先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族差別表現問題で芸人謝罪 SNSで「勉強不足を痛感」

2021-03-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/15 16:00
 日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」のアイヌ民族差別表現問題で、当該の謎かけをしたお笑い芸人脳みそ夫さんが14日、自身のツイッターに直筆謝罪文を掲載した。
 謝罪文では「勉強不足を痛感」「長い年月にわたりアイヌの皆さまが苦しまれてきた表現をすることになってしまいました」「大変申し訳ございません」などと記した。今後、関係者に直接謝罪するという。
 この問題に関して同局は放送当日の12日、「アイヌの方たちを傷つける不適切な表現だった」とおわび。15日朝放送の同番組内でも改めて謝罪した。司会を務める小樽出身のタレント加藤浩次さんは「北海道出身という立場にありながら、オンエアがあった時、即座に対応できなかったことを深くおわびしたい」と述べた。(伊藤空那)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521607

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウポポイに理解深めて 白老町、歴史姉妹都市の仙台でアイヌ文化PR

2021-03-16 | アイヌ民族関連
河北新報 2021年03月15日 12:03
 仙台市の歴史姉妹都市、北海道白老町をPRするイベントが13、14日、青葉区のアエルであった。
 町内には昨年7月、国立のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」がオープン。アイヌ文化の魅力を発信しようと町が主催した。特産品の白老牛やアイヌ文化独特の模様が刺しゅうされたマスクなどを販売し、北海道アイヌ協会による伝統楽器ムックリの演奏も披露された。
 町アイヌ総合政策課の江草佳和さん(40)は「より多くの人にウポポイやアイヌ文化への理解を深めてもらいたい。新型コロナウイルスが収束したらぜひ、町に足を運んでほしい」と話した。
 両自治体は1981年に姉妹都市となり、今年で40周年を迎える。
https://kahoku.news/articles/20210315khn000003.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加藤浩次、水卜アナらおわび「スッキリ」不適切表現

2021-03-16 | アイヌ民族関連
日刊スポーツ [2021年3月15日14時10分]
日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)は15日、12日の放送内容でアイヌ民族を傷つける不適切な表現があったことを謝罪した。
番組冒頭、同局水卜麻美アナウンサーが「まずは、番組からおわびをさせていただきます」と切り出し、「先週金曜日の『スッキリ』で、アイヌ民族をテーマにしたドキュメンタリー作品を紹介しました。それを受けての放送内容で、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現がありました」。
「制作に関わった者に、この表現が差別に当たるという認識が不足していて、番組として、放送に際しての確認が不十分でした。その結果十分な正しい判断が行われないまま、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な内容で放送してしまいました。日本テレビとして、アイヌの皆様、関係者の皆様に深くおわび申し上げると共に、今後の再発防止に努めて参ります」とおわびした。
続けて「アイヌ民族の方々の歴史や文化を深く理解し、広く伝えていくための取り組みを進めて参ります」とし「スッキリの当該コーナーに関しましては当面の間、休止とさせていただきます。改めまして本当に申し訳ございませんでした」と重ねて謝罪し、頭を下げた。
加藤浩次(51)も「僕自身も北海道出身という立場でありながら、オンエアがあったとき即座に対応できなかったこと、深くおわびしたいと思います」と頭を下げた。そして「スタッフともども、全員でこういった問題に取り組んでいく、そして理解を深めていく、そういうことを我々はしていきたいと思います。今回はアイヌ民族の方々、本当に申し訳ありませんでした」と再び頭を下げた。
この日コメンテーターを務めた橋本五郎氏は「言葉がいかに人を傷つけるかということに対する認識が欠如していたとそう思います。それだけではありません。アイヌ民族とは、先住民とは何かということについて学んでいないなという感じが私はしましたね」と指摘。
アイヌの母神と呼ばれる宇梶静江さんの自伝「大地よ!」を紹介し、「アイヌ民族の精神性から学ぶことはいっぱいあるんです」といい、アイヌ文化や歴史を伝えていくという番組の方針について「アイヌの精神性とは何かっていうことまでやはり考えてもらいたいなとそう思います」と提言した。
問題となったのは、動画配信サービスの作品紹介コーナー。番組マスコットキャラクターの着ぐるみを着た、お笑い芸人脳みそ夫(41)が、アイヌ女性のドキュメンタリー作品「Future is MINE-アイヌ、私の声-」を紹介した際に差別的な言い回しを含む謎かけを行った。脳みそ夫は14日にツイッターで直筆の書面をアップし謝罪した。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202103150000388.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スッキリのアイヌ発言 官房長官「極めて不適切」日テレに抗議

