先住民族関連ニュース

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もっちりな卵パンケーキ?「エッグクラスト」を作ってみよう

2021-02-25 | 先住民族関連
クックパット 2021/02/24 12:00

まるでパンケーキのようなココナッツ風味の卵料理
「エッグクラスト」は、ジャカルタ先住民族から伝わった伝統的レシピです。植民地時代は、パーティやお祝いの席など特別なときに出されていたもので、ココナッツをたっぷり使う香ばしい卵料理だそう。
早速、作り方をチェック!
今回のレシピをご紹介してくださったのは、ママナウラ#ジーハンさん。この「エッグクラスト」を作るときは、小さな中華鍋を使うそうです。
では、さっそく気になるレシピを見てみましょう。
材料<3人分>
・干しエビ…大さじ2
・ココナッツロング…150g
・卵…3個
・揚げエシャロット…大さじ3
・塩…小さじ1/4
・胡椒…少々
・粉末スープ…小さじ1/8
手順
1. 干しエビを乾煎りし、すり潰します。もち米は一晩浸しておきます。
2. 一人分ずつ作ります。まず一晩浸したもち米の1/3量を小さ目のフライパンに入れ、大さじ3〜4杯の水を注ぎ、4〜5分間煮ましょう。
3. 2 にココナッツロング大さじ2、干しエビ小さじ1、卵1個、塩、粉末スープ、胡椒少々を加え、よく混ぜます。鍋に蓋をして、オムレツのように焼きましょう。
4. 卵が固まってきたら裏返し、卵の表面に焼き目がつくよう、弱火〜中火で焼きます。
5. 器に盛り、ココナッツロングと揚げたエシャロットを振りかければ、出来上がり! これをあと2回くり返ます。
オリジナルレシピはこちら
クックパッドインドネシアに寄せられたママナウラ#ジーハンさんのオリジナルレシピもぜひご覧ください。
『Kerak Telor Rumahan』 byママナウラ#ジーハンさん
ママナウラ#ジーハンさんのキッチンには他にもインドネシアの美味しそうな料理のレシピがいっぱいです♪
クックパッドインドネシアについて
クックパッドインドネシア には、現地のユーザーの皆さまから寄せられた本場の家庭料理のレシピが満載です。
先日開催されたインドネシアでの「卵料理レシピコンテスト」のページはこちらからチェックできますよ。
https://news.goo.ne.jp/article/cookpad/life/cookpad-40035.html

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日本の外交「先進国落ち」な理由とは?茂木外相は毅然とした対応を-対ブラジル/ミャンマー

2021-02-25 | 先住民族関連
ヤフーニュース 2/24(水) 11:50 志葉玲
アマゾン熱帯雨林の危機は続いている。昨年も森林火災が深刻であった。(写真:ロイター/アフロ)
 日本の外交では、環境や人権の優先度が低い―そう思わざるを得ないのは今に始まったことではないにせよ、茂木敏充外務大臣の最近の振る舞いには、やはり失望させられる。先月のブラジル訪問では、同国のボルソナロ政権によるアマゾン熱帯雨林破壊など気にしていないかのような振る舞いであった。また、ミャンマーでのクーデターに対しても、同国への経済協力の停止については、非常に歯切れが悪い。だが、こうした茂木外交の姿勢は、国際社会から「環境や人権の問題に後ろ向き」だと見られるリスクがある。
○熱対雨林破壊、先住民族への「ジェノサイド」
 「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるジャイル・ボルソナロ大統領は「嫌われ者」だ。とりわけ、環境や人権を重視する人々からは。全世界の生物種の約1割が生息すると言われ、正に生物多様性の宝庫とも言うべき南米アマゾン熱帯雨林は、ボルソナロ政権が推し進める開発により、近年では最悪のペースで破壊され続けている。大規模森林火災が国際問題となった2019年よりも、昨年での森林破壊の規模が酷かったというから驚きだ。
Brut Japan
@brutjapan
「アマゾン熱帯雨林が燃えているなど嘘です」。ボルソナロ大統領の主張とは裏腹に、ブラジル国内のアマゾン熱帯雨林では今年も森林火災が多発している。さらに、グリーンピースなどの環境保護団体は、人々の関心が低下していることに警鐘を鳴らしている。
午前6:59 · 2020年8月31日·Twitter Media Studio
 南米の環境問題に詳しいエコロジストの印鑰智哉さんは「アマゾン熱帯雨林などのブラジルでの原生林の破壊はボルソナロ政権になって80%増加しました」と憤る。「気候変動(=地球温暖化)や生物の大量絶滅が進む中、むしろ回復に必死にならなければならない森林を逆に猛スピードで破壊しているのです。ボルソナロ政権は森林破壊を取り締まる機関IBAMAの予算をカットし、不法伐採者達が罰金が取られることも大幅に減りました。アマゾン熱帯雨林は、先住民族保護区でもあり、先住民族以外の許可無き侵入は犯罪ですが、そこでも放火や先住民族への暴力事件は頻発化し、もはやジェノサイドだと、多くの環境団体や人権団体が批判しています」(印鑰さん)。
アムネスティ日本
@amnesty_or_jp
8月9日は #世界の先住民の国際デー
「森がなければ、私たちには生きる意味がない」
#ブラジル アマゾン地域で成長目覚ましい牛肉産業。その裏で #先住民族 の生活が脅かされています。
牧畜業者が先住民族保護区の土地を違法に奪って牧草地に変え牛を飼育。食肉業界も見て見ぬふりをしています。
こうした中、冒頭に触れたように、茂木外相は先月ブラジルを訪問し、「ニオブ及びグラフェンの生産及び利用に関する協力覚書」に署名した。ニオブとは原発などに不可欠なレアアース(希土)、グラフェンは黒鉛から作られ軽く強靱な素材であるが「これらの採掘のための鉱山開発は深刻な森林破壊につながっている」と印鑰さんは指摘する。

