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千歳アイヌ協会 30年ぶりに丸木舟を製作へ 新ひだか町でカツラ伐採

2021-02-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/20 22:29 更新
 【新ひだか】千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は20日、約30年ぶりにアイヌ民族伝統のチプ(丸木舟)を造るため、日高管内新ひだか町静内の国有林でカツラの木1本の伐採作業を行った。21日にも2本を伐採し、千歳市内に運んで、チプの製作に取りかかる。
 20日は同協会の3人や日高南部森林管理署員、造林業者らが参加。中村会長らが立ち木の神にこれから舟を造ることを伝える祈りをささげた。その後、作業員がチェーンソーで樹齢約250年、樹高約25メートル、直径約1メートルのカツラを切り倒した。
 同協会は、アイヌ施策推進法に基づいてカツラの木を購入した。中村会長は「多くの方の協力で大木をいただけることに感謝したい。立派なチプを完成させてアイヌ文化の発展や理解の促進につなげたい」と話した。
 同協会は現在2隻のチプを持つが、老朽化しているため、新たに3隻を造る見込み。千歳市内で8月下旬までに完成させ、9月にサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」で使用する。(大谷佳奈)
◇チプのプは小さい字
◇アシリチェプノミのリとプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513687

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伝統の丸木舟製作へ原木伐採

2021-02-21 | アイヌ民族関連
NHK 02月20日 19時21分

千歳アイヌ協会が中心になってアイヌ伝統の丸木舟「チプ」を30年ぶりに製作することになり、20日、原木になるカツラの木の伐採が行われました。
千歳アイヌ協会と千歳市は若い世代にアイヌ文化を伝えていこうと、「チプ」と呼ばれる民族伝統の丸木舟を30年ぶりに製作することを決めています。
20日は新ひだか町の国有林に関係者など20人が集まり、交付金を使って購入した原木になるカツラの木の伐採が行われました。
はじめに樹齢250年ほどとみられる大きなカツラの木の前で、アイヌの人たちが「カムイノミ」と呼ばれる儀式を行って祈りをささげました。
このあと作業員がチェーンソーで木を切り倒し、重機を使って搬出していました。
今後、幹の部分をくりぬくなど製作を進め、ことし8月ごろまでの完成を目指すということです。
丸木舟づくりに初めて参加する千歳アイヌ協会の西村晃太さん(26)は「私のような若いアイヌが文化を伝承し、次の世代につないでいきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210220/7000030948.html

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【近ごろ都に流行るもの】「アイヌ文化への共感」(上)イヨマンテ記録映画初公開 

