがホタル観賞のポイントです。北へ歩くともう一本橋がありますが、この橋との間で一番多く飛び交っており、その光跡は幻想的です。時折近くの葉で光る蛍を子供たちがすくいあげるように、優しく手のひらに入れ、喜んでおりました。ピークは過ぎたようですが、もう少し楽しめそうです。

 



KAZ