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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ木彫「神の木」壮観 阿寒湖温泉で技術伝承へ3本完成

2021-03-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/25 05:00

アイヌ民族のカムイ(神)をモチーフにしたカムイニの仕上げ作業を行う木彫師ら=24日(小松巧撮影) 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒町阿寒湖温泉地区の木彫師8人が24日、魔よけやお守りとなるアイヌ文様を施した柱状の木造彫刻「カムイニ(神の木)」を3本完成させた。アイヌ民族がカムイ(神)としてあがめるタンチョウやヒグマもあしらっている。釧路市がアイヌ民族の工芸技術を継承するため、阿寒アイヌ工芸協同組合に制作を委託した。地区内に設置する。
 カムイニは高さ約11メートル、直径約50センチで、カナダ産のダグラスファー(米マツ)の丸太を使った。これまで10本以上制作した阿寒湖アイヌコタン在住の美術家沢井和彦さん(56)の指導の下、昨年末に制作が始まり、木彫師がチェーンソーやノミで彫り進めた。
 阿寒湖温泉地区でカムイニが制作されるようになったのは、同地区のアイヌ民族が1980~90年代、訪問先のカナダで先住民族が立てていたトーテムポールを目にし、似たような柱状の大型木彫を作るようになったのが始まりという。
 国のアイヌ政策推進交付金を活用し、2022度までにさらに6、7本制作する。設置場所は関係機関が協議して決める。木彫師渡辺澄夫さん(58)は「アイヌ文化とアイヌ民族の技術を広く知ってもらいたい。阿寒湖の新たなシンボルになってほしい」と期待している。(熊谷知喜)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/525378


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日テレ「スッキリ」のアイヌ差別問題、背景には「番組の構造的な歪み」があるかもしれない