2021-02-21 | アイヌ民族関連
産経新聞 2021.2.20 15:00
クマの霊を送る踊りを見守るアイヌ男性。映画「The KAMUI IOMANDE」より=国立歴史民俗博物館蔵
 北海道の先住民族、アイヌへの注目が高まっている。一昨年のアイヌ新法成立や昨年の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」オープンが話題になり、アイヌの少女が活躍する冒険時代漫画「ゴールデンカムイ」(既刊24巻)も1500万部を突破する大人気。森羅万象を神(カムイ)とするワイルドで神秘的な精神世界。自然と共生し、資源を大切に使うライフスタイルは、現代人の理想「サステナブル(持続可能)社会」と重なる。首都圏でも文化発信が活発化し、クマの霊を送る儀式「イヨマンテ」の記録映画が公開される一方、工芸技術を未来につなぐプロジェクトも始まった。(重松明子)
 小雪舞う北の大地。民族衣装をまとった老若男女が小刻みなリズムで踏み踊っている。饗宴(きょうえん)の「主賓」、肉体と切り離されたクマの頭部に感謝の献酒が…。モノクロームに浮かび上がる、イヨマンテの荘厳な光景に引き込まれた。
 国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)メディアルームで公開中の「The KAMUI IOMANDE」(全65分)。昭和5年12月、スコットランド人医師、ニール・ゴードン・マンロー(1863~1942年)によって記録された映画だ。
 明治24(1891)年に来日。横浜市からアイヌの聖地、二風谷(にぶたに)(北海道平取町)に移住して、終生をアイヌ民族の研究にささげた彼の映像フィルムがデジタルリマスター化され、5月9日まで開催中の「アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-」展の一環として初公開されている。特集展示を担当した同館の民俗学者、内田順子教授が長年調査に尽力した成果だ。
その他の写真を見る(2/9枚)
 内田教授は17年前、倉庫に死蔵されているマンローの35ミリフィルムの存在を知った。「肖像権の問題がある。どんな形であれば、映像を世に出せるのか。子孫の人たちと相談したい」と、二風谷へ向かった。
 アイヌ初の国会議員となった故・萱野茂さんとともに映像を見せられた、平取アイヌ文化保存会会長の貝澤耕一さん(75)は、「ひいじいさんが写っている」。曽祖父は、マンローにアイヌ文化を教えるような親しい仲だった。
 「マンロー先生は『神様みたいな人』といわれるほど、尊敬され慕われていたことが語り継がれている。もともと船医で、二風谷に定住して無料で診療もしてくれていたんだよね。欲しいモノだけ持ち去っていく日本人(和人)の研究者とは全然違う」。映画が撮影された経緯などを「一緒に調べたい」と申し出た。
 イヨマンテとは、ヒグマ猟で仕留めた母グマの子を連れ帰り、1~2年大切に育てた後、子グマの魂を神の国へ送り返す壮大な儀式だ。
 「アイヌ民族は、カムイがクマという仮の姿で人間の世界にやってきて、肉と毛皮をみやげに持ってきてくれる。イヨマンテはそのお礼として行われる」。マンローはアイヌの精神や信仰を畏敬し、映像とともにヨーロッパに伝えた。
 ただし、その頃の北海道では、明治以降の同化政策によって狩猟や入れ墨などアイヌの習俗はことごとく制限され、イヨマンテの催行も激減。撮影は、購入した子グマを用いて行われていたことが判明している。
 「映像に収められている人々の姿は、この時代のアイヌの人たちの日常ではない。マンローの研究のために住民が民族衣装を着て踊り、伝統にのっとった儀式を再現した。そこにも留意してほしい」と内田教授。
 映画では、マンローが言葉を尽くした長い字幕も印象的だ。アイヌ文化の真価を記録したいマンローと、その意気に応えるアイヌたち。両者の信頼関係が画面から伝わってくる。
 なぜ、マンローはそこまでアイヌに寄り添ったのか? 前出の貝澤さんは「(イングランドに併合された)スコットランド人として、日本政府という強者から、森や文化が奪われる民族への共感を持っていたのではないか」と思いをはせる。
 そのうえで、「外からの思惑を加えず、われわれの文化をそのまま尊重して記録し伝えてくれた。内田さん(教授)もだね」。筆者からの電話取材にそう答え、新旧学者の研究姿勢に敬意を表していた。
 世紀をまたぐ映像遺産は、アイヌ文化継承と発展の未来につながるはずだ。
メモ「アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-」展は、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市城内町117)で、5月9日まで開催。映画「The KAMUI IOMANDE」全編は、館内のメディアルームで随時鑑賞できる(ループ再生のため上映開始時間は不定)。入館料一般600円。月曜休館(5月3日は開館し、6日休館)。【問】050・5541・8600(ハローダイヤル)
https://www.sankei.com/premium/news/000220/prm0002200001-n1.html

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女優・柴咲コウさんが北海道に住むアイヌの女性の葛藤を描いたドキュメンタリーに思いを語る

2021-02-21 | アイヌ民族関連
HTB 2021/02/20 14:55

北海道帯広市でアイヌである自分をかつて否定していた女性が、自分らしく生きるようになったことを描いたドキュメンタリーについて、女優の柴咲コウさんが思いを語りました。
「私すごく怖くなっちゃって『アイヌっていじめられるんだ』って」
帯広市の「北の屋台」で小さな店を営む女性。
名物料理はアイヌの家庭料理「ポネオハウ」です。
アイヌのルーツを持つ彼女は、数年前までアイヌであることを隠してきました。
しかしあることをきっかけに自分らしく生きようと、アイヌである自分と向き合うことを決めました。
北海道で20日午後4時からHTBで放送される「テレメンタリー2021 ポネオハウーアイヌの私ー」(日時違い全国放送)では、ポネオハウをめぐる女性の複雑な思い、笑顔の裏の葛藤に迫ります。
この番組のナレーションを担当した女優の柴咲コウさんは次のようにコメントしました。
「温かな母の味だという『ポネオハウ』。『わたしはアイヌです』と前を向く、強く美しい彼女の姿。そこに至るまで様々な葛藤があった事を今回知ることができました。悩み苦しんだ過去を感じさせない程、笑顔が素敵な女性。是非皆さんに見て頂きたい番組です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d2921f2c59d8bd55defc20c8affbc6acb9a691

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