「開発するとしても、十分な環境保護計画が不可欠なのですが、ボルソナロ政権にそれをやる姿勢は皆無です」(同)。印鑰さんは「ボルソナロ大統領と手を握り、もっと開発進めましょうと覚え書き。これが日本の現実です」と憤懣やるせない様子だ。こうした日本の姿勢と、欧州の姿勢では大きく異なる。「アマゾン破壊に抗議して、EUは南米共通市場メルコスールとの自由貿易協定を停止していますし、ノルウェーやドイツはブラジルへの政府援助を止めました」(同)。
INYAKU Tomoya 印鑰 智哉
@tomo_nada
返信先: @tomo_nadaさん
南米訪問の茂木外相はコロナの死者が20万人を超えるブラジルに何しに行ってきたのか? 生態系や先住民族へのジェノサイドを行っているとして国際的に非難されているボルソナロ政権とさらなる鉱山開発や農業開発を進める約束? 世界に対する犯罪ではないか?
https://facebook.com/InyakuTomoya/posts/4910951582264966
 温暖化防止を重視するバイデン政権の米国も、ボルソナロ政権に厳しい対応を取るのでは、と見られている。バイデン大統領は、その大統領選での公約集の中で「温暖化対策を怠る『ならず者』国家をリスト化する」としており、米国の各メディアでは、ブラジルが真っ先にリスト入りするのではないかと評する。バイデン大統領自身も昨年のトランプ前大統領との討論会で「私なら、ボルソナロ政権に対し、『アマゾン熱帯雨林の保護のための国際支援を受け取るか、さもなくば経済的に重大な影響を被るだろう』と言う」と発言しているのだ。
○ミャンマーでのクーデターにも「口先」だけ
 茂木外交と欧州・米国との温度差では、ミャンマー(ビルマ)でのクーデターの対応も大きく異ると言えるだろう。今月1日にアウンサンスーチー国家顧問ら政府与党「国民民主連盟」(NLD)関係者達を拘束し、実権を力づくで奪ったミャンマー国軍に対して、国際社会からの反発は強まっている。米国のバイデン政権は今月11日に軍上層部や関連企業への制裁対象にすると宣言。さらに22日にも新たに軍幹部を資産凍結などの制裁を科した。イギリスも軍幹部の在英資産の凍結と英国への入国禁止を科しており、EU議会でも対ミャンマー制裁が検討されている。これに対し、日本は態度を曖昧にしたままだ。茂木外相は、クーデターを批難し、アウンサンスーチー氏らの解放を求めたものの、制裁については会見で幾度も質問されているものの、「関係各国と緊密に連携している」等とお茶を濁すばかりだ。
日本は、安倍政権時に2016年11月に5年間で8000億円規模の対ミャンマー支援を行うと決定、JICA(国際協力機構)も昨年1月に都市開発事業や地方インフラ整備などに最大で約1209億円の円借款(低利での開発資金の貸出し)を決めている。その後も、同年3月に鉄道事業や火力発電所の改修などに約479億円の円借款、同11月に道路整備事業や中小企業支援などで約428億円の円借款を行う等、次々に対ミャンマー支援を発表している。対ミャンマー円借款は2012年度から再開されたが、筆者がJICAに確認したところ、「円借款の再開は軍政から民政への移管がきっかけ」だったのだという。つまり、日本の対ミャンマー支援は、民主化が前提であり、今回のクーデターでその前提が崩されたということだ。それにもかかわらず「口先」だけでミャンマー国軍を批判するだけでは説得力を欠く。
 ミャンマー現地では、クーデターを批難し、アウンサンスーチー氏らの解放を求めるデモを、ミャンマー軍が弾圧。一部では実弾発砲も行われ、死者や負傷者も出始めている。
 今月3日には、在日ミャンマー人の人々が外務省の前でアピールを行い、日本政府としてミャンマー軍に厳しい対応をすることを求めた。
 筆者は、茂木外相の定例記者会見に参加。ブラジルやミャンマーの状況に対し、何らかペナルティ-的な措置を取るのか、質問した。だが、その答えは「外交というのは、様々な要因の中で今後というのを見据えていかなければなりません。一つの時点において、様々な外交手段等々について、あるのかないのかと、一律的にこの時点に限ってお答えすることはできません」というものだった。
 環境や人権、民主主義において、深刻な事態が起きている中で、外交についての一般論的なコメントしかなく、具体的な提案や行動を伴わないというのでは、何のための外務省なのか。仮に水面下で動いているとしても、「外交は一般人には知らせないでおく」というのは時代錯誤の秘密主義であり、今日の民主主義社会において説明責任は重要だ。石炭関連企業や非人道兵器の製造企業からの資金引き上げ等、今、世界では官民ともに、環境や人権という視点から好ましくない事業と決別するという動きがメインストリーム化しつつある。日本の外交はこうした点において、時代遅れになってきているのではないか。中国やインド、ブラジル等、新興国が経済力で国際社会にも影響力を持つ中で、環境や人権分野が先進国の先進国たる部分としてこれまで以上に重視される状況にある。日本としても先進国にふさわしい振る舞いとして、アマゾン熱帯雨林の破壊やミャンマーのクーデターに対し毅然とした対応をすべきであろう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20210224-00224226/

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米先住民チェロキー部族 ジープに部族名の使用停止を求める

2021-02-24 | 先住民族関連
スプートニク 2021年02月24日 01:26
米先住民族であるインディアン部族「チェロキー」首長は「ジープ・チェロキー」「ジープ・グランドチェロキー」の名称に関し、インディアン文化で利益を得る行為や部族名称の使用を停止するよう求めた。CNNテレビの放送で訴えた。
チャック・ホスキン・ジュニア首長は、米国の企業や競技チームは米先住民の「部族名、画像、シンボルマーク」を製品などに使用するのを控える時がきた、と語った。
首長はジープについて、車を売るために部族名の「正しくない」使い方をしており、このような使用はインディアンの「名誉にはならない」と強調した。
「ジープ・チェロキー」側は、車名は「インディアンの品格、勇気、誇りを尊敬し、称える」ために「入念に選び、大切にされている」と主張。さらにチャック・ホスキン・ジュニア首長と「オープンで敬意ある対話」をしたいと強調した。
https://jp.sputniknews.com/life/202102248177846/

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「どぶろく」もワンカップでグビッ! お土産にしたいおしゃれな“ご当地酒”

