今回の台風11号は阿南市の西側を北上したが殆ど直撃に近い状態で四国を縦割りして岡山へ上陸して日本海に抜けた。昨日の夜半は雨足は強かったが風の方は大した事が無かったので少し安心して居たが朝の4時前くらい雨戸からの大きい風切り音で目覚めた。此の時間帯は私が思って居たよりも強い風だったので(蒲生田岬で39m/Sの風を観測)アンテナが心配に成ったが外は暗く迂闊に外に出て確認する事は危険なので各アンテナ毎に電波を発射してSWRを測定すると7,10,14,21,24,28、50MHz帯と問題無い状態であったので先ずは一安心した。
早朝の地元テレビ局の台風情報を見ていると昨年の台風で増水して校舎の2階の床まで水浸しに成った中学校辺りの映像が映り出されて「やっぱり今年もか?」と溜息が出た。此の場所は我家から直線で5Km位しか離れておらず以前は水質調査で時々訪れていた。此の場所は南に400mHの山並みが有り其処から集まった雨量が5~6Kmで徳島県で2番目に大きい那賀川(私の家から6Km位上流)に流れ込む、此の支流は真っ直ぐ北に向いて流れ出て居るが本流に流れ込む場所の地形は西と東側に小高い山があり(両サイドは100mH程度の山)おまけに正面に50mHの小高い山があり其れまで真っ直ぐ北に流れていた本流が正面の山(北の山)の麓に当たり保々直角に曲がり本流は右方向に其の後、数百メートルで東側の出っ張った山に当たり北側にクランク状に曲がって流れて行く。問題の場所は支流が本流にT字型に当たった所に出来た小さなデルタ地帯、通常の本流の川面が海抜24mHくらいに対して支流の川面は海抜26~28mHで余り高低差が無く、然も学校の敷地は海抜26~28mH程度で支流との高低差は余り無く然も支流の川幅は狭いと成れば上流から流れ出た水量は抜け辛く然も台風時には上流側のダムは放流を開始するので本流の水位は3~5mHは上がるので支流の水は本流に遮られて行き流れ出る場所を失い其のデルタ地帯を湖状態にする。
昨年も台風で同校が浸水した時、一部でダムの放流のタイミングや量が原因では無いか?と囁かれた様子で有ったが今回は2日前に長時間サイレンが連続して鳴ったので「何事か?」と思ったが今回は山間部で800mm近い降雨量になる事が可也早い段階で発表されて居たのでダム側も誤解を受けない様に早めに放流した様で有った。
私の素人成りの考えだが問題は此の校舎が扇状地の一番低い場所に建てられて居る事と本流の河川が其の部分でクランク状に曲がっているので