先住民族関連ニュース

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「理解足りてなかった」 差別表現問題 日テレ社長一問一答

2021-03-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/23 05:00
 日本テレビの小杉善信社長の記者会見の一問一答は次の通り。
 ――なぜこのようなことが起こったのか。
 「理解が足りていなかったことに尽きる。事前にVTRを撮っているので、制作から放送までの時間が短かったとはいえ、そこで気付くことはできた。プロデューサーが出演者と相談しながらコメントを考えるが、これはまずいぞというアンテナが極めて鈍感であったと言わざるを得ない」
 ――プロデューサーはどう考えていたのか。
 「大丈夫かなと思った。考査部門に相談しようか、したほうがいいなと思ったが失念した、と本人は話した。多少認識していたというのは、この場合は認識していなかったのに等しい」
 ――他の人が気が付かなかったのはなぜか。
 「プロデューサーが内容チェックを含めてやっているのが『スッキリ』。プロデューサーが大丈夫と言っているということで、上司が、大丈夫なんだろうと思ったということだと思う」
 ――再発防止策は。
 「どういう検証番組にするのかは現在検討中だが、公表する。複眼チェックは徹底したい。アイヌ民族、広い意味での差別に関することを学んで理解する研修、勉強会を制作部門のみならず全社的に行いたい」
 ――アイヌ民族の方々への対応は。
 「北海道アイヌ協会の皆さまには連絡を取らせていただいて、できれば直接お会いしておわびし、今後の再発防止策についてご意見を頂戴したい」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/524487

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「AINU」の商標登録拒否 特許庁、今年2月に

2021-03-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/23 05:00
 中国広東省の個人が昨年3月、日本の特許庁にアルファベット表記の「AINU」の商標登録を出願していた問題で、特許庁が今年2月、登録を拒絶していたことが22日、分かった。アイヌ民族と無関係の個人が出した商標登録を認めた場合、アイヌ民族の誇りが尊重される社会実現の障害となるおそれがあり、公共の利益などに反するとした。
 「AINU」の商標は中国広東省深圳市の個人が携帯電話やスマートフォン用ケースなどの商品を対象に出願。商標は読み方も含めて登録されるため、登録が認められた場合は「アイヌ」「あいぬ」など同じ読み方の文字を使う類似商品も販売できなくなる可能性があった。
 特許庁は登録拒絶の理由として、「AINU」の文字は北海道の先住民族であるアイヌの人々のローマ字表記との認識が一般的だと指摘。一個人が商標として独占的に使用することを認めた場合、アイヌ施策推進法に規定された「全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会」の実現を妨げ、公序良俗を害するおそれがあるとして、2月25日付で出願者側に登録拒絶を通知した。(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/524485

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日テレ幹部に総会出席要請 差別表現問題で道アイヌ協会

2021-03-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/23 05:00
 北海道アイヌ協会(札幌)の大川勝理事長は22日、日本テレビの小杉善信社長の会見を受け、「番組の内容を考えた担当者の認識の甘さは問題だが、確認を怠って放送したテレビ局の責任はより重大だ」と強調した。社長を含む同局幹部に札幌市内で6月に開く同協会の定例総会への出席を要請し、経緯を直接説明するよう求める考えを示した。
 同協会は13日、今回の差別表現はアイヌ民族全体に関わる重大な問題とし、同局に番組制作の経緯を文書で回答するよう申し入れていた。大川理事長は「社長には会見だけでなく、北海道に来てアイヌ民族に直接謝罪してほしい」と話した。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/524484

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アイヌ民族差別表現 「考査部門通さず放送」 日テレ社長が謝罪