2021-02-24 | アイヌ民族関連
CREA WEB 2021/02/23 12:00
 あの街この街のおいしい情報を読者のみなさんなどの口コミをもとに北から南まで、選りすぐりの品を揃えました。
 CREAの人気企画「47都道府県 手みやげリスト」から、テーマ別に各都道府県の逸品をお届け。
 今回は素朴な赤べこのイラストが可愛らしい福島の地酒セットや、岐阜の「どぶろく祭」をモチーフにしたワンカップなど、お酒好きの方へのお土産にしたい「ご当地酒」特集です。
◆北海道
田中酒造「カムイトノト」

カムイトノト 300ml 1,000円/田中酒造
 旧アイヌ民族博物館監修のもと、神々や先祖への贈りものとして用いられた、儀式に欠かせないお酒を製品化。
「カムイ」は「神」、「トノト」は「酒」を意味している。
「米麴と稗で造る風味豊かなお酒。ラベルのアイヌ文様も美しいです」(50歳・教員)
田中酒造
所在地 北海道小樽市信香町2-2
電話番号 0134-21-2390
営業時間 9:00〜18:00
定休日 無休
https://tanakashuzo.com/
※通販可
(ほか記事続く)
https://news.goo.ne.jp/article/crea/trend/crea-29786.html

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「世の中に恩返しを」 国際的な支援活動に遺贈寄付する思い

2021-02-24 | 先住民族関連
相続会議 2/23(火) 12:10
国際的な支援活動は様々ですが、日本で始まった活動もあります。その中から歴史のある2団体を紹介します。
認定NPO法人「シャプラニール=市民による海外協力の会」
認定NPO法人「シャプラニール=市民による海外協力の会」(東京都新宿区)は1972年に活動を始めた、日本における国際支援の草分け的団体の一つです。バングラデシュとネパールで児童労働削減に向けた取り組みや、教育支援、サイクロン・洪水防災事業、フェアトレードを通じた自立支援などを行っています。活動資金の約45%が寄付で支えられています。
遺贈寄付は年に1~2件と多くはありませんが、歴史のある団体らしく、活動を長年支えてくれた会員や寄付者とその家族から寄せられることが多いそうです。使途の指定がない場合は活動全般に活かしますが、これまでは「子どもたちのために使ってほしい」という声が多く、その場合は「子どもの夢基金」に充当しています。家事使用人として働く少女が勉強したり、遊んだりして子どもらしい時間を過ごすことができる支援センターなどに活用しています。
遺贈の意思によって、新たに活動分野を広げたこともありました。2010年に数千万円を遺贈してくれた男性は「バングラデシュ先住民のために」と要望していましたが、当時、シャプラニールは先住民に特化した活動をしていませんでした。そこで、他の団体と連携しながら活動を模索し、2012年に先住民族の子どもたち多数派民族と同じように教育が受けられるようにするための「みんなの学校プロジェクト」を始め、現在も活動を継続しています。このプロジェクトでは、教育支援と同時に、先住民の独自の文化や言語に誇りをもって受け継ぐことができるような働きかけをすることにも力を入れています。これまでに1万人以上の人々が支援を受けています。

認定NPO法人難民を助ける会
認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan/東京都品川区)は1979年に創設された日本生まれの国際NGOです。アジアやアフリカを中心とする難民への人道支援のほか、地雷や不発弾の除去などに取り組んできました。東日本大震災や西日本豪雨など国内の被災者支援にも携わり、現在は新型コロナウイルス対策支援を国内外で実施しています。
遺贈の事例として、自身の死後、自宅の売却代金と預貯金の全額を同会にと遺言して亡くなった80代女性がいました。生前は新聞を毎日欠かさず読み、ニュースに関心を持っていました。子どものいなかった女性は「世界の子どもたちのために、少しでも遺産を役立てて」と友人を通して会に伝えていました。経済的に不自由なく暮らしていたので「世の中に恩返しを」という気持ちもあったといいます。遺産は難民の子どもへの支援に使われました。
両親からの相続財産の一部をシリア難民のために使ってと同会に寄付した60代男性もいました。社会問題に関心の高かった両親の思いを大切にしたかったといいます。「寄付の領収書を仏壇に備えて報告しました。両親も満足してくれていると思います」と男性は語っていたそうです。
2020年に、遺贈に関する知識や会の活動をまとめた遺贈寄付パンフレットをリニューアルするなど、同会ではこれまで以上に「まずは活動を広く知ってもらう」ことに力を入れています。「コロナ禍で、一人では生きられないと、支え合いに注目する人が増えたと感じます。寄付への関心の一環として遺贈寄付への関心も高まれば」と東京事務局広報・渉外担当の中坪央暁さんは話します。
(記事は2021年1月1日時点の情報に基づいています)
星野哲プロフィール
元朝日新聞記者。墓や葬儀の変化に関心を持ち、終活やライフエンディングに関する分野の取材、研究を続ける。サイト「集活ラボ」(https://shukatsu-labo.amebaownd.com/)を運営。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cb3b03cc05446521cc741e54cf939ce30cee156



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大木から立派なチプに 千歳アイヌ協会 新ひだかで伐採

2021-02-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/23 05:00

【新ひだか】樹齢約250年のカツラの大木が「ミシミシ」と音を立て、ゆっくりと倒れた―。千歳アイヌ協会は20、21の両日、アイヌ民族伝統の丸木舟「チプ」を約30年ぶりに造るため、日高管内新ひだか町静内の国有林で原木を調達した。20日の伐採作業に同行した。
 同協会は2隻の丸木舟を持つが、老朽化のため3隻を新造することにした。伐採した3本の原木から切り出した9メートルの1本と5・5メートルの2本を4月以降、千歳市内で加工。8月下旬に完成させ、9月のサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」で使う予定だ。
 20日の伐採作業には、同協会や日高南部森林管理署、造林業者などから参加。道道静内中札内線の双川橋付近から林道に入ると急傾斜の渓谷が広がり、日高山脈の険しさを感じさせられた。目指す3本のうち、最も古いカツラは直径約1メートル、高さ約25メートル。静内川支流のシュンベツ川沿いを北に約14キロ進んだ林道と川の間の斜面に立っていた。
 千歳アイヌ協会の中村吉雄会長(71)と同協会顧問で千歳アイヌ文化伝承保存会会長の石辺勝行さん(76)、同協会会員の西村晃太さん(26)らが立ち木の神にイナウ(木幣)の一種「チェホロカケプイナウ」を立てて祈りをささげた後、作業員がチェーンソーを使って20分ほどで切り倒した。
 「ピリカ、ピリカ」。石辺さんは倒れた木を見て、「素晴らしい」「豊かな」という意味のアイヌ語を繰り返した。「大木をいただけてありがたい。チプ製作には多くの人に関わってもらい、特に若い人たちに造り方を覚えてもらいたい」
 西村さんは「立派なチプを完成させて、アイヌ文化を知ってもらうために活用したい」と力を込めた。
 カツラはアイヌ施策推進法に基づいて購入し、国のアイヌ施策推進交付金を活用した。(大谷佳奈)
※「チプ」の「プ」は小さい字
※「アシリチェプノミ」の「リ」と「プ」は小さい字
※「ピリカ」の「リ」は小さい字
※「チェホロカケプイナウ」の「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/514247

