北海道新聞 02/20 22:29 更新
【新ひだか】千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は20日、約30年ぶりにアイヌ民族伝統のチプ(丸木舟)を造るため、日高管内新ひだか町静内の国有林でカツラの木1本の伐採作業を行った。21日にも2本を伐採し、千歳市内に運んで、チプの製作に取りかかる。
20日は同協会の3人や日高南部森林管理署員、造林業者らが参加。中村会長らが立ち木の神にこれから舟を造ることを伝える祈りをささげた。その後、作業員がチェーンソーで樹齢約250年、樹高約25メートル、直径約1メートルのカツラを切り倒した。
同協会は、アイヌ施策推進法に基づいてカツラの木を購入した。中村会長は「多くの方の協力で大木をいただけることに感謝したい。立派なチプを完成させてアイヌ文化の発展や理解の促進につなげたい」と話した。
同協会は現在2隻のチプを持つが、老朽化しているため、新たに3隻を造る見込み。千歳市内で8月下旬までに完成させ、9月にサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」で使用する。(大谷佳奈)
◇チプのプは小さい字
◇アシリチェプノミのリとプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513687
【新ひだか】千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は20日、約30年ぶりにアイヌ民族伝統のチプ(丸木舟)を造るため、日高管内新ひだか町静内の国有林でカツラの木1本の伐採作業を行った。21日にも2本を伐採し、千歳市内に運んで、チプの製作に取りかかる。
20日は同協会の3人や日高南部森林管理署員、造林業者らが参加。中村会長らが立ち木の神にこれから舟を造ることを伝える祈りをささげた。その後、作業員がチェーンソーで樹齢約250年、樹高約25メートル、直径約1メートルのカツラを切り倒した。
同協会は、アイヌ施策推進法に基づいてカツラの木を購入した。中村会長は「多くの方の協力で大木をいただけることに感謝したい。立派なチプを完成させてアイヌ文化の発展や理解の促進につなげたい」と話した。
同協会は現在2隻のチプを持つが、老朽化しているため、新たに3隻を造る見込み。千歳市内で8月下旬までに完成させ、9月にサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」で使用する。(大谷佳奈)
◇チプのプは小さい字
◇アシリチェプノミのリとプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513687