2021-03-16 | アイヌ民族関連
毎日新聞03/15 19:09
 加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、日本テレビの情報番組「スッキリ」でアイヌ民族を傷つける不適切な表現があったことについて「アイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」と述べ、担当部署を通じて日本テレビに抗議したと明らかにした。
 加藤氏は内閣府が5日に発表した「アイヌ政策に関する世論調査」の結果に触れ、「アイヌの人々が先住民族であることを知っているとの回答が91%になるなど国民のアイヌの人々や文化についての理解は深まってきている」と指摘。そうしたなかでの発言に遺憾の意を表し、「報道のあった先週12日には担当部署を通じて当該放送局に対しても厳重な抗議を申し入れた」と明かした。
 その上で「アイヌの人々がいわれのない差別を受けない社会、全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、アイヌの歴史、文化などに関する教育活動や広報活動などを通じ、国民の理解を深めるよう引き続き努力する」と述べた。
 12日放送の「スッキリ」はアイヌ民族の女性をテーマにしたドキュメンタリー作品を紹介。これを受けた謎かけで、お笑い芸人の脳みそ夫さんが不適切な表現をして、日本テレビが同日夕方のニュース番組でおわびした。【佐藤慶】
https://article.auone.jp/detail/1/2/2/101_2_r_20210315_1615803002594395

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加藤官房長官、日テレのアイヌ差別表現「誠に遺憾」 

2021-03-16 | アイヌ民族関連
産経新聞2021.3.15 19:02
 加藤勝信官房長官は15日午後の記者会見で、日本テレビ系情報番組『スッキリ』でアイヌ民族への差別的な表現があった問題に関し、「番組における表現はアイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」と述べた。番組が放送された12日に政府から日本テレビに厳重な抗議を申し入れたことも明らかにした。
https://www.sankei.com/politics/news/210315/plt2103150021-n1.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本テレビ「スッキリ」、アイヌ民族への不適切表現で謝罪 当該コーナーは当面の間、休止「差別に当たるという認識が不足」

2021-03-16 | アイヌ民族関連
スポーツ報知 3/15(月) 8:27
 日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜・午前8時)が15日に放送され、12日に放送されたアイヌ民族を取り上げたドキュメンタリー番組を紹介した際、不適切な表現があったとして謝罪した。当該のコーナーについては当面の間、休止するとした。
 番組冒頭で同局の水卜麻美アナウンサー(33)が「まずは番組からお詫(わ)びをさせて頂きます。先週金曜日の『スッキリ』でアイヌ民族の女性をテーマにしたドキュメンタリー作品を紹介しました。それを受けての放送の内容について、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現がありました。制作に関わったものに、この表現が差別に当たるという認識が不足していて、番組として放送に際しての確認が不十分でした。その結果、十分な正しい判断が行われないまま、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現で放送をしてしまいました。日本テレビとしてアイヌの皆様、並びに関係者の皆様に深くお詫びを申し上げるとともに、今後の再発防止に務めて参ります。そしてアイヌ民族の方々の歴史や文化を深く理解して、広く伝えていくための取り組みを進めて参ります。なおこの『スッキリ』の当該コーナーに関しましては、当面の間、休止とさせて頂きます。改めまして本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、深々と頭を下げた。
 またMCの加藤浩次も「さらに僕自身もですね、北海道出身という立場にありながらオンエアがあった時、即座に僕自身が対応出来なかったことを、深くお詫びしたいと申します。さらにスタッフ共々、しっかりと理解して、若いスタッフも含め全員でこういった問題に取り組んでいく、そして理解を深めていくということを我々はしていきたいと思います。今回はアイヌ民族の方々、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を述べた。
 問題の場面は、番組内で動画配信サービス「Hulu(フールー)」でドキュメンタリー「Future is MINE―アイヌ、私の声―」を紹介した際に、脳みそ夫(41)が披露した謎かけでアイヌ民族を差別する言い回しがあったとして批判の声が上がっていた。脳みそ夫は14日に、自身のツイッターで謝罪している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fb75dfb0a06218a6e0621651beecc37e8ad2cfe

