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大竹まことが「意味わかんない」連発!先住民を訪ねる研究者に聞く

2024-11-19 | 先住民族関連

文化放送 11/19, 2024

お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 11月18日の放送は、ちくまプリマー新書から発売中の『ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う』を著した、立教大学教授で文化人類学者の奥野克巳氏が出演。本の内容や研究活動について伺った。

大竹「奥野さんの風貌を見ると、泥水なんか平気だぜみたいな。何でも持って来やがれ、全部食ってやるみたいな顔をなさっている」

奥野「お褒め頂きありがとうございます」

大竹「奥野先生は、高校の時「日本は飽きた」と、「俺、何やってんだ」ってお考えになったそうですね」

奥野「サッカーの試合で鎖骨を折られて1週間ぐらい何もしなくてぼーっとしてる時にですね。学校に行って何してんだろう? 受験って何だろう? 人生って何だろうみたいな、ある意味の世迷言が頭に浮かんで、とにかくもっと広い世界を見たいなと。日本脱出をしたいという夢を高校1年生の時に持ちました」

大竹「すごいよね。それでどこ行ったんですか?」

奥野「メキシコ」

大竹「高校生で?」

奥野「これは大学で。大学は、今はなかなか難しいんですが、かつてモラトリアムで何でも自分の好きに使っていいと言うので入ったんです」

大竹「それでメキシコに行っちゃって、先住民のテペワノの村に滞在なさった。メキシコに行くだけでも、ずいぶん遠くに来たもんだって普通思うんだけど、そこからまた先住民が住んでるところに行くわけですよね」

奥野「図書館で、世界の民族という写真付きの本があって、巻末に民族の一覧が載ってたんです。そこにテペワノが書いてあったんですが、2~3行しかなくて、あんまり調べられてないんだなと。それで面白そうだなと思って行ってみようと」

大竹「ちょっと意味わかんない」

奥野「(笑)つまり、すでに調べられている民族ではなくて…」

大竹「ああそうか。誰も行ったことない。それで行ってみようと?」

奥野「そういうことですね。誰かが行ったところではなくて、誰も行ってないようなところに行って、どういう世界があるのか見てみたいと思ったということですね」

大竹「そこで何を、お知りになったんですか?」

奥野「これは昼の番組なので、まあ幻覚剤をやったりしてですね、それが最初の経験だったんですが…」

大竹「ちょっと待ってください。その村は普通に幻覚剤を、みんなでやってるような所だったんですか?」

奥野「ある儀礼の中でやってるんですね」

大竹「なんか、お祭りとか、そういうのがあると、みんなやってる?」

奥野「みんなというか、特定の人たちがやっていて、そのおこぼれに預かったんです」

大竹「法律はないんですか?」

奥野「その先住民の中では、ある種のビジョンクエストですね」

大竹「意味わかんない」

奥野「ビジョンクエストっていうのは…」

このトークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

Radioで開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

https://www.joqr.co.jp/qr/article/139763/


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二風谷ダムは「地元翻弄」 訴訟原告の貝沢さん、白老で講演

2024-11-19 | アイヌ民族関連

斎藤雅史 有料記事

北海道新聞2024年11月18日 21:07(11月18日 21:54更新)

講演で、二風谷ダムの現状を語る貝沢さん

 【白老】司法の場でアイヌ民族を初めて先住民族と認めた二風谷ダム訴訟の原告、貝沢耕一さん(78)=平取町=が16日、町内で講演した。

 アイヌ民族の詩人で古布絵作家の宇梶静江さんが代表を務める一般社団法人「アイヌ力(ぢから)」の主催で、約20人が参加した。

 ダムは当初、苫小牧東部工業基地へ工業用水を供給する構想だったが、苫東計画の破綻を受け治水目的となった。貝沢さんは「国の方針が二転三転する中で、地元が翻弄(ほんろう)されてきた」と振り返った。

 1997年の札幌地裁判決では原告の土地収用取り消しの請求は棄却されたが、アイヌ民族の文化享有権などを「軽視ないし無視」したとしてダム建設の違法性を認めた。・・・・・

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1089706/


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個性あふれる、切り絵や工作 釧路・支援学級教育展

2024-11-19 | アイヌ民族関連

小笠原陸 有料記事

北海道新聞2024年11月18日 19:04

児童らの力作を鑑賞する来場者

 釧路市内の特別支援学級の児童生徒らが作った作品などを展示する市特別支援学級学校教育展が、市生涯学習センター(幣舞4)1階の市民展示ホールで開かれている。

 市教委と市特別支援教育研究会の主催で、展示には市内の小、中学校に通う児童らが作った作品約700点が並ぶ。人気漫画「呪術回戦」のキャラクターをビーズで表現した作品や、切り絵で作ったアイヌ文様、・・・・・

・・・・

 入場無料。午前10時~午後4時で、最終日の20日は午後3時まで。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1089633/


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イタカンロー!「アイヌ語弁論大会」を札幌で開催します!

2024-11-19 | アイヌ民族関連

PR TIMES 2024年11月18日(月)10時16分 

~アイヌ語を見て、聴いて、触れてみませんか?~

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/21750/387/21750-387-455b2d2266357e0339382be15ee35967-3456x1925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

 公益財団法人アイヌ民族文化財団は、12月14日(土曜日)に「第28回アイヌ語弁論大会 イタカンロー」を札幌市で開催します。

 「イタカンロー」はアイヌ語で「話しましょう」。28回を数える伝統の大会で、今年も子どもからお年寄りまで30組あまりが出場し、日頃の学習の成果としてアイヌ語で昔話や早口言葉などを披露します。直接触れる機会の少ないアイヌ語の世界に、あなたも見て、聴いて、触れてみませんか?

