先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

“先住民族と認知”初の9割超に

2021-03-16 | アイヌ民族関連
NHK 03月16日 07時04分
内閣府が全国で行った世論調査で、アイヌの人たちが先住民族であることを知っていると答えた人が初めて9割を超えた一方、去年7月にオープンしたアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」を知っている人は35%余りにとどまりました。
内閣府は去年11月から12月にかけて、全国の18歳以上の男女3000人を対象に「アイヌ政策に関する世論調査」を行い、59%にあたる1767人から郵送で回答を得ました。
それによりますと、アイヌ民族について「知っている」と答えた人は93.6%、「知らない」と答えた人は6.2%でした。
アイヌ民族を知っていると答えた1654人のうち、先住民族であることを「知っている」と答えた人は91.2%にのぼり、これまで3回にわたって行ってきた世論調査で初めて9割を超えました。
一方、去年7月に胆振の白老町にオープンしたアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」を知っている人は、道内では97.6%にのぼったものの、全国では35.5%にとどまりました。
内閣官房アイヌ政策推進室は「新型コロナウイルスにより全国から『ウポポイ』への来場を促す状況になかったことも影響したと考えられる。調査結果を参考にアイヌ文化への理解を深めてもらえるよう、今後のPR方法を考えたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210316/7000031812.html

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漁業権回復へ署名提出 アイヌ民族団体、道に5000筆

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 05:00
 道内外のアイヌ民族でつくる「アイヌ(ひと)の権利をめざす会」は15日、アイヌ民族の漁業権回復を求める署名5044筆を道に提出した。メンバーらが道庁で記者会見し「アイヌ民族が持つ先住民族としての権利を道にはしっかり理解してもらいたい」と求めた。
 署名はインターネットなどを活用し、全国から集めた。貝澤耕一共同代表は会見で「協力してくれた人に感謝している。今後も署名活動を続け、権利回復を求めていくので応援してほしい」と話した。
 同会は昨年3月に発足。紋別アイヌ協会会長らがサケを自由に捕獲する権利を求め、道への許可申請をあえて出さずに捕獲し、水産資源保護法違反などの容疑で書類送検されたことを踏まえ、自由にサケを捕る権利を求める活動を行っている。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521869

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サケ漁の権利回復求める署名提出

2021-03-16 | アイヌ民族関連
NHK 03月15日 17時21分
アイヌの人たちが先住民族としてサケ漁をする権利の回復を求める有志の団体が、これまでに集めた鈴木知事にあてた5000人余りの署名を提出しました。
「アイヌ(=ひと)の権利をめざす会」は行政の許可をえずに川でサケ漁をしたとして去年、書類送検され、その後、不起訴になった紋別アイヌ協会の畠山敏さんを支援しようと、アイヌの人たちが先住民族としてサケ漁をする権利の回復を求める署名活動を行ってきました。
会の共同代表らが15日に道庁を訪れ、鈴木知事にあてた5044人分の署名を提出しました。
共同代表を務める貝澤耕一さんは「人権の問題として署名してくれたことに非常に感謝している。署名はまだ続けるので引き続き応援してほしい」と話していました。
アイヌの人たちによるサケ漁をめぐっては、おととし施行されたアイヌ施策推進法でも特別な配慮を求めたことから、道は去年4月、漁の申請手続きを簡素化していますが、許可が必要な状況に変わりはなく不十分だとの指摘も出ています。
会では引き続きインターネットなどで署名を集めることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210315/7000031795.html

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「アイヌの人々傷つける不適切な表現」日本テレビに厳重抗議

2021-03-16 | アイヌ民族関連
NHK 2021年3月15日 18時35分
日本テレビが情報番組で、アイヌの人たちを傷つける不適切な表現があったとして謝罪した問題で、加藤官房長官は、極めて不適切な表現で遺憾だとして、政府として厳重に抗議したことを明らかにしました。
日本テレビは、今月12日に放送された情報番組で、アイヌの人たちを傷つける不適切な表現があったとして、夕方のニュース番組の中で謝罪しました。
これについて加藤官房長官は、午後の記者会見で「番組における表現はアイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」と述べ、その日のうちに、政府として厳重に抗議したことを明らかにしました。
そのうえで「アイヌの人々がいわれのない差別を受けない社会、すべての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、引き続き努力していく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210315/k10012916521000.html