2021-03-26 | アイヌ民族関連
現代ビジネス 03/25
通常なら起こりえないミス
日本テレビ系の情報番組「スッキリ」で、アイヌ民族に対する差別と受け取られる表現が放送された問題で、同局の大久保好男会長は3月18日の定例会見で謝罪した。この3日前、加藤勝信官房長官が記者会見で、「アイヌの人々を傷つける極めて不適切なもの」と担当部署を通じて抗議しており、局としても重大な問題として受け止めた形だ。
この件について20年以上のキャリアがある情報番組プロデューサーに話を聞いてみると、「通常なら絶対に起こりえないミス」とした。
「なぜかと言えば、民族やなど差別問題は、放送禁止用語も含めて番組制作の注意すべき点として、どこの局でも定期的に勉強会で常々確認されていることだからです。そうした勉強会では、差別問題のほかにも取材時に双方の意見を聞く公平性とかスポンサー企業への配慮などが話題になりますが、差別問題はまさにイロハのイ、テレビの仕事をしていれば忘れることはない注意点なんです」
勉強会は何か個別の問題が起きたときに集中的に開かれる臨時のものもあるが、差別問題に関してはどこの局も定期的に行なっているという。責任者のプロデューサーやデスクはもちろん、末端で動くディレクターやADまでが出席するが、実はテレビ業界で「最近、一番、勉強会が厳しい」と言われていたのが日テレだったとプロデューサーは言う。
「日テレでは2018年にイッテQ(バラエティ番組の『世界の果てまでイッテQ!』)でラオスの祭りをでっちあげたヤラセ問題があったり、その後にもいくつか倫理的な問題が発生したのをきっかけに、『毎月のように勉強会がある』という話を知人の局員から聞いていました。コンプライアンス違反を許さない雰囲気は強かったはずです」
勉強会もやっていたはずだが…
それでも起きたのが今回の問題だ。3月12日、番組内のコーナーで、動画配信サービス「Hulu」で放送されるアイヌ女性のドキュメンタリー番組を紹介したが、お笑い芸人の脳みそ夫が「この作品とかけまして、動物を見つけたときと解く。その心は…あ、犬」と発言。同時に番組ではテロップで「あ、犬(アイヌ)」とも出ており、これに視聴者から批判が殺到した。
番組や芸人にアイヌを差別する意図はなかったと思われるが、「犬」は過去にアイヌ差別に使われてきた言葉として、国会議員がその被害を報告したこともあるものだ。前出のプロデューサーも「その方面に詳しくなくても、自分が担当者だったら100%、これは即ダメだと止められた内容」と言っている。
たとえ出演タレントが無知であっても、番組側のチェックで本来なら止められたはずだった。
「特に報道に属する番組は、入念に勉強会もやっているはずです。スッキリはバラエティ番組の色が強いと言っても、政治社会のニュースを扱う情報番組。本来なら、アイヌを扱うと分かった時点で緊張して着目するのが自然」(同プロデューサー)
番組サイドは今回のミスについて「制作に関わった者に、この表現が差別にあたるという認識が不足していた」「番組として放送に際しての確認が不十分だった」「結果、十分な正しい判断が行われないまま放送してしまった」としており、チェックミスのみならず担当者に差別認識がなかったことも認めていた。
「実際にどうだったかは外部からは分かりませんが、かなり恥ずかしい弁明なので、おそらく事実でしょう。勉強会をしっかり受けていた人間がちゃんと揃っていたら、台本に問題発言の部分を見て誰かは気付くはずだったのが、それができなかったのは、たとえば最終判断するプロデューサーが台本をきちんと見る習慣がなくなっていたとか、勉強会から漏れた人間が現場にいたとか、複数の要素が重なったことも考えられます」
番組そのものの歪み
番組プロデューサーは本来、責任者として番組すべてを監督する立場にあるが、「人によって収録の細部までは見ず、台本を流し読みしてスタジオ収録に立ち合う程度ということもあります。今回の担当プロデューサーがそうだったかは断言できませんが、そうでもないとアイヌ関連を見過ごすことはまずありえない話」とプロデューサー。
さらに、「現場の人間でも下請け制作会社から人事の異動で来たばかりの人や、他番組と掛け持ちで手伝っているような人が多いと、勉強会に出てないケースもある」とする。
同業者から見て、そんな複数の要因が重ならないと起きないと思うぐらい不可解な今回の問題だが、プロデューサーは「番組自体がちょっと歪んだ体制になっている可能性も感じる」という。
「MCの加藤浩次さんが前に所属の吉本興業の批判を番組でやったことにはかなり驚きました。個人の会社への不満を放送でやるなんて、ハッキリ言えば番組の私物化で、しかも批判相手は局としても関係の深い吉本。今回の契約終了でも加藤さんは、番組で寝耳に水の話だったようなことを語っていたり、相変わらずの姿勢がありましたが、もし自分がプロデューサーだったら、それはやめましょうと止めますよ。だから番組としてもバラエティ番組のノリで暴走しやすい空気にあったのか、と疑ってしまうんです」
結局、「スッキリ」のアイヌ問題は、プロデューサーのひとりが責任を取る形で担当を外されるたと聞くが、その余波は大きいらしく、日テレの別の情報番組で働く関係者は、「近くスタッフ全員参加の勉強会があると聞いた」と言った。
「日テレ幹部の方と食事する機会があったんですが、トップから再発防止策をと命令があったと言っていました。ただ、防止と言っても差別問題は不変な注意事項なので勉強会で念を押す以外にやりようがないこと。だから、チェック機能の改善の方が主体になるようだと聞きました」
その上で今回の件をどう思うかと聞くと、関係者はこう言った。
「もちろん番組スタッフが一番悪いという前提ですが、正直に言うと、情報番組にお笑い芸人を出演させすぎているとも思うんです。差別問題というのは、本来なら出演者たちだって情報番組をやる上で気を付けること。でも、芸能タレントさんとなると勉強会なんかに出ない人たちです。社会的にシリアスな問題なのに、そういうものをあまり意識しない種の出演者を増やすとリスクが高いと思うんです」
あくまで業界人ひとつの意見ではあるが、「スッキリ」の問題はいろいろな観点で改善を検討するところがあるのかもしれない。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81522

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先住民族ヤノマミ居留地で違法採掘拡大 サッカー場500面分