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中国出身モデル、白老をPR 町が動画、ユーチューブに公開

2021-02-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/22 19:14
 【白老】町はアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」と町のPRのため、1月に町内を視察した中国出身のモデルで歌手の龍夢柔(ロンモンロウ)さんが、ウポポイや町内の飲食店などを紹介する動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。
 ロンさんは1月に町内で開催したウポポイのトークイベントのゲストとして白老を訪問し、3泊4日の日程で町内を視察した。
 「ロンモンロウが行く 白老町の魅力発見の旅」と題した5分40秒の動画はロンさんがウポポイで国立アイヌ民族博物館の展示や木彫りの実演を見学し、その後は町内のレストランで白老牛を食べ、カフェで民芸品を制作、ポロト湖ではワカサギ釣りを体験するなど、町内の魅力を幅広く紹介する内容になっている。
 町アイヌ総合政策課は「動画をきっかけに多くの人に白老を知ってもらいたい」と話している。動画は町のホーページからも視聴できる。公開は3月末まで。(斎藤佑樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/514170

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国際母語デー、蔡総統が先住民族語の学習・使用の広がりに期待

2021-02-23 | アイヌ民族関連
台湾トゥデイ 2021/02/22

蔡英文総統(左)が20日、「国際母語デー:先住民族言語復興授賞式及び発展会議」に出席、先住民族の言語は台湾文化の源でもあるとして、その学習と使用の広がりに期待した。(総統府サイトより)
蔡英文総統は20日午後、「世界母語日:原住民族語言復振頒奨典礼及発展会議」(国際母語デー:先住民族言語復興授賞式及び発展会議)に出席し、台湾における各エスニックグループの母語発展に向けた政府の取り組みを強調した。
蔡総統はあいさつの中で、政府はここ数年、「原住民族語言発展法」(先住民族言語発展法)と「国家語言発展法」(国家言語発展法)が制定されるに伴い、より多くの資源を投じて台湾における各エスニックグループがそれぞれの母語を学び、使える環境の確保に努めてきたと説明。それによると、先住民族の言語発展予算は立法院(国会)が支持し、中央政府と地方自治体が力を合わせて推進した結果、それまでの6倍に増加。今では学校に先住民族語を教える専従の教師や幼稚園教諭・保育士がいるほか、地方自治体にもその普及を担うスタッフが置かれている。また先住民族たちも母語教育を推進する団体を次々と立ち上げているという。
蔡総統は、より多くの人が先住民族の言葉を学ぼう、使おうとし、日常生活の中で実際に先住民族語を話すようになってこそ、政府が作った法律と編成した予算は意義を持つことになると述べ、学習と使用の広がりに期待を寄せた。
そして蔡総統は、先住民族の言語は台湾にとって不可欠な「声」であるばかりでなく、台湾文化の生命力の源でもあると強調、先住民族の言葉を守り、発展させていく政策が台湾に定着するよう願うと共に、力を合わせて先住民族たちの言葉の生命力を取り戻そうと呼びかけた。
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=194669

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ニョロニョロ「すごい」 氷筍の見学ツアー 伊達・大滝区

2021-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/22 05:00
 【伊達】NPO法人いきものいんく(加藤康大代表)主催の「大滝にょろにょろツアー」が21日に開かれ、スノーシューで大滝区の山中にある百畳敷洞窟まで往復。洞窟の天井から落ちた水滴が積み上がった、地元で通称ニョロニョロと呼ばれる氷筍(ひょうじゅん)を見学した。
 地元や室蘭、札幌の小学生から大人までの15人ほどが参加。土地所有者の許可を得てツアーを行っている大滝アウトドアアドベンチャーズの酒井史明代表の案内で、深い雪に包まれた徳舜瞥川渓谷沿いのルートへ。
 約50分で入り口に到着。落石の恐れがあるためヘルメットを装着し、かつてアイヌ民族が猟の拠点にしていたという洞窟の中に。奥に入ると、長いもので高さ2メートル近くある約2500本の氷筍が林立し、参加者からは「すごい」と歓声が上がった。室蘭市立桜蘭中3年の山本夕真(ゆま)さん(15)は「洞窟も氷筍も初めて。大きさや形もさまざまで自然ってすごい、と思いました」と話した。(和田年正)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513852

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<風街だより>中標津支局長・森川純(57) 「鮭の聖地」 共助で再起を