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太田光代社長「重大な問題」所属タレント脳みそ夫のアイヌ民族への不適切発言受け

2021-03-16 | アイヌ民族関連
中日スポーツ 3/15(月) 23:16
 お笑い芸人、脳みそ夫(41)がテレビ番組でアイヌ民族への差別表現を含んだ発言をした問題で、みそ夫の所属事務所「タイタン」の太田光代社長が、14日にツイッターを更新。「重大な問題であると考えております」とし、誠心誠意対応していく考えを示した。
 太田社長は、みそ夫が同日に投稿した手書きの謝罪文書ツイートを引用した上で、「この問題に関しまして。私及び弊社としましても重大な問題であると考えております。真摯に受け止め、関係者の皆様に誠心誠意対応させていただく所存です」と記した。
 12日放送の日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)でアイヌ民族の女性をテーマにしたドキュメンタリー作品を紹介。その際、みそ夫が謎かけで不適切な表現をして、同局は同日夕方のニュース番組でおわびした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acdd7ea1f036e1b72411be13d5e4fe364261be55

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道議全5会派有志「遺憾」 アイヌ民族への差別表現

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 05:00
 日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族への差別表現があった問題で、道議会全5会派の議員有志でつくるアイヌ政策推進道議会議員連盟は15日、「アイヌの方々の尊厳をおとしめる極めて不見識な内容で、大変遺憾」と抗議するコメントを出した。
 議連は同日、道議会で役員会を開き、抗議の意を示すとともに、アイヌ民族への理解促進に向け、道と連携して積極的に取り組むことを確認した。(西依一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521867

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政府、日テレに抗議 アイヌ民族への差別表現

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 05:00
 加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族への差別表現があった問題について「アイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」と述べ、放送のあった12日に同社に抗議したことを明らかにした。
 抗議は内閣官房アイヌ総合政策室の担当者が口頭で行った。差別表現が放送されたことへの原因究明と再発防止を申し入れるとともに、北海道アイヌ協会(札幌)への対応などについても検討を求めた。
 2019年施行のアイヌ施策推進法は、アイヌ民族への差別や権利侵害の禁止を掲げている。加藤氏は「(民族共生象徴空間)ウポポイの運営などを通じて、国民の理解を深めるように努力していく」と述べた。(荒谷健一郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521866

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アイヌ民族、ヘイト横行 「スッキリ」番組・芸人は謝罪 道内関係者ら「差別の歴史学ぶ契機に

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 05:00
 日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」で12日にアイヌ民族への差別表現があった問題を巡り、会員制交流サイト(SNS)の一部でアイヌ民族の存在を否定するようなヘイトスピーチ(憎悪表現)が続いている。番組や差別表現を使ったお笑い芸人が謝罪したにもかかわらず、「何が問題なのか」「過剰反応では」などの投稿もある。アイヌ民族からは「今回の問題を正しい歴史を学ぶきっかけにしてほしい」との声が出ている。
 番組で差別表現を使って謎かけをしたお笑い芸人の脳みそ夫さんは14日、自身のツイッターに直筆の文書を掲載し「勉強不足を痛感しました。知らなかったとはいえ、長い年月にわたりアイヌの皆さまが苦しまれてきた表現をすることになってしまいました」と謝罪。「アイヌの皆さんの歴史や伝統、文化を勉強していきたい」とし、関係者に直接謝罪する考えも示した。 同局は12日夕のニュース番組で「アイヌの方たちを傷つける不適切な表現だった」と謝罪。15日の「スッキリ」では、司会を務める小樽市出身のタレント加藤浩次さんが「北海道出身という立場にありながら、オンエアがあった時、即座に対応できなかったことを深くおわびしたい」と陳謝した。同局は取材に対し「事例を社内に周知、検証し、研修を通じて再発防止に努める」と文書で回答した。
■ネット投稿相次ぐ
 ところが12日の番組放送直後から、ツイッター上では差別表現への批判の声が上がる一方、「アイヌは先住民族ではない」「日本にアイヌはもういない」など誤った認識の投稿が相次いだ。
 アイヌ民族の伝統歌ウポポを歌う女性ボーカルグループ「マレウレウ」のマユンキキさんは12日以降、差別表現は「本当に許されない」「風化してしまってはいけない」とツイッターで発信。共感の声が多数寄せられた一方、「心ない攻撃」(マユンキキさん)が130件近く届いた。
■「無知」と過剰批判
 一方、SNSではアイヌ民族や差別の歴史について「知らなかった」と投稿した人に対し、「無知だ」と過剰に責める動きも広がる。マユンキキさんは「知らないことに非はない。これから学んでちゃんと知ってほしい。批判し合うのではなく、問題意識を共有していくことが必要だ」と訴える。
 道内外のアイヌ民族でつくる「アイヌ(ひと)の権利をめざす会」の貝澤耕一共同代表は15日、差別表現を批判しつつ「アイヌ民族は日本の先住民族であり、どんな歴史をたどってきたのかを学校教育できちんと教えてほしい」と強調。アイヌ政策検討市民会議代表の丸山博・室蘭工業大名誉教授は「日本社会に構造的な差別があることが根本の問題。国は課題の解決へ取り組むべきだ」と話した。(田鍋里奈、伊藤空那)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521865