2021-03-26 | 先住民族関連
AFPBBNEWS 2021年3月25日 18:56 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル [ ブラジル 中南米 ]

ブラジル北部ロライマ州の先住民族ヤノマミ保護区にある集落の空撮写真。フトゥカラ・ヤノマミ協会提供(2011年11月21日公開、資料写真)。(c)Morsaniel IRAMARI / HUTUKARA YANOMAMI ASSOCIATION / AFP
【3月25日 AFP】ブラジル北部のアマゾン(Amazon)熱帯雨林で昨年、保護区となっている先住民族ヤノマミ(Yanomami)の居留地での違法採掘が30%拡大し、サッカー場500面分の森が破壊されたとの報告書が25日、発表された。
 違法採掘はアマゾンの環境破壊の主要原因となっている。二つの先住民団体がまとめた報告書によると、違法採掘のため伐採されたヤノマミ居留地の総面積は、昨年分を合わせて2400ヘクタールに及ぶ。
https://www.afpbb.com/articles/-/3338789

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RAN他「化石燃料ファイナンス成績表2021」発表

2021-03-26 | 先住民族関連
JIJI.COM 2021年3月26日(金)
[レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)]
~世界60銀行、パリ協定後も化石燃料に3.8兆ドルを資金提供~三菱UFJとみずほがトップ10入りーNGO「パリ協定に不整合」と批判、コロナ不況下でも2020年提供額が2016年を上回るー
米環境NGO レインフォレスト・アクション・ネットワーク(本部:米国サンフランシスコ、日本代表部:東京都渋谷区、以下RAN)他は、本日24日(米国太平洋時間 23日)、新報告書『化石燃料ファイナンス成績表2021~気候カオスをもたらす銀行業務~』(注1)を発表しました。本報告書は世界の主要民間銀行による化石燃料への融資・引受をまとめたもので、分析の結果、邦銀4行を含む世界の60銀行は、パリ協定採択後の5年間で合計3.8兆ドル以上を化石燃料部門に資金提供したことが明らかになりました。また新型コロナウイルス感染拡大による不況下にも関わらず、2020年の融資・引受額はパリ協定採択翌年である2016年の金額を上回ったこともわかりました。RANらNGOは、日本のメガバンクを含め世界の主要銀行がパリ協定から5年経っても化石燃料への資金提供を継続していることに対して「パリ協定と整合性がない」と批判しました。