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日テレは「スッキリ」でのアイヌ差別発言を検証し、説明責任を果たせ

2021-03-16 | アイヌ民族関連
論座 2021年03月15日田中駿介 慶應義塾大学法学部4年
日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」で3月12日、アイヌ民族に対するヘイトスピーチにあたる発言があった。アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー「Future is Mine―アイヌ、私の声―」を紹介した直後、「この作品とかけまして、動物を見つけた時と解く」と謎かけをし、「あ、犬」と続けたのだ。
 筆者は「近文(ちかぶみ)アイヌ」が多く住んでいる地区として知られている北海道旭川市の北門中学校出身である。かつて拙稿でも指摘したが、同校は、アイヌのみを分離し通学させる「旧土人児童教育規定」に伴い設置された小学校の跡地に建てられた。筆者は同校の生徒会長として、『アイヌ神謡集』の編訳者の知里幸恵の生誕祭に参加した経験もある。
 そうした経験をもつ筆者として、マスメディアで再生産される差別発言に対して強い憤りを覚えている。

筆者の母校・旭川市立北門中学校に展示されていた写真。旭川市豊栄(旧土人)小学校と記されている=筆者撮影
マスメディアで再生産される差別発言
 たしかに、紹介されたドキュメンタリーの内容も照らし合わせると、このコーナー全体に、アイヌを差別しようとする明確な意図はなかったかもしれない。しかし、この言葉がアイヌ差別として使われてきたのは紛れもない歴史的事実である。
 北海道(アイヌモシリ)を「開拓」した和人たちは、アイヌの人々を搾取してきた。さらにいえば、アーロン・スキャブランド『犬の帝国』によると、土着の北海道犬もアイヌと同時に「野蛮」とされ「排除」されており、こうした構造は19世紀アメリカにおける先住民のネイティブ・アメリカンへの抑圧と酷似しているという(注1)。植民者は先住民族を「野蛮」なものとみなすことで、差別/抑圧を正当化してきたのである。
 ちなみに、こうした事実は、アニメ・漫画においても表象されている。たとえば、明治末期の北海道・樺太を舞台にした漫画『ゴールデンカムイ』第6話において、ある和人が、アイヌを別の和人の飼いイヌと見立てからかうシーンが描かれている。
 また、アイヌ初の国会議員として知られる萱野茂は、著書の中で和人に「あア、犬が来た(あ、アイヌが来た)」と呼ばれ、学校に通えなくなった子供の話を紹介している(注2)。実際、筆者自身、北海道の小学校に通学していたとき、無知ゆえのそうしたからかいを目撃したことがある。だが、今回の発言は、マスメディアが、公共の電波を用いて発信したことに鑑みると、「無知ゆえ」ですまされるものではない。
差別は「無知」から生まれる
 昨今、北海道ではアイヌ文化を推し進めようという動きが活発だ。だが「観光資源」として商品化されている印象こそ受けるが、「差別」の歴史についての教育/啓発は不十分である。政府と「開拓者」が、アイヌを差別してしまった歴史を直視せずに、アイヌ文化を理解することなど、到底不可能であるにもかかわらず、である。
 先月帰省で北海道を訪れた際には、JRの電車内で「イランカラプテ」(「こんにちは」の意)という自動放送が流れていたり、札幌市内の「地下歩行空間」ではアイヌ文様の衣服が展示され、またアイヌ文様の商品が陳列されていたりするのをみた。また、北海道白老町に国立アイヌ民族博物館と共に「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が開館した昨年の7月、筆者が訪ねた際の展示では、差別問題については十分に扱われていなかった。