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アイヌ工芸、4種の雑貨に 二風谷プロジェクト、今夏商品化へ

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 05:00
 アイヌ伝統工芸の盛んな日高管内平取町二風谷の工芸家と公募デザイナーらが協力して商品化を進める事業の4種類の作品が決まり15日、札幌市内で発表会が開かれた。各開発チームが自作を説明し、事業の総合デザインディレクターで世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコさんらがオンラインで講評した。今後、最後の仕上げをし、今夏にも発売を目指す。
 この事業は、町アイヌ工芸ブランド化推進協議会が国のアイヌ政策推進交付金を活用して進める「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」。協議会はデザインの専門家や町、二風谷民芸組合らで昨秋発足した。東京などのデザイナーと二風谷の工芸家でつくる7組の開発チームが、企画や試作段階でコシノさんらの審査を受け、これまでに4組の商品化が決まった。
 法被や木のおもちゃ、靴べら、タトゥーシールの4種類。法被はアイヌ文様を特殊技術でプリントされた布で作られ、木のおもちゃは文様を彫った木の土台の上を、こまや立方体が転がる仕組み。靴べらは文様を彫ったり、アットゥシ(樹皮布)を巻いたりしてあり、肌に貼るタトゥーシールも文様からデザインしている。
 発表会に東京からオンラインで参加したコシノさんは、法被について高価な民族衣装の雰囲気を比較的安価で味わえると評価し「一般の人が着て楽しみ、大切な文化を見直してもらうきっかけになる」と期待した。
 協議会は、夏には最初の商品の販売を二風谷工芸館や東京のセレクトショップで始めたい考え。コシノさんは「一過性でなく販売を継続することが大切」と強調した。(太田一郎)
※「アットゥシ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521843

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先住民族と表現 歴史への理解深めねば

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 05:00
 過去の歴史への認識と先住民族への配慮を全く欠いていたと言うほかない。
 日本テレビ系列の情報番組で12日、アイヌ民族への差別と受け取れる表現があった。
 15日の番組で改めて謝罪したが、関係者からは怒りの声が上がった。日本テレビは放送の経緯を検証して公表するとともに、再発防止を徹底してほしい。
 アイヌ民族の誇りを尊重し、共生社会の実現を目指し、2019年にアイヌ施策推進法が施行された。だが、今なおヘイトスピーチ(憎悪表現)は後を絶たない。
 先住民族アイヌの歴史や文化への理解を広げていくための対策に一層力を入れなければなるまい。
 問題となった発言はアイヌ民族を描いたドキュメンタリーを紹介した後、お笑い芸人が発した。再掲は避けるが、長年アイヌ民族を傷つけてきた言葉である。
 番組終了後から会員制交流サイト(SNS)などで批判や抗議の声が相次いだ。
 日本テレビは担当者には差別に当たるという認識が不足し、放送前の確認も不十分だったと説明する。そのまま素通りしたことにチェック体制の甘さがみられる。
 お笑いという表現活動は、一歩間違えば人をあざけり、受け手を傷つけることにつながる。それだけに内容によっては細心の注意が欠かせない。
 日本テレビは謝罪したものの、放送が視聴者の心情を著しく害した事実は消えないことを、深刻に受け止めるべきだ。
 われわれメディアとしても、自らの報道や言論を省みる機会としたい。
 国が今月発表した全国世論調査では9割がアイヌ民族を先住民族だと「知っている」と答えた。認識が広がったのはアイヌ施策推進法でアイヌ民族が先住民族と明記されたことなどが理由という。
 昨年7月に開業した胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」も理解を深めたと分析する。
 だが、開業当時からウポポイとそこで働くアイヌ民族の職員に対して、インターネット上などで心ない誹謗(ひぼう)中傷が続いた。
 だからこそウポポイの役割は重要だといえよう。歴史的背景を含めてアイヌ民族への理解を促す取り組みがさらに求められる。
 「民族共生」に向けた一歩は、アイヌ民族に苦難を強いた歴史を直視することから始まると、心に刻みたい。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521832

