NHK 03月06日 16時48分
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東日本大震災から10年になるのに合わせて防災について考えてもらおうと、胆振の白老町の博物館で6日、地元のアイヌの人たちに伝わる津波の伝承を紹介する講演会が開かれました。
ウポポイにある国立アイヌ民族博物館で開かれた講演会にはおよそ40人が参加し、はじめに学芸員がアイヌの伝承にある「津波は悪い神が引き起こすもので、津波が来たら標高の高い山に避難する」という言い伝えを紹介しました。
そのうえで、近隣にあるキラウシと呼ばれる高台はアイヌ語で「逃げる場所」という意味で、当時からアイヌの人たちが津波に備えていたことを示していると指摘しました。
参加した50代の女性は「アイヌの人たちの昔からの伝承と、白老で生まれ育った自分の防災意識が同じで感動しました。津波の時にはできるだけ冷静に行動したいです」と話していました。
アイヌ民族博物館のシン・ウォンジさんは「昔の地層やアイヌの伝承には大きい津波の痕跡が残っている。町民のみなさんには災害への備えを心がけて生活してほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210306/7000031496.html
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東日本大震災から10年になるのに合わせて防災について考えてもらおうと、胆振の白老町の博物館で6日、地元のアイヌの人たちに伝わる津波の伝承を紹介する講演会が開かれました。
ウポポイにある国立アイヌ民族博物館で開かれた講演会にはおよそ40人が参加し、はじめに学芸員がアイヌの伝承にある「津波は悪い神が引き起こすもので、津波が来たら標高の高い山に避難する」という言い伝えを紹介しました。
そのうえで、近隣にあるキラウシと呼ばれる高台はアイヌ語で「逃げる場所」という意味で、当時からアイヌの人たちが津波に備えていたことを示していると指摘しました。
参加した50代の女性は「アイヌの人たちの昔からの伝承と、白老で生まれ育った自分の防災意識が同じで感動しました。津波の時にはできるだけ冷静に行動したいです」と話していました。
アイヌ民族博物館のシン・ウォンジさんは「昔の地層やアイヌの伝承には大きい津波の痕跡が残っている。町民のみなさんには災害への備えを心がけて生活してほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210306/7000031496.html