先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

シカに餌与えないで 阿寒湖温泉街に大量出没、人慣れも 感染症や事故懸念

2024-11-30 | アイヌ民族関連

小笠原陸 有料記事

北海道新聞2024年11月29日 21:45(11月29日 22:03更新)

観光客らに囲まれるエゾシカ=26日、阿寒湖アイヌコタン

【阿寒湖温泉】釧路市阿寒湖温泉の市街地で、人慣れしたエゾシカの出没が相次ぎ、関係機関が対応に苦慮している。観光客に餌付けされ、警戒心のないシカが増えているとみられる。シカの持つダニによる健康被害や交通事故が起こる危険もある。市の行政センターは安易にエサを与えないよう注意を呼びかけている。

 「かわいいからと餌付けする観光客が後を絶たない」。市阿寒町行政センターの外崎慎一市民課長は頭を悩ませている。

 阿寒湖温泉では8月からシカの出没が特に目立ち始めた。「シカが大量に出没している」との情報が市民から寄せられ、出動した同センター職員が十数頭の群れを確認。「子ジカを抱きかかえ写真を撮っている人がいた」「観光客がパンを与えていた」などの目撃情報も相次ぐ。

 10月には有料駐車場の管理人室に侵入した子ジカを、調査に来ていた同センター職員が発見。11月に入ってもシカが出続けており、今月下旬には温泉街でシカに餌付けする観光客が見られた。

 これまでは人里近くに出没したシカは車のクラクションを鳴らせば逃げていたが、今年は特に人を恐れないケースが目立っているという。同センターは防災無線やポスターなどを使ってシカと距離を取るよう呼び掛けている。

 シカと人が接触するケースが増えれば感染症が広がる恐れがあるほか、オスの角で人がケガを負う危険もある。

 ・・・・・・

 ※イコロの「ロ」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1094760/


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24年度補正予算案にアイヌ関連施策 万博に展示ブース

2024-11-30 | アイヌ民族関連

本郷由美子 会員限定記事

北海道新聞2024年11月29日 21:27

 政府が29日に閣議決定した2024年度補正予算案には、25年度に大阪・関西万博で予定しているアイヌ文化に関する展示ブースの設置や、胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で行われる先住民族の国際シンポジウムなど、アイヌ文化振興に関する予算1億円が盛り込まれた。

 25年4月開幕の万博では、6月10~12日に約300平方メートルの展示ブースでウポポイの活動を紹介。伝統衣装の樹皮衣「アットゥシ」などの工芸品に触れるコーナーを設け、道内各地で活躍する工芸作家の作品を展示、販売する。

 万博開催を記念し、ウポポイでも25年度中に、1873年(明治6年)のウィーン万博に出展されたアイヌ文化関連の資料をドイツ・ベルリン国立民族学博物館や東京国立博物館から取り寄せて展示する。

 また、25年度中にウポポイで・・・・・・

※「アットゥシ」の「シ」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1094742/


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【ウポポイ】北海道白老町|世界的口琴奏者を中心としたハンガリーのバンド「ZOORD」がウポポイで1回限りの特別公演を開催

2024-11-30 | アイヌ民族関連

ハンガリーの風土が生んだ魂の音楽。「ZOORD」のスパイシーで野性的なエネルギーが、ウポポイと融合。

公益財団法人アイヌ民族文化財団 2024年11月29日 14時00分

OORD

公益財団法人アイヌ民族文化財団(本社:札幌市中央区、理事長:常本照樹)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)では、2025(令和7)年1月15日(水)にハンガリーのスリーピースバンド「ZOORD(ゾールド)」による特別公演をウポポイで初めて開催します。

開催の背景

アイヌ民族の伝統楽器ムックリと同じ仲間の楽器「口琴」がユーラシアの様々な民族の間で演奏されていることはよく知られています。「民族共生象徴空間」として、東ヨーロッパ・ハンガリー系民族の伝統文化の、現代的なあり方を楽しく体験していただければと考えています。

本イベントの特徴

特徴1:UPOPOY MUSIC FESTIVAL2025第1弾

「音楽」を切り口にアイヌ文化を体感できるイベント「UPOPOY MUSIC FESTIVAL2025」最初の企画です。これにつづき、2月上旬には国内外の口琴奏者らによる特別公演を予定しています。

特徴2:世界的口琴奏者の演奏が聞ける

ケチケメート市楽器博物館の館長や国際口琴協会書記長であり、様々な国際口琴フェスティバルに参加するシラージ・アーロンが口琴ドロンブを演奏します。

特徴3:日本口琴協会代表の直川礼緒氏が進行・解説

2024年3月23日(土)に開催した「今日は一日ムックリざんまい!」同様、日本口琴協会にご協力いただき、初めて口琴の演奏を聞く方にもわかりやすい解説と進行で公演を盛り上げていただきます。

概要

タイトル

UPOPOY MUSIC FESTIVAL2025[ZOORD(ゾールド)]

開催日時

2025年1月15日(水)13:00~13:40

場所

ウエカリ チセ(体験交流ホール)

※定員303名(先着順。9:00からエントランス棟インフォメーション及び体験交流ホール前で座席指定整理券を配布)

料金

無料

※ウポポイ入場料が必要

主催

公益財団法人アイヌ民族文化財団

後援

ハンガリー大使館、リスト・ハンガリー文化センター

協力

日本口琴協会

出演者情報

ZOORD

煽情的なヴァイオリンとヴォーカル、重厚な太鼓、そしてシャマン的超絶口琴!2014年、世界的に知られた口琴奏者シラージ アーロンを中心に結成。バンド名「ZOORD(ゾールド)」は、「冷厳」「強風」「北方」を意味するハンガリー語「Zord(ゾルド)」にちなみ、ハンガリーの口琴文化復興の功労者、尽きることのないアイディアを作品に注ぎ込む、アーロンの父シラージ ゾルターンによって命名された。ヨーロッパの主だったワールドミュージック フェスティヴァルのステージを務めてきた他、地球で最も寒いサハ共和国(2014)、日本(2016)、カザフスタン(2018)などでツアーを敢行。今回の2025年来日は、ZOORD結成10周年の最後を飾る、記念すべきイベントとなる。

Szilágyi Áron シラージ アーロン/口琴(ドロンブ)

口琴製作者シラージ ゾルターンの長男として生まれ、3歳から口琴演奏を始める。国際的な口琴ムーヴメントの主要メンバーとして活動し、様々な国際口琴フェスに参加、名演奏家たちのスタイルと演奏技術の影響を受ける。特にスイスのアントン ブルーヒンの口琴音楽の創造力・狂想は、アーロン独自のスタイルの開発の原動力となる。国際口琴協会書記長、国際的な口琴フェスのプログラム委員でもあり、ハンガリー口琴フェス(2005~)のオーガナイザー。ケチケメート市レシュコフスキイ楽器博物館館長。

Drabant Béla ドラバント ベーラン/ヴァイオリン、vo.

ルーマニアのモルドヴァ地方に住む、ハンガリー系の少数民族「チャーンゴー人」最後の正統派ヴァイオリンおよびツィテラの演奏者に学ぶ。有名な伝統音楽グループ「Flotas(艦隊)」の設立メンバーであり、モルドヴァの伝統音楽の奏者として名をはせる。

Almási Krisztián アルマーシ クリスティアーン/太鼓

パンクバンドやポスト・ロックバンドでも活動。同時に、こどもたちのためにコンサートを行うことで成功を収めたフォークプロジェクト「Lóca(馬)」の運営は、彼の音楽的多様性をよくあらわしている。同時に、伝統的なダンス ハウスにも参加し、「ダンスでコミュニティを創る」という、伝統音楽が本来持っていた機能を追求している。

進行・解説/直川 礼緒(日本口琴協会)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000122187.html


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北海道と交流、三重の偉人 1月19日まで展示 三重・松阪の武四郎記念館

2024-11-30 | アイヌ民族関連

夕刊三重新聞11/29(金) 16:48

交易品のガラス玉などで作ったタマサイ(首飾り)=小野江町の松浦武四郎記念館で

 三重県松阪市小野江町の松浦武四郎記念館はきょう29日から、アイヌの歴史や文化とアイヌの人々と関わった三重ゆかりの偉人たちを紹介する「本年度プンカラ協働展示『三重から北海道へ―アイヌ文化と出会った人々』」を開催している。来年1月19日まで。武四郎の文献や写本、生活工芸品など約40点を展示している。

国立アイヌ民族博と共催 鈴鹿市出身の大黒屋光太夫ら紹介

 同展示は国立アイヌ民族博物館との共催。プンカラ協働展示は、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称プンカラ)で、国立アイヌ民族博物館と北海道を中心とした国内73の会員機関が連携・協力してアイヌ文化を紹介する。昨年の東京を皮切りに、本年度は三重県内で行われる。県内では同記念館の他、石水博物館(津市)、大黒屋光太夫記念館(鈴鹿市)でも開いている。

 会場には北海道の名付け親・松浦武四郎(1818~88年)が幕末期に6回にわたり北海道に渡り調査し書き記した日誌や文献を中心に、県出身の人物とアイヌ文化との関わりを紹介し、現代の作り手によるアイヌ工芸品を展示している。

 江戸幕府の役人として数回にわたり北海道、国後、択捉を踏査した村上島之允(1760~1808年)が生活道具や儀礼などを絵と文で書いた「蝦夷島奇観(えぞしまきかん)」の写本の他、鈴鹿市白子の船頭でアリューシャン列島に漂流しロシアで10年間過ごしたのち根室でアイヌの暮らしに触れた大黒屋光太夫(1751~1828年)、武四郎の後援者で津市の豪商・川喜田石水(1822~79年)を紹介。その他、食べ物が盛られていたヨシで編んだ皿(ルサ)や、交易品のガラス玉などで作ったタマサイ(首飾り)、オヒョウの樹皮などの内皮から作ったアットゥシ織の衣服などの生活工芸品が展示されている。

 山本命館長と、国立アイヌ民族博物館の宮地鼓研究主査は「本州ではまだアイヌ文化を知る機会が少ない。こうした協働展示を通じて関心を持っていただけたら」と来館を呼び掛けている。

 入館料は一般360円、開館は午前9時~午後4時半。月曜休館。

トークやワークショップも

 12月8日午前10時から同館で、国立アイヌ民族博物館室長補佐の北嶋由紀さんによるトークイベント 「アイヌの装い」が行われる。事前予約は不要。

 同日午後2時から同3時まではワークショップ「自分だけのミニタマサイを作ろう」を実施する。事前申し込み制。詳細はhttps://logoform.jp/form/TY2e/795472まで。

 1月12日午前10時からは、別海町郷土資料館の石渡一人学芸員と、国立アイヌ民族博物館の深澤美香研究員が「松浦武四郎と加賀伝蔵…伝蔵のアイヌ語通辞としての生涯」と題して話す。事前予約不要。

 問い合わせは松浦武四郎記念館TEL0598(56)6847へ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0477e1e9ea1c018d4f5ea2e33b71c5eaa74e43a0


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「ぜひ教育旅行に来て」 北海道の胆振地域の市長などが秋田・大館市を訪れPR

2024-11-30 | アイヌ民族関連

AAB 2024年11月29日 19時10分

北海道の南部にある、胆振(いぶり)地域の市長らが秋田県大館市を訪れ、自分の市や町を教育旅行先に選んでほしいとPRしました。

会には大館市や鹿角市などの教育や行政、観光業関係者などが参加しました。室蘭市など6つの市や町の首長などがPRし、アイヌ・縄文文化を体感できることや、洞爺湖(とうやこ)や有珠山(うすざん)などの火山がもたらす雄大な自然の魅力を伝えました。

この会は岩手と青森に続き2024年は秋田で開催されました。空路、鉄道、フェリーといった交通アクセスが豊富な点も魅力の一つで旅行の日程や予算に合わせやすいということです。

https://www.aab-tv.co.jp/news/aabnews-24112915380048/


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ファン必見!小樽で巡る『ゴールデンカムイ』聖地巡礼スポット7選

2024-11-30 | アイヌ民族関連

Domingo 2024.11.29

明治時代の北海道を舞台に、アイヌ民族が残したとされる金塊を巡る争奪戦を描いた野田サトル氏の人気漫画『ゴールデンカムイ』。シリーズ累計発行部数は驚異の2900万部(2024年8月現在)を突破し、2024年1月に公開された実写映画は、興行収入30億円を記録する大ヒット。同年10月からWOWOWで放送中のドラマシリーズも話題沸騰中です。そんな『ゴールデンカムイ』の世界をより深く味わえるのが、舞台となった小樽の聖地巡礼。本記事では、小樽市内の聖地巡礼スポットを詳しくご紹介します!

野田先生の色紙も!明治期の小樽を知る「小樽市総合博物館 運河館」

最初にぜひ訪れたいのは、小樽運河沿いにある「小樽市総合博物館 運河館」。明治期に金融とニシン漁で栄えた小樽の歴史や自然についての資料や展示が充実しています。「明治後期の小樽は金融街のイメージが強いですが、一攫千金を夢見て荒くれ者たちも集まり、雑多でアナーキーでエネルギッシュな街だったんです」と語るのは、博物館の石川直章館長。昔の街並みの写真資料や、当時使われていた道具など、明治期の小樽がどんな様子だったのかを知ることで「ゴールデンカムイ」の世界観がより深く理解できそうです。

アイヌの時代から近代までの小樽のあゆみを約2万点の資料で展示

昔の小樽の街並みの写真はゴールデンカムイの制作資料となった

ドラマ2話で登場したニシン漁の漁具なども多数展示されている

漫画や映画、ドラマの制作にあたり、作者の野田サトル先生をはじめアニメや実写のスタッフも足を運び、明治時代のリアルな資料を徹底的に取材。その熱心さに石川館長も「ここまで徹底して調べるのか」と驚いたそう。寄贈されている野田サトル先生の直筆色紙は、褪色防止のため不定期に期間限定で展示中。現在の展示は2025年1月22日(尾形百之助誕生日)までを予定しています。

色紙のほか、映画の台本やアイヌの衣装テタラペも展示

小樽市総合博物館 運河館

■所在地:小樽市色内2丁目1の20
■入館料
一般300円、高校生・市内在住70歳以上150円、中学生以下無料
■開館時間:9:30~17:00
■休館日:年末年始

「小樽市総合博物館 運河館」の詳細や地図情報はこちら

作中トップクラスに個性的!辺見ちゃんの名シーンが蘇る「祝津エリア」

小樽市街からバスで20分の祝津エリアには、ドラマ第2話のロケ地が点在。海鮮料理でいつも人気な「青塚食堂」の前浜では、入墨の囚人・辺見和雄が働いていたニシン漁場のシーンが撮影されました。また、小高い丘の上の「小樽市 鰊御殿」でもロケが行われましたが、現在は休館中で立ち入ることができません。

鰊御殿は北海道指定有形文化財にも指定されている歴史的建造物

鰊御殿のすぐ近くにある「旧白鳥家番屋」もドラマに登場したスポットで、外観を見学できる他、荒々しい前浜でもロケが行われたので散策しながらドラマのシーンを振り返ることができます。さらに近くには「おたる水族館」もあり、観光とセットで訪れるのもオススメです。

旧白鳥家番屋は明治10年代に建てられた小樽市指定歴史的建造物

ニシン漁の栄華を感じる豪邸「旧青山別邸」

祝津の浜から徒歩で10分ほど山側へ登ると「にしん御殿 小樽貴賓館」があります。こちらの敷地内には「旧青山別邸」があり、有料で内部が公開されています。原作では辺見が雇われていたニシン漁の親方の豪邸として登場。鶴見中尉がピアノを弾いていた部屋や、コミック4巻の裏表紙に描かれた枯山水の庭、アシリパが驚いた豪華なトイレのモデルとなっています。

見事な枯山水の庭園と贅を尽くして作られた木造の邸宅

離れの2階にある「比田井天来の間」は原作のモデルになっている

アシリパさんがその美麗さに驚いた有田焼のトイレ

「旧青山別邸」は、明治・大正時代にニシン漁で巨万の富を築き上げた青山家の別荘として建てられ、国の登録有形文化財にも指定されています。贅を尽くした北海道屈指の美術豪邸と言われ、建物内部はケヤキやヒノキ、白檀や紫檀など高級な木材や、有名画家や書家の作品がふんだんに使われています。建物や調度品が見応えたっぷりで、建築や美術品に興味がある人にもオススメです。 なお、一般見学の際には写真撮影は禁止されているのでご注意ください。

欄間や梁や柱など室内装飾には宮大工の技が活かされ見事

隣接する食事処では中庭を眺めながらニシンそばも食べられる

小樽貴賓館(旧青山別邸)

■所在地:小樽市祝津3丁目63
■入館料
大人(中学生以上)1300円、小学生 650円、未就学児無料
■開館期間:11月~3月/9:00~16:00、4月~10月/9:00~17:00
■休館日:1月1日~7日

「小樽貴賓館(旧青山別邸)」の詳細や地図情報はこちら

「小樽浪漫館」「大正硝子館本店」「小樽市総合博物館 本館」など、まだある有名聖地

観光客で賑わう小樽堺町本通り沿いにあるのが「小樽浪漫館」。外観に、ピンと来るファンも多いのではないでしょうか。そう、ここは原作や映画で土方歳三が愛刀・和泉守兼定を取り戻しに襲った銀行のモデルで、中はアクセサリーとガラス雑貨のお店になっています。また原作に登場した防火壁「うだつ」があるのは「大正硝子館本店」。明治39年に建てられた名取高三郎商店を改装し、手作り硝子を展示販売しています。

建物の左側にそそりたつ壁が防火壁の一種「うだつ」

さらに、時間があればぜひ立ち寄りたいのが「小樽市総合博物館 本館」。冒頭で紹介した運河館からは徒歩でおよそ20分ほどの距離がありますが。ここには原作ファン必見の蒸気機関車「しづか号」が展示されています。クライマックスで死闘が繰り広げられる蒸気機関車のモデルで、土方や第七師団、杉元たちの最後の闘いが蘇ります。

小樽浪漫館

■所在地:小樽市堺町1-25
■営業時間:9:30~17:30
■休館日:無休

「小樽浪漫館」の詳細や地図情報はこちら

大正硝子館 本店

■所在地:小樽市色内1-1-8
■営業時間:9:00~19:00
■休館日:無休

「大正硝子館 本店」の詳細や地図情報はこちら

小樽市総合博物館 本館

■所在地:小樽市手宮1丁目3-6
■入館料
一般400円(冬期300円)、高校生・市内在住70歳以上200円(冬期150円)、中学生以下無料
■開館時間:9:30~17:00
■休館日:火(祝の場合翌平日)、年末年始

「小樽市総合博物館 本館」の詳細や地図情報はこちら

締めくくりは甘味スポット「新倉屋 花園本店」で

そして聖地巡礼の最後は、ぜひ花園町にある「新倉屋 花園本店」へ。作中で鶴見中尉が杉元に尋問するシーンでは、花園だんごが重要な小道具として登場しています。店内には喫茶スペースがあるので、名物の花園だんごを食べながらゴールデンカムイ旅を締めくくりましょう。

小ぶりの柔らかなおだんごは、1本にお茶付きで400円

新倉屋 花園本店

■所在地:小樽市花園1丁目3-1
■営業日時9:30~18:00
■定休日:木曜日

「新倉屋 花園本店」の詳細や地図情報はこちら

https://domingo.ne.jp/article/42233


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<ゴールデンカムイ>植田Pが語るキャストの魅力「杉元のことを山崎賢人さんが一番理解している」最終回の中川大志“鯉登”にも感謝

2024-11-30 | アイヌ民族関連

2024/11/29 20:00WEBザテレビジョン

山崎賢人が主演を務める「連続ドラマW ゴールデンカムイ北海道刺青囚人争奪編―」(毎週日曜夜10:00-11:00、WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド)が現在放送・配信中。同作は、野田サトルの漫画「ゴールデンカムイ」を原作とし、2024年1月に公開された実写化映画の続編となるドラマシリーズ第1弾。明治末期の北海道を舞台に、山崎演じる元陸軍兵・杉元佐一らが莫大(ばくだい)なアイヌの埋蔵金を巡り争奪戦を繰り広げる一攫千金ミステリーであり、個性豊かなキャラクターたちが相まみえる冒険活劇だ。

【写真】最終回に登場する鯉登少尉(中川大志)

第8話の放送を終え、残すは12月1日(日)放送の最終回を待つのみとなった。ますます熾烈(しれつ)になっていく埋蔵金を巡る争奪戦の行方、そして徐々に明らかになっていく登場人物それぞれの過去。そこに新たなキャラクターも登場し、新たな章へと突入していくことを予感させる。

WEBザテレビジョンでは、映画、そして今回のドラマともにプロデューサーとして携わった植田春菜氏にインタビューを実施。本作への思い、役者陣のすごさ、そして最終回の見どころを語ってもらった。

■映画と同じ世界観、地続きの作品だと思ってほしかった

——ドラマ「ゴールデンカムイ」とても面白く拝見しています。

ありがとうございます!感想を言っていただけるとほっとします。

――映画からドラマへと、期待値がとても高かったと思います。第1話を拝見したときに地続きの作品なんだなと感じました。

はい、そこは意識した部分でもありました。映画と地続きの作品であり、一つの作品としての世界観のつながりを感じていただけるようにと、1話は映画版でメガホンをとった久保(茂昭)監督にお願いしました。ドラマ版の入り口として、見てくださる方に“同じクオリティー感だな”と思っていただきたいなと。

――第2話では強烈なキャラクター“辺見”(和雄/萩原聖人)が登場しました。

2話以降からはドラマ版ならではのテンションやトーンも出てきます。特に2話は“辺見”の回ですし、それまでとは違ったテンションの在り方への切り替えや、あんばいが悩ましい面もあったんです。でもそこを“辺見”の回だったからこそ、振り切ってうまく突破できたような気がしています。監督、キャスト、スタッフのおかげです。

■演じる皆さんが自身の役を本当に愛しているんです

――撮影中現場の雰囲気はいかがでしたか?

ドラマ版に突入してからちょっとずついろんなキャラクターの違う側面が見えてきて、コメディー要素も増えてきています。そこは映画版からの変化かなと思うんですが、役者の皆さんも直前まですごくシリアスなシーンをやっていて、突然面白い感じになったり、またその逆もあったりで、初めはその切り替えに戸惑う部分もあったんじゃないかなと思います。

ですが撮影をしていくにつれて、その突然の緩急が「ゴールデンカムイ」だもんね、という感じで皆さん楽しみながらやっていたのが印象的ですし、良かったですね。

――緩急の付け方が「ゴールデンカムイ」らしさ、持ち味にもなっていった感覚でしょうか?

そうですそうです。なかなか他の作品ではここまで突然の切り替えがあるシーンは少ないので、その緩急の魅力をきちんと表現することが“ゴールデンカムイらしさ”だと皆さんすごく腹落ちしながら撮影してくださいました。

――演じる皆さんも自身の役を大切に演じられているような印象を受けます。

一言二言のせりふのみで出番的には少ない役の方も含めて、本当に皆さん自分の役が大好きで、自分が演じるキャラクターをすごく愛しているんです。メインキャストの皆さんはもちろんそうですし、役者の皆さんの自分の役に対するモチベーションの高さは、なかなか他の作品でも滅多にないくらいのものだと感じています。

――その熱量はどこからきているものなんでしょうか。求心力のようなものは感じますか?

やはり原作の力は大きいと思います。野田先生が描かれているそれぞれのキャラクターの粒立っている感じや、どのキャラも決して埋もれていないところ。見た目も、それぞれの生きざまも特徴があって。特徴のある役柄を演じるという喜びを皆さんが感じてらっしゃるように思います。そこはやはり原作でそれぞれ唯一無二の魅力的なキャラクターとして確立されていたことがすごく大きいんじゃないかなと感じています。

■原作の魅力をそのまま詰め込んだ台本から読み取った圧巻の表現力

――第2話で話題になった辺見役の萩原聖人さんが原作を読まずに演じられたと拝見し驚きました。その中でも、辺見を愛して、杉元のことも大好きになったと。

萩原さんはゲストキャラクターでしたので、出番のところで数日間来ていただいて撮影をした形で、ずっと現場にいらしたわけではなかったんです。でも、萩原さんが「突然入ってお芝居して、という役だけれど、山崎さんや山田(杏奈)さんがすごく温かく迎え入れてくれて。スタッフ含めたこの座組がとてもいい空気感だったので、辺見役としても、台本から読み取れるキャラクターとしても、辺見が杉元に惹かれた気持ちがすごく理解ができる」と仰ってくださいました。

——原作を読まれていない中での辺見とは思えないほどに、“辺見”そのものに感じました。

そうなんです。みんなでも言っていたんですけど、“本当に読んでないのかな”って(笑)。それくらいに素晴らしくて。萩原さんと監督の最初の顔合わせの際に、“原作を読んで臨ませてもらった方がいいですか?”とご相談いただいて。監督から「脚本作りの時点で、原作リスペクトでやっているので、自分たちとしては原作の魅力を詰め込んだものとして俳優部の皆さんにもお渡ししています。なので脚本から読み取れる形で演じていただけるのであれば読まずとも」という風なお話もあったんです。そういった経緯もあり、萩原さんも台本からヒントが得られるのであれば、という形で演じ切ってくださいました。

■“自分たちがその原作の一番のファンであるべし”と思っています

――原作ファンの方、映画ファンの方、さまざまなファンの方の期待値を乗り越えてくるような作品だなと思うのですが、制作チームの皆さんの中に、この大作を映像化するに当たってのポリシーや、譲れない部分などはありましたか?

WOWOWも漫画原作のドラマの数が多いわけではないんです。自分自身で言うと、仲間りょうさんの「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」を実写化させていただいたんですが、その時に漫画原作を実写化するには、大事なポイントがいくつかあるなと実感しました。

まず、その原作の本質をちゃんとつかむこと。自分自身が原作で魅力的に感じるポイントを含め、ファンの方に喜ばれている一番コアな部分は何なんだろうと、そこを間違えない、ということですね。なので、“自分たちがその原作の一番のファンであるべし”と思って制作に当たるようにしています。

また実写化する際、二次元を三次元で表現する上で、どうしてもその漫画の絵の表現通りにならないことも出てきてしまうんです。改変せざるを得ない部分をどう描くかという点も、その作品の一番大事な部分をきちっと理解し押さえていれば、乗り越えられるのかなとすごく思いましたね。そこは脚本の黒岩(勉)さんのお力もとても大きかったと感じております。あとは、やはり一度漫画の中でビジュアル化されているものなので、出来る限り原作のイメージに寄せていくことは鉄則なのかなと。

――ビジュアルに寄り過ぎてしまうと、少し現実離れし過ぎてしまうなど微妙なさじ加減が重要になってくるかと思うのですが、その辺りはどのように進めていかれましたか?

この作品自体がそもそも「キングダム」シリーズを手掛けられている松橋(真三)プロデューサーはじめ、チームの皆さんがいらっしゃるので、実写化の成功例を体験されてきている方々の知見に頼るところが大きかったです。衣装の使用感だったり、メークの部分だったりもきちんと作品の中で“生きた人間”にするところは各部署のスタッフが本当にこだわって作り上げていきましたね。

——特に印象的な方はいらっしゃいますか?

皆さん本当に一人一人作り込んでいるんですが、顔周りの特徴が強いという点でいうと、やはり鶴見(篤四郎/玉木宏)ですかね。額当てもそうですし、ケロイドの感じの材質も特徴的ですよね。“こんな造形のキャラクター見たことない”っていう人物が多い中で、特に特徴的な一人だと思うんですが、生身の人間としてちゃんと命を吹き込むという…その過程でメーク部、特殊メーク部たちの職人技を見せていただきました。

――俳優部含めて各部署に職人が集結しているんですね。

本当にそうですね、結集しています。ありがたいことです。

山田杏奈さんの印象的な瞳がアシリパの生きざまを語ってくれている

――改めて、キャストの皆さんについてお伺いさせてください。まずは主人公・杉元を演じる山崎さんの魅力を教えてください。

私の口から語らせていただくのは恐れ多い部分もあるんですが、山崎さんが本当にすごい俳優だなと思うのは、どんな役を演じてもそのキャラクターになりきっているというところです。「キングダム」や、「陰陽師0」など、どれももちろん拝見していますが、演じているキャラクターのどれもがそれぞれ個性がすごく強いのにどんな役を演じてもその役になりきっていらっしゃる。そのキャラクターとして求められていることにすごくストレートに答えてくださる気がするんです。強いキャラクターを演じ分けられる唯一無二のすごい俳優だなと感じます。

――「ゴールデンカムイ」の現場ではいかがでしたか?

最初の方は、実際に演じていく中で悩まれた部分もあるのかなと思うんですが、そこもすごく丁寧に監督と会話を重ねられていて。特にドラマ版になると、監督が4人います。もちろん全監督に“杉元はこういうキャラクターである”という共通見解はあるんですが、そこを通して演じ切るのは山崎さんなので。監督たちとセッションをしていく中でも、ご自身が思うここのシーンの杉元はこういうことですかね、こういうせりふの言い方がいいですかね、という細やかなやり取りをされていました。やはり、杉元の役は、山崎さんが一番分かっていらっしゃるのかなという感じがしますね。

――では、アシリパ役・山田杏奈さんについてもお聞かせください。

本当にアシリパをやってくださってありがとう、という気持ちが大きいです。ご本人もインタビューなどでお話されていますが、原作ではやはりもう少し若い、子供の設定として描かれているので、成人している自分が演じることに、大丈夫なのかなという不安はすごく抱えてらっしゃったと思います。それでも、制作チームの方々が押してくださるのであれば、その人たちを信じてやってみよう、と。覚悟を決めてくださったことに感謝しています。

――植田さんから見た山田さんの魅力は何でしょうか?

どんなお芝居をやられていてもすごく印象的だなと思うのは“目力”です。何かを見通しているような、意志的な目、というんでしょうか。それがとても特徴的で魅力だと感じています。アシリパは役としても自分の使命を持って生きているアイヌの少女なので、そのアシリパの生きざまをあの印象的な瞳で語ってくださっているなと思いますね。

――山田さんが、20代をアシリパと一緒に生きていく、と語っているのもお見掛けしました。

そうなんです、本当にありがたいです。制作している私たち自身、一番責任を背負ってやらせていただいているんですが、実際見ていただいたファンの方々に楽しんでいただけるかということが、演じられている皆さんも一番ドキドキすると思うんですね。その皆さんに、すごくいい形で手応えや喜ばれている感想などを感じていただけていることが、本当に良かったなと思っています。

鯉登少尉の登場で新しい風が吹き込んできた

――そして最終話、満を持して鯉登(音之進)少尉(中川大志)が登場しますね。

最終話での登場ではありますが、その中だけでも彼の魅力がぎっしりと凝縮されていますので、本当に楽しみにしていただけたらと思います。予告などにも印象的なカットも入っていますので、“多分この辺りはやるんだろうな”と、楽しみにしてもらえたらうれしいですね。

――鯉登少尉はキャスト発表前からその登場にファンの方の熱量を感じました。演じる中川さんの魅力をお聞かせください。

中川さんが、解禁の時のコメントで“僕は鯉登音之進という役を誰よりも愛しています”と言い切ってくださったのが本当に心強かったです。心意気もすてきですし、コメディーパートも担うキャラクターなんですが、振り切って演じてくださいましたね。中川さんご自身のお人柄も気持ちがいい方で。中川さんもですし、山崎さんはじめ皆さん全員本当にプロフェッショナルな方々で尊敬しています。

――皆さん真摯(しんし)に取り組まれていることが、作品からもにじみ出ているように思います。

ありがとうございます。中川さん演じる鯉登が登場するシーンの話で言うと、撮影も終盤の方で中川さんが入られる形だったんです。撮影の組全体としてもリズムが安定した進み方になっていたところだったんですが、そんな中、最後にものすごくパンチのあるキャラクターが突然現れて(笑)。

本当にいい意味で今までの空気感やテンポを壊してくれるような、新鮮な風を送り込んでくださった感じでした。白石(由竹)役の矢本(悠馬)さんも「鯉登の登場で気合がまた引き締まり直した」と言ってらっしゃって、「新たな風が吹き込んできた」と。演じている役者さん同士でも刺激になったという話を伺えましたね。

――ビジュアル面も特徴的ですね。

そうですね、まずインパクトがすごいので(笑)。山崎さんをはじめ、皆さん本当に楽しみながら鯉登を迎え入れていたということが印象的でした。

――完成披露会見でも皆さん本当に仲がいいんだなと感じました。

それはすごく思いますね。大作ですし、長い撮影ですので、出来上がった作品自体も楽しいものだけれど、撮影現場自体も楽しいということがちゃんと画面の外にも伝わるようなチームだったのかなと。とてもいい役者の皆さん、いいスタッフの中でできたことは本当に感謝しています。

――すてきな現場ですね。ちなみに、鯉登少尉のキャスティングの決め手はなんだったんでしょうか。

松橋プロデューサーが中川さんと別のコメディー作品でご一緒したこともあり、もう鯉登のコメディーな感じはぴったりでしょう!というところで、オファーさせていただきました。中川さん以外は想定していなかったです。

最終話での杉元の言葉が、この物語の原動力になっている気がしています

――ますます、最終話での鯉登の登場が楽しみになりました。そして「ゴールデンカムイ」という作品の今後について、ファンの皆さんも期待しているかと思うのですが、今後の展望などお聞かせください。

役者さん自身も、“俺の役ここで終われないでしょ!”と思ってやってくださっている方々が本当に多いですし、私たちとしても、この原作をクレデウスさん(本作の制作会社)と共に預からせていただくことになった時に、とにかく原作を一番いい形で映像化する、というところで託していただけたと思っていますので、気持ちとしてはもちろん最後までやり切りたいなと思っております。

――最後に最終回の見どころと視聴者へメッセージをお願いします。

とても強烈な個性を放つ鯉登の登場というところも見どころですが、このドラマのシリーズとしては一旦完結する最終話となります。杉元とアシリパの旅の本来の目的や、杉元自身の心情が明かされる場面もあります。杉元は多くを語らないキャラクターですが、この最終話アシリパに向けて語ることが、この物語の原動力になっているのかなと感じます。

杉元たちの旅の行く末がどうなっていくのか、皆さんもきっと見守りたくなるような気持ちになってくださると思うので、必ず最終話を見ていただきたいです!

さらに、とても見ごたえのあるインタビュー集の動画コンテンツや職人技が光るスタッフたちの制作の裏側を紹介しているメーキング番組もお届けしておりますので、そうしたコンテンツも含めて、丸ごと「ゴールデンカムイ」を楽しんでいただければうれしいです。

※「山崎賢人」の「崎」は正しくは「たつさき」

アシリパの「リ」は小文字が正式表記

https://news.nicovideo.jp/watch/nw16850783?news_ref=watch_50_nw16784988


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ガンジャール:コスターギリは先住民族の支援のおかげでバリで勝利

2024-11-30 | 先住民族関連

VOI 29 November 2024, 20:42 

バドゥン - PDIペルジュアンガンの政治家ガンジャール・プラノヴォは、2人の人物に対する強力な先住民族の支持のおかげで、バリ州知事選挙でクイックカウント版の勝者と宣言されたワヤン・コスター-ギリ・プラスタ知事候補のペアに言及した。

「この信頼は、国民の信頼が出現し、そのうちの1人がバリで非常に強い先住民族であることを意味すると思います」と彼は11月29日金曜日に言いました。

したがって、ガンジャールはコスター・ギリに、特にバリのトリ・ヒタ・カラナの人生哲学、人間、神、創造物の間の生活のバランスのように、バリの文化的習慣を維持するという点で、先住民族の信頼を維持するよう助言しました。

同様に、バリ島のコミュニティの社会生活は、政治政策におけるバランスを維持されなければならない。

「先住民族を含むコミュニティグループになりましょう、そしてコミュニティグループ間の関係、コミュニティと政府、政府、環境を持つ人々は非常に良いです」と彼は言いました。

バリ州知事候補のナンバー2に関しては、ワヤン・コスターは、バリ全土に広がる6,795 TPS(89.65%)から6,092 TPSの実際のCONC1結果に基づいて、61.44%の優位性を主張しています。

この数字は、シリアル番号1のペアであるMade Muliawan Arya別名De Gadjah-Putu I Agus Suradnyana(Mulia-Pas)を上回り、795,018票(約38.56%)を獲得しました。

ガンジャールは、バリ州知事として2期目に入ったワヤン・コスターが、バリ・セメスタ・プランニングの100周年記念プログラムに要約されたバリ開発ロードマップをすでに持っていると楽観的だ。

「バリ島は今後100年間準備してきた。これは良いことです、ちょうど世話をしてください」と彼は言いました。

さらに、彼はワヤン・コスター・ギリ・プラスタ政権に、誠実さを維持し、地域社会によく奉仕し、KKNの慣行から解放されるよう助言した。

「コスター氏は2期務めたので、バリの人々のためのより良い公共政策は、本当に改善され、バリの人々の声に耳を傾ける時が来ました」と彼は言いました。

彼はバリの選挙と地方選挙で誇りに思っていることを認め、PDIPによって運ばれた候補者のペアは、カランガセム地方選挙を除いてカウントの速いバージョンで勝った。

https://voi.id/ja/news/438430


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家族のケアを担う「まち」を作る北九州の挑戦、若者たちが引き付けられる理由

2024-11-30 | 先住民族関連

東洋経済 11/29(金) 11:32

福岡県北九州市にあるNPO法人「抱樸」(ほうぼく)が12月2日まで1億円のクラウンドファンディングを募っている。「希望のまち」と名付けられた複合型福祉施設を建設するためだ(創設の経緯は「北九州・暴力団本部跡地に福祉施設が建つ意義」)。希望のまちのプロジェクトには20代、30代の若者が多く携わっている。なぜ彼らはこの活動に魅力を感じるのか。

【写真】11月5日、福岡市内で開かれた抱樸のシンポジウム

■家族のケアを担う人がいない

 2026年中の開設を目指す「希望のまち」は3階建ての施設。生活困窮者のための救護施設から、子どもや家族を支援する相談室、デートで使えるようなおしゃれなレストランまで、地域の誰もが気軽に出入りできる「まち」作りを目指している。希望のまちを設立する抱樸は、1988年から36年間ホームレス支援を行ってきた。抱樸の理事長、奥田知志さんは希望のまちは「家族機能の社会化」だと表現する。

 「1980年代、一番多い家族の形は両親と子どもの核家族で、全体の約4割を占めていましたが、現代ではこの形の家族は約25%にまで減った。一方、最も多いのは単身世帯で、38%に上ります。単身では『今日は顔色が悪いね』と言ってくれる人がいない」

 これまで産業化社会は、家族にケアの役割を担わせてきた。企業の働き手である夫の体力の回復は専業主婦だった妻が担った。将来の働き手である子どもの養育もまた、多くが妻の仕事だった。

 だが、家族が多様化し女性の就労は当たり前になったことで、ケアの役割を果たす者が十分にいなくなった。家族のケアの力が痩せ細っているのだ。それにもかかわらず、ケアは家族が行うべきだとの考え方は今も根強い。単身者の場合、地域とのつながりが希薄になれば、途端に孤立し、相談相手がいなくなってしまう。

 頼りたくても誰にも頼れない人が増えている。ホームレス支援を行ってきた抱樸のこれまでの活動は、炊き出しや夜のパトロールで様子を尋ねるなど、困窮しまたは孤立状態にある人へのケアを担ってきた。

 希望のまちのプロジェクトには大勢の20代、30代の人たちが気持ちを寄せている。抱樸の職員にも若手が多い。職員たちに話を聞いた。

 Aさん(26)は、抱樸の「ひとりにしない」支援が好きだと言う。Aさんは不仲な両親の下で育った。Aさんは長女だったことから、無意識のうちに自分の家族は自分がどうにかしなければと思っていた。大学時代に抱樸の炊き出しに参加するようになった。そこでスタッフと交流している「ホームレスのおっちゃんたち」の姿と自分の親が重なった。

■「家族のすべてを背負わなくてもいい」と気づいた

 「ひとりににしない」という抱樸のような考え方をする人たちがいるのなら、自分が家族のすべてを背負わなくてもいいのだと気づいたそうだ。「急に肩の荷が軽くなった気がしました」とAさん。そしてAさん自身は抱樸に就職し、困難を抱える人たちの相談に当たっている。これが家族機能の社会化だと実感するという。

 Aさんは、抱樸の互助会で行われる葬儀に参列するのが好きだそうだ。これまで抱樸は、誰でも参加可能な互助グループを作り、日常の交流を行い、仲間が亡くなったときには皆で看取り、葬儀を行ってきた。考えてみれば、これまでは葬儀こそが家族が中心になって行う、しかも人生に不可欠な営みだった。

 Aさんは言う。「みんなで看取って、みんなで見送るというのが、筋が通っていると思います。私が知らない人の葬儀でも、担当した職員が、この人はこういういいところもあったけれど、こういう大変さもあったと涙ながらに語るのを見ると、心が温かくなります」。

 その人のありのままの姿を語り、皆で悼む。それは素敵な見送り方に思える。

■「なんちゃって家族っていいな」

 Sさん(34)は、希望のまちのプロジェクトに携わっている職員の一人。やはり両親は不仲で、離婚をした。自分がそれぞれの面倒を見なければならないと思っていたそうだ。大学を卒業後、非正規の仕事を転々とした。うつ状態になっていた頃、居場所づくりの仕事に携わるようになった。

 「私たちの世代は、空気を読むのが上手です。親を喜ばせなければいけないと思って生きている。正解をいつも探している。でも、活動の中で(ホームレス状態を経験したことのある)おっちゃんたちとしゃべっていると、自分は自分でいいのだなと感じます。他人だけど悪態をつきつつ心配し合っている姿に、『なんちゃって家族』っていいなと思います」

 さらに次のように続ける。

 「私たち20代、30代は、見通しのよい未来は描きにくい。希望のまちに関わることで、自分でも社会が変わるきっかけのお手伝いができるのではないかと期待感を持っている人が職員の中に多いように感じます」

 奥田さんは、希望のまちプロジェクトのために、YouTubeやシンポジウムでこの活動に関心をもつ作家や思想家、精神科医、ミュージシャン、アーティストなどと討論を重ねてきた。それぞれのジャンルで社会のあり方を問いかけてきた人たちと語り合う。多様な立場の人たちが、このプロジェクトに触発される一方、相互に影響を与えている。

 11月5日、福岡市内で抱樸のシンポジウムが開かれた。登壇者は奥田さんのほかに、食と農業の思想やドイツ近現代史の研究者である藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)、アーティストのコムアイさんとそのパートナーで映像作家の太田光海さんの3人だ。

 3人の話からは、人が緩やかに出会い、おだやかにつながることで、暴力的な苦しさを乗り越えていけるかもしれない場が、世界のあちこちにあることを教えられた。それは希望のまちが目指している場と同じだ。

 藤原さんは、半月前に訪れたドイツのルール地方で、移民の子どもたちの居場所を訪ねた話をした。ルール地方は、かつての北九州市と同じように、石炭と鉄産業で栄えた町だ。

 子どもたちが過ごす施設の中心がキッチンで、写真付きのレシピが張り出され、子どもたちは自由に食べたい食事を作り、そばにいる人に食べさせてあげるという仕組みになっているそうだ。お互いに食事を作って食べさせることが、子どもたちの力になるのだという。

 藤原さんは著作『縁食論』で、日本の子ども食堂について次のように書いている。「子ども食堂に見られるような家族の絆を超えた食のあり方は、人と人の交わる公共空間を活発化し、さらに創造していくポテンシャルを内包している」。

 家族の中に閉じ込められていたケアを「食」という観点から外に開いていく。そこに、新しい人のつながり方の可能性が生まれる。

 映像作家の太田さんは、ドキュメンタリー映画『カナルタ 螺旋状の夢』の撮影で、1年間、アマゾンのエクアドル側に入り、先住民族のシュアール族の家庭に寄宿していた日々を振り返った。大自然と向き合って暮らす薬草に詳しい男性が、自分の五感を使って新しい薬草を見つけ、仲間と家を建て、食物を分け合って生活をしていく。ドキュメンタリー映画では、自分の感覚を信頼し、判断し、常に新しく生活が創造されていく、人の持つ根源的な力が描かれる。

■コムアイ「死んでもいいかもしれないと思っていた」

 コムアイさんは小学生の頃、「死んでもいいかもしれない」と思っていたと語った。学校と家の往復で、地域の人と話すこともないのが寂しかったという。それが中学3年生になって、ボランティア団体に顔を出すようになって変化していった。色々な人の話を聞くようになり、人生は面白そうと思ったそうだ。

 格差と分断が進行し、メディアを通じて戦争という暴力に誰もが日常的に触れる時代だ。力がなければ生きられないのではないか。そんな恐怖と不安が日常化している。荒れ果ててしまったかのような時代のなかで、人々が出会い、つながりることで、新たな希望のまちが生まれる。

杉山 春 :ルポライター

https://news.yahoo.co.jp/articles/9c9af24600977bb4a77d2fad3cda28df887a0747?page=1


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すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー@金沢21世紀美術館

2024-11-30 | 先住民族関連

Numero 2024.11.29up

金沢21世紀美術館にて「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」展が開催されている。言葉を超えて共感する方法としてのダンス、そしてアートがそのダンスのためのプラットフォームとなる。現代アーティスト、金沢の華道家、シャーマンや神話を描くアマゾンやカナダの先住民族の芸術家、科学者や哲学者などの研究者、輪島塗、九谷焼や珠洲焼の職人、さまざまな世界からのクリエイター60組が参加している。2025年3月16日まで。

開館20周年を迎えた金沢21世紀美術館は、年間テーマとして「新しいエコロジー」を掲げている。それは、人間と自然といった二元論ではなく、社会や精神、情報をも含む総合的なエコロジー。本展ではこのテーマに基づき、アーティストたちの感性と観察により生み出された、多様な作品が展示される。なかには科学者や文化人類学者、哲学者などの研究者との協働により、専門性の高い内容を直感的に捉えられる作品も。美術館が「感覚を通した学び(Sensory Learning)」の場にもなる。

フィレンツェを拠点とする「PNAT」は、自然環境と人工環境の相互交換を引き起こすことを目的とするスピンオフ企業。本展では、金沢市内の樹齢1000年の大ケヤキの生体信号を受信し、展示室内のモニターに映像で表現するインスタレーション『Talking God(神と話す)』を制作。

パリ生まれのエヴァ・ジョスパンの巨大な彫刻作品は、厚紙や段ボールで造られた森。木材が原料の段ボールが、彫刻され、森になる……。細部を見ると洞窟や建築物にも思え、遠くから眺めたり、近づいたりすることで、その世界に吸い込まれていくよう。

(参考記事) Numero.jp「毎年注目の『ルイナール』アーティストコラボレーション、2023年はエヴァ・ジョスパンが制作」

AKI INOMATAは、人間以外の生き物や自然との関わりから生まれるもの、ヤドカリやミノムシなど、それぞれの生態を生かしたコラボレーションによって作品を制作している。本展では、水辺でダムを造る”ビーバー”との作品を。動物園に依頼し、ビーバーの飼育エリアに角材を設置。ビーバーたちが齧った木を集め、そのフォルムをもとに作品へ。ビーバーと木の関係、齧られた木に人間と機械が関わり、彫刻作品となった。

(参考記事)Numero.jp「コロナ禍に生まれたAKI INOMATAの新プロジェクトが公開中」

2024年1月の能登半島地震の後に、生まれた作品や取り組みも。
アルゼンチン出身のアドリアン・ビシャル・ロハスは、地震後に美術館を訪れ、震災前はガラス板だった天井に『消失のシアター』として、15世紀のイタリアの画家・ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ『出産の聖母』を複製したものを張った。そして地上には『想像力の果て』と題した彫刻作品を。コンクリートや金属、廃車の部品からなる巨大なオブジェが設置されている。

「Rediscover project」では、破損した九谷焼や珠洲焼の破片を、二次避難をしてきた輪島塗の職人たちが金継ぎなどの技術でつないだ。同じ地域でありながらも、職域の違いにより、これまで出会う事のなかった職人たちによる、新しい創造の可能性を示した。

ジョゼッカ・ヤノマミ『Hwei xapiri Konori apatarɨ xapiri pë kãe wai yëɨ, ai xapiri pënë ihuru a tëhurupëhë hamë ãriãha kõahenë pë pihi kãe yëahërae huruma. Inaha xapiri pëha kuanë yanomãe thëpë haromaɨ he. Omoãri anɨ ihuru a tëhuruu makii, ɨnaha yamakɨha kurae hurunɨ ihuru yama a haromari』2011/The Museu de Arte de São Paulo © Joseca Mokahesi Yanomami

アマゾンやカナダの先住民族の作家の作品も展示。アマゾン地域に住む先住民族は「自然」という言葉すら持たないという。ジョゼッカ・ヤノマミによるドローイングは、幼い頃から聞いてきた神話や、シャーマンの詠唱に登場する場面や民族の宇宙観を描いている。

マリア・フェルナンダ・カルドーゾが映すのは、米粒よりも小さなジャンピングスパイダーと、知られざる求愛の儀式。クモ学者、昆虫学者、顕微鏡医、マクロ撮影家の協力を得て実現した。

言葉が生まれる前、私たちは身体の動きや音によってコミュニケーションをとっていたという。動植物も人間も分け隔てなく、感じ、交感すること。そして様々な分野を進むクリエイターたちが出会う地点で見えてくるもの。
本展で作品を知るほどに「すべてのものとダンスを」というタイトルが腑に落ちてくる。いつだって、どこでも、誰と、何とでも、私たちは感じ合い、踊ることができる。会期は2025年3月16日まで。期間中はさまざまなイベントや関連した企画も行われる。ぜひ金沢へ。

すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー
期間/2024年11月2日(土)~2025年3月16日(日)
時間/10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場/金沢21世紀美術館
休場日/月曜日(ただし2025年1月13日、2月24日は開場)、12月29日~2025年1月1日、1月14日、2月25日
TEL/076-220-2800
URL/www.kanazawa21.jp

Text:Hiromi Mikuni

https://numero.jp/news-20241129-kanazawa21/

 


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米政府 2050年原子力3倍化に向けたロードマップを発表

2024-11-30 | 先住民族関連

日本原子力産業協会 2024年11月29日

米バイデン―ハリス政権(ホワイトハウス)は11月12日、アゼルバイジャンのバクーにおける第29回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP29、11月11日~24日)会期中の11月12日、今後の同国の原子力発電拡大に向けた目標と取組みを示した「米国の原子力を安全かつ責任を持って拡大する:展開目標と行動の枠組み(Safety and Responsible Expanding U.S. Nuclear Energy: Deployment Targets and a Framework for Action)」を発表しました(11/25付原子力産業新聞にて既報)。

同資料によると、米国は、2050年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするためには、出力規模でおよそ15億~20億kWのカーボンフリー電力を導入する必要があるとしており、このうちの約30~50%は、原子力発電などのクリーンで安定した電源が必要、と分析しています。そのため、米国政府は、現在の約1億kWの原子力発電設備容量について、2050年までにさらに2億kWを新規導入する目標を打ち出し、これらを大型炉や小型モジュール炉(SMR)、マイクロ原子炉のいろいろなサイズの第三世代+(プラス)炉および第四世代炉の新規建設、さらに既存炉の運転期間延長、出力増強、経済性を理由に閉鎖された原子炉の再稼働などでまかなうとしています。

そして、政府は、この目標を達成するために、より近い将来の目標として下記を掲げています。

  • 2035年までに3,500万kWの新規設備容量を稼働または着工し、原子力導入を活発化させる。
  • 2040年までに導入ペースを年間1,500万kWに加速、拡大し、国内外のプロジェクト展開を支援する。

また、これらの目標に従って米国の原子力発電設備容量を拡大すると、下記を実現するとしています。

  • 何十万もの持続可能かつ高サラリーな雇用の創出
  • 国内の原子力サプライチェーンと製造業の強化
  • エネルギーの信頼性とグリッドの強靭性(レジリエンス)の強化、および手頃な電力価格の実現
  • 2050年ネットゼロエミッション経済の目標達成
  • 原子力エネルギー技術とイノベーションにおける米国のリーダーシップと国際競争力の強化

一方で、政府は、これらの目標達成に必要な行動を実施するためには、①公衆衛生と安全の確保、②環境保護、③エネルギーの手頃な価格の確保、④コミュニティとの有意義な関与とコミュニティの利益の提供、⑤先住民の主権の尊重、⑥環境正義の推進、⑦国家安全保障の促進、という米国政府の中核的価値観と指針に沿ったものでなければならないともしています。

今回提示した原子力拡大に向けた行動の枠組みは、エネルギー省(DOE)、原子力規制委員会(NRC)、国防総省(DOD)などによる既存の取組みを基盤としており、米国政府が既存の法定権限の範囲内で、民間部門や電力需要家と協力して取り組むことができる行動を概説しています。具体的には、①新規大型炉の建設、②小型モジュール炉(SMR)の建設、③マイクロ原子炉の建設、④許認可の改善、⑤既存炉の延長、拡大、再稼働、⑥労働力の育成、⑦コンポーネントサプライチェーンの開発、⑧燃料サイクルサプライチェーンの開発、⑨使用済み燃料管理――の計9つの主要な柱にわたって、具体的な行動を詳述しています。これらは全部で約30あり、「税額控除による原子力の納入コストの削減」、「原子力プロジェクトのファイナンスの促進」、「初期プロジェクトの追跡」など一部の行動は、複数の柱において必要な行動として概説されています。

ここでは、政府が示した行動枠組みである「9つの柱」と各柱で示された「具体的な行動」を紹介します。

新規大型炉の建設

  • 税額控除による原子力の納入コストの削減:IRA(インフレ抑制法)は、温室効果ガスを排出しない発電事業者に対して、新しい技術中立的クリーン電力生産税額控除とクリーン電力投資税額控除を制定した。これらの税額控除、特に、クリーン電力投資税額控除は、資本コストをより管理しやすくする。財務省と内国歳入庁は、原子力発電がクリーン電力生産および投資税額控除の対象となるゼロエミッション技術であることを明確にするための提案を初期のガイダンスで発表し、今後も必要に応じて追加ガイダンスを提供する予定である。これらの税額控除の価値は、エネルギー・コミュニティや、閉鎖した石炭火力発電所のサイトなど、ブラウンフィールドに立地するプロジェクトで高めることができる
  • 原子力プロジェクトのファイナンスの促進:DOE融資プログラム局(LPO)は、対象となるプロジェクトに融資や融資保証の形で魅力的な資金を提供し、原子力のような資本集約的なクリーンエネルギー技術の導入に関連する借入コストを大幅に削減することができる。LPOは、大量かつ大規模な展開を促進し、ファスト・フォロワー(fast followers)を促す、革新的なプロジェクトに融資することで、安全、クリーンで確実、信頼性のある電力を供給する原子力技術を支援する準備ができている。LPOは、タイトル17革新的クリーンエネルギー融資保証プログラムの下、大型の新規原子炉のような革新的原子力プロジェクトや、タイトル17エネルギーインフラ再投資プログラムの下、既存のインフラを再利用して既存のサイトに大型原子炉を増設するような、資産・インフラ転換に対して融資することができる。
  • 初期プロジェクトの追跡:大型原子炉の開発プロジェクトの開始に伴い、米国政府はこれらの初期プロジェクト(early-moving projects)を綿密に追跡し、将来の新規炉のフリート・モード(fleet-mode)での展開を可能にするために市場ニーズを注視し続ける。
  • 新規建設のための既存サイトの適合性:米国政府は、現在運転中、および最近閉鎖された原子炉の所有者との関与を強化し、既存サイトに新規炉を追加する能力があるかどうかを評価する。
  • これまでの大型炉の許認可に係る取組みの活用:効率的な許認可を支援するため、大型炉の早期サイト許可および/またはCOL(建設・運転一括認可)の申請済みの申請を更新し、これまでのNRCの安全性と環境に関する調査結果との関連性を証明したい申請者のために、NRC は、最新の公衆および政府の関与、必要に応じた最新の高品質データの考慮、最新の安全性および環境基準の遵守を確保しつつ、これまでの審査をベースに、活用する可能性を評価する。
  • プロジェクト管理と納入:バイデン—ハリス政権は、原子力および巨大プロジェクトの建設業界の第一人者を集めた原子力発電のプロジェクト管理・納入ワーキンググループを立ち上げ、コストとスケジュールの超過リスクの原因を積極的に緩和する機会を特定し、新規炉プロジェクトをスケジュールどおりに予算内で完了させる能力の向上を支援する。
  • 電力需要顧客との協力:米国政府は、クリーンな電力調達の意欲、大規模かつレジリエントな電力需要、新規原子力発電導入プロジェクトに向けて電力会社と効果的にリスクを分担できる財務力がある、有望な電力需要顧客との協力を継続する。
  • 国際連携の拡大:米国は、カナダ、英国、欧州、その他の海外の電力会社、規制当局、サプライヤー、労働者団体、および関連団体との連携を拡大し、国際的な大型炉展開の教訓を国内展開に最大限に活かすことをめざす。
  • 州およびコミュニティの関与:米国政府は、各州(特に公益事業委員会、エネルギー局、知事室)との連携を強め、展開が促進される可能性のある地域の解決策を各州が評価し、実施する態勢を確保する。米国政府は、影響を受ける可能性のあるコミュニティと協力し、展開が米国政府の環境正義の公約を反映するようにする。有意義な関与には、情報へのタイムリーなアクセス、意見交換の機会に関するタイムリーな通知、一般からの意見に対する慎重な検討の実証、環境正義に係わるコミュニティが効果的に関与できるよう支援するための適切な技術支援、ツール、リソースが含まれる。
  • 先住民との協議と関与:米国政府は先住民と協力し、原子力の展開とそれに関連するサプライチェーンが連邦政府の信託責任、先住民の条約上の権利、および米国政府の先住民との協議と環境正義への取組みを反映するようにする。先住民との協議は、行政命令13175号および14112 号と、該当する覚書に準拠する必要がある。

小型モジュール炉(SMR)の建設

  • 第三世代+SMRの展開に向けた資金支援:DOEは、第三世代+SMRの展開と設計、許認可、サプライヤー開発、およびサイト準備作業のための競争的資金として2024会計年度連結歳出法(FY 2024 Consolidated Appropriations Act)により利用可能になった、9億ドルを迅速に展開するよう取り組んでいる。このプログラムの1つ目は、複数の原子炉からなる第3世代+SMRの受注を促進しながら、最初のプラントの展開に取り組む電力会社、原子炉ベンダー、建設業者、電力需要顧客からなる最大2つの先発者チーム(first mover teams)を支援するため、マイルストーン・ベースの資金として最大 8 億ドルを提供する。2つ目は、設計、許認可、サプライヤー開発、サイト準備などの分野で国内の原子力産業を妨げてきた主要なギャップに取り組むことにより、第3世代+SMRの追加展開に拍車をかけるため、最大1億ドルを提供する。
  • 先進的原子炉実証プログラム:DOEの先進的原子炉実証プログラム(ARDP)は、BIL(インフラ投資・雇用法)で計上された約25億ドルを含め、原子力の実証およびリスク低減プロジェクトに多額の資金を提供している。米国政府は、これらのプロジェクトを成功裏に完了させるため、ARDPの獲得者と引き続き協力していく。
  • 原子力プロジェクトのファイナンスの促進:DOE融資プログラム局(LPO)は、対象となるプロジェクトに融資や融資保証の形で魅力的な資金を提供し、原子力のような資本集約的なクリーンエネルギー技術の導入に関連する借入コストを大幅に削減することができる。LPOは、大量かつ大規模な展開を促進し、ファスト・フォロワー(fast followers)を促す、革新的なプロジェクトに融資することで、安全、クリーンで確実、信頼性のある電力を供給する原子力技術を支援する。LPOは、タイトル17革新的クリーンエネルギー融資保証プログラムの下、先進型の第三世代+、あるいは第四世代SMRプロジェクトや、タイトル17エネルギーインフラ再投資プログラムの下、閉鎖した火力(化石燃料)発電所を原子力発電所に転換するような、資産・インフラ転換に対して融資することができる。
  • 税額控除による原子力の納入コストの削減:IRAは、温室効果ガスを排出しない発電事業者に対して、新しい技術中立的クリーン電力生産税額控除とクリーン電力投資税額控除を制定した。これらの税額控除、特に、クリーン電力投資税額控除は、資本コストをより管理しやすくする。財務省と内国歳入庁は、原子力発電がクリーン電力生産および投資税額控除の対象となるゼロエミッション技術であることを明確にするための提案を初期のガイダンスで発表し、今後も必要に応じて追加ガイダンスを提供する予定である。これらの税額控除の価値は、エネルギー・コミュニティや、閉鎖した石炭火力発電所のサイトなど、ブラウンフィールドに立地するプロジェクトで高めることができる。
  • プロジェクト管理と納入:バイデンーハリス政権は、原子力および巨大プロジェクトの建設業界の第一人者を集めた原子力発電のプロジェクト管理・納入ワーキンググループを立ち上げ、コストとスケジュールの超過リスクの原因を積極的に緩和する機会を特定した。
  • 初期プロジェクトの追跡:複数の米国設計のSMRプロジェクトが北米で開発中である。米国政府はこれらの初期プロジェクトを綿密に追跡し、将来の新規炉のフリート・モードでの展開を可能にするために市場ニーズを注視し続ける。
  • 電力需要顧客との協力:米国政府は、クリーンな電力調達の意欲、大規模かつレジリエントな電力需要、新規原子力発電導入プロジェクトに向けて電力会社と効果的にリスクを分担できる財務力がある、連邦政府機関を含む、有望な電力需要顧客との協力を継続する。
  • 州およびコミュニティの関与:米国政府は、各州(特に公益事業委員会、エネルギー局、知事室)との連携を強め、展開が促進される可能性のある地域の解決策を各州が評価し、実施する態勢を確保する。米国政府は、影響を受ける可能性のあるコミュニティと協力し、展開が米国政府の環境正義の公約を反映するようにする。有意義な関与には、情報へのタイムリーなアクセス、意見交換の機会に関するタイムリーな通知、一般からの意見に対する慎重な検討の実証、コミュニティが効果的に関与できるよう支援するための適切な技術支援、ツール、リソースが含まれる。特に、石炭から原子力への移行のように、コミュニティがすでにエネルギー部門から過剰な負担を強いられている可能性がある展開には注意が必要である。
  • 先住民との協議と関与:米国政府は先住民と協力し、原子力の展開とそれに関連するサプライチェーンが連邦政府の信託責任、先住民の条約上の権利、および米国政府の先住民との協議と環境正義への取組みを反映するようにする。先住民との協議は、行政命令13175号および14112 号と、該当する覚書に準拠する必要がある。
  • 国際連携の拡大:米国政府は、カナダ、英国、欧州、その他の海外の電力会社、規制当局、サプライヤー、労働者団体、および関連団体との連携を拡大し、国際的なSMR展開の教訓を国内展開に最大限に活かすことをめざす。
  • 国防施設および連邦施設:米国政府は、エネルギーのレジリエンスを高めるため、電力会社やや開発業者と連携し、国防施設やその他の連邦施設にSMRを導入する可能性を継続的に追求し、施設と周辺コミュニティのニーズに応えていく。
  • リスク情報、技術包摂的な許認可:2019年原子力エネルギー革新・近代化法(NEIMA)の指示に従い、NRCはSMRと非水冷却炉のリスクと運転プロファイルを反映させるため、リスク情報に基づく、技術包摂的な10 CFR Part 53許認可枠組み(risk informed, technology-inclusive 10 CFR Part 53 licensing framework)を開発している。
  • HALEU*の利用可能性:米国政府は、SMRやマイクロ原子炉を含む、非水冷却原子炉向けのHALEUの利用可能性を促進するための支援に引き続き取り組む。燃料サプライチェーンの開発において、米国政府は、既存のレガシーの影響を低減し、環境、コミュニティ、先住民への新たな悪影響を防止すること、経済的に困窮している地域を含む、コミュニティの経済成長を促進すること、そして全米のあらゆる地域にわたって経済活動の地理的分散を確保することを考慮し、追求する。

*HALEU(高アッセイ低濃縮ウラン)=U235の濃縮度が5~20%の低濃縮ウラン。

マイクロ原子炉の建設

  • マイクロ原子炉の規制枠組み:ADVANCE法(クリーンエネルギーの多用途かつ先進的な原子力展開の加速化法)に沿って、NRCは製造施設で建設され、燃料が装荷された原子炉など、マイクロ原子炉の許認可および規制に向けた規制枠組みの開発を継続している。この作業は、DOEが柔軟かつ効率的な規制プロセスを実行した、プロジェクト・ペレから得た教訓を活用することができる。
  • 国防施設および連邦施設:米国政府は、エネルギーのレジリエンスを高めるため、国防施設およびその他の連邦施設でマイクロ原子炉の展開可能性や自然災害の復旧作業を支援するための電力供給オプションとして、マイクロ原子炉を引き続き追求する。
  • 初期プロジェクトの追跡:マイクロ原子炉の展開プロジェクトの開発に伴い、米国政府はこれらの初期プロジェクトを綿密に追跡し、将来の新規炉のフリート・モードでの展開を可能にするために市場ニーズを注視し続ける。
  • HALEUの利用可能性:米国政府は、SMRやマイクロ原子炉を含む、非水冷却原子炉向けのHALEUの利用可能性を促進するための支援に引き続き取り組む。
  • 州およびコミュニティの関与:米国政府は、各州(特に公益事業委員会、エネルギー局、知事室)との連携を強め、展開が促進される可能性のある地域の解決策を各州が評価し、実施する態勢を確保する。米国政府は、影響を受ける可能性のあるコミュニティと協力し、展開が米国政府の環境正義の公約を反映するようにする。有意義な関与には、情報へのタイムリーなアクセス、意見交換の機会に関するタイムリーな通知、一般からの意見に対する慎重な検討の実証、コミュニティが効果的に関与できるよう支援するための適切な技術支援、ツール、リソースが含まれる。
  • 先住民との協議と関与: 米国政府は先住民と協力し、原子力の展開とそれに関連するサプライチェーンが連邦政府の信託責任、先住民の条約上の権利、および米国政府の先住民との協議と環境正義への取組みを反映するようにする。先住民との協議は、行政命令13175号および14112 号と、該当する覚書に準拠する必要がある。

既存炉の延長、拡大、再稼働

  • 第2回運転認可更新(80年運転認可)申請審査:NRCスタッフが運転認可更新ロードマップに文書化し、さらに委員会が指示したように、NRCは第2回目の運転認可更新申請の審査を効率的かつ予測可能なものにするという目標達成に努めている。この目標を支援するため、申請者は、NRCがより一貫した審査作業を行えるよう、第2回運転認可更新申請の提出時期を調整することを検討すべきである。NRCは、このような申請のタイミングを理解し、運転認可更新および第2回運転認可更新審査の目標達成に必要なリソースを確保し、優先順位を付けるために、引き続きライセンシーと関わるべきである。
  • 80年超の長期運転に向けた備え:NRCと原子力産業界は、既存原子力発電所が80年を超えて100年運転ができるよう、構造材料の継続的な健全性を確保するための研究を特定し、実施を継続すべきである。
  • 出力増強と再稼働の税額控除の適格性:財務省と内国歳入庁は、クリーン電力生産税額控除およびクリーン電力投資税額控除の対象となる設備容量の追加(出力増強)および再稼働した原子力発電所の適格性を明確にする規則を提案した。米国政府は、今後の税額控除のガイダンスが、既存の原子力発電施設への投資に関して、さらなる明確性と確実性を提供するよう努める。
  • 大幅な出力増強:米国政府は、DOEの軽水炉持続可能性プログラムを通じて、事故耐性燃料やLEU+を含む、大幅な出力増強を可能にする技術の開発、実証、許認可を可能にするための取組みを実施する。
  • 閉鎖原子炉の再稼働:米国は、再稼働を予定しているパリセード原子力発電所の復旧・再稼働を通して得られる経験を活用し、ライセンシーがNRCの安全性、セキュリティ、環境基準を満たす場合に限り、最近閉鎖した他の原子炉の追加再稼働の可能性を評価する。
  • 原子力プロジェクトのファイナンスの促進:DOE融資プログラム局(LPO)は、対象となるプロジェクトに融資や融資保証の形で魅力的な資金を提供し、原子力のような資本集約的なクリーンエネルギー技術の導入に関連する借入コストを大幅に削減することができる。LPOは、安全、クリーンで確実、信頼性のある電力供給を継続できる閉鎖済み原子炉の再稼働を支援する準備ができている。パリセード原子力発電所の再稼働もそうであったように、LPOは、タイトル17エネルギーインフラ再投資プログラムに基づいて、原子炉の再稼働に融資することができる。
  • 州およびコミュニティの関与:米国政府は、各州(特に公益事業委員会、エネルギー局、知事室)との連携を強め、設備容量の追加(出力増強)が促進される可能性のある地域の解決策を各州が評価し、実施する態勢を確保する。米国政府は、影響を受ける可能性のあるコミュニティと協力し、運転期間延長、出力増強、再稼働が責任ある原子力の米国政府の指導原則を確実に反映するようにする。有意義な関与には、情報へのタイムリーなアクセス、意見交換の機会に関するタイムリーな通知、一般からの意見に対する慎重な検討の実証、コミュニティが効果的に関与できるよう支援するための適切な技術支援、ツール、リソースが含まれる。
  • 先住民との協議と関与:米国政府は先住民と協力し、閉鎖原子炉が再稼働する可能性のある場所の近隣先住民と協議し、これらの原子炉が彼らのコミュニティに及ぼしたこれまでの影響を考慮に入れるようにする。米国政府は、連邦の信託責任、先住民の条約上の権利、および米国政府の先住民との協議と環境正義への取組みに対する米国政府のコミットメントがすべて盛り込まれるよう努力する。先住民との協議は、行政命令13175号および14112号、ならびに該当する覚書に準拠する必要がある。

許認可の改善

  • NRCの許認可審査: ADVANCE法に沿って、NRCは、同一設計の反復展開と既存原子炉サイトの利用に対処することにより、許認可審査の効率化を実施している。ADVANCE法以外にも、NRCは、商業用原子力発電所の許認可決定に関する必須の公聴会の効率性と透明性を向上させる手続きの簡略化を承認し、原子炉安全諮問委員会(ACRS)の審査のさらなる改善を検討している。NRCは、気候変動による影響を含む自然災害による安全への影響を引き続き評価し、気候変動に対する十分なレジリエンスを確保する。
  • NRCの環境審査:ADVANCE法および2023年財政責任法(Fiscal Responsibility Act of 2023)に沿って、NRCは、カテゴリーの除外、環境アセスメント、包括的環境影響声明書(generic environmental impact statements)の利用拡大などを通じて、効率的でタイムリー、かつ予測可能な環境審査の促進に取り組んでいる。
  • NRCスタッフのキャパシティ:ADVANCE法の指示と権限に従い、NRCは、あらゆるタイプの申請を審査し、その後の建設と運転を効率的に監督するために必要な技術的および非技術的スキルを備えたスタッフを適切な時期に、かつ人数を確保できるよう、スタッフのキャパシティ強化に向けた、新規採用や拡大採用に取り組んでいる。
  • これまでの大型炉の許認可に係る取組みの活用:効率的な許認可を支援するため、大型炉の早期サイト許可および/またはCOLの申請済みの申請を更新し、これまでのNRCの安全性と環境に関する調査結果との関連性を証明したい申請者向けに、NRC は、最新の公衆および政府の関与、必要に応じた最新の高品質データの考慮、最新の安全性および環境基準の遵守を確保しつつ、これまでの審査をベースに、活用する可能性を評価する。
  • リスク情報、技術包摂的な許認可:2019年原子力エネルギー革新・近代化法(NEIMA)の指示に従い、NRCはSMRと非水冷却炉のリスクと運転プロファイルを反映させるため、リスク情報に基づく、技術包摂的な10 CFR Part 53の許認可枠組みを開発している。
  • マイクロ原子炉の規制枠組み:ADVANCE法に沿って、NRCは製造施設で建造され、燃料が装荷された原子炉など、マイクロ原子炉の許認可および規制に向けた規制枠組みの開発を継続している。
  • 第2回運転認可更新(80年運転認可)申請審査:NRCスタッフが運転認可更新ロードマップに文書化し、さらに委員会が指示したように、NRCは第2回目の運転認可更新申請の審査を効率的かつ予測可能なものにするという目標達成に努めている。この目標を支援するため、申請者は、NRCがより一貫した審査作業を行えるよう、第2回運転認可更新申請の提出時期を調整することを検討すべきである。NRCは、このような申請のタイミングを理解し、運転認可更新および第2回運転認可更新審査の目標達成に必要なリソースを確保し、優先順位を付けるために、引き続きライセンシーと関わるべきである。
  • 効率的な許認可に向けた申請者と原子力産業の役割:申請者は、NRCとの生産的な申請前審査をふまえて、質の高い申請を提出することにより、高い効率性のある許認可を可能にする点において、重要な役割を担っている。申請者はまた、一部の原子炉技術に絞り込むことで、NRCの審査を迅速化することができる。
  • 人工知能および高度計算ツールの活用:原子炉システムの計算モデリングを改善し、効率的な許認可審査を支援するために、米国政府は、人工知能(機械学習、大規模言語モデルなど)やその他のツールを活用する可能性を引き続き評価すべきである。

労働力の育成

  • 労働力育成のためのDOEの資金:米国政府は、将来の需要を満たすために原子力の継続的な安全運転に必要な人材育成を支援する能力を最大化するため、2024年度連結歳出法(FY 2024 Consolidated Appropriations Act)で原子力発電所の人材育成に利用可能となった、最大1億ドルの資金を迅速に展開するよう努める。
  • 労働組合などと協力し、機会を拡大:米国政府は、労働組合を含む労働団体と協力し、将来予想される展開に合わせて労働力育成プログラムが策定されるようにする。これには、閉鎖した火力(化石燃料)発電所の労働者を原子力プロジェクトに再雇用する機会も含まれる。地域に重点を置いた検討をすることで、あらゆる新規建設に同じ経験を積んだ作業チームを活用することができる可能性がある。

コンポーネントサプライチェーンの開発

  • 原子力コンポーネントサプライチェーンのファイナンスの促進:DOE融資プログラム局(LPO)は、対象となるプロジェクトに融資や融資保証の形で魅力的な資金を提供し、原子力コンポーネントのサプライチェーン開発のような資本集約的なクリーンエネルギー技術の導入に関連する借入コストを大幅に削減することができる。LPOは、米国議会が2020年エネルギー法(Energy Act of 2020)で定めた新たな権限を活用して、原子力コンポーネントのサプライチェーンプロジェクトをタイトル17革新的クリーンエネルギー融資保証プログラムに追加するなど、先進原子力サプライチェーン全体にわたる、革新的プロジェクトに融資することができる。これには、先進原子炉のコンポーネントを製造するプロジェクトやそのための製造施設を建設するプロジェクトも含まれる。
  • 原子力サプライチェーンの税額控除:IRA(インフレ抑制法)は、先進エネルギープロジェクトへの投資に対する税額控除である、48C税額控除(48C tax credit)に100億ドルの資金を提供した。2024年5月、財務省と内国歳入庁はDOEと共同で、クリーンエネルギーの製造とリサイクルを拡大するプロジェクトなどに最大60億ドルの48C税額控除を割り当てる第2弾を発表した。DOEの製造エネルギーサプライチェーン局は、内国歳入庁と財務省にかわって、そのプログラムを管轄している。申請を評価するにあたり、DOE は、プロジェクトがエネルギーサプライチェーンおよび製造の優先分野に対応しているかどうかを考慮する。この優先分野には、既存炉および新規炉の双方について、原子炉またはその燃料(燃料の製造、転換、濃縮、再転換のための装置の製造を含む)のための特殊なコンポーネントおよび装置の製造が含まれる。
  • 原子炉品質のサプライヤー:米国政府は、産業界が原子炉品質規格保有のサプライヤー(nuclear reactor-quality supplier)を増やし、既存のサプライヤーの生産能力を拡大し、非原子力メーカーや加工業者が原子力分野に参入し、原子力品質規格の認証を取得するための訓練を受けるよう、奨励する機会を追求する。
  • 原子力グレードのコンポーネント:ADVANCE法で指示されたように、NRCは、原子力プロジェクトの製造および建設における原子力グレードのコンポーネントの要件のほか、標準的な材料、部品、コンポーネントを使用できる場合はそれらを使用する機会を検討する。
  • コンポーネントのサプライチェーンにおける民間部門の投資促進:米国政府は、ボトルネックとなる可能性を低減するため、国内の原子力発電所のモジュール製造工場や大型鍛造品施設の開発を促進する機会を追求する。
  • 北米のサプライチェーンとの連携:米国政府は、カナダの展開を支援するサプライヤーを活用して、北米のサプライチェーンとの連携拡大を図る機会を引き続き追求する。

燃料サイクルサプライチェーンの開発

  • 国内ウラン転換と濃縮:米国政府は、競争的調達プログラムを実施し、さまざまなサプライヤーに対して利用可能な資金を提供することにより、国内のウラン濃縮能力を拡大する取組みを継続する。
  • グローバルな燃料サプライチェーンとの連携:米国政府は、カナダ、フランス、日本、英国のいわゆる「札幌5」を中心に、ロシアの影響から解放された、世界の民生用核燃料サプライチェーンの厚みとレジリエンスを高めるため、国際的なパートナーとの協力を継続する。これには、平和的な原子力導入をめざし、安全性、セキュリティ、核不拡散の最高基準へのコミットメントを共有する国々に対して商業用核燃料を供給するための、共同能力の拡大をめざした、補完的な国内政策の調整が含まれる。
  • 核燃料サプライチェーンのファイナンスの促進:DOE融資プログラム局(LPO)は、対象となるプロジェクトに融資や融資保証の形で魅力的な資金を提供し、原子力の燃料サプライチェーン開発のような資本集約的なクリーンエネルギー技術の導入に関連する借入コストを大幅に削減することができる。LPOは、米国議会が2020年エネルギー法(Energy Act of 2020)で定めた新たな権限を活用して、原子力部品サプライチェーンプロジェクトをタイトル17革新的クリーンエネルギー融資保証プログラムに追加するなど、先進原子力サプライチェーン全体にわたる、革新的プロジェクトに融資することができる。
  • 先住民との協議と関与: 米国政府は、国内での採掘、製錬、原位置回収(ISR)、先住民の土地でのウランと燃料の輸送を含む、ウランのサプライチェーンを注視し、先住民との協議のための適切なメカニズムと透明性を確保する。
  • 放棄されたウラン鉱山のクリーンアップに向けたロードマップ:米国政府は、先住民の土地内および付近でのウラン採掘の重大かつ有害な遺産を認識し、連邦政府機関の上級者を参集し、修復を加速するためのロードマップを策定するなど、放棄されたウラン鉱山のクリーンアップを引き続き優先して取り組む。

使用済み燃料管理

  • 統合中間貯蔵:米国政府は、政府、先住民、コミュニティ、ステークホルダーの関与と信頼を最大化する方法で、使用済み燃料キャスクと高レベル廃棄物のための1つ以上の連邦統合中間貯蔵施設(CISF)について、同意に基づくアプローチを用いた取組みを継続する。米国政府は、連邦の信託責任、先住民の条約上の権利、および米国政府の先住民との協議と環境正義への取組みに対する米国政府のコミットメントがすべて盛り込まれるよう努力する。先住民との協議は、行政命令13175号および14112号、ならびに該当する覚書に準拠する必要がある。
  • 長期廃棄物管理に向けた省庁間協力:米国政府は、使用済み燃料および高レベル廃棄物の長期管理のための同意に基づく立地プロセスの開始に向けて、省庁間協力を拡大する。
  • 包括的処分場基準:米国政府は、リスク情報に基づく、技術包摂的な包括的処分場基準(generic repository standards)を早期にアップデートするよう努めるなど、強固な長期使用済み燃料ソリューションのための技術的、法的、立法的、政策的基盤を確立する。
  • 使用済み燃料撤去の優先付け:米国政府は、使用済み燃料キャスクを最終的に撤去するサイトの優先順位を付けるために、可能性のあるオプションを検討し、原子炉が運転を終了したサイトの近隣のコミュニティや先住民への影響を考慮する。
  • 持続可能な先進燃料サイクル:米国政府は、先進燃料サイクルの技術的課題を評価するための研究開発を継続し、商業活動が経済的および技術的課題の解決に集中するよう、産業界と連携していく。

https://www.jaif.or.jp/information/us-nuclear-energy-deployment-framework


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衝撃的な拷問の告発がハリー王子の慈善団体で浮上:妊婦が未出生の赤ちゃんを失う

2024-11-30 | 先住民族関連

 Global Politics and Economy  11月 29, 2024 

BY CARRY LIFTE

プリンス・ハリーのアフリカン・パークス保護プロジェクトは、新たな告発が浮上し、妊娠中の女性が踏みつけられ、未出生の赤ちゃんを失ったという恐ろしい事件が明らかになったことで再び非難を浴びています。サセックス公は、以前はこの組織の会長を務めていましたが、現在はその理事会に参加しています。

コンゴ共和国のバカ族の人々が、アフリカン・パークスのレンジャーが彼らを強姦しただけでなく、拷問にかけたと告発しています。このスキャンダルは、先住民の権利を擁護するキャンペーン団体サバイバル・インターナショナルがプリンス・ハリーに懸念を伝えた2024年に明るみに出ました。

最新の告発は、アフリカン・パークスが元英国首相トニー・ブレアの妻であるシェリー・ブレアが設立した法律事務所オムニア・ストラテジーの協力を得て、これらの主張に関する調査を行うことになった後に浮上しました。サバイバル・インターナショナルによると、バカ族の女性たちは、象によって作物が破壊された件について経営陣との会合を約束されていました。

サバイバル・インターナショナルのポール・ルノーは、ニュースウィークにこの事件の詳細を共有し、高レベルのアフリカン・パークスの管理者が会議に現れなかった際、女性たちが不満を訴えたと述べました。しかし、彼女たちの懸念に対処するのではなく、エコガードが彼女たちを激しく鞭打ち、殴りつけて退去させたとされています。悲劇的に、一人の女性が踏みつけられ、赤ちゃんを失うという悲惨な結果に至りました。

アフリカン・パークスはニュースウィークに声明を発表し、オズララのエコガードがこの告発された事件を2024年5月に報告し、すぐにオムニアに独立した調査を依頼したことを認めました。組織は、来年初めに調査が終了した際にオムニアの調査結果に応じることを約束しています。

Renautは、アフリカンパークの行動に国際的な注目が集まっているにもかかわらず、進行中の暴力に懸念を表明しました。彼は、このような進行中の調査の最中でも暴力的な事件が続いており、組織の改善と虐待に対するゼロトレランスの主張を損なっていることを強調しました。

Omnia Strategyは、彼らがこの事件を認識しており、調査に含めることを確認しました。これらの告発の深刻さは、広範な憤りと正義を求める声を引き起こしています。

調査を引き起こした最初の告発には、女性を熱帯雨林に連れ込み、赤ちゃんを抱えたままレイプしたレンジャーの衝撃的な証言も含まれていました。2024年1月にThe Mail on Sundayに引用されたエラ・エネは、レンジャーが彼女を銃で脅し、自宅から引き離したことを語りました。彼女は勇敢にも、「私は赤ちゃんを抱えながらレイプされ、彼を守ろうとしていました。私の最初の反応は赤ちゃんを守ることでした。それは非常に暴力的でした。」と共有しました。

新聞によってインタビューを受けた別の個人は、手錠をかけられ、ベルトで鞭打たれ、さらには頭を水中に押し込まれるという経験を語りました。

これらの深刻な告発に対して、アフリカンパークは今年初めに声明を発表し、あらゆる形態の虐待に対するゼロトレランス政策と、地域および先住民の権利を守ることへのコミットメントを強調しました。彼らは、すべての告発が徹底的に調査され、迅速に対処されることを保証しました。

この組織は、2023年に彼らの理事の一人が、オズァラ・コクア国立公園の近くに住む地域コミュニティに対するエコガードによる人権侵害を詳細に記したサバイバル・インターナショナルからの手紙を受け取った際に、これらの告発を認識しました。

これらの衝撃的な暴露は、再びプリンス・ハリーのアフリカンパークへの関与に影を落としています。調査が続く中で、これらの alleged atrocities に影響を受けた人々のための正義を確保するために、説明責任を確立することが重要です。

https://motorcyclesports.net/ja/shocking-allegations-of-torture-emerge-at-prince-harrys-charity-unborn-baby-lost-by-pregnant-woman-ja/


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目指せ!!地理マスター 都道府県への道 高知県

2024-11-30 | アイヌ民族関連

毎日小学生新聞 2024/11/30 2385文字

幕末ばくまつ・明治めいじの偉人いじんゆかりの地ち

 四国しこくの南側みなみがわにあり、昔むかしは土佐とさと呼よばれていました。面積めんせきは全国ぜんこくで18番ばん目めに広ひろく、このうち森林しんりん面積めんせきは約やく83%を占しめています。温暖おんだん多湿たしつな気候きこうのため、室戸岬むろとみさきなどでは亜あ熱帯ねったい植物しょくぶつが自生じせいし、高知こうち平野へいやでは早場米はやばまいが収穫しゅうかくされます。また、幕末ばくまつから明治時代めいじじだいに活躍かつやくした人物じんぶつが多おおいことでも知しられています。幕末ばくまつの志士しし・坂本龍馬さかもとりょうまや、明治維新めいじいしんで自由民権運動じゆうみんけんうんどうを起おこした板垣退助いたがきたいすけなど、多おおくの偉人いじんを輩出はいしゅつしました。

日本にほん最後さいごの清流せいりゅう

 四万十川しまんとがわ=写真しゃしん=は全長ぜんちょう196キロメートル、流域面積りゅういきめんせき2186平方へいほうキロメートルの川かわで、標高ひょうこう1336メートルの不入いらず山やま(津野町つのちょう)が水源すいげんとされています。名前なまえの由来ゆらいは、文字もじ通どおり四万よんまん余あまりの支流しりゅうを持もっているという説せつのほか、アイヌ語ごで「はなはだ美うつくしい」という意味いみの「シ・マムタ」からきたという説せつもあるそうです。本流ほんりゅうに大規模だいきぼなダムがなく、上流じょうりゅうに大おおきな街まちがないため水質すいしつが保たもたれており、「日本にほん最後さいごの清流せいりゅう」とも呼よばれます。天然てんねんのアユがとれることでも知しられています。

江戸時代えどじだいの城郭じょうかく

 高知城こうちじょうは関ケ原せきがはらの戦たたかいの後あと、領主りょうしゅとなった山内一豊やまうちかずとよによって建たてられました=写真しゃしん。1601年ねんから築城ちくじょうが始はじまり、10年ねん後ごの11年ねんに完成かんせいしました。しかし、1727年ねんの火事かじにより、一いち度どは追手門おうてもんなど数すう棟むねを残のこして焼失しょうしつしましたが、53年ねんまでに創建そうけん当時とうじの姿すがたに再建さいけんされました。城主じょうしゅの生活せいかつの場ばとして造つくられた本丸ほんまる御殿ごてんや天守てんしゅが、江戸時代えどじだいに建たてられた当時とうじのまま現存げんそんしているのは、全国ぜんこくで高知城こうちじょうだけです。

基本情報きほんじょうほう

・面積めんせき:約やく7104平方へいほうキロメートル

・人口じんこう:約やく66万人まんにん(2024年ねん10月がつ)

・県庁所在地けんちょうしょざいち:高知市

・県けんの花はな:ヤマモモ

こうち(こうち)を知しる特徴とくちょう5選せん

 <1>よさこい祭まつり

 高知市内こうちしない各所かくしょで8月がつ、4日間よっかかんにわたって繰くり広ひろげられる祭まつりです=写真しゃしん。1954年ねん、当時とうじの不景気ふけいきを吹ふき飛とばし、市民しみんを元気げんきづけようと始はじめられました。今いまでは高知こうちだけでなく、全国各地ぜんこくかくちで定着ていちゃくしています。

 <2>土佐和紙とさわし

 植物しょくぶつのコウゾやミツマタを原料げんりょうに、1000年ねん以上いじょう前まえから作つくられてきました。うすくて丈夫じょうぶなのが特長とくちょうです。きれいな水みずと良よい原料げんりょうがたくさんあったことが発展はってんの理由りゆうといわれています。

 <3>皿鉢さわち料理りょうり

 料理りょうりの名前なまえではなく、食たべ方かたのスタイルを表あらわしたものです。大皿おおざらにさしみや煮物にものなどを盛もり、好すきなだけ小皿こざらに取とって食たべます。ルールに縛しばられず、自由じゆうを尊重そんちょうするこの地ちならではの料理りょうりとされています。

 <4>カツオのたたき

 県けんを代表だいひょうする味覚みかくのひとつで、カツオの身みをあぶり、厚あつめのさしみにしたものです。調理ちょうりの際さいに塩しおやタレをかけてたたき、味あじをなじませたのが「たたき」の由来ゆらいとされています。

 <5>まんが王国おうこく

 「フクちゃん」の横山隆一よこやまりゅういちさんや、「アンパンマン」のやなせたかしさんなど県けん出身しゅっしんのまんが家かがたくさんいます。県けんでは「まんが」をひとつの文化ぶんかととらえているそうです。

(次回じかいは12月がつ21日にち・一部地域いちぶちいきは22日掲載にちけいさいです)

https://mainichi.jp/maisho/articles/20241130/kei/00s/00s/007000c


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WOWOW「全社一丸」で臨んだドラマ『ゴールデンカムイ』!プロデューサーが語るその思い

2024-11-30 | アイヌ民族関連

2024.11.29 マグミクス編集部

2024年12月1日、ついにドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』の最終話が放送されます。大好評となった、実写『ゴールデンカムイ』の背景にはどんな思いがあったのか、WOWOWの植田春菜プロデューサーにお話を聞きました。

放送開始の10月、今年度最多の加入者

 日露戦争後、明治後期の北海道を舞台に隠されたアイヌの莫大な金塊をめぐる戦いを描いた『ゴールデンカムイ』(著:野田サトル)は、2024年1月公開の実写映画の続編となるドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』が放送中です。

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 この実写版『ゴールデンカムイ』の製作を手掛けるのが、衛星放送事業者のWOWOWです。WOWOWの加入者数は近年およそ250万人で推移していますが、各種配信サービスが広く普及し、映像作品の視聴方法もますます多様化しつつあるなかで、2023年度(23年4月~24年3月)は約9万人の減少、2024年度に入っても加入者数は漸減が続き、苦戦を強いられていました。

 ところが、大好評を集めた実写映画に続くドラマ『ゴールデンカムイ』がWOWOWで放送開始した10月の新規加入は増加。他コンテンツとともに、加入者増の大きな後押しとなりました。

『ゴールデンカムイ』大ヒットの裏に、何が起こっているのでしょうか。12月1日のドラマ最終第9話の放送前に、実写『ゴールデンカムイ』シリーズを手掛けたWOWOWのプロデューサー、植田春菜さんに、ドラマへの反響、映像づくりのこだわり、今後の展望について聞きました。

* * *

――発表された10月のWOWOW新規加入者が9万人と、今年度最大の増となりました。やはり、ドラマ『ゴールデンカムイ』放送の効果は大きいのでしょうか。

植田春菜さん(以下、敬称略) はい、他の人気コンテンツの影響も大きいので、単純に本作だけの実績ではないのですが、やはり熱量の高いファンの方がいち早く観たいと思ってくださったのか、放送前の9月から増えて、10、11月にかけて『ゴールデンカムイ』きっかけでのご加入もどんどん増えてきています。

――SNSでは放送のたびに大きな盛り上がりを見せていますが、WOWOWオリジナルコンテンツ群と比べても『ゴールデンカムイ』は、好調といえる状況でしょうか?

植田 放送での視聴、WOWOWオンデマンドでの視聴どちらも伸びています。口コミで観ている方も徐々に増えているようで、そこは原作のさすがの強さを感じています。

――近年、各配信サービスがオリジナルコンテンツを充実させているなかで、大人気マンガ『ゴールデンカムイ』をWOWOWが出資して実写化するという企画自体も、注目に値すると思います。企画実現の決め手となったのは何だったのでしょうか?

植田 外資の配信サービス主体のコンテンツの波が押し寄せてきていたなかで、制作プロダクションのCREDEUSの松橋プロデューサーと、大きな企画をやろうという話になったときに、もともと松橋さんが温めていた『ゴールデンカムイ』の実写シリーズをやるという企画が立ち上がりました。

 松橋さんが『キングダム』を成功させていたので、『ゴールデンカムイ』版元の集英社さんとの信頼関係も出来上がっていて、スムーズに話が決まりました。

――まず映画を公開してから、WOWOWのドラマ放送に続くという形は、どのように決まったのでしょうか。

植田 北海道の各地で囚人と出会う原作の特性上、2時間の映画にして何本も作っていく形式が本当に最適なのかという話がありました。実写化するにあたって、連続ドラマだけ、映画だけという形で作るならほかにもいろいろ媒体もあるのですが、WOWOWはどちらのノウハウもあるということで、今の形の企画が決まっていきました。

――撮影も、最初から映画とドラマの同時進行だったのでしょうか。

植田 最初から一緒に作るという構想で取り組んでいたので、まとめて撮っているのですが、基本的には公開が手前の映画の方から順に撮影していくという形にしていました。

「続編」はどうなる?

――『ゴールデンカムイ』は、リアルタイムでの放送・配信と、WOWOWオンデマンドでの見逃し配信の両方で楽しむことができます。現在はどちらの利用が多いのでしょうか。

植田 オンデマンドで観てくださっている方ももちろん多いのですが、リアルタイムで視聴されている方も思ったよりも多いですね。WOWOWの放送番組は録画もできるので、リアタイで観つつドラマを永久保存したいという方もいっぱいいらっしゃると思います。

 あと、放送が日曜日の夜10時という時間帯なのもあり、翌日が月曜日という週の始まりで、あまり外を出歩くよりも家で『ゴールデンカムイ』を観ようという方が、リアルタイムで発信力高くX(旧Twitter)でいろんなことをつぶやいてくれるので、毎週のようにトレンド入りできていると感じています。

――番組の公式Xでは、放送回ごとの名シーンを振り返るショート動画や、視聴者が見たいシーンを投票するアンケート、各キャストの裏話なども、大きな盛り上がりを見せていますね。今回の実写『ゴールデンカムイ』の企画は、まだWOWOWで視聴していない人びとからも大きな関心を集めたと思います。

植田 はい、『ゴールデンカムイ』実写本編だけではなく、インタビュー動画やメイキング映像、特集番組など、たくさんの関連コンテンツもとても視聴されています。本編を観た後に、多くの方が関連番組も続けて観てくださっているようです。

 キャストやスタッフたち作り手の思い、本気度を伝えられる制作体制だからこそ、裏側の部分まで丁寧に送り届けて、このように反響をいただけているのかと思います。

 ここまで宣伝や特集込みで、全体的に手厚くいろんなコンテンツを届けることはWOWOWでもこれほどの規模ではなかったことです。全社一丸となって、一つひとつ丁寧に作らせてもらえています。

 また、制作チームだけでなく宣伝チームも熱量を注いでいて、毎週本編のショート動画がバズっているのも彼らのおかげです。予算も人員も限られているなかで、お預かりした原作を皆さんが楽しめるように120%やり切ろうと、できることをコツコツやっていますね。

――『ゴールデンカムイ』はそもそも熱量の高いファンが多い作品なので、WOWOWのみなさんの熱量も伝わったのではないでしょうか。

植田 たしかに、集英社さんからも『ゴールデンカムイ』ファンの方々の熱量のことは教えていただきました。その熱心な原作ファンの方々に、まずはしっかり実写版『ゴールデンカムイ』を受け入れていただかない限りは、そこから原作を知らない層にまで届いてヒットすることはないと思ったので、原作ファンにまずはしっかり楽しんでいただくことを意識しましたね。

 その一方で、原作未読の方にも分かりやすいように、歴史冒険活劇として楽しんでもらえることも意識しました。

――毎週そういった盛り上がりを見せているなかで、やはり『ゴールデンカムイ』ファンが今一番気になっているのは、ここからの続編はいつになるのか、それは映画になるのか、ドラマになるのか……? という点だと思います。

植田 今言えることとして、まずは最終話を楽しみにしていただきたいです。中川大志さん演じる鯉登の登場、杉元のバックグラウンドの物語が語られるなど見どころもたくさんありますので、最終話(12月1日(日)22時~ WOWOWにて放送予定)はぜひリアルタイムで観ていただけると盛り上がると思います。

(マグミクス編集部)

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