先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ文化案内へ道内高校生研修 ウポポイ 共生社会会議へ準備

2024-11-10 | アイヌ民族関連

小林彩乃 有料記事

北海道新聞2024年11月9日 19:47

ウポポイ内の国立アイヌ民族博物館で職員からアイヌ文化や歴史を聞く高校生ら

 【白老】町内の民族共生象徴空間(ウポポイ)で9日、道内の高校生34人が伝統芸能の鑑賞や職員にインタビューする研修が行われた。来年1月に道外の高校生を案内するための事前学習で、アイヌ文化や歴史について理解を深めた。

 アイヌ民族文化財団や北海道教育委員会などでつくる実行委の主催。

 道内外の高校生約100人が共生社会をテーマに議論する「ウアイヌコロ会議」が来年1月10~12日にウポポイで開催予定。そのうち1日は道内の高校生がウポポイ内を、道外の高校生に案内することになっている。

 事前学習には、札幌日本大学高、岩見沢東高など5校から希望者が参加した。ウポポイ内を回った後、参加者それぞれが施設内にいる職員に質問し、アイヌ文化や歴史、ウポポイができた経緯などを学んだ。

 ・・・・・

 ※ウアイヌコロのロは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1086246/


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アンカレジの先住民族と交流の輪踊り サーモンパーク千歳で「鮭の日・アイヌフェスタ」

2024-11-10 | アイヌ民族関連

伊藤凱 有料記事

北海道新聞2024年11月9日 14:05

千歳アイヌ協会のメンバーと伝統舞踊を踊るアンカレジからの一行

 【千歳】道の駅サーモンパーク千歳で9日、「鮭の日・アイヌフェスタ」が始まった。千歳市と姉妹都市提携を結ぶ米国アラスカ州アンカレジ市の先住民族らがアイヌ民族の舞踊などで交流を深めた。フェスタは10日まで。

 11日の「サケの日」にちなみ、千歳アイヌ協会と千歳アイヌ文化伝承保存会が毎年開いている。会場となった道の駅近くの池では、アイヌ民族の伝統漁法「マレク漁」が行われ、来場者は棒にかぎが付いた漁具「マレク」を使ったサケの捕獲を体験した。

 アンカレジ市の先住民族ら5人は12日まで千歳に滞在中で、フェスタではアイヌ民族の伝統舞踊「ホリッパ」に加わった・・・・・・・

※マレクのクは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1086132/


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今だからこそできる役 WOWOW「ゴールデン-」の玉木宏

2024-11-10 | アイヌ民族関連

山陰中央新報2024/11/10 04:00

 人気漫画を実写化したWOWOWの「連続ドラマW ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編」(日曜夜)で、狂気に満ちた陸軍中尉・鶴見篤四郎を演じている玉木宏。「若い時ではなく、今だからこそできる役。原作も本当に好きだったので、すごく幸せ」と喜びをかみしめる。

 明治末期の北海道を舞台に、アイヌ民族が残した金...

残り462文字(全文:615文字)

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https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/677514


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神々の謡~知里幸恵の自ら歌った謡

2024-11-10 | アイヌ民族関連

ニュース和歌山/2024年11月9日更新

 11月11日㊊午後7時半、和歌山市新和歌浦の和歌浦芸術区。アイヌ民族が伝えてきたカムイユカラ(神謡)を『アイヌ神謡集』にまとめた知里幸恵さん。その生涯を劇団ムカシ玩具、舞香さん(写真)が一人芝居で贈る。音楽はいわさききょうこさん。3000円。フォルテ(073・422・4225)。

https://www.nwn.jp/event/241109_chiriyukie/


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WOWOW「ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」第6-最終回:職人の鑑~恐怖の棲む家

2024-11-10 | アイヌ民族関連

ナビコン11月09日20時00分

©野田サトル/集英社 ©2024 WOWOW

山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、矢本悠馬、工藤阿須加、栁俊太郎、大谷亮平、勝矢、木場勝己、大方斐紗子、井浦新、玉木宏、舘ひろしら主要キャストが続投する「連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」13日(日)から放送・配信する第2話~第5話までのあらすじと場面写真を公開、予告動画は公式サイトにて公開している。