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道と韓国・ソウル、友好図書の寄贈式 友好提携10周年を記念

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/15 20:53
 道と韓国の首都・ソウル特別市が2020年に友好提携10周年を迎えたことを記念し、両地域にまつわる書籍を贈り合う「友好図書」の寄贈式が15日、オンラインで行われた。ソウル図書館、道立図書館(江別)の両館長らが出席し、文化交流の継続などを確認した。
 道とソウル市は10年の友好提携以来、訪問団派遣や大学生ら若い世代の交流事業などを進めてきた。10周年の昨年も互いに訪問団派遣を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で実現できず、代わりに文化理解を深め合う目的で書籍の寄贈を決めた。
 道立図書館からはアイヌ文化を紹介する書籍や道内の風景を切り取った写真集など119冊を贈り、ソウル図書館からは韓国の人気絵本作家ペク・ヒナさんの作品など105冊が到着した。
 寄贈式に出席したソウル図書館のイ・ジョンス館長は「贈られた本は日本文化を知る道しるべになる」と語った。道は新年度、ソウル市から寄贈された書籍の巡回展を道内市町村で予定している。(岩崎あんり)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521793

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「翔び立て若き翼」 23年高校総体の愛称、道教委が候補選出

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/15 20:32 更新
 道教委は15日、道内で2023年夏に開催される全国高校総合体育大会の愛称について「翔(と)び立て若き翼 北海道総体2023」を候補に決定したと発表した。シンボルマークなどと併せて道内の中高生らから募集していた。主催する全国高等学校体育連盟が後日、正式決定する。
 愛称は831点の応募があった。「翔び立て―」を考えた釧路江南高1年の鈴木瞳月(しづく)さんは「選手一人一人が北海道の広い大地で羽ばたいてほしいという願いを込めた」とコメントした。
 シンボルマークは応募837点の中から、札幌東商業高2年の渡辺美咲さんがアイヌ模様をヒントに制作した作品が候補に選ばれた。スローガンは1201点から、千歳高3年の鷲見晃太さんが応募した「轟(とどろ)かせ 魂の鼓動 北の大地へ 大空へ」が、ポスターは120点から札幌稲雲高2年の宮井康成さんの作品がそれぞれ候補に選ばれた。(水野富仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521783

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核ごみ議論、道民全体で 北海道会議が設立集会

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/16 02:22 更新
 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の問題をさまざまな立場で議論する「核ゴミ問題を考える北海道会議」の設立集会が14日、札幌市内で開かれた。オンラインを含めて約150人が参加し、全道各地でフォーラムを開催する方針を確認した。第1回は核のごみ最終処分場選定に向けた文献調査が進む後志管内寿都町か神恵内村で、4月中の開催を目指す。
 同会議は、上田文雄前札幌市長や作家の池澤夏樹さん、北海道生活協同組合連合会の麻田信二会長、アイヌ民族に詳しい本田優子札幌大教授ら17人が呼び掛け人となって設立した。
 集会では、呼び掛け人代表の上田氏が「次の世代が北海道で暮らしていけるよう、原発の廃棄物について深く考え、多くの人と連携して運動を進めたい」と述べた。
 同会議は、文献調査を寿都町と神恵内村だけの問題とせず、北海道全体で考えることが目的。脱原発や自然保護を掲げる約100の市民団体と個人約40人が参加した。
 設立集会に先立ち、橋本大二郎・元高知県知事が講演し、2007年に同県東洋町が文献調査に応募した際、知事として反対した経緯を説明。同町は最終的に町長選で反対派候補が当選して応募を撤回した。橋本氏は、調査に応募すれば交付金がもらえる仕組みについて「あまりに下品だ。国はもっと正面から住民と向き合う仕組みに変えるべきだ」と批判した。(山田一輝)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521757