2021-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/21 10:42
 文化財を活用し観光振興を図る日本遺産に、根室管内標津町、根室市、別海町、羅臼町による「『鮭(さけ)の聖地』の物語 根室海峡一万年の道程」が昨年6月に認定された。ところが、同年の秋サケの管内水揚げ量は記録が残る1989年度以降最低の4827トン。ピークの2003年度のわずか7%に落ち込んだ。15回の年間水揚げ日本一の記録を持ち、日本遺産申請でもけん引した標津町は岐路に立っている。
 今年2月5日、同町で開かれたシンポジウムでは、日本遺産の先輩「炭鉄港」について夕張市の担当者から学び、「鮭の聖地」については竪穴住居跡やアイヌ民族の遺跡、山漬け、とば、いずしといった加工品など文化財の発信の仕方を議論した。
 サケ漁に関し、標津町ポー川史跡自然公園の小野哲也主幹(46)は意外な事実を教えてくれた。「豊漁が続いたのは増殖事業が定着した1970年代から40年ほど。明治後半から半世紀以上はずっと不漁でした」
 サケが主役となるまでは葛藤があった。コンブやホタテの増養殖に挑戦し、サケ増殖では漁業者自ら施設の管理を手伝った。畜産と兼業の時代も。70代の漁業者は「子供の頃の昭和30年代、逃げた牛を夜に捕まえ、帰宅したんだ」と思い出を語る。
 この5年ほど極端なサケの不漁が続く中、漁業関係者は持続可能な漁業の形を探っている。標津に28カ統ある定置網を再編し協業化を図る議論を進めたものの、意見の相違から昨春中断。目下、各地域で使う船の数を減らすなど経費を切り詰め、漁師の一人は「古い漁具を使い続け、共済のお金が下り、ぎりぎり赤字を免れている」と話す。
 サケ資源の急減の理由は定かではない。ただ、根室海区は全道5海区のうち来遊数に対し定置網での漁獲率が最も高いとの研究機関の指摘もあり、標津の漁業関係者は「漁獲圧が高いと親魚が不足し、強い親を選んでいい種苗を育てる余裕がなくなってしまう」と課題を挙げる。
 日本遺産を学ぶ拠点となりそうな標津サーモン科学館の市村政樹館長(53)は「自然産卵できる環境をつくり、将来の遺伝的資源につなげたい」と話す。
 小野さんは「今こそ、1万年の歴史、文化から学び、次の百年を見据えたサケのまちづくりを考える時です」と訴える。不漁期は我慢と共助が欠かせない。「鮭の聖地」の再起を祈りたい。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513767