■「ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」とは

「連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」は、大人気コミック原作の大ヒット映画『ゴールデンカムイ』続編。明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。⇒【各話のあらすじ】 

■第6話あらすじ:職人の鑑

怪しげな革を用いた本をダン(モーリー・ロバートソン)に見せられる杉元たち。夕張にいるこの革職人の館で刺青人皮の目撃情報があったと聞き、一行は夕張へ。一方、炭鉱事故で土葬された墓から人間の体を持ち去る怪しげな人物をマークする鶴見。夕張で剥製工房を営む江渡貝(古川雄輝)という男だと分かる。江渡貝の精巧な技術に目を付けた鶴見は、言葉巧みに江渡貝の懐に入り込み、思いも寄らないことを持ち掛ける。

■第7話:まがいもの

土方一派と鉢合わせる杉元たち。土方と初めて会ったはずの杉元だったが、どこかで見覚えがあると頭をひねる。尾形も居合わせ、場は一触即発状態に。そんな中、江渡貝の工房で偽物の刺青人皮を判別するための手掛かりを探していたが、証拠隠滅を図った第七師団の兵士たちに包囲されてしまう。一時休戦した面々は、ひとまず第七師団と応戦し…。一方、コタンに残っていた谷垣は、アシ(リ)パを捜しにきたインカ(ラ)マッと出会う。

■第8話:沈黙のコタン

偽物の刺青人皮を判別する望みを懸け、天才贋札犯・熊岸(徳井優)が収監されている樺戸監獄に向かう杉元一行は、途中でアイヌコタンに立ち寄る。コタンの人々の立ち振る舞いに違和感を覚えるアシ(リ)パ。ここは本当にアイヌのコタンなのか? 尾形も怪しみ、本物のアイヌかどうかを試すような行動に出るのだが……。

■第9話(最終話):大雪山

アシ(リ)パを連れて帰る約束をフチとした谷垣。チカパシ(青木凰)とインカ(ラ)マッとの旅路で、超能力者として詐欺を強要されたインカ(ラ)マッが危険にさらされる。杉元たちは、第七師団に連行された白石を救うべく、本部へ潜入を試みる。潜入の秘策は、鈴川(山路和弘)が網走監獄典獄・犬童(北村一輝)に扮して聯隊長と面会するというもの。だが、鶴見中尉の忠臣・鯉登(中川大志)が現われ、杉元たちは最大の危機に!

■作品概要 

●出演者:山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、栁俊太郎、塩野瑛久/矢本悠馬、大谷亮平 、高橋メアリージュン/桜井ユキ、勝矢、中川大志、北村一輝、池内博之、木場勝己、大方斐紗子/井浦新、玉木宏、舘ひろし ほか 

●原作: 野田サトル「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊) 

●監督: 久保茂昭 片桐健滋 落合賢 佐藤洋輔 

●脚本: 黒岩勉 

●放送・配信:10月6日(日)22時よりWOWOWにて独占放送・配信(全9話) 

●コピーライト:©野田サトル/集英社 ©2024 WOWOW 

●公式X(旧:Twitter): @kamuy_movie 

「連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」公式サイト 

【「ゴールデンカムイ」関連記事・各話のあらすじ】

https://navicon.jp/news/88222/#google_vignette


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台湾あれこれ/中部の景勝地に竹のインスタレーション登場 開園30年記念 国産材の利用促進も

2024-11-10 | 先住民族関連

中央社フォーカス台湾2024/11/09 13:08

夜行性猛禽類のヒガシオオコノハズクをかたどった竹の大型インスタレーション=農業部林業・自然保育署南投分署提供

中部・南投県にある景勝地、奥万大国家森林遊楽区では今月16日から大小さまざまな竹のインスタレーションの一般公開が始まる。国産材を用いた他、環境教育や竹工芸のデザイン、原住民(先住民)族の知恵を結びつけており、地元の豊かな自然のアピールと国産竹の利用推進を図る。

