北海道新聞 02/24 19:47 更新
帯広百年記念館にある十勝のアイヌ文化を紹介するコーナー。展示品を多言語で紹介するモバイルガイドを制作する
帯広市は新年度、十勝管内のアイヌ文化への理解を深める事業に力を入れる。市内の緑ケ丘公園西側に位置する帯広百年記念館、市野草園、おびひろ動物園の3施設を「アイヌ文化とのふれあいゾーン」と位置付け、デジタルコンテンツを充実させる。展示品を多言語で解説するモバイルガイドを整備し、新型コロナウイルス感染収束後の外国人観光客の取り込みにつなげる考え。
国のアイヌ政策推進交付金を活用し、新年度予算案に1500万円を計上した。同記念館にWi―Fi(ワイファイ)を整備し、常設展示室にあるアイヌ民具や動物の剥製など展示品約40点を解説するモバイルガイドを制作する。来場者は、手持ちのスマートフォンやタブレット端末で見ることができる。アイヌ語の呼び名やアイヌ民族に伝わる言い伝えなどの解説も載せる。
野草園では、オオウバユリやオヒョウなどアイヌ民族の暮らしに関わる野草や樹木を紹介する看板を設置。QRコードを付け、モバイルガイドと連動させる。動物園でも看板を設置し、エゾフクロウやエゾシカなどアイヌ民族との関わりが深い動物を紹介。十勝のアイヌ民族が使う方言や言い伝えなども掲載する。
モバイルガイドは英語や中国語など多言語に対応し、同記念館が今秋にも制作する。同記念館では2017年ごろから外国人観光客が増加。コロナ後を見据え、隣接する野草園や動物園と一体でアイヌ文化に関するデジタルコンテンツを充実させ、国内外に十勝のアイヌ文化を発信する。
全小中学生に1台ずつタブレット端末を割り当てる「GIGAスクール構想」とも連携。児童生徒の学習にも活用する。同記念館は「知的好奇心を満足させるような仕組みにしたい」としている。(古谷育世)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/514831
帯広百年記念館にある十勝のアイヌ文化を紹介するコーナー。展示品を多言語で紹介するモバイルガイドを制作する
帯広市は新年度、十勝管内のアイヌ文化への理解を深める事業に力を入れる。市内の緑ケ丘公園西側に位置する帯広百年記念館、市野草園、おびひろ動物園の3施設を「アイヌ文化とのふれあいゾーン」と位置付け、デジタルコンテンツを充実させる。展示品を多言語で解説するモバイルガイドを整備し、新型コロナウイルス感染収束後の外国人観光客の取り込みにつなげる考え。
国のアイヌ政策推進交付金を活用し、新年度予算案に1500万円を計上した。同記念館にWi―Fi(ワイファイ)を整備し、常設展示室にあるアイヌ民具や動物の剥製など展示品約40点を解説するモバイルガイドを制作する。来場者は、手持ちのスマートフォンやタブレット端末で見ることができる。アイヌ語の呼び名やアイヌ民族に伝わる言い伝えなどの解説も載せる。
野草園では、オオウバユリやオヒョウなどアイヌ民族の暮らしに関わる野草や樹木を紹介する看板を設置。QRコードを付け、モバイルガイドと連動させる。動物園でも看板を設置し、エゾフクロウやエゾシカなどアイヌ民族との関わりが深い動物を紹介。十勝のアイヌ民族が使う方言や言い伝えなども掲載する。
モバイルガイドは英語や中国語など多言語に対応し、同記念館が今秋にも制作する。同記念館では2017年ごろから外国人観光客が増加。コロナ後を見据え、隣接する野草園や動物園と一体でアイヌ文化に関するデジタルコンテンツを充実させ、国内外に十勝のアイヌ文化を発信する。
全小中学生に1台ずつタブレット端末を割り当てる「GIGAスクール構想」とも連携。児童生徒の学習にも活用する。同記念館は「知的好奇心を満足させるような仕組みにしたい」としている。(古谷育世)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/514831