 当日はお気軽に会場へお越しください!

  【日時】 2024年12月14日(土曜日)

       午後0時30分開場 午後1時開会  入場無料・入退場自由

  【場所】 かでる2・7 かでるアスビックホール

       (札幌市中央区北2条西7丁目)

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/21750/387/21750-387-4ed3a9766e5ab8a6d100336d16fd3414-620x543.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ] JR札幌駅南口:徒歩13分

札幌市営地下鉄

  さっぽろ駅(10番出口):徒歩9分

  大通駅(2番出口):徒歩11分

  西11丁目駅(4番出口):徒歩11分

 なおアイヌ民族文化財団のホームページからこれまでの発表資料や大会の様子がYouTubeでご覧いただけます。

 https://www.ff-ainu.or.jp/web/learn/language/itakanro/details/4_26.html

主催

公益財団法人アイヌ民族文化財団 

運営協力

札幌テレビ放送株式会社

お問い合わせ

公益財団法人アイヌ民族文化財団 イタカンロー係

電話 011-271-4171

https://news.biglobe.ne.jp/economy/1118/prt_241118_8794655117.html


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【私の視点 観光羅針盤 451】先住民ツーリズムへの勧告と理解 吉田博詞

2024-11-19 | アイヌ民族関連

観光経済新聞 2024年11月18日

 オーセンティックな旅の形を模索する中で、行きつくのが地域独自の文化との触れ合いとなる。その際、参考にすべき概念として、すでに発展しつつあるインディジネス・ツーリズム(Indigenous Tourism)での展開事項だと考えている。同義語として原住民ツーリズムやアボリジナル・ツーリズム、エスニック・ツーリズムといった言葉も挙げられるだろう。

 先住民族は最初の住民、部族民、アボリジニー、オートクトンとも呼ばれている。現在世界には少なくとも5千の先住民族が存在し、住民は4億7600万人を数え、5大陸の90カ国以上に住んでいるとされる。世界各国の統治が進む中で、これらの民族文化がどんどん同一化され、観光開発とのはざまでさまざまな課題が発生しているのも事実だ。

 私も各地に赴く中で、先住民の文化に触れられるのは非常に貴重な機会だと感じる一方で、それが観光化、商業化されすぎて、表面的なものになっていることに大きな違和感を覚えることも多い。背景として文化の理解や共存の在り方、外部との関わり方の設計不足があると考えている。UNツーリズムで2019年に発せられた「先住民族観光の持続可能な開発に関する勧告」では下記が重要だと述べている。

 (1)すべての関係者が先住民族の文化的価値観や慣習などを尊重すること(2)観光事業や商品、サービスなどの計画から管理まで、透明性のある話し合いを実現すること(3)先住民族のスキル開発とエンパワーメントの促進を支援すること(4)公平な先住民の事業と持続可能なビジネス慣行を支援すること(経済的利益を高めるだけでなく、コミュニティの発展、個人の生活向上に貢献するなど)(5)先住民の自然・文化財や知的財産の保護に参加すること。

 また、旅行者向け勧告として▽参加前に、訪問先の先住民の歴史や文化、行動規範を理解しておくこと▽参加中に現地の水や動物、植物を大切に扱うこと▽あらかじめガイドに「やってよいこと」と「やってはいけないこと」を確認し、それに従うこと▽先住民族コミュニティによって管理されている地域では、旅行者に許容された場所にのみアクセスすること(場所や儀式による、精神的に神聖な場所があるため、旅行者の受け入れが不可の場所もある)―などが挙げられている。

 これらは、日本の地域文化への観光も同じだと考えている。日本各地域に根付く独自文化に触れる際、文化の安定的継承を大事な目的とし、勧告で述べられているような内容を地域のコミュニティと共にしっかりと定めていくことが必要だろう。

 日本のローカルに根付く文化には多様性があり、そこにある精神性は先住民文化とリンクするポイントが非常に多いものである。きちんとした精神性を保ち、偏った商業主義に陥らないようにするため、勧告で述べられていることをしっかりと学び、叡智(えいち)を模索しながら交流・伝承の在り方をアップデートしていくことを期待したい。

(地域ブランディング研究所代表取締役)

https://www.kankokeizai.com/【私の視点-観光羅針盤-451】先住民ツーリズムへの/


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「インディアン」も「ジプシー」も差別用語ではない…異常な"言葉狩り"にアメリカ先住民族がついに声を上げた理由

2024-11-19 | 先住民族関連

白人の優越感と差別意識の裏返しである

PRESIDENT Online 2024/11/18 17:00 川口 マーン 惠美

懐メロの歌詞が“言葉狩り”の標的に

ウド・リンデンベルクは、60年代の終わりから90年代まで大活躍したドイツのロックミュージシャンだ。ちょうどビートルズの時代と重なるが、英語が主流だったロックの世界で、自作のドイツ語の歌で一世を風靡した。現在78歳。まだファンは多く、断続的に活動しているようだが、日本で言うなら懐メロの世界かもしれない。

ところが今、突然、リンデンベルクの往年の歌をめぐって騒動が起きている。ベルリンのフンボルト・フォーラムで、11月16日、17日にコーラスのイベント・コンサートが開催されるのだが、その演目として、リンデンベルクの1983年の大ヒット曲『パンコー行きの特別列車』が入っている。そして、その歌詞の中に出てくる“Oberindianer”という言葉に主催者側が異常に反応しているのだ。

写真=iStock.com/Windzepher

※写真はイメージです

これに関しては少し説明が必要だろう。リンデンベルクの活躍した当時は冷戦の真っ最中で、西側の人間は、東ドイツの同胞がソ連の人質になっているという思いを持っており、東独の独裁政治批判に余念がなかった。この『パンコー行きの特別列車』も、リンデンベルクよる東独の独裁者エーリッヒ・ホーネッカーへの呼びかけで、歌詞は次のように始まる。

独裁者を「インディアンのボス」と表現したら…

Entschuldigen Sie ist das der Sonderzug nach Pankow

Ich muss mal eben dahin

Mal eben nach Ost-Berlin

Ich muss da was klarn mit eurem Oberindianer

(すみません、これはパンコー行きの特別列車ですか? 僕はそこへ行かなきゃいけない。ちょっと東ベルリンまで。そこで、あなた方の“Oberindianer(オーバーインディアーナ)”と話をしなきゃいけないんだ)

“Oberindianer”というのは「インディアンのボス」という意味の造語で、ホーネッカーを指す。つまりリンデンベルクは、ホーネッカーをこの言葉でおちょくったわけだ。

このあとの歌詞は、東独でコンサートを開かせてほしいというリンデンベルクの嘆願をユーモアと皮肉で綴つづったものだ。蛇足ながら、もし、ホーネッカーが本気で怒ったとすれば、下記の箇所だったかもしれない。

Ich weis tief in dir drin bist du doch eigentlich auch 'n Rocker

Du ziehst dir doch heimlich auch gerne mal die Lederjacke an

Und schliest dich ein auf'm Klo und horst West-Radio

(僕は知っているよ、あなたは心の底では僕らと同じロックのファンで、時にこっそり革ジャンを着て、トイレに隠れて西側のラジオを聴いているんだろ)

しかし、これらはすでに過去の話で、何の問題でもない。現在、炎上しているのは、前述の通り、インディアンのボスという言葉のみである。

「インディアン」は植民地主義的?

ドイツでは昨今、一部左翼による言葉狩りがますます激しくなっており、「インディアン」も使ってはいけない言葉となっている。

例を挙げれば、21年3月、緑の党のベルリン支部総会の際、トップの女性政治家が「子供の頃の夢は、インディアンの酋長になることだった」と言ったのが党員から攻撃され、後日、涙ながらに謝罪するという一幕があった。記録ビデオからもその部分は削除された。

昨今のドイツではこの類の左翼思想が大手を振っており、フンボルト・フォーラム側も、「インディアン」という言葉は一部の人を傷つける可能性のある差別的、植民地主義的な言葉であるから使うことはならないと主張したわけだ。

では、フンボルト・フォーラムとは何か? これは、2020年にベルリンのど真ん中にオープンした総合文化施設で、ヨーロッパ以外の芸術品、工芸品を集めた美術館と博物館の他、さまざまな文化イベントの場になっている。ただ、実はベルリンは政治的に真っ赤な都市で、ドイツの芸術界、エンターテインメント界も、現在、完全に左翼の牙城となっているため、フンボルト・フォーラムも思い切り左に振り切れている。

大昔の童話や小説が書き換えられている

しかも、文化を司っているのがクラウディア・ロートというガチガチの緑の党の古参議員だから、文化における極左のイデオロギーには歯止めがかからない状態だ。今では、大昔からの童話も、近年の文学作品も、次々に書き換えが進んでいる。

児童文学の『長靴下のピッピ』でさえ、「私のパパは土人の王様」という“差別用語”のため、すでにアウト。そして、40年前に東ドイツで禁止された『パンコー行きの特別列車』が、今、また、皮肉にも、検閲に引っかかっているわけだ。

ただ、今回のリンデンベルクソングのキャンセルに関しては、あちこちから無視できないほど反対の声が多く上がった。たとえば、やはり少し懐メロっぽいが、かつてのバンド「BAP」のボーカリストで、今も唯一活躍しているヴォルフガング・ニーデッケンが、「どんな形であっても検閲には反対」、「リンデンベルクを“差別主義”や“植民地主義”と結びつけるとはあまりにもバカげている」と抗議。

ちなみに、彼は自分の著作に、子供の頃の思い出として、「カウボーイとインディアンごっこ」を書いたところ、他のロックバンドの女性から、その文章を削除するように求められたという。

ついにネイティブ・アメリカンが声を上げた

自民党のウォルフガング・クビキ議員は、フンボルト・フォーラムが国とベルリン市から潤沢な資金を受けていることを挙げ、本来なら芸術の表現の自由を擁護しなければならないはずのロート文化特別相の責任を問うている。

東独出身の歴史家フーバートス・クナーベ氏は、ベルリンのホーエンシェーンハウゼン記念館(東独時代に悪名高き政治犯収容所だった施設が、ドイツの統一後、記念館になった)の館長でもあった人だが、その彼も、「フンボルト・フォーラムはますます左翼急進派グループに発展している」とし、「フンボルト・フォーラムを運営している人間はこの役職から去る時が来た」と発言。

さて、話を『パンコー行きの特別列車』に戻すと、「オーバーインディアーナ」を適当な他の言葉で置き換えることだけはうまくいかず、「オーバーイーイーイー」にするというから、ますますバカげている。

ところがそんな折、ついに肝心の「ネイティブ・アメリカン」の会であるNative American Association of Germany e.V.が、「インディアンという言葉をキャンセルするのはやめてほしい」と声をあげた。

この現状は「まさに植民地時代と同じやり方」

deutschlandfunkによると、「インディアン」の子孫の言い分は、「インディアンという言葉を人種差別的とされると、われわれは罵倒された気分になる」、「そもそもこの言葉は多くのインディアンによって使われており、これを禁止するのは、アイデンティティの喪失である」というもの。しかも、「インディアンという言葉を人種差別的と決めつけ、われわれの頭の上を素通りして禁止するというのは、われわれの意向を無視しているという点で、まさに、植民地時代と同じやり方だ」

この厳しい批判により、フンボルト・フォーラムの主張は完全に空回り。なお、リンデンベルク自身が、一貫して何も発言しなかったのは、最初から、この論争をバカバカしいと思っていたからに違いない。

ただ、このキャンセルカルチャーは、すでに思いのほか、人々の心に染み込んでおり、前々より反発している私でさえ、それに影響されていると思うことがある。

たとえば、先日、ライプツィヒの歌劇場で『カルメン』を見たのだが、歌詞の中に、今は使えなくなっている「ジプシー」という言葉が頻繁に出てくる。しかも、舞台上のジプシー集団は、当たり前のように家業の密輸を営んでいる。こうなると、オペラを鑑賞しながら、「大丈夫かな?」「苦情が出ないかな?」などという邪念に襲われてしまうのだ。ちなみに現在は、「ジプシー(ドイツ語ではZigeuner/ツィゴイナー)」の代わりに、「ロマ」と「シンティ」という名称が使われている。

パンフレットに書かれていた“真意”

しかし、興味深かったのは、購入したプログラムを帰宅してから読んだ時のこと。そこには、ライプツィヒ大学の音楽社会学の研究者、ヴォルフガング・フーマン教授の短い寄稿があり、このカルメンの公演において、オペラ座の舞台の上方に表示される対訳に、「ジプシー」という言葉をそのまま使っている理由が記されていた。

この言葉はもちろん、「ジプシー」の迫害の歴史、特にナチ政権下の収容所での2万1000人にも上るジプシーの殺害などと深く結びついており、カルメンが歌うように「恋はジプシーの子」、「私が惚れたら御用心」などという明るいものではない。ただ、言葉を変えただけで、歴史が修正できるというのは偽善であるというのが、フーマン氏の論考の趣旨だ。

白人の優越感と差別意識の裏返しである

さらに、ここに添付されていた、2009年のノーベル文学賞の受賞者であるヘルタ・ミュラー氏の言葉が印象的だった。ミュラー氏はルーマニア系のドイツ人で、ソ連占領時代のルーマニアにおける少数民族の迫害などについての作品があり、当然、チャウシェスク政権下では反政府作家として抑圧されていた。同政権崩壊の2年前にドイツに移住し、今はベルリン在住。ちなみに、ルーマニアは、今でもロマ、シンティが非常に多く住む地域だ。

そのミュラー氏の言葉の引用部分は下記だ。

「私は“ロマ”という言葉を携えてルーマニアに行き、当初、対話の中でそれを使用していたが、それが故に、あらゆるところで壁に突き当たった。『われわれはジプシーであり、皆がわれわれを正当に扱うなら、この言葉は良いものだ』」

私はかねてより、キャンセルカルチャーとは白人による優越感や差別意識の裏返しであると思っていたが、それをインディアンとジプシーが完膚なきまでに証明してくれたように感じている。言葉は差別を隠すだけで、決して無くすわけではないのだ。

https://president.jp/articles/-/88154?page=1


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ニュージーランドで数千人がマオリの権利を求めて抗議活動を行っている理由

2024-11-19 | 先住民族関連

Njpw Fun 11月 18, 2024  から 翼大代 - 

ニュージーランド、ウェリントン — 英国王室とマオリ族の酋長との間のニュージーランド建国条約を再定義する法律案 政治的混乱を引き起こした そしてそれに抗議するために国中から議会まで数千人が行進した。

この法案が成立することは決して期待されていない。しかし、この出来事は人種関係の引火点となり、ニュージーランドが植民地時代に先住民族との約束をどのように守るべきか、そしてその約束とは何なのかについての180年にわたる困難な議論の重大な瞬間となった。

火曜日には一週間にわたる抗議行進の最終段階に数万人が首都ウェリントンに詰めかけると予想されている。これはマオリの伝統であるヒコイ、つまりウォーキングに倣い、1840 年のワイタンギ条約違反に注意を喚起します。

なぜ180年前の条約が議論されているのでしょうか?

ニュージーランド建国の文書とされるこの条約は、植民地時代に英国王室の代表者とマオリ族の酋長500人の間で署名された。この文書は、王室とマオリの関係を導く原則を 2 つのバージョンで説明しました。1 つは英語で、もう 1 つはマオリ語です。

それはマオリに英国国民の権利と特権を約束したが、英語版とマオリ版では、首長が政務、土地、自治に関してどのような権限を譲渡するかについて相違があった。

数十年にわたり、クラウンは両方のバージョンを突破しました。 20世紀半ばまでに、マオリの言語と文化は衰退し、先住民はしばしば言語を実践することを禁じられ、部族の土地は没収され、マオリは多くの点で不利な立場に置かれた。

条約上の権利はどのようにして復活しましたか?

マオリ族の抗議運動の高まりに促されて、過去50年間、ニュージーランドの裁判所、議員、ワイタンギ法廷(条約問題を裁くために設立された常設機関)は、条約のバージョンの違いを乗り越え、違反を是正しようとしてきた。決定の中で条約の原則の意味を構築することによって。

これらの原則は柔軟であることを意図していますが、一般的には国王とのパートナーシップ、マオリの利益の保護、意思決定への参加として説明されています。

マオリは依然として多くの点で権利を剥奪されているが、法律による条約の承認と救済の試みにより、それ以来社会の構造が変化した。マオリ語 ルネッサンスを経験し、日常の言葉が当たり前になった ――非マオリ族の間でも。マオリ族が一般的に直面している格差をターゲットとする政策が制定されている。

条約違反、特にマオリの土地と天然資源の広範な収用に関して、国王と部族の間で数十億ドルの和解交渉が行われている。

なぜ新たな議論が起こっているのでしょうか?

しかし、ニュージーランド人の中には賠償に不満を抱いている人もいる。彼らは、昨年の選挙での得票率が9%未満であったが、統治協定の一環としてその議題に対して多大な影響力を与えた、少数の自由主義政党の党首であるデビッド・シーモア議員を支持者と見出した。

シーモア氏の提案した法律は、条約の原則の具体的な定義を定め、それをマオリだけでなくすべてのニュージーランド人に適用するものである。同氏は、条約の意味を段階的に構築したことで空白が生じ、マオリに特別な扱いが与えられたと述べた。

彼の法案には広く反対されており、左派と右派の元首相、国内の最上級弁護士40人、そして抗議活動で国中を歩いている数千人のマオリと非マオリのニュージーランド人が反対している。

シーモア氏の法案は最終読会を通過しない見通しだ。同法案は政治的合意により木曜日の最初の投票を通過したが、支持者のほとんどは再度支持するつもりはないとみられている。

反対者らは、この法案は憲法をひっくり返す恐れがあり、現在法律で定められている条約で約束された権利を剥奪するものだと主張している。批評家たちはまた、マオリ族であるシーモアが先住民族に対する反発を引き起こしたとして非難している。

なぜ抗議者たちは行進するのでしょうか?

平和的に歩く抗議活動はマオリの伝統であり、条約の権利に関する国民的議論の重要な時期にこれまでも行われてきた。

人口500万人のこの国の警察は、火曜日には3万人がウェリントンを越えて議会へ行進すると予想していると述べた。ウェリントンに向かう途中の都市では最大1万人の群衆が行進に参加した。

多くの人がシーモアの法案に反対するために行進している。しかし他の人も抗議している マオリ問題に関する中道右派政府の一連の政策 – シーモアによって促された、公的機関が特にマオリの不平等を是正する政策をもはや対象にしてはならないという命令も含まれている。

https://www.njpwfun.com/ニュース/3145/ニュージーランドで数千人がマオリの権利を求め/


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マオリ議員らが議会で「ハカ」抗議活動を行う

2024-11-19 | 先住民族関連

Njpw Fun 11月 18, 2024  から 翼大代 - 

ウェリントン、ニュージーランド — 木曜日、先住民族マオリ族と英国王室との間の建国協定を再定義する物議を醸す法案をめぐって劇的な政治劇が勃発し、ニュージーランド議会の投票が停止され、議員2名が除名された。

政府とマオリとの関係を指針とする1840年のワイタンギ条約に定められた原則に基づき、部族はイギリスに統治を譲渡する代わりに、土地を保持し利益を保護する広範な権利を約束された。法案には、これらの権利がすべてのニュージーランド人に適用されることが明記される予定だ。

この法案は支持が乏しく、成立する可能性は低い。批判者らは、これが人種間の不和や憲法の変動を脅かすと主張する一方、今週、何千人ものニュージーランド人がこれに抗議するために全国を旅している。

しかし、不人気にもかかわらず、この法案は数か月間国民の議論を独占した後、木曜日に最初の採決を可決した。これは、小さな政党が自らの議題に対して特大の影響力を交渉することを可能にするニュージーランドの政治制度の特殊性によるものである。これはまた、植民地時代にマオリと交わした約束の遵守に向けた近年の急速な進展に対する一部のニュージーランド国民の不安を反映している。

184年前の条約が新たな議論を引き起こす

ワイタンギ条約が締結されてから数十年間、英語とマオリの文書の相違やニュージーランド政府による違反により、マオリの権利剥奪が強化されました。

20世紀半ばまでに、先住民族の言語と文化は衰退し、多くの部族の土地は没収され、マオリ族はあらゆる面で不利な立場に置かれました。 1970年代に先住民族の抗議運動が激化するにつれ、議員や裁判所は、マオリ族に約束する条約の内容、つまり国王とのパートナーシップ、意思決定への参加、マオリ族の利益の保護を徐々に明らかにし始めた。

「これらすべての原則に共通しているのは、マオリ族に他のニュージーランド人とは異なる権利を与えているということだ」と、小自由主義政党ACTの党首で法案の起草者であるデビッド・シーモア氏は木曜日に語った。

条約を擁護してきた人たちにとって、それが重要なことだ。その取り組みには、数十億ドルの土地入植、マオリ語の採用、中央政府および地方政府への代表の保証、そして先住民族が依然として直面している深刻な不平等を政策を通じて逆転させる試みが含まれている。

しかし、マオリ族であるシーモアさんは、どの法律も裁判所も条約の原則の定義を実際に完全に解決しておらず、それが分裂を引き起こしたと述べた。同氏の法案は「この議会が50年間残した沈黙」を埋めるものだと述べた。

議員たちは反対する法案に賛成票を投じる

クリストファー・ルクソン首相はこれに同意していないが、同党は木曜日、ルクソンに権力を委譲したシーモアとの政治協定を履行するため法案に賛成票を投じた。昨年10月の選挙後、統治するのに十分な議席がなかったルクソン氏は、政治的譲歩と引き換えに、得票率9%未満だったシーモア氏のACTを含む2つの小政党からの支持を集めた。

ルクソン氏はシーモアに対し、党は条約法案に一度は賛成票を投じるつもりだが、それ以上は進めないと公に約束したと語った。

ルクソン氏は木曜日、この条約の原則は184年間にわたって交渉され、議論されてきたが、シーモア氏が「ペンの一筆で」解決できると示唆するのは「単純」だったと記者団に語った。

政府議員らは議会でぎこちない演説を行い、列を崩すよう要求する反対派の野次を受けて法案に賛成票を投じる前に、法案に反対したと説明した。ルクソンはそれを免れた。同氏は投票の数時間前にアジア太平洋APECブロックの首脳会議に出席するため出国した。

彼の政治的駆け引きは野党議員からの軽蔑を招いた。

腹立たしく憤慨した反応

“恥!恥!恥を知れ、デビッド・シーモアさん」とマオリのベテラン議員ウィリー・ジャクソンが怒鳴った。 「あなたがこの国に対して何をしようとしているのか、恥を知れ。」

ジャクソンはシーモアを嘘つき呼ばわりしたとして、ジェリー・ブラウンリー議長によって討論場から追い出された。

「あなた方は、これがもたらす害と分断に加担しているのです」と、先住民族グループ、テ・パティ・マオリの議員ラウィリ・ワイティティは、この法案を推進した全員に向けて語った。

「この法案に賛成票を投じれば、これがあなたです」と緑の党のクロエ・スウォーブリック党首はラクソン州の議員らに語った。

計画された投票から逸脱する者はおらず、法案は可決された。しかし、最後の引火点が起こる前にはそうではなかった。

まれにみる抗議の爆発

テ・パティ・マオリのハナ・ラフィティ・マイピ・クラーク氏は、自分の党の議員がどのように投票するかと尋ねられると、立ち上がり、マオリのリズミカルな挑戦の聖歌であるハカを鳴り響かせ始めた。最初に野党議員が参加し、次に一般傍聴席の観客が大歓声を上げた。 、参加しました。

対戦相手がシーモアの席に近づく中、激怒したブラウンリーは騒動を静めることができなかった。議会議事の生中継はカットされ、ブラウンリー氏は投票再開前に一 般の人々を退場させるよう命じた。

同氏はマイピ・クラーク氏(22)を一日停職させた。

続きを読む: 国会でニュージーランドのZ世代マオリ保護者に会う

この法案は再度の採決の前に公募プロセスに進むことになる。シーモア氏は、拒否権発動に対するルクソン氏の考えを変えるために、溢れんばかりの支援を期待している。

この提案は間もなく再び議会を混乱させるだろう。火曜日には数千人の抗議参加者が首都ウェリントンに到着する予定で、ニュージーランド史上最大規模の人種関係デモ行進となる可能性が高い。

https://www.njpwfun.com/ニュース/2608/マオリ議員らが議会で「ハカ」抗議活動を行う/


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オーストラリア上院、チャールズ国王に「私の国王ではない」と叫んだ議員に問責決議

2024-11-19 | 先住民族関連

BBC 2024年11月18日

チャールズ国王に「あなたは私の国王ではない」と叫んだソープ上院議員(10月21日、キャンベラ)

オーストラリア連邦議会の上院は18日、チャールズ国王が10月に議会を訪れた際、「あなたは私の国王ではない」と国王に向かって叫んだ先住民のリディア・ソープ上院議員について、問責決議を賛成46、反対12で可決した。

ソープ議員(無所属)はオーストラリア先住民の女性。10月21日にチャールズ国王が議事堂で演説を終えた直後、「あなたは私の国王ではない」、「ここはあなたの土地ではないし、あなたは私の国王ではない」などと国王に向かって叫び続けた。議員は警備スタッフによって会場外に退出させられた。

これについて上院は問責決議で、議員の行動が「無礼で、場を乱すもの」だったと非難。議員団の代表として発言することを、認めるべきではないとした。

問責決議は政治的に象徴的な意味をもつが、法的な強制力はない。

この決議についてソープ議員は、審議で自ら発言する機会を奪われたと記者団に話した。飛行機の遅れから、審議に間に合わなかったのだという。

そのうえで議員は、「イギリス王室はこの国のファースト・ピープル(先住民)に対して、深刻な罪を重ねた。(中略)私は決して沈黙しない」と強調した。

ヴィクトリア州選出のソープ議員は以前から、豪政府と先住民との条約締結を要求している。オーストラリアは、そうした条約がない唯一の旧英植民地。アボリジナルやトレス海峡諸島民の多くは、主権や土地を王権に譲ったことはないと強調している。

チャールズ国王を罵倒した後、ソープ議員はBBCに、国王に対して「明確なメッセージ」を送りたかったと説明。「主権者になるには、その土地の者でなくてはならない」、「彼はこの土地の者ではない」と述べた。さらに、国王は議会に対し、先住民との和平条約について話し合うよう指示する必要があると述べた。

ソープ議員の10月の言動について、オーストラリア政界では与野党から非難が相次いだ。アボリジナルやトレス海峡諸島民の有力な指導者の間でも、議員を批判する人が声が上がった。

その一方、議員の行動を支持する意見もある。オーストラリアの先住民が植民地支配による暴力を受けただけでなく、今も先住民以外のオーストラリア人と比べて、健康状態や経済力、教育、平均寿命などさまざまな面で著しく不利な状態にある窮状に、世界の注目を集めることに成功したと評価する人もいる。

ソープ議員の抗議行動をよそに、チャールズ国王夫妻は5日間のオーストラリア訪問の間、各地で大勢に暖かく歓迎された。

アンソニー・アルバニージー首相はその際、「この国の憲法上の取り決めや、国王との関係性の未来について私たちが議論する間でさえ、国王は私たちオーストラリア人を大いに尊重してくれた。不変のものなどない」と演説で述べていた。

ソープ議員は、先住民の権利のために闘う活動家として知られ、その行動はたびたび世界的に注目されてきた。

2020年に初当選した議員は、2022年5月に再選された。同年8月に就任のため宣誓する際、「オーストラリア女王、エリザベス2世に真の忠誠を誓う」と定められた言葉を述べるにあたり、「植民者エリザベス2世」という表現を使った。これを批判され、宣誓をやりなおすよう求められた議員は、「植民者」の表現を省いて、決められた言葉で宣誓した。

オーストラリアでは昨年10月、先住民をオーストラリアの「ファースト・ネイション(最初の人々)」として承認し、政府に政策提言するための機関を設置する案が国民投票で否決された。

「The Voice(声)」と呼ばれたこの国民投票では、賛成派と反対派の双方が激しい運動を展開。否決後には、先住民についてどのような政策が実施されるのか不透明なまま、さまざまな勢力がそれぞれに活動を続けている。

国民投票については、アボリジナルとトレス海峡諸島民の過半数が賛成したものの、その支持は一枚岩ではなかった。

チャールズ国王に抗議したソープ議員は、国民投票にかけられた政府案に「反対」した急先鋒だった。政府案の内容は形ばかりで、「進歩を偽る安易な方法」だと議員は批判していた。

(英語記事 Australian senator censured for heckling King

https://www.bbc.com/japanese/articles/cde75ljpkz5o


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『ゴールデンカムイ』7話「名画再現」や各人の過去編でファン歓喜! 実写オリジナル場面も絶賛集まる

2024-11-19 | アイヌ民族関連

マグミクス 2024年11月18日

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』より (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW7話場面カット (C)野田サトル/集英社 (C)2024WOWOW

谷垣がフチを思って行動するオリジナル場面も

 2024年11月17日、『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(原作:野田サトル)の第7話が放送されました。今回はメインキャラの過去が明かされたほか、いつにもまして「食べ物」にまつわるエピソードも濃厚です。

【画像】え…っ? 「ポーズまで完璧」「ユダの位置にいるのは?」 こちらが『ゴールデンカムイ』「最後の晩餐」見開きの実写完全再現です

 まず7話でファンが喜んだのは、原作のレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」を模した見開きの再現でしょう。6話で死亡したはく製職人「江渡貝弥作(演:古川雄輝)」の家で対面した「杉元佐一(演:山崎賢人)」たちと、「土方歳三(演:舘ひろし)」一派は、一触即発の雰囲気になりますが、空腹の「アシリパ(演:山田杏奈)」の腹の音をきっかけに一緒に食卓を囲むことになります。

 アシリパを中心に、メインキャラ10人と江渡貝邸にあった人間のはく製3体が並んだ姿は、「最後の晩餐」のイエス・キリストと十二使徒たちと同じ構図になっており、「キリスト(アシリパ)」を裏切る「ユダ」のポジションは誰なのかというのも見どころです。

 この「最後の晩餐」の場面で、「家永カノ(演:桜井ユキ)」がふるまった馬の腸を煮込んだ「なんこ鍋」は、本物の馬肉を使って再現されており、実に美味しそうでした。そのほか、杉元たちが食べるヤマギシのチタタプのオハウ(汁物)や、「キロランケ(演:池内博之)」に勧められてフキを食べて口周りが黒くなる土方たちなど、7話は食事のシーンが特に印象的です。

 なかでも、秋田のマタギ出身の兵士「谷垣源次郎(演:大谷亮平)」が「鶴見中尉(演:玉木宏)」に語った「カネ餅」にまつわる過去編は、しっかりと時間を取って再現され、感動した人の声がネット上に続出しました。谷垣の過去編のキーパーソン「青山賢吉」を演じた阿部翔平さんの名演や、日露戦争の旅順の戦場ですでに谷垣と杉元が会っていた(気付いてはいない)ことなども話題となっています。

 また、ドラマでは占い師のアイヌの美女「インカラマッ(演:高橋メアリージュン)」の不吉な予言を聞いて寝込んでしまった、アシリパの「フチ(祖母 演:大方斐紗子)」のために、谷垣がカネ餅を作って渡すというオリジナルの場面も描かれました。「どんだけフチの悲しみに心を痛めているか分かる」「過去を語る回想と、現在軸でカネ餅を作るシーンとを織り交ぜ『自分が生まれた役目』を自問するシーンとして分かりやすく再編してた」と、今回のオリジナル要素も評判を呼んでいます。

 そのほか、原作のように互いの若い頃の姿が挟まれる形ではなかったものの、函館戦争の後に長年囚われの身だった土方と、かつての新選組二番隊隊長「永倉新八(演:木場勝己)」が樺戸集治監で再会した際の場面も描かれました。

 また、調理の場面でちゃんとチタタプと言わないもののアシリパに「美味いか?」と言われて素直にうなずく「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」や、原作ファンお馴染みのヘッドギアを着けてとぼけた雰囲気で戦う「二階堂浩平(演:柳俊太郎)」、谷垣と行動をともにするアイヌの少年「チカパシ(演:青木凰)」など、今回は特に「かわいい要素」が満載です。

 7話の最後には、ついに杉元たちがとあるアイヌのコタン(集落)を訪れ、ファンの期待も高まっています。このコタンでのエピソードは、アニメでは地上波放送でもOADでも描かれておらず、8話での初映像化に要注目です。また、次回は戦いで土方に足を斬られた二階堂の元へ、「有坂成蔵中将(演:浅野和之)」と、あの「誰なのおじさん」がやってきます。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」

※柳俊太郎さんの実際の栁の字は「木」偏に「夘」

※アシリパの「リ」、インカラマッの「ラ」は小文字

(マグミクス編集部)

https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/ゴールデンカムイ-7-名画再現-や各人の過去編でファン歓喜-実写オリジナル場面も絶賛集まる/ar-AA1ugiiW?ocid=BingNewsVerp#


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日本のIT業界の未来は明るい! さまざまな分野から個性豊かで優秀な作品が集結。「U-22プログラミング・コンテスト2024」 最終審査会が開催。

2024-11-19 | アイヌ民族関連

FINDERS 11/19(火) 6:03

年々ハイレベルな作品が集まる次世代プログラマーの頂点を決定するコンテスト

U-22プログラミング・コンテスト実行委員会は、22歳以下を対象とした、「U-22プログラミング・コンテスト 2024」 の最終審査会を開催、最高賞となる経済産業大臣賞をはじめ、経済産業省商務情報政策局長賞、スポンサー企業賞、視聴者賞など各賞を決定した。