*他の邦銀順位は、18位 三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)、59位 三井住友信託銀行。銀行別・年別の資金提供額は添付の「報告書概要」(和訳)を参照のこと。
『化石燃料ファイナンス成績表2021』概要
世界の主要民間銀行60行が化石燃料部門に行った資金提供を示した包括的な報告書で、石炭、石油、ガス部門の世界2,300社に対する2016年~2020年の5年間の融資・引受を分析の対象としている。第12版となる2021年版は対象銀行を35行から60行に拡大した。
世界の主要60銀行は、パリ協定採択後の5年間(2016年~2020年)で合計3.8兆ドル以上を化石燃料部門に資金提供した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で化石燃料の需要および生産は減少したが、2020年の化石燃料への資金提供額は約7,507億ドルで、パリ協定採択の翌年である2016年の約7,092億ドルを上回った。
上記5年間の融資・引受額が最も多かった銀行はJPモルガン・チェース、2位がシティ、3位がウェルズ・ファーゴ、4位がバンク・オブ・アメリカ(ともに米国)、5位がロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)。地域別上位銀行は、ヨーロッパはバークレイズ、アジアは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、中国は中国銀行。
邦銀では、MUFGが世界6位(約1,477億ドル)、みずほフィナンシャルグループ(みずほ)が8位(約1,235億ドル)で、上位10銀行にメガバンク2行が入った。MUFGは昨年と同じ順位だが、パリ協定採択以降の資金提供は増加傾向にある。三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)は18位で(約863億ドル)、昨年20位から順位を上げた。今回初めて対象となった三井住友トラスト・グループは59位(約6億ドル)。
コロナ禍での不況のため、2020年の化石燃料事業への融資・引受額は約7,507億ドルで、前年の8,237億ドルと比べて約9%減少した。しかし化石燃料を拡大している上位100社への過去5年の資金提供額は約1.5兆ドルで、2020年の提供額3,685億ドルは前年の3,336億ドルに比べて10%増加した。資金提供先には「ライン3」石油パイプライン、アルゼンチン・パタゴニア地域の先住民族での土地でのフラッキング(水圧破砕法)によるシェールオイル・ガス開発など、物議を醸している事業を進める企業が含まれる。3メガバンク はライン3の建設会社であるエンブリッジ社に資金を提供している(注2)。
レインフォレスト・アクション・ネットワーク「責任ある金融」シニアキャンペーナー ハナ・ハイネケンは
「世界の主要銀行は今後どのような方向に向かうのか、厳しい選択を迫られています。パリ協定以降、メガバンクら邦銀は3,500億ドル以上の融資・引受を化石燃料へ提供しています。この資金の4割以上は化石燃料を最も拡大している100社に提供されました。今年11月に開催される気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の前に、化石燃料への資金提供が増えることがあってはいけません。ウォール街の銀行とMUFGをはじめ世界の主要銀行は、地球の気温上昇を1.5度未満に抑えるために化石燃料の拡大への資金を直ちに止め、パリ協定の1.5度目標に沿って化石燃料ファイナンスを段階的に打ち切る必要があります」と指摘しました。
2020年も米国の銀行が二酸化炭素排出を牽引し、JPモルガン・チェースは依然として化石燃料への融資・引受で世界ワースト銀行です。チェースは最近、自社ファイナンスをパリ協定と整合させると約束しましたが、無制限といっていいほど化石燃料事業に資金提供を続けています。 チェースは2016年から2020年の期間、化石燃料に約3,167億ドルの融資・引受を行いましたが、この金額はワースト2位であるシティの金額を33%も上回っています。
今回の分析から得られたもう一つの特筆すべき結果は、BNPパリバが2020年のワースト4銀行にランクインしたことです。BNPパリバは、2020年に化石燃料に408億ドルを資金提供し、2019年と比較して41%の大幅増加となりました。つまり、昨年の化石燃料ファイナンス増加はBNPパリバの増額が理由であることを意味します。一方、BNPパリバは2017年に方針を制定し、シェールオイル・ガス、オイルサンド、液化天然ガスLNGなどへの融資制限を約束していました(注3)。
本報告書はまた、気候変動に関する銀行方針におけるコミットメントについても分析しています。分析の結果、その約束は十分に守られず、パリ協定の目標と全般的に整合していないことも明らかになりました。最近の注目を集めている方針は、達成年が遠く目標も曖昧な「2050年ネットゼロ」や、非在来型化石燃料への資金提供の制限に重点を置いています。また、現行の銀行方針は総じてプロジェクトファイナンスへの制限についてが最も厳しくなっていますが、プロジェクトファイナンスの割合は本報告書で分析した化石燃料ファイナンス全体の5%にしかすぎないことも判明しました。
なお、本報告書の執筆団体は、全銀行の資金提供の意思決定に「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意」(FPIC、注4)の権利を含め、先住民族の権利尊重および人権尊重が広範にわたって必須要件でなければならないという点で一致しています。
執筆団体、賛同団体からのコメント
先住民族環境ネットワーク(IEN) 事務局長 ダラス・ゴールドトゥース
「世界の大手銀行は石油・ガス開発の拡大に融資していることから、大きな責任があることを理解しなければなりません。グリーンウォッシュ、排出量取引、実証されていない技術的解決策、そしてネットゼロのコミットメントは、人道上の罪、母なる地球への罪を免れることはできません。先住民族の土地は世界的に略奪され、固有の権利は侵害され、化石燃料の開発拡大に直面して生活の価値が大きく失われています。母なる地球の神聖さと領土を守るために、大手銀行は地球が破壊された費用を補償する責任があります」
気候ネットワーク 国際ディレクター 平田仁子
「今回の最新報告書で、やはりいまだに日本の金融機関が、多額の資金を化石燃料をはじめとする気候変動を加速させる事業や企業に資金提供し続けている事実が明らかになりました。パリ協定を支持し、事業を整合させるという責任銀行原則(PRB)への賛同はまだ形だけであって、実態が伴っていないことを浮き彫りにするものです。気候変動への対応は一刻の猶予も許されません。速やかな方針の抜本転換が必要です」
国際環境NGO 350.org日本支部キャンペーナー 渡辺瑛莉
「本調査により、日本のメガバンク3行が、いまだに世界の化石燃料部門に多額の資金提供を続け、パリ協定の目標と全く整合していないことが明らかとなりました。1.5度目標達成のためには、石炭のみならず、化石燃料部門全般で新規・拡大計画への資金提供を即時に停止し、コーポレートファイナンスも含めた包括的な1.5度目標に整合したフェーズアウトポリシーの制定が急務です。この点で世界の主要銀行と比べいまだに遅れをとっている邦銀は、早急な改善措置をとり、気候危機の加速ではなく、その解決に向けて責任を果たすべきです」
注1)「化石燃料ファイナンス成績表2021」
要約(和訳)
http://japan.ran.org/wp-content/uploads/2021/03/JPN_BOCC-2021_Executive-Summary.pdf
報告書全文(英語)
https://www.ran.org/bankingonclimatechaos2021/
・本報告書は、世界の主要民間銀行60行が化石燃料部門に行った資金提供を示した世界で最も包括的な報告書であり、石炭、石油、ガス部門に関わる世界2,300社に対する2016年~2020年の間の融資・引受を対象としている。
・取引データは、ブルームバーグ・ファイナンスL.P(ブルームバーグ端末、取引額が主幹事銀行間で分割されている)、IJグローバル、『Global Coal Exit List(脱石炭リスト)』より入手。融資・引受額は、対象となる化石燃料関連企業の当該部門の事業活動に基づいて割引して算出している。
・本報告書はRAN、バンクトラック、先住民族環境ネットワーク(IEN)、オイル・チェンジ・インターナショナル、リクレイム・ファイナンス、シエラクラブが執筆し、世界50カ国300以上の団体が賛同している。
注2)参考資料:RANブリーフィングペーパー『北米パイプライン「ライン3」と「キーストーンXL」の黒幕~オイルサンド・パイプライン建設を支援する世界の銀行』、2020年12月16日発行
http://japan.ran.org/?p=1758
注3)「BNPパリバ、エネルギー転換への支援加速に向けてさらなる方針を発表」(2017年10月11日)
https://www.bnpparibas.jp/jp/2017/10/11/energy_transition/
注4)FPIC(Free, Prior and Informed Consent):先住民族が自分たち、または自らの土地に影響を及ぼす可能性のある事業には同意する、もしくは拒否する権利。
参考資料:「パリ協定と整合性のある金融機関原則(2020年10月発行)
http://japan.ran.org/?p=1760
団体紹介
レインフォレスト・アクション・ネットーク(RAN)は、米国のサンフランシスコに本部を持つ環境NGOです。1985年の設立以来、環境に配慮した消費行動を通じて、森林保護、先住民族や地域住民の権利擁護、環境保護活動をさまざまな角度から行っています。2005年10月より、日本代表部を設置しています。
http://japan.ran.org
本件に関するお問い合わせ先
レインフォレスト・アクション・ネットワーク
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-13-11-4F、TEL 03-6721-0441 FAX:03-6721-0959
ハナ・ハイネケン Email: hheineken@ran.org
広報:関本幸 Email: yuki.sekimoto@ran.org
企業プレスリリース詳細へ (2021/03/25-12:16)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000001.000076051&g=prt

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初無敵、知方学…当て字に込めた意味 アイヌ由来の難読地名街道

2021-03-26 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2021/03/25 13:47
 「来止臥(きとうし)」「浦雲泊(ぽんとまり)」「冬窓床(ぶいま)」「初無敵(そんてき)」「知方学(ちぽまない)」……。ここはどこ? 異世界を旅するような錯覚に陥る。
 釧路、厚岸(あっけし)、浜中の3町の太平洋岸を走る道道142号「北太平洋シーサイドライン」は、振り仮名なしにはとても読めない「難読地名街道」だ。いずれもアイヌ語由来の地名だが、ユニークな漢字の当て方は、さしずめ百数十年前の「キラキラネーム」といったところか。
 記者がこの道を初めて運転したのは三十余年前。不思議な地名をPRする木製看板に遭遇するたびに車を止めて由来に目をこらし「こういう売り込み方もあるのか」と感じた。
 22カ所に設置されている看板の多くは海岸沿いの集落へ下る丁字路にあり、急勾配の坂道を下りると集落が現れる。「兄ちゃん、どこから来た?」と招き入れられ、番屋ならではの食事を振る舞われるような牧歌的な時代だった。
 今月中にも誕生する厚岸霧多布昆布森(きりたっぷこんぶもり)国定公園は、北太平洋シーサイドラインがアクセス道路の一つになる。横綱級とも言える難読地名を抱える釧路町は、これを町の認知度と集客アップにつなげようともくろむ。
 看板は今後3年で新しいものに取り換え、数も増やす。地名を詳しく紹介した冊子「時空旅行 地名の散歩道」も改訂する予定だ。動画投稿サイト・ユーチューブの町公式チャンネルでは、全20問の「難読地名クイズ」を配信。最後に「ドライブついでに看板を探してみて」と呼び掛けている。
 北海道の地名は、アイヌ民族が名付けて後から和人が漢字を当てたものが大半だ。だが、なぜこの地域は際立って難読なのか。
 理由の一つは、当てる漢字だ。例えば、アイヌ語で「場所」を著す「ウシ」。普通は「牛」を当てるところ、故事成語「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」(成功を期して苦労に耐える)の「臥」を使ったりする。
 音の響きだけでなく、漢字の持つ意味にも配慮している例もある。アイヌ語の地名は地形の特徴を示したものが多く、例えば「分遺瀬(わかちゃらせ)」は、ワッカ(水)がチャラセ(滝)となって落ちる所、という意味だ。なかなか上手に字を当てるものだと感心してしまう。しかも、どれもなぜか漢字3文字で統一されている。
 このルーツをたどると、19世紀後半に作られた台帳に行き着いた。
 明治初期まで、北海道のアイヌ語地名はカタカナ表記が基本だった。1875(明治8)年に樺太千島交換条約が結ばれると、千島列島の領有を国内外に伝える必要から島名や地名が漢字表記に改められ、道内の地名も漢字とする布達(行政命令)が出された。
 当初改められたのは、昆布森、跡永賀(あとえが)、仙鳳趾(せんぽうし)など、せいぜい村単位の地名だったらしい。だが、昆布森に入植した加茂家が80(明治13)年時点の定住者と昆布乾場の区画配置を記した「加茂家干場関係台帳」には「分遣瀬」などの地名が残る。ここでは早い時期から漢字表記が広がっていた様子がうかがえる。
 約40年前に台帳の調査をした釧路短大の佐藤宥紹教授(日本近代史)は「アイヌ語由来の地名を表記するのに、漢字の深い理解と語彙(ごい)力を持った人物がいたはず。それは誰なのか」と思いをはせる。【本間浩昭】
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20210325k0000m040152000c.html

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厚岸霧多布昆布森/4 アイヌ由来、不思議な地名ずらり 当て字、意味にも配慮 /北海道

2021-03-26 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2021/3/25 地方版
「語彙力持った人物いたはず」
 「来止臥(きとうし)」「浦雲泊(ぽんとまり)」「冬窓床(ぶいま)」「初無敵(そんてき)」「知方学(ちぽまない)」……。ここはどこ? 異世界を旅するような錯覚に陥る。
 釧路、厚岸(あっけし)、浜中の3町の太平洋岸を走る道道142号「北太平洋シーサイドライン」は、振り仮名なしにはとても読めない「難読地名街道」だ。いずれもアイヌ語由来の地名だが、ユニークな漢字の当て方は、さしずめ百数十年前の「キラキラネーム」といったところか。
 記者がこの道を初めて運転したのは三十余年前。不思議な地名をPRする木製看板に遭遇するたびに車を止めて由来に目をこらし「こういう売り込み方もあるのか」と感じた。
この記事は有料記事です。 残り1065文字(全文1372文字)
https://mainichi.jp/articles/20210325/ddl/k01/040/028000c