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夜の阿寒湖畔を散策「カムイルミナ」 5月21日から開催 多言語対応も

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/15 18:53
 【阿寒湖温泉】体験型観光事業を手掛ける阿寒アドベンチャーツーリズム(釧路市阿寒町)は、アイヌ神話を基に光や映像で演出した夜の阿寒湖畔を散策する「阿寒湖の森ナイトウオーク『カムイルミナ』」を5月21日から開催する。多言語ガイドアプリを導入し、外国人観光客や聴覚障害者の利便性を高める。
 阿寒のアイヌ民族に伝わる叙事詩を題材にしたカムイルミナは、2019年に始まった。プロジェクションマッピングなどで動物や植物を映し出した阿寒湖温泉のボッケ遊歩道約1・2キロを歩き、自然との共生を大切にするアイヌ文化を体感できる。
 19年は約3万4千人が来場し人気を集めたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされた。今年は感染防止対策を徹底し、11月14日まで毎日行う。
 多言語ガイドアプリは、日本語、英語、中国語、韓国語に対応。QRコードをスマートフォンで読み取って特定の地点に近づくと、ウェブ上にセリフやナレーションの字幕が自動表示される。
 同社は「屋外なので3密のリスクは少ない。天候や季節で異なる映像の映り方も楽しんでほしい」と呼び掛けている。
 チケットは前売り中学生以上2800円、小学生1400円、未就学児無料。予約は公式サイトhttp://www.kamuylumina.jp/。問い合わせは同社(電)0154・65・7121へ。(熊谷知喜)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521747

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自然感じる「野草民泊」 白老の野田さんと安田さん、民家改装し5月開業

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/15 18:13
 【白老】昨年4月から町の地域おこし協力隊員として活動する野田和規さん(24)と昨年東京から移り住んだ安田裕太郎さん(25)が、町竹浦の民家を改装した民泊施設を5月にも開業する。「自然を五感で感じる野草民泊」をテーマに、野田さんが町内で採集した草木を活用したお茶や入浴剤などを楽しんでもらう。
 佐賀県出身の野田さんは学生時代から自然や植物に関心があり、全国各地の農家などを訪ねて野草の知識を深めた。地域おこし協力隊に採用されてからはポロトの森などで観光ガイドを務める傍ら野草を採取し、活用方法を研究してきた。
 東京のベンチャー企業に勤務していた安田さんは友人に会うために訪れた白老町を気に入り、退社して昨年5月に移住した。野田さんと知り合い、「ガイドだけでは伝え切れない魅力を感じてもらえる場」として民泊施設を提案した。商品開発や許認可手続きで野田さんをサポートしながら共同で準備を進めている。
 施設は山林に近い築40年ほどの2階建て民家を改装。各1~3人が宿泊できる洋室2室と和室1室を用意。30種類以上の野草を並べ、アイヌ民族が活用した野草ナギナタコウジュを焙煎(ばいせん)して作る「エント茶」などの野草茶やクマザサを使ったものなど各種入浴剤を楽しんでもらう。宿泊客向けに野田さんによる自然ガイドツアーも提供する。
 改修費などを募るために1日から始めたクラウドファンディングはわずか5日で目標額の50万円を達成した。達成後もホームページ(https://camp-fire.jp/projects/view/378825)で30日まで受け付けを継続しており、寄付額に応じて野草のハーブソルトや宿泊券などの返礼品を用意している。宿泊券は期限を設定せず、新型コロナウイルスの収束後にも使えるようにした。
 野田さんは「自分がほれ込んだ白老の自然や野草の魅力を丸ごと楽しんでもらえる民泊にしたい」と話している。(斎藤佑樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521726

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