「U-22プログラミング・コンテスト」 とは、次世代のIT人材の発掘・育成を目的とし、児童・生徒・学生たちが、自らのアイデアをもとに、「プログラミング」 技術を用いて実装し、世の中をもっと便利に楽しくする作品を募集するもので、これまで44回も開催されてきた歴史あるコンテストだ。最終審査会には、今回もゲーム、ユーティリティ、言語、AI、学習&教育、IoTなど、さまざまな分野から22歳以下とは思えない質の高い作品が集まった。

尚、最終審査はプレゼンテーション10分間、質疑応答5分間、採点1分間で行われ、最終選考に進んだ16作品の発表者が、それぞれの思いを込め熱のあるプレゼンテーションが行い、審査員の協議により各賞が決定、「最終審査会結果発表・表彰」 が行われた。

身近な生活のまわりにある課題を解決する作品が受賞

最初に発表されたのが、「経済産業大臣賞」 から、「総合」「プロダクト」「テクノロジー」「アイデア」 の4作品だ。本プログラム・コンテストにおける最高賞となる。

そして、見事 「経済産業大臣賞 総合」 に輝いたのは、母親の趣味である 「ぽんぽん」 づくりを誰もが楽しむことができるようにと開発した 「PomPomPattern -ぽんぽん設計図ジェネレーター-」 を発表した東京都立産業技術高等専門学校の武田和樹さん。受賞に際し、「取れるとは思っていなかった。」 という竹田さんだが、アイデアもさることながら技術レベルの高さやアプリの完成度の高さも光った作品だ。

「アイヌ語」の復興を目指し開発された技術レベルの高い作品

「経済産業大臣賞 テクノロジー」 を受賞した五十嵐涼さん

続いて、「経済産業大臣賞 テクノロジー」 に選ばれたのは、絶滅が危惧されるアイヌ語の復興を目指す 「アイヌ語ニューラル機械翻訳アプリ 「tunci:」」 を開発した五十嵐涼さん。「光栄です。作品がきっかけでアイヌについて考えていただけると嬉しいです。」 とコメントした。社会課題を解決することを真剣に考えて開発に臨んだ姿勢も評価された。

10代とは思えない芸術的なゲーム作品が受賞

次に、「経済産業大臣賞 アイデア」 には、独創的なクリエイティビティ溢れるゲーム 「きのこを狩るもの」 を発表した花田勘太郎さん。スクラッチで制作したという花田さんに、審査員からは 「スクラッチでここまで芸術的な作品は見たことがない」 という驚きの声が上がった。

プロ顔負けの完成度の高い作品

そして、「経済産業大臣賞 プロダクト」 には、日本工学院八王子専門学校のSHADOW ESCAPEが発表したゲーム、「プリズンブレイク」 が選ばれた。サーチライトをうまく活用しているアクションも面白く、「感情曲線」 をもとに開発を進めるなどプロ顔負けのチームだ。

続いて、「経済産業省商務情報政策局長賞」 が発表された。「経済産業大臣賞」 と同様に、「テクノロジー」「アイデア」「プロダクト」 から各2作品、計6作品が発表された。

「テクノロジー」 には、Stack Programming Communityの 「スタック指向型スクリプト言語Stack」 、愛知工業大学 町田渉さんの 「LicenSeed - 新しいライセンス付与と管理のカタチ」 が、「アイデア」 には、慶應義塾大学 MonochroPonの 「InterSense - 感情認識と目線検出によるAI面接練習&分析アプリ -」 と、群馬県立高崎高等学校 西山拓斗さんの 「Bridglass」 が、「プロダクト」 には、桐光学園高等学校 飯塚忠相さんの 「TANE」、九州工業大学 二見和磨さんの 「Stacio」 が選ばれた。

その他、スポンサー企業賞各賞が発表され、ニコニコ動画、YouTube視聴者の投票による 「視聴者賞」 には 「アイヌ語ニューラル機械翻訳アプリ 「tunci」」 の五十嵐涼さんが輝いた。

総評にあたり、審査員長の東京大学 名誉教授の近山隆氏は、「多数の応募の中から最終審査会に進んだ作品はいずれも優秀。このコンテストは分野を特定せず、プログラミング一般という大変幅広い対象となっており、さらに今年は使っているテクノロジーも目指している方向性も非常に幅広く、それぞれ目標を持って開発されたものだったため、順位をつけるのはとても難しい作業だった。」 と振り返った。 また、ここ数年の関心を集めている “生成AI” を取り入れている作品が数多くあった点については、「感心したのは、生成AIに頼ってしまうのではなく、上手に使った例が多数見られたのは大変うれしいところでした。」 とコメントした。

 最後に、「今回参加された皆さんも22歳以下であれば何度でもまた応募できますので、ぜひまたチャレンジしてください。今回で最後という方も、これから活躍する場がたくさんあると思いますので、今後の精進をぜひお願いしたいと思います。」 と締めくくった。

「U-22プログラミング・コンテスト」 は来年も開催を予定しており、2025年4月頃に詳細が発表される予定だ。

次世代のIT人材を育成・発掘する本取り組みに、今後も注目していきたい。

●U-22プログラミング・コンテスト公式Webサイト

https://u22procon.com/

●問い合わせ先

U-22プログラミング・コンテスト運営事務局 (一般社団法人ソフトウェア協会内)

u22-info@saj.or.jp

取材・文:カトウワタル(FINDERS編集部)

https://news.yahoo.co.jp/articles/6ee7a1ded1bf86d793a8c41751863a65d8629321


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