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二つの戦争、重なる思い 日本人が忘れていること

2021-02-22 | 先住民族関連
毎日新聞 2/21(日) 9:59
 「その携帯電話の中にあなたにとって大事な写真はありますか?」
 シリア難民をインタビューした際、何人かにこんな質問をしてみた。2020年12月、トルコ南部の都市ガジアンテップでのことだ。シリアで11年から続く内戦によって故郷を去らざるを得なくなった彼らが、何を大切に思っているのか知りたかったからだ。
 いま、世界中の多くの人にとって携帯電話は生活に必須の道具となっている。それは難民であっても例外ではない。その中には、きっと大切な記憶につながる写真が保存されているはずだ。私はそう考えた。
 シリア北西部アレッポ県出身の男性ハッサン・マルヤミーニーさん(38)が「これです」と自分のスマートフォンを示す。そこに映っていたのは何気ない住宅街だ。中央に延びる舗装道路は雨にぬれ、道路右側は黄土色の塀、左側にはコンクリート造りの家の一部が見える。道には青い旧式の自動車が止まっているだけで人影はない。
 「私の家の前を写した1枚です。故郷の町タルラファトは今、アサド政権とクルド人勢力の支配下にあり、危険で戻ることができません。もし戻れば、彼らは私を拘束することもなく殺すでしょう」。反政権活動を続けてきたマルヤミーニーさんは静かな口調で語る。
 一緒にインタビューした同郷出身の男性マフムードさん(42)も、やはり自分の家の写真を示した。窓ガラスが割れ、室内に破片が散らばっている。「私にとってこの家が一番大事なものです。夢は子供たちをあそこで育てること。すっかり破壊されているでしょうが、再建するつもりです」。きっぱりと言って画面を見つめた。
 2人は共にトルコ南部のシリア国境手前の町キリスで家族と暮らして数年になる。故郷の町まではまっすぐ南下すれば約30キロしかない。
 ガジアンテップ在住の男性ヒシャーム・エスカフさん(43)はインタビュー中、故郷の城下町アレッポを思って不意に目に涙を浮かべた。アレッポは紀元前から続くシリア北西部の歴史都市だ。追われるようにトルコへ避難して4年近くが過ぎた。「私の夢は家族を連れてアレッポに戻り、城の前でコーヒーを飲むこと。けれど、殺害される危険があるので行くことができないのです」
 帰りたいのに帰れない。紛争で故郷を追われた人たちの話を聞くうちに、私の脳裏に数年前のある記憶がよみがえった。それについては後段で述べたい。
 ◇アラブの春とシリア内戦
 「アラブの春」から10年がたった。10年12月にチュニジアで始まった市民のデモを皮切りに、エジプト、リビア、シリアなど中東各国へ広がった民主化要求運動である。当時、各国の長期独裁政権に大勢の人々が「ノー」の声を突きつけ、チュニジアやエジプトでは独裁者が退陣に追い込まれた。リビアとイエメンでも独裁者は排除されたが、泥沼の内戦に陥って今も終わりは見えない。シリアでは独裁政権は倒れなかった。
 父子2代にわたってシリアを支配するアサド政権は、国内で11年3月に始まったデモを苛烈に弾圧する手段に出た。反体制側も武器を手に取り、内戦が始まる。アサド政権軍、反体制派、イスラム過激派などが入り乱れて争う構図となった。その混乱を突いて過激派組織「イスラム国」(IS)はシリアとイラクにまたがる領域を一時占拠した。
 トルコやサウジアラビアが支援する反体制派やイスラム過激派、ISの伸長で劣勢に追い込まれていたアサド政権は、やがて息を吹き返す。戦況を決定づけたのはアサド政権を支援するロシアの軍事介入だ。15年9月、ロシア軍のシリア空爆が始まり、地上では連携するイランの革命防衛隊や民兵が攻勢に出た。アサド政権の支配エリアは見る見るうちに回復していった。
 ◇ロシアが絡む二つの紛争
 ロシアのプーチン政権がシリア介入に踏み切ったそのころ、私は特派員としてモスクワ支局に勤務していた。当時ロシアにおける最大の懸案は14年春に始まったウクライナ紛争だった。14年2月に首都キエフでロシア寄りのヤヌコビッチ政権がデモの激化で倒れた後、ロシアはウクライナへ侵攻した。プーチン政権は旧ソ連の隣国を自国の勢力圏とみなし、親欧米の新政権誕生を重大な脅威と考えたためだ。
 ロシア系住民が多いウクライナ南部クリミア半島は2月にロシア軍の覆面部隊に無血制圧され、恣意(しい)的な住民投票によって不法にロシア領へ編入された。同様にロシア系の割合が多い東部ドネツク、ルガンスク両州では4月ごろから親露派勢力による政府庁舎の占拠が始まり、やがてウクライナ政府軍との紛争に発展する。親露派勢力の裏にはロシアがいた。プーチン政権はこの年の夏には秘密裏にロシア軍をウクライナ東部2州へ侵攻させて戦況を覆し、親露派支配地域を固定化させた。親露派は一方的にウクライナからの独立を宣言し、現地には「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」というロシア影響下の疑似国家が二つ存在している。
 こうして振り返ると、ウクライナとシリアのいずれの紛争においてもロシアは当事国であり、状況を決定づけた。ウクライナにおいてはクリミアと東部2州の一部が政府の統治下から外れ、国家分裂状態に陥っている。シリアでは、アサド政権が国土の大部分への支配を回復させたが、やはり国家分裂状態だ。トルコが支える反体制派は最後の拠点となった北西部イドリブ県に陣取り、米国が支えるクルド人勢力は北東部一帯を支配する。
 ロシアの息が掛かったエリアとそれ以外のエリアとの割合が、ウクライナとシリアでは逆転の構図にある。ウクライナでは国土の大部分はロシアと敵対するウクライナ政府の統治下にあるが、シリアではロシアが支えるアサド政権の支配エリアが最も広くなっている。プーチン政権の側から見ると、隣国ウクライナでヤヌコビッチ政権を倒されたが、シリアでは米欧が望んだアサド政権の崩壊を阻止し、リベンジを果たしたとも言える。
 ◇故郷を失った人々
 トルコ南部での取材に話を戻そう。20年12月にシリア難民たちから望郷の強い思いを聞いた私は、ガジアンテップの城下町を歩きながらふと気づいた。同じように望郷の思いを抱える人々を知っている。話を聞いたことがある。それは、ロシア支配下となったクリミアやウクライナ東部の親露派支配地域を追われた人、逃れた人たちの声だ。私は14~17年にウクライナ各地を訪ね、故郷を失った人々からやるせない心境を打ち明けられていた。
 「クリミアではどこもかしこもが私の好きな場所です。旧都バフチサライを歩けば、昔の人々のことが頭に浮かぶ」。クリミア半島の先住民族であるクリミア・タタール人の政治家、ムスタファ・ジェミレフさん(77)はキエフの事務所で14年当時、こう語った。ロシアによる編入強行に反対したためロシア政府から危険人物扱いされ、故郷へ帰れなくなった。クリミア・タタール人はソ連のスターリン時代に“敵性民族”とのぬれぎぬを着せられ、中央アジアへ民族まるごと強制移住させられた。帰郷できたのはソ連末期のことだ。若い頃から民族復権運動を率いてきたジェミレフさんにとってロシアのクリミア占領は2度目の故郷喪失だ。苦い思いを語るインタビューが続き、卓上の灰皿にタバコの吸い殻がたまっていく。「ロシアによる占領の継続は私たちにとって痛みの日々に他ならないのです」と力を込めた。
 東部ドネツク州出身の芸術家セルゲイ・ザハロフさんは、自らの意思で故郷を逃れた一人だ。ドネツクで親露派戦闘員を風刺する路上アートをひそかに展示して見つかり、拷問を受けた経験を持つ。拘束を解かれた後にキエフへ脱出した。「あのドネツクで黙って暮らし続けるなんて人生じゃない」と親露派支配への憤りを私に語った。その彼はキエフでの現代アート展に風変わりな作品を出していた。金属棒の構造物にマクドナルドのハンバーガーや紙コップ、サッカーの応援グッズが取り付けてある。硬い表情で過去を振り返っていた彼がほほ笑みながら言った。「マクドナルドもサッカーもドネツク市民にとって日常でした。これらが街に戻るとき、私たちも家に帰る」
 同じドネツクから一家でキエフに逃れたオメリチェンコ夫妻は「自動小銃が支配する疑似国家で暮らし続けるのは無理です。子供の安全を考えて避難を決めました」と明かした。ロシアが強行編入したクリミアからは数万人が逃れ、東部2州からは約160万人が域外へ避難した。その全員が故郷での平穏な暮らしを奪われたといえる。戦闘による死者は約1万4000人に上る。
 ◇シリア難民、執念の記録ノート
 人口4399万人のウクライナに対し、シリアは1707万人と半分以下である。だが、紛争の被害者はシリアが桁違いに多い。シリア内戦での死者は約40万人、国を脱出した難民は約560万人とされる。国内避難民も数多い。戦闘が東部の一部のみにとどまるウクライナと違って、シリアは全土で激しい戦いが続いたためだ。また、ウクライナへはロシアのみが侵攻したが、シリア内戦にはロシア以外にもイラン、トルコなど多くの国、さらにはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどの非国家主体が軍事介入している。米欧の有志国連合もISがイラクまで支配地域を広げた14年夏、「IS掃滅」を掲げてシリア空爆に踏み切った。
 「このノートを見てください」。シリア北部ラッカ県タブカ出身のシリア難民、アフメド・シェイブリーさん(40)はトルコでのインタビュー中、私に数冊の分厚いノートを示した。アラビア語でびっしりと名前が書かれている。「私はラッカ市とその周辺においてロシア軍、アサド政権軍、シリア民主軍(クルド人主体の民兵組織)、有志国連合、ISに殺害された人たちの名前を記録しています。約5000人分を書きましたが、全体の数は7000人に上るでしょう」
 シェイブリーさんは誰に頼まれたのでもなく、たった一人でこの作業を続けてきた。はじめのうちは地元の友人や知人を通じて死者の情報を集め、遺族に確認を取っていったという。そのうち記録活動が知られるようになり、遺族から直接連絡が来るようにもなった。「例えば17年3月31日には有志国連合が市場を攻撃し、市民約200人が殺されました。避難民でいっぱいの学校も有志国連合に空爆された」とノートをめくりながら早口に話す。ラッカ周辺に関しては有志国連合が最も多くの死者を出したとシェイブリーさんは断じる。
 重い肝臓病に苦しむ娘など9人の子供を抱えるシェイブリーさんはトルコで定職を得られず、生計のやりくりに苦心している。それでも死者の記録を続ける執念には、戦争への深い怒りを感じさせた。
 ◇皮膚感覚から遠く離れても
 ウクライナとシリア、二つの紛争の取材を重ねて気づいたのは至極シンプルなことだ。21世紀の現代においても、強権国家の横暴や大国の思惑が市井の人々の生命や身体、財産、故郷を奪い、人生を狂わせている――。今の日本では遠くの出来事すぎて、皮膚感覚では理解しがたいかもしれない。少なくとも、特派員として紛争取材に携わるまでの私はそうだった。
 70年以上前、第二次世界大戦では日本を含む「大国の思惑」によってアジアの人々、日本人の多くが今のシリア難民と同様の辛酸をなめた。続く1950年勃発の朝鮮戦争は日本人にとってほとんど目の前での出来事だった。60~70年代のベトナム戦争では米軍が日本の駐留基地からも戦地へ赴き、日本国内で反戦運動が盛り上がった。その後、日本は1万人ものインドシナ難民を受け入れている。戦後の日本人が皮膚感覚で捉え得た紛争はこのベトナム戦争が最後ではなかっただろうか。
 その後の多くの紛争は日本から遠い地で起きた。大きなものではイラン・イラク戦争(80~88年)や湾岸戦争(91年)、ユーゴスラビア内戦(91~95年)、アフガニスタン戦争(01年~現在)、イラク戦争(03~11年)などがある。いずれの紛争も、日本では我が身に迫るような痛切な出来事とは受け取られなかったのではないだろうか。それでも、世界のどこかで戦争は続いてきた。
 冒頭に紹介した男性、マルヤミーニーさんは取材の最後、真っすぐに私を見つめて言った。「あなたがた日本人もかつて、私たちシリア人のように戦争の痛みを感じていたことでしょう。いつか、私たちも日本人のように戦争状態から脱し、祖国を再建できることを願っています」【カイロ特派員・真野森作】
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5e11c4a211c07ac70979170bd44d9757dc6ed99