同遊楽区が今年で開園30年を迎えるのに合わせて企画された。目玉は夜行性の猛禽類「ヒガシオオコノハズク」をかたどった高さ6メートルの巨大な作品。タイヤル族やセデック族、ブヌン族に伝わるコウノトリ伝説からデザインのインスピレーションを得て誕生し作品の内部に入ることもできるという。

農業部(農業省)林業・自然保育署南投分署が8日に発表した報道資料によれば、同遊楽区は中標高(1100~2600メートル)の場所にあり、それより高・低標高の所に生息する鳥を餌探しに引き付けることができるため、インスタレーションの多くは鳥類が占めている。中でもヒガシオオコノハズクを最もよく見かけるとしている。

それ以外にも、タイヤル族やセデック族の文化において、「神の鳥」とみなされるメジロチメドリや奥万大を代表する鳥とされるヤマムスメなどの形をした小型の作品もみられる。

(蕭博陽/編集:荘麗玲)

https://japan.focustaiwan.tw/column/202411095001


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2024年11月11日号>修学旅行脱ピンチの糸口 無償化が投じる一石

2024-11-10 | アイヌ民族関連

トラベルジャーナル 2024.11.10 00:00

 修学旅行に吹く逆風は想像以上に多方面に影響が及びます。学校、保護者、自治体、旅行会社だけでなく、子供の将来、引いては旅行・観光産業の未来においても。東京都葛飾区が全員無償化に踏み切ったことに異を唱える業界関係者はいないでしょう。課題はこの動きをどうやって広げていくか。今回意見を求めた識者はそろって国の関与を叫んでいます。「教育は国が持続可能であるための最大の投資」と指摘する駒沢女子大学の鮫島卓教授は次期観光立国推進基本計画に盛り込むことを提言しています。

【特集】
 *修学旅行脱ピンチの糸口
 無償化が投じる一石

 修学旅行が窮地に立たされている。旅費が高騰し、学校は実施内容の見直しを余儀なくされている。旅行会社が取り扱いに及び腰となるケースもあるという。そんななか修学旅行を無償化する自治体が登場し、財源補填の議論が広がる可能性が出てきた。ピンチをチャンスに変えることはできるだろうか。

 ▽修学旅行の三重苦と光明
 ▽窮地打開への視点
  竹内秀一(日本修学旅行協会理事長)
  鮫島卓(駒沢女子大学観光文化学類教授)
  木舟周作(たびえもん代表取締役)

誌上採録
 *インバウンドサミット2024
 日本の観光 未来に続く本物の価値とは

注目のニュース
 先住民族観光、経済効果670億ドル
 宿泊業の離職率、依然高水準
 GDSアワード受賞でMICEに拍車
 福岡、主要5市場の外客大幅増

誌上セミナー
 *海外の観光地域づくり
 『こんなことも持続可能な観光』

コラム
 *視座 永山久徳(下電ホテルグループ代表)
 *SCRAP ニュースに見る海外の旅行ビジネストレンド 平尾政彦
 *シン・交通サービス論 成定竜一(高速バスマーケティング研究所代表)
 *トラブル処方箋 小池修司弁護士がアドバイス
 *山田静のツレヅレナルママニ
 *ビジネスパーソンの日々雑感 鎌田由美子

https://www.tjnet.co.jp/2024/11/10/contents-249/


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海外「守るべき」「ひどい」アイヌ差別問題をめぐるニュースのまとめに注目

2024-11-10 | アイヌ民族関連

世界の反応 2024/11/09 更新日:2024/11/08

日本の先住民(アイヌ)の現実:差別と先住民の人権を求める活動

こちらの動画では、日本のアイヌ差別問題について取り上げている。視聴者からは差別に対する反感や、知らなかった内容に対する驚き、さらには世界中にある先住民族問題との関連についてなど様々なコメントが届いて注目を集めている。

Reality of Japan's Indigenous People (Ainu): Discrimination & Activism for Indigenous Human Rights

https://www.youtube.com/watch?v=gKifq_YMQs0

  • アイヌの歴史(北海道に暮らし、日本人への同化を強いられたが2019年に「先住民」であると法に明記)
  • 議員による「差別」発言(国際会議で民族衣装を着たアイヌ活動家を「コスプレ」扱い)
  • 現代のアイヌ否定論(「アイヌはもう存在しない」とのネット上の書き込み、活動家に対する暴力)
  • 歴史的なアイヌ差別(「犬」呼ばわり、戦時中の差別、学校でのいじめなど)
  • 権利擁護派の声(差別の歴史を知るべき、居住地域での漁業の権利を認めるべき)

海外の反応

・名無しさん@海外の反応

ちょうど琉球、在日、華僑文化のように、アイヌ文化はかなり美しく守る価値がある。日本には多文化を受け入れる余裕がある。

・名無しさん@海外の反応

文化的・民族的に消えかかっている人口のほんの一部に対してそんなにも熱心に反対活動をしている人が日本にいるのがヤバいな。

・名無しさん@海外の反応

アイヌを犬や動物呼ばわりする人は野蛮だ。

・名無しさん@海外の反応

2019年にやっとなの!!!世界中でも、同じような反先住民族論があるのがすごい。反先住民感情はオーストラリアで言われてるのとかなり似て聞こえるのが多いね。

・名無しさん@海外の反応

独自の言語があるなんて知らなかった。

・名無しさん@海外の反応

この人たちは好きで犬が悪い呼び名だと思わない。だって犬や猫は現代において最も生存に成功した種だから

・名無しさん@海外の反応

体験を若い世代に語るのはかなり重要だと思う。アイヌではないが、かなりの差別やヘイトを受けている。少数派ならわかる。

・名無しさん@海外の反応

今の日本人の大半は韓国人と中国人のミックスだ

・名無しさん@海外の反応

他人を憎んで人生を無駄にするすごく愚かな人がいる。人種による軽蔑や差別は無知で心の狭さの表れだ

・名無しさん@海外の反応

日本の北側には日本版のガザがあるなんて知らなかった

・名無しさん@海外の反応

日本人はほかの文化をかなり尊重していると思ってた

・名無しさん@海外の反応

これは日本の「歴史の教科書」には全く存在せず記述がないんじゃないかな。第二次大戦の「残虐行為」と同じように、なんちゃって^^

・名無しさん@海外の反応

非常に誇り高い先住民族文化の永遠の向上!世界中で!

・名無しさん@海外の反応

日本の人種差別はすごく強い。

・名無しさん@海外の反応

権利の否定

https://kaigaino.net/archives/26879


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差別的言動への対応考える アイヌ民族博物館で研修会  白老

2024-11-10 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024/11/9配信

 白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)で7、8両日、「アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク(愛称プンカラ)」の研修会が開かれた。所属機関の専門家や学芸員がオンラインを含め92人参加。アイ…

この続き:455文字

ここから先の閲覧は有料です。

https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/154353/


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WOWOWが自社映画「ゴールデンカムイ」をNetflix に投入した狙い~山本均社長にOTT時代の新戦略を聞く~【調査情報デジタル】

2024-11-10 | アイヌ民族関連

TBS11/9(土) 8:02

日本の有料テレビ衛星放送の先駆けであるWOWOWだが、近年はNetflixやU-NEXTなどの動画配信が急拡大しており、厳しい競争にさらされている。こうした「OTT」と呼ばれる、インターネット経由のコンテンツ配信サービスが隆盛を迎えた時代に、放送局のWOWOWがどう対抗してゆくのか、同社の山本均社長にメディアコンサルタントの境治氏が聞いた。

【写真を見る】WOWOWが自社映画「ゴールデンカムイ」をNetflix に投入した狙い~山本均社長にOTT時代の新戦略を聞く~【調査情報デジタル】

■初のプロパー社長 山本均氏に託されたWOWOWの未来

2024年4月、WOWOWに創業以来初となるプロパー社長が誕生した。新社長、山本均氏は1990年に西武百貨店から入社し、マーケティング局長や編成局長、常務そして副社長を歴任。まさにWOWOWとともにキャリアを重ねてきた人物だ。2015年から9年間社長を務めた田中晃氏は会長に退き、山本新社長に未来を託した。

有料放送の雄、WOWOWだがNetflixなどの配信サービスが日本でも急成長しており、業界環境は厳しい。山本社長がどんな戦略で今後を乗り切るのか興味を持ち、インタビューをお願いした。

たまたまなのだが、WOWOW FILMSの大ヒット映画「ゴールデンカムイ」を映画館で見逃した私はNetflixで見てびっくりした。これまでもWOWOW独自製作の「ドラマW」は何度も見てきて、大人が満足できるクオリティに魅了されたものだが、まったく新しい世界観のエンターテインメントとして見応えたっぷりだった。ふらふらとわが家のスマートテレビでWOWOWオンデマンドに入会し、続きのドラマ版に夢中になっている。

「ゴールデンカムイ」にWOWOWが目指す今後の戦略の一端を見た気がする。インタビューはこの大作についての質問から始めた。

■「ゴールデンカムイ」が示すWOWOWの新機軸とは

境 WOWOWの新しいアプローチの象徴的な作品として、「ゴールデンカムイ」があると思います。企画が決まった経緯をお聞かせください。

山本 「ゴールデンカムイ」は、映画とドラマをセットで制作するという、WOWOWならではの企画です。実は原作元には、多くのオファーが来ていました。その中で我々が選ばれたのは、映画とドラマを使って原作の世界観を丁寧に描き切るという提案が評価されたからのようです。これは、WOWOWだからこそできる挑戦だと自負しています。

境 この作品は、WOWOWにとってどのような意味を持つとお考えですか?

山本 WOWOWの新たな可能性を示した作品だと考えています。アイヌの文化や歴史、食文化など、多面的なテーマを持つこの作品は、現代のダイバーシティの時代にも通じる深いメッセージ性を持っています。同時に、エンターテインメント性も高い。この両立が、私たちの目指す方向性です。

WOWOWだからこそ、深いテーマ性を持つ作品に挑戦できる。そして、それを多くの人に楽しんでもらえる形で提供できることが、我々の強みだと考えています。

境 「ゴールデンカムイ」は、これまでのWOWOWのドラマとはかなり毛色が違う印象を受けます。この変化には、どのような狙いがあるのでしょうか?

山本 おっしゃる通り、従来のWOWOWドラマは大人向けのサスペンスや企業ドラマが中心でした。しかし、「ゴールデンカムイ」は冒険活劇。そこには、新しい視聴者層の獲得という明確な狙いがありました。

我々は、常に新しい挑戦を続けていく必要があります。「ゴールデンカムイ」は、そんな我々の決意を示す作品なんです。

境 制作面でも新たな試みがあったと聞いています。

山本 その通りです。「ゴールデンカムイ」の制作では、クレデウスという制作会社とタッグを組みました。彼らは「キングダム」や「銀魂」など、大型活劇の経験が豊富です。

実は、クレデウスの社長は元WOWOWの社員でした。彼らが持つ大型活劇のノウハウと、WOWOWが培ってきた質の高いドラマ制作の経験。この組み合わせが、「ゴールデンカムイ」の魅力を最大限に引き出したと考えています。

■放送と配信それぞれの特性を活かした戦略を構築

境 デジタル時代において、放送と配信のバランスは多くの放送局が直面する課題だと思います。WOWOWではどのようにお考えでしょうか?

山本 これは本当に重要な課題です。現在、WOWOWは約240万人の加入者を持つ放送サービスと、成長中の配信サービスを展開しています。放送サービスは、主に50代以上の長期加入者に支持されています。一方、若い世代の新規獲得には、配信サービスが重要な役割を果たすと考えています。

ここで重要なのは、放送と配信それぞれの特性を活かした戦略を立てることです。放送は、これまで通りの単一商品として維持します。一方、配信では多様な商品設計が可能です。例えば、サッカーだけのパッケージや、音楽ライブ専用のサービスなど、お客様のニーズに合わせた柔軟な提供ができるのです。

境 若い世代へのアプローチについては、どのようにお考えですか?

山本 若い世代、特に10代、20代の方々に、いきなり放送サービスに加入してもらうのは難しいですね。しかし、配信を通じてWOWOWのコンテンツの価値を知ってもらえれば、将来的な加入につながる可能性があります。

そのための一つの戦略として、NetflixなどのOTTプラットフォームとの協力も進めています。

例えば、「ゴールデンカムイ」の映画版をNetflixで配信することで、より多くの人にWOWOWの作品を知ってもらう機会を作っています。これは、WOWOWの認知度向上と、ドラマ版への誘導を狙ったものです。

境 その戦略に、若者ではない私もまんまとハマりました(笑)。

山本 それはありがたいですね(笑)。まだ始めたばかりの取り組みですが、手応えは感じています。

ただし、これは一つの試みに過ぎません。今の業界は本当に変化が激しい。米国のメディア企業もこの数年で戦略をガラリと変えました。今年の戦略が来年も正しいと言い切れる時代ではありません。

常にお客様の動向を見ながら、様々な手を打っていく必要があります。そうでなければ、この変化の激しい時代に生き残ることはできないでしょう。

■外部プラットフォームを通じた視聴者開拓を今後の重要戦略に

境 WOWOWは、フジテレビ、TBS、日本テレビの3社が主要株主となっていますが、プロパー社長就任により、これらの地上波放送局との関係に変化はあるのでしょうか?

山本  WOWOWは地上波放送局が主要株主ではありますが、ビジネスモデルが大きく異なるため、これまでも一定の自由度を持って経営してきました。

テレビ業界全体が厳しい状況にある中、我々も放送ビジネスだけでなく、新たな収益源を模索する必要があります。その過程で、親会社である地上波放送局と協力できることは協力していきたいと考えています。

境 具体的にはどのような協力を考えていますか?

山本 例えば、TVerのような外部プラットフォームも、今後の重要な戦略の一つとして位置付けています。

TVerは、特にコネクテッドTVの普及とともに、重要性を増して非常に頼もしいプラットフォームに成長しました。WOWOWもTverを通じてコンテンツを提供し、新たな視聴者層の開拓につなげていきたいと考えています。

TVerでのコンテンツ視聴の3割超がコネクテッドTVからのアクセスだと聞いています。我々はこの流れをしっかりと捉え、TVerを通じてWOWOWの魅力を伝えていきたいと考えています。

境 なるほど。TVerを通じた展開は、地上波放送局との協力の一例ということですね。他にも何か考えていることはありますか?

山本 コンテンツの共同制作も検討しています。WOWOWには長年培ってきた質の高いドラマ制作のノウハウがあります。一方、地上波放送局にはより幅広い視聴者層へのリーチがあります。この強みを組み合わせることで、より多くの人に楽しんでいただけるコンテンツを生み出せる可能性があるんです。

ただし、重要なのは我々の独自性を失わないことです。WOWOWには、WOWOWにしかできない挑戦があります。その独自性を保ちつつ、協力できる部分では積極的に協力していく。そんなバランスを取っていきたいと考えています。

■WOWOWが考えるグローバル市場へのアプローチ

境 近年、「ゴジラ-1.0」や「SHOGUN」など、日本発や日本関連のコンテンツが海外で高い評価を得ています。この流れを受け、WOWOWのグローバル展開の可能性についてはどのようにお考えですか?

山本 これは非常に興味深い流れですね。ただWOWOWは放送免許の関係上、国内のビジネスを超えることは難しい。ですが、グローバル企業の参入により我々のコンテンツを海外で展開する機会も確実に増えています。

我々の役割は、日本のアーティストやクリエイターを大切にし、彼らが世界に羽ばたくチャンスを提供することだと考えています。WOWOWが長年培ってきた制作能力や、日本の文化への深い理解を活かし、世界に通用するコンテンツを生み出していく。これが我々のグローバル市場へのアプローチです。

例えば、現在アニメ分野での展開を進めています。日本のアニメは世界で高い評価を得ていますが、我々はWOWOWならではの切り口で、新たな作品を生み出していきたいと考えています。既に、海外市場を意識したアニメ企画を進めているところです。

WOWOWは「日本のNetflix」になれるか

境 最後に、大きな質問をさせていただきます。WOWOWが「日本のNetflix」になる可能性はあるでしょうか?

山本 (笑)大胆な質問ですね。率直に言って、Netflixのようなグローバルプラットフォームになることは、現実的には難しいでしょう。しかし、私たちにはNetflixにはない強みがあるんです。

我々は、グローバルに対してローカルにこだわる存在でありたいです。日本の優れたアーティストやクリエイターを育て、彼らの作品を世界に送り出す。そして、日本のエンターテインメント文化の発展に貢献する。これこそが、WOWOWの存在価値だと考えています。

さらに、日本の伝統文化と最新のテクノロジーを融合させた作品や、日本独自の社会問題を深く掘り下げたドラマなど、WOWOWにしかできない企画を積極的に推進していきます。

境 その戦略を実現する上で、課題はありますか?

山本 もちろん、課題はたくさんあります。一つは、グローバル展開に必要な資金と人材の確保です。また、海外の視聴者に日本のコンテンツの魅力を伝えるためのマーケティング戦略も重要になってきます。

しかし、最大の課題は、変化の速さについていくことかもしれません。テクノロジーの進化やユーザーの嗜好の変化は本当に速い。我々は常にアンテナを張り、柔軟に対応していく必要があります。

ただ、こうした課題があるからこそ、挑戦しがいがあります。WOWOWには、これらの課題を乗り越える力があると信じています。

■インタビュー後記…プロパー社長だからこそ熟知するWOWOW独特の価値で怒涛の変化に対抗

私は、前社長の田中晃氏とは日本テレビ在籍中に仕事でご一緒し、エネルギッシュな仕事ぶりに感服した。山本氏は落ち着いた佇まいだが前社長に負けず劣らずエネルギーをお持ちで、多少突っ込んだ質問にも滔々と意見を述べられる。

そしてWOWOWで長年仕事してきたからこそ、その価値を熟知しており誇りを持っていることも伝わってきた。怒涛の変化が進むメディア業界を観察し、WOWOW独特の価値を生かして荒波を乗り越えようとしている。

この新しい船長のもと、WOWOWがこれからどんなコンテンツを生み出していくのか。たまたま会員となった一人の映画ファンとして、楽しませてもらおうと思う。まずは「ゴールデンカムイ」の続きを堪能したい。

山本 均(やまもと・ひとし)氏の略歴

1964年 埼玉県生まれ

1987年 東京工業大学卒業 西武百貨店入社

1990年 WOWOW入社

2007年 プロモーション部長、以降デジタルコンテンツ室長、マーケティング局 長、編成局長、人事総務局長を経て2019年から取締役

2023年 取締役副社長執行役員

2024年 代表取締役社長執行役員就任

〈聞き手の略歴〉

境 治(さかい・おさむ) メディアコンサルタント/コピーライター

1962年 福岡市生まれ

1987年 東京大学を卒業、広告会社I&Sに入社しコピーライターに

1993年 フリーランスとして活動

その後、映像制作会社などに勤務したのち2013年から再びフリーランス

現在は、テレビとネットの横断業界誌MediaBorder2.0をnoteで運営

また、勉強会「ミライテレビ推進会議」を主催

【調査情報デジタル】

1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/b5d60fe6ad47c6b575778c2f53a03034751733af


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