今回の旅は、「紀州・熊野路の田園・里山巡り」です。
ここは和歌山県・有田川町・三田です。
「有田川町・あらぎ島の棚田」です。棚田百選の一つです。
あらぎ島の棚田は巨大なあこや貝のような形をしている。
有田川が弧を描きながら流れる中に、半島状の河岸段丘が形成されていて、
緩やかな勾配の丘に54枚の棚田が造成されています。
この棚田の最大の特徴であり、最大の魅力です。
国内に比類のないこの独特の景観は、偶然「発見」されたものだという。
現在、写真のような景観は有田川を挟んだ対岸側を走る
旧国道の展望所からのみ見ることができるが、
それまでこの場所は樹林に覆われていて、
棚田を眺めることはできなかったという。
それが昭和28年のいわゆる「ニッパチ水害」による
斜面崩落により偶然、眺望が開け、この景観が「発見」されたのです。
棚田を保有する農家によって景観保存会が結成され、
町も保存会を支援して景観保存に努めているとのことである。
この美しい景観がいつまでも保持されることを望みたい。