2021-03-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/22 22:25 更新
 日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族への差別表現があった問題で、番組は制作過程で内容が適切かどうかを点検する考査部門を通らないまま放送されていたことが22日、明らかになった。同局の小杉善信社長は同日、都内の本社で開かれた定例記者会見で「アイヌ民族の皆さま、関係各方面の皆さまに深くおわび申し上げます」と陳謝。再発防止策をまとめ、検証番組を放送する考えを示した。
 小杉社長は、差別発言があったコーナーは事前に収録され、コメントは社員プロデューサーと差別発言をした出演芸人が相談して決めたと説明。同局は放送内容を事前に点検する考査部門を設けているが、プロデューサーは番組の制作過程で「(コメントについて)大丈夫かなと思ったが、考査部門に相談することを失念した」と話しているという。
 同局には考査部門による放送前の事前点検を義務付ける規則はなく、差別発言があった番組はプロデューサーのみが点検していた。小杉社長は「アイヌ民族の皆さまが差別を受けてきたことの理解が足りず、誠に恥ずべき制作過程だった」と述べた。
 同局は、番組内容について複数の立場から点検する体制づくりなど再発防止策をまとめ、検証番組を放送する方針。アイヌ民族や差別に関する勉強会を全社的に実施することも検討している。
 会見には小杉社長と福田博之取締役執行役員が出席し、冒頭、深々と頭を下げて陳謝。小杉社長は「アイヌ民族の歴史や文化を学び、理解し、伝えるという取り組みを全社的に徹底したい」と述べた。(大沢祥子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/524426

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五輪組織委が多様性社会へ宣言 ジェンダー平等明確に

2021-03-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/22 20:33
 東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、東京都内で理事会を開き、大会を契機に日本が真の多様性を備えた社会となるよう「誰もが生きやすい社会を目指すTOKYO2020宣言」(仮称)を策定することを決めた。会場入場者に、選手らに対する性的ハラスメント目的との疑念を生じさせる写真や映像を記録、送信、作成することを禁止することも明らかにした。
 会議では小谷実可子スポーツディレクターをトップとした「ジェンダー平等推進チーム」が検討してきた取り組みについて報告。表彰式のメダルプレゼンターについて、男女のバランスに配慮する方針を明らかにした。
 五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん、パラリンピックのアルペンスキー金メダリストの大日方邦子さん、アイヌ文化を発信する「登別アシリの会」代表の芳賀美津枝さんら、男女平等の推進のため新たに選任された女性理事12人が初めて顔をそろえた。
 高橋さんは「今の東京大会は社会の人たちと気持ちが少し離れている。組織委、アスリート、社会の三つをしっかりとつなげられる発信をしていければと考えている」と意気込みを述べた。芳賀さんは「アイヌ文化、歴史を知らない方が多々いる。この五輪・パラを機会に理解していただく」と抱負を語った。
 理事会に先立ち、日本スポーツとジェンダー学会長で新理事の一人である來田享子さん(中京大スポーツ科学部教授)が、役職員を対象に「五輪憲章とジェンダー平等」をテーマに講演した。
 組織委は森喜朗前会長が女性蔑視発言で辞任。橋本聖子新会長の主導で女性理事を増やすことになり
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/524413

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登別の芳賀さん「アイヌ文化理解へ職責全う」 五輪組織委理事会に初出席

2021-03-23 | アイヌ民族関連
登別の芳賀さん「アイヌ文化理解へ職責全う」 五輪組織委理事会に初出席
北海道新聞 03/22 22:47 更新
 22日の東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事会には登別市のアイヌ刺しゅう団体「登別アシリの会」代表、芳賀美津枝さんも初出席した。芳賀さんは大会のテーマ「多様性と調和」を念頭に、「アイヌの文化と歴史を正しく理解してもらうために職責を全うしたい」と抱負を語った。
 芳賀さんはアイヌ文様を刺しゅうしたマスクを着け出席した。あいさつで「天から役目なしに降ろされたものは一つもない」というアイヌ民族に伝わる言葉を紹介。全てのものに存在意義や役割があるとの世界観で「アイヌ文化、歴史を知らない方が多くいる。皆さんに理解していただけるよう頑張りたい」と述べた。
 冒頭を除き、非公開で行われた理事会では、五輪聖火リレーの新型コロナウイルス対策や、ジェンダーに関する取り組みについて意見を交わしたという。芳賀さんは「実りある会議だった。大会を契機に、先住民族やジェンダーなど多様性を尊重する社会をつくるために発信を続けたい」と話した。(木村直人)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/524413

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