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やっぱり「CoCo壱番」で強い NTTドコモのNZ代表ペレナラが逆転開幕星に「カレー」に貢献

2021-02-22 | 先住民族関連
スポニチ[ 2021年2月22日
ラグビートップリーグ第1節最終日 NTTドコモ26-24キヤノン ( 2021年2月21日 東京・Gスタジアム )
 開幕節の残り3試合が行われ、ホワイト・カンファレンスのNTTドコモは逆転サヨナラPGで劇的勝利を飾った。新加入のSH、TJ・ペレナラ(29)が1トライを挙げる活躍。ニュージーランド代表69キャップの実力を発揮し、26―24でキヤノンに競り勝った。
 ハカのリーダーは正真正銘のリーダーだった。試合前の円陣では仲間に声をかけ、キックオフから笑顔を絶やさず、どこにでも顔を出す。そして導いたのは、サヨナラPGの劇的勝利。銀髪のペレナラが、冠に相応の活躍でトップリーグデビュー戦を飾った。
 8点を追う後半18分。ラックからロック杉下が抜け出すと、嗅覚鋭い9番がすかさずフォロー。左手一本でパスを受けると右中間へダイブした。「9番は常にボールの近くにいるのが鉄則なので、それを徹底しただけ」。何でもないように振り返ったが、チーム初トライで劣勢だった流れは確実に変わった。
 敵陣で動きが停滞した後半26分には、キヤノンにペナルティーが出ると素早くリスタート。フランカー李のトライをアシストした。「前半はだいぶ苦しんだが、後半は自分たちの色が出たと思う」と充実感を漂わせた。
 NZ代表が試合前に披露する儀式「ハカ」では闘志を前面に出すが、素顔はおちゃめだ。試合中には、面識があるキヤノンのSH田中に勉強中の日本語で「家族はどうや?」「出身はどこ?」と話しかけた。日本食のお気に入りは、CoCo壱番屋のカレーだ。「大豆ミートと野菜のカレーは最高。いつも3辛」。すっかり日本に溶け込んでおり、試合後の会見では、律義に一礼して締めた。
 19年のW杯日本大会で6トライを挙げたWTBマピンピ(南アフリカ)が戦術的理由でベンチ外だったにもかかわらず、つかんだ勝利。毎年、下位に甘んじるチームが一人の男によって、華麗な変貌を遂げるかもしれない。
 ◆TJ・ペレナラ1992年1月23日生まれ、ニュージーランドのポリルア出身の29歳。本名はトーマス・テカナプ・ラワカタ・ペレナラで、TJはトーマスJr.の略。先住民族マオリの血を引き、左腕のタトゥーには同族への敬意が込められている。マナカレッジ卒。14年6月に代表デビュー。15、19年W杯代表。通算69キャップ、13トライ。NZの強豪ハリケーンズから今季移籍した。妻と昨年8月に生まれた長女とともに来日。1メートル84、90キロ。SH/SO。
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/02/22/kiji/20210222s00044000096000c.html

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千歳アイヌ協会 30年ぶりに丸木舟を製作へ 新ひだか町でカツラ伐採

2021-02-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/20 22:29 更新
 【新ひだか】千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は20日、約30年ぶりにアイヌ民族伝統のチプ(丸木舟)を造るため、日高管内新ひだか町静内の国有林でカツラの木1本の伐採作業を行った。21日にも2本を伐採し、千歳市内に運んで、チプの製作に取りかかる。
 20日は同協会の3人や日高南部森林管理署員、造林業者らが参加。中村会長らが立ち木の神にこれから舟を造ることを伝える祈りをささげた。その後、作業員がチェーンソーで樹齢約250年、樹高約25メートル、直径約1メートルのカツラを切り倒した。
 同協会は、アイヌ施策推進法に基づいてカツラの木を購入した。中村会長は「多くの方の協力で大木をいただけることに感謝したい。立派なチプを完成させてアイヌ文化の発展や理解の促進につなげたい」と話した。
 同協会は現在2隻のチプを持つが、老朽化しているため、新たに3隻を造る見込み。千歳市内で8月下旬までに完成させ、9月にサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」で使用する。(大谷佳奈)
◇チプのプは小さい字
◇アシリチェプノミのリとプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513687

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伝統の丸木舟製作へ原木伐採

2021-02-21 | アイヌ民族関連
NHK 02月20日 19時21分

千歳アイヌ協会が中心になってアイヌ伝統の丸木舟「チプ」を30年ぶりに製作することになり、20日、原木になるカツラの木の伐採が行われました。
千歳アイヌ協会と千歳市は若い世代にアイヌ文化を伝えていこうと、「チプ」と呼ばれる民族伝統の丸木舟を30年ぶりに製作することを決めています。
20日は新ひだか町の国有林に関係者など20人が集まり、交付金を使って購入した原木になるカツラの木の伐採が行われました。
はじめに樹齢250年ほどとみられる大きなカツラの木の前で、アイヌの人たちが「カムイノミ」と呼ばれる儀式を行って祈りをささげました。
このあと作業員がチェーンソーで木を切り倒し、重機を使って搬出していました。
今後、幹の部分をくりぬくなど製作を進め、ことし8月ごろまでの完成を目指すということです。
丸木舟づくりに初めて参加する千歳アイヌ協会の西村晃太さん(26)は「私のような若いアイヌが文化を伝承し、次の世代につないでいきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210220/7000030948.html

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【近ごろ都に流行るもの】「アイヌ文化への共感」(上)イヨマンテ記録映画初公開 

2021-02-21 | アイヌ民族関連
産経新聞 2021.2.20 15:00
クマの霊を送る踊りを見守るアイヌ男性。映画「The KAMUI IOMANDE」より=国立歴史民俗博物館蔵
 北海道の先住民族、アイヌへの注目が高まっている。一昨年のアイヌ新法成立や昨年の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」オープンが話題になり、アイヌの少女が活躍する冒険時代漫画「ゴールデンカムイ」(既刊24巻)も1500万部を突破する大人気。森羅万象を神(カムイ)とするワイルドで神秘的な精神世界。自然と共生し、資源を大切に使うライフスタイルは、現代人の理想「サステナブル(持続可能)社会」と重なる。首都圏でも文化発信が活発化し、クマの霊を送る儀式「イヨマンテ」の記録映画が公開される一方、工芸技術を未来につなぐプロジェクトも始まった。(重松明子)
 小雪舞う北の大地。民族衣装をまとった老若男女が小刻みなリズムで踏み踊っている。饗宴(きょうえん)の「主賓」、肉体と切り離されたクマの頭部に感謝の献酒が…。モノクロームに浮かび上がる、イヨマンテの荘厳な光景に引き込まれた。
 国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)メディアルームで公開中の「The KAMUI IOMANDE」(全65分)。昭和5年12月、スコットランド人医師、ニール・ゴードン・マンロー(1863~1942年)によって記録された映画だ。
 明治24(1891)年に来日。横浜市からアイヌの聖地、二風谷(にぶたに)(北海道平取町)に移住して、終生をアイヌ民族の研究にささげた彼の映像フィルムがデジタルリマスター化され、5月9日まで開催中の「アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-」展の一環として初公開されている。特集展示を担当した同館の民俗学者、内田順子教授が長年調査に尽力した成果だ。
その他の写真を見る(2/9枚)
 内田教授は17年前、倉庫に死蔵されているマンローの35ミリフィルムの存在を知った。「肖像権の問題がある。どんな形であれば、映像を世に出せるのか。子孫の人たちと相談したい」と、二風谷へ向かった。
 アイヌ初の国会議員となった故・萱野茂さんとともに映像を見せられた、平取アイヌ文化保存会会長の貝澤耕一さん(75)は、「ひいじいさんが写っている」。曽祖父は、マンローにアイヌ文化を教えるような親しい仲だった。
 「マンロー先生は『神様みたいな人』といわれるほど、尊敬され慕われていたことが語り継がれている。もともと船医で、二風谷に定住して無料で診療もしてくれていたんだよね。欲しいモノだけ持ち去っていく日本人(和人)の研究者とは全然違う」。映画が撮影された経緯などを「一緒に調べたい」と申し出た。
 イヨマンテとは、ヒグマ猟で仕留めた母グマの子を連れ帰り、1~2年大切に育てた後、子グマの魂を神の国へ送り返す壮大な儀式だ。
 「アイヌ民族は、カムイがクマという仮の姿で人間の世界にやってきて、肉と毛皮をみやげに持ってきてくれる。イヨマンテはそのお礼として行われる」。マンローはアイヌの精神や信仰を畏敬し、映像とともにヨーロッパに伝えた。
 ただし、その頃の北海道では、明治以降の同化政策によって狩猟や入れ墨などアイヌの習俗はことごとく制限され、イヨマンテの催行も激減。撮影は、購入した子グマを用いて行われていたことが判明している。
 「映像に収められている人々の姿は、この時代のアイヌの人たちの日常ではない。マンローの研究のために住民が民族衣装を着て踊り、伝統にのっとった儀式を再現した。そこにも留意してほしい」と内田教授。
 映画では、マンローが言葉を尽くした長い字幕も印象的だ。アイヌ文化の真価を記録したいマンローと、その意気に応えるアイヌたち。両者の信頼関係が画面から伝わってくる。
 なぜ、マンローはそこまでアイヌに寄り添ったのか? 前出の貝澤さんは「(イングランドに併合された)スコットランド人として、日本政府という強者から、森や文化が奪われる民族への共感を持っていたのではないか」と思いをはせる。
 そのうえで、「外からの思惑を加えず、われわれの文化をそのまま尊重して記録し伝えてくれた。内田さん(教授)もだね」。筆者からの電話取材にそう答え、新旧学者の研究姿勢に敬意を表していた。
 世紀をまたぐ映像遺産は、アイヌ文化継承と発展の未来につながるはずだ。
メモ「アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-」展は、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市城内町117)で、5月9日まで開催。映画「The KAMUI IOMANDE」全編は、館内のメディアルームで随時鑑賞できる(ループ再生のため上映開始時間は不定)。入館料一般600円。月曜休館(5月3日は開館し、6日休館)。【問】050・5541・8600(ハローダイヤル)
https://www.sankei.com/premium/news/000220/prm0002200001-n1.html

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