 読者の中には、「『かわいそう』で『ネガティブ』な差別の歴史を伝えるより、『未来志向』が重要だ」「何も知らない人にわざわざ問題を知らせる必要はない。そのまま放置しておけば自ずと差別は解消される」と考える方もいるかもしれない。しかし、今回のヘイト発言問題は、こうした「寝た子を起こすな」という議論が根本的に間違っているということを示す証左になるだろう。差別は「無知」から生まれるのである。
「不適切」にとどまらないヘイトスピーチ
 さて、話を日本テレビでの問題発言に戻そう。この発言は、単なる「不適切発言」にとどまらず、ヘイトスピーチである。
 法務省が2017年に成立・施行されたヘイトスピーチ対策法の基本的な解釈をまとめたホームページで提示された、ヘイトスピーチの例は以下の通りである。
 (1)特定の民族や国籍の人々を,合理的な理由なく,一律に排除・排斥することをあおり立てるもの
 (「○○人は出て行け」,「祖国へ帰れ」など)
 (2)特定の民族や国籍に属する人々に対して危害を加えるとするもの
 (「○○人は殺せ」「○○人は海に投げ込め」など)
 (3)特定の国や地域の出身である人を,著しく見下すような内容のもの
 (特定の国の出身者を,差別的な意味合いで昆虫や動物に例えるものなど)
 などは,それを見聞きした方々に,悲しみや恐怖,絶望感などを抱かせるものであり,決してあってはならないものです。(注3)
 今回の発言は、(3)の「特定の国や地域の出身である人を,著しく見下すような内容」に該当するだろう。
 しかし日本テレビの認識が「ヘイトスピーチ」という言葉を使わず「不適切な表現」にとどめたことは由々しき問題である。北海道新聞の報道によると、12日夕方のニュース番組で、日本テレビは「アイヌの方たちを傷つける不適切な表現だった」と謝罪したという(注4)。
 問題となった放送では、「あ、犬」という発言に「アイヌ」とふりがなを付けたテロップが出されていた。「生放送のハプニング」といった類の問題ではなく、事前に収録したように思われる。しかも、当該発言後も、アナウンサーは戸惑う様子すら見せずに、そのまま番組を継続していた。朝日新聞の報道によれば、日本テレビは取材に対して「当該コーナーの担当者にこの表現が差別に当たるという認識が不足しており、放送前の確認も不十分でした」と説明したという(注5)。
 なぜ、ディレクター、アナウンサーといった複数の過程を経るなかで、誰も指摘することなく、放送されてしまったのか。日本テレビは、ヘイトスピーチが行われてしまった過程を検証し、視聴者に説明責任を果たすべきだ。メディアは、差別やヘイトスピーチを再生産するのではなく、そうした言説を監視し闘う側でなければならないのだから……。
 【注】
 (1)アーロン・ヘーランド・スカベルンド『犬の帝国』岩波書店、2009年。
 (2)萱野茂『アイヌの碑』朝日文庫、67頁、1990年。
 (3)法務省「ヘイトスピーチに焦点を当てた啓発活動」
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00108.html 閲覧日:2021年3月14日。
 (4)「日テレ、アイヌ民族差別」『北海道新聞』2021年3月13日朝刊、35面。
 (5)「「スッキリ」でアイヌ民族に不適切表現 日テレ謝罪」『朝日新聞デジタル』https://www.asahi.com/articles/ASP3D6HT9P3DUCVL01D.html
https://webronza.asahi.com/national/articles/2021031500001.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする