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「まるでジュラシックパーク」オーストラリア世界遺産の森で出会った「奇跡」

2025-01-26 | 先住民族関連

 

現代ビジネス 1/25(土) 7:04

英誌エコノミストが毎年発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング 2024」では、20位以内に5都市がランクインしたオーストラリア。「オーストラリア」と聞くと、広大な自然や美しいビーチ、ユニークな動物たちを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、実はオーストラリアは経済や人口も着実に成長を続けていることでも注目されています。

【写真】地元民に愛されるオーストラリアのカフェで意外にも…美味しかったもの

コロナ禍までの28年間、オーストラリアは先進国の中で最も長い経済成長を遂げており、1人あたりの名目GDPはアメリカに次いで世界2位。さらに移民が増えたことで、人口も増加を続けています。世界中から人が集まるオーストラリアの魅力とは何でしょうか。

「オーストラリア東海岸3都市の旅」ではコロナ前には年間100日以上も海外を旅していたというライターの長谷川あやさんがその魅力をレポート。第1回目は、オーストラリア最大の観光都市と言われるゴールドコーストについて。行ったことがある人もない人も、ぜひオーストラリアの空気を感じてみてください。

『ブラックペアン2』のロケ地にもなったビーチ

ゴールドコーストにはたくさんのビーチがありますが、とりわけローカルに人気が高いビーチがこちらバーレー・ヘッズ。サーファーズ・パラダイスの高層ビル群がいい感じで臨めるのもナイスです。撮影/長谷川あや

この10月にオーストラリアに行ってきました。日本は永遠に続くと思われていたような暑い夏が終わり、いまや冬真っ只中ですが、南半球にあるオーストラリアは逆。これから夏に向かっていきます。理屈ではわかっているのですが、赤道を超えると季節が一気に逆転するなんて、なんだか不思議。

今回の旅で筆者が訪れたのはオーストラリア東海岸のクイーンズランド州のブリスベンとゴールドコースト。そして、オーストラリア最大の都市のひとつ、ニューサウスウェールズ州のシドニーです。どの都市も見どころ満載ですが、今回は、『FRaUweb』らしく、ウェルネス、そしてエココンシャスという側面から3つの都市を旅してみましょう。

まずは、クイーンズランド州の南東部に位置するゴールドコーストから。ゴールドコーストは、70キロにもおよぶ海岸線(ビーチだと50キロ! どちらにしてもすごい)を持つ世界屈指の観光都市です。

ゴールドコーストに行ったことがない人も、ビーチ沿いに林立する高層ビル群と、白い砂浜のコントラストが印象的なサーファーズ・パラダイスのビジュアルには見覚えがあるのでは? 2024年にはテレビドラマ『ブラックペアン2』のロケ地にもなっています。……ここにスーツ姿の二宮和也さんが現れたらかなり目を引くだろうなあ(笑)。

ビーチも都市も楽しめるゴールドコースト

滞在は、アパートメントタイプのホテル「ULTIQAシグネチャー・アット・ブロードビーチ」(https://www.ultiqasignature.com.au/)。サーファーズ・パラダイスにもほど近く、全客室にキッチンや食洗機、洗濯機を備えています。こ……

どこまでも続く白砂のビーチとダイナミックな波など、ビーチと都市としての機能性、気候の良さなどが相まって、この地でワーケーションに励むビジネスマンも多いそうです。いいなあ、そんな生活(笑)。

毎朝、サーファーズ・パラダイスを散歩し、コーヒーを買って、仕事をスタート。夕方にはサーフィンを楽しんでしまう──。いいなあ、そんな仕事スタイル。日本との時差もたった1時間というのもいいですよね。

ゴールドコーストの中心地からクルマで15分ほどの場所にある「バム・バム・ベイクハウス」(https://www.bambambakehouse.com/)は、地元のフーディーが愛してやまないベーカリーカフェ。ショーケースに並ぶ焼き立てのパンや、コーヒーを目当てに、ひっきりなしに人が訪れます。クロワッサンをエッグベネディクトに仕立てた人気メニュー「バムバムベニー」はもちろん、意外にも美味しかったのが、「ナシゴレン」!

サーファーズ・パラダイスから少し離れたバーレー・ヘッズにある「ザ・トロピック」(https://thetropic.com.au/)は、モダン・オーストラリア料理のレストラン。潮風が心地よく吹き抜けるテラスからはゴールドコーストの高層ビル群がのぞめます。地元で獲れたシーフードを使った料理が人気で、地元の人たちを中心にいつでも賑わっていて予約はマスト。飲む前から気分があがる、トロピカルカラーのカクテルも見逃せません。

ゴールドコーストから気軽に行ける世界遺産

「オーストラリアのゴンドワナ多雨林群」は、クイーンズランド州南東部とニューサウスウェールズ州北東部に広がる自然保護地域の総称。1986年に「オーストラリア東海岸の温帯および亜熱帯雨林公園」の名称で登録、その後登録地域が拡大し、2007年に現在の登録名称……

でも今回、ウェルネス、そしてエココンシャスな視点で、ぜひ体験したかったのは、ジュラシックパークのような森を歩くこと。太古の息吹を感じながら散策する──、これこそほかの場所ではなかなかできない体験ではないでしょうか。

ゴールドコーストの中心地からはクルマで1時間半ほどのところに「オーストラリアのゴンドワナ多雨林群」としてユネスコに世界遺産にも登録されている自然保護地域があります。

オーストラリアには20(自然遺産12件、文化遺産4件、複合遺産4件)もの世界遺産がありますが、ゴールドコーストから気軽に行ける世界遺産として親しまれている場所です。

ゴールドコーストからスプリングブルック国立公園に向かう途中、アボリジナル(オーストラリア大陸の先住民の総称)の歴史や文化に触れられる「ジェルガル・アボリジナル・カルチャーセンター(https://www.jellurgal.com.au/)」(以下、「ジェルガル」)に立ち寄りました。英国の探検家ジェームス・クックがオーストラリア大陸を発見する以前、アボリジナルピープルの居住地域だったこの地には今もアボリジナル文化が息づいています。

特定の文字を持たないアボリジナルピープルは、先祖から受け継がれてきた物語やさまざまな知恵を壁画や口承で伝えてきました。「ジェルガル」では、その一端を体験するアボリジナル・アートのワークショップに参加しました。

総面積36万ha以上に及ぶゴンドワナ多雨林内は、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州の一部に広がる広大な自然保護地域。「ゴンドワナ」という名称は、インドや南極、オーストラリアなどがまだ1つの大陸だった、約2億年前まであったとされる大陸の名前に由来します。

「奇跡」とも呼ばれるこの森には、数億年前の動植物がその頃のかたちを留めたまま現在も生息しており、ほかの場所ではなかなか見かけない動物たち、美しい野鳥、恐竜が食べていたかもしれない樹齢数千年を超えると推察されるシダ類などをはじめ、100種以上を超える絶滅に瀕した植物などいくら目があっても足りません(笑)。

オーストラリアで最も古い植生を見ることができる「スプリングブルック国立公園」は、アクセスの容易さも魅力。さまざまなコースがあり、体力やスケジュールに合わせて選べるのもうれしいポイントです。

今回は、ガイドの案内のもと、ゴンドワナ多雨林群にあるスプリングブルック国立公園を訪れ、約2時間のハイキングコース(「ツインフォールズサーキット」)に参加しました。亜熱帯雨林の森の中は外とは別世界。ひんやりとしていて、2度くらい気温差がありそうです。岩壁の間を潜り抜けたり、ぬかるみに足を取られないように必死で歩いたり、ちょっとしたアドベンチャーを満喫していたところ、ガイドが「この南極ブナは樹齢2000年を裕に超えています」と一言。え、いまさりげなく、すごいこと言いました!?

このハイキングのゴールは、2つの滝(=ツインフォール)まで行くこと。ですが、数日前の雨で倒れた木にルートがふさがれていて、たどり着くことができませんでした。それでも存分に太古の森を満喫できました! 気のせいだとは思いますが、歩いているだけで自分が浄化されているような感覚を覚えます。

休日の「ビーチクラブ」でローカル文化を体験!

「クラワ サーフ クラブ」の管轄であるブロードビーチ。サーファーズ・パラダイスから南へ4キロほどいったところにあります。撮影/長谷川あや

もうひとつ、ゴールドコーストらしい、ビーチにまつわるエピソード&スポットをご紹介させてください。

70キロにわたる海岸線を持つゴールドコーストには、各所に海の安全を守るライフセービングクラブ(SLSC)が存在しています。各地域のビーチで人の安全を守るためには資金が必要となるので、SLSCの多くは食事などのサービスを提供するクラブハウスを運営しています。今回、そんなひとつ、「クラワ サーフ クラブ」(https://www.kurrawasurf.com.au/)を訪れました。

日曜日のランチタイムにお邪魔したのですがとにかく大盛況。ランチ会でしょうか。地元のおじちゃん、おばちゃんたちが昼から盛り上がっていました。ハッピーオーラに満ち溢れていて、窓の外には海──。ステキな日曜日です。そして、ローカルビールの生(ドラフト)の美味しさに目をみはりました。

同じ種類のビールをほかの店でもいただいたのですが、しっかりと泡の味がして液体が芯まで冷え冷え、美味しさの違いは歴然でした。聞けばブルワリーから届いた樽をすぐに冷蔵室に移動ししっかり管理し、これを直接カウンターのサーバーにつなげているのだとか。次にゴールドコーストを訪れた時は、ここで浴びるほどビールを飲もうと決めました(笑)。極上のビールを飲みながら、「ビーチクラブ」というローカルに根付いた文化を体験する──。そんな過ごし方も悪くないですよね?

「オーストラリア東海岸3都市の旅 2」では2032年オリンピック開催地のオーストラリアの都市・ブリズベンについて。「住むにはいちばん快適な場所」と言われているのには理由がありました。

長谷川 あや(ライター)

https://news.yahoo.co.jp/articles/9678be17eccf5bb3fc79531c8ba4ea81305094fc

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