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渋沢栄一ゆかりの「血洗島」だけじゃない【ニッポンの珍地名】

2021-03-26 | アイヌ民族関連
ベストタイムス 3/25(木) 18:00
地名王国と言われる日本列島を北から南へ探してみると、思わず耳を疑う地名や「えっ!?」と二度見してしまう地名がたくさんある!(47都道府県 地名の謎と歴史)
【語感・字面に「えっ !? 」、 由来を知って「へぇ~」となる珍地名】
●女体入口(にょたいいりぐち)長野県駒ヶ根市
バス停名。女体の由来にはかつて入山できない女性が待つ「女待=にょたい」など諸説ある。
●ノゾキノ鼻(のぞきのはな)長野県駒ヶ根市
鼻は岬の地形を表す。かつて地元民が藻塩の漂着を監視したとか。
●オカマ池(おかまいけ)大阪府和泉市
和泉市にある池。もともとはお釜か? 漢字表記は山梨県にもあり。
●鼻毛石(はなげいし)群馬県前橋市
苔が鼻毛のように見える、周囲11mの巨大岩が由来。
●野口五郎岳(のぐちごろうだけ)富山県富山市/長野県大町市
昭和のアイドル歌手の芸名はこの山にあやかって付けたもの。
●大田光(おおたっぴ)青森県つがる市
読みは異なるが字面はお笑い芸人を連想させる。インパクト大。
●血洗島(ちあらいじま)埼玉県深谷市
渋沢栄一ゆかりの地。由来は合戦やアイヌ語など、諸説ある。
●金玉落としの谷(きんたまおとしのたに)静岡県菊川市
中世、戦闘訓練で山から金の玉(木の玉説も)を落としたのが由来。
●日本国(にほんこく)山形県鶴岡市/新潟県村上市
山形県と新潟県の境にある山。登山をすれば日本の頂を征服!?
●冷蔵庫前(れいぞうこまえ)三重県北牟婁郡紀北町
近くの製氷会社がきっかけだとか。遊び心溢れるネーミングセンス。
●天使突破(てんしつきぬけ)京都府京都市
天使社の境内を突き抜けて造られた新しい道がきっかけ。
●ニセ金庫岩・金庫岩(にせきんこいわ・きんこいわ)北海道上川郡東川町
大雪山系の旭岳に存在する岩。登山時の目印として間違える人多数。
■遊び心を持つことも地名を楽しむ醍醐味
 日本列島はバラエティ豊かな地名の宝庫だ。多様な地名は、その後、漢字が当てられたり、転訛したり、あるいは日本語の意味や読みが変わるなど、さまざまな変遷を経て今日に至っている。それらを現代人の感覚で見る(読む)と、「!?」と感じる地名も出てくる。
 島国ゆえに地形の多様さによる「地形由来」は、その代表例だろう。海や山、川、湖、岬、入り江など、先人たちはその景観にちなんだ名前を土地に付けることで、居住地により親しみを持ったに違いない。
 農耕文化による「農業由来」も興味深い。田んぼの所有者を巡り区分けをはっきりさせるため、土地に名前をつける必要があった。大昔は、田んぼ1枚にも名前がついていたというほど、日本人と地名は深い関わりがある。
 このほかにも神道や仏教に影響される「信仰由来」や、その土地を治めた勢力や渡来人、アイヌ、琉球などの「氏族・民族由来」もある。その地方に言い伝えられる「伝説由来」は、物語の真偽はともかく、地名由来にファンタジーな要素が加わって、興味が広がる。
 こうして生まれた地名から土地の歴史を知ると、さらに面白さが増すものだ。遊び心を持つことも地名を楽しむ醍醐味の一つだろう。
(『47都道府県 地名の謎と歴史』「珍地名100選」より抜粋)
取材・文:内山賢一
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0a7ec246efc3d57a5fc47ac4d95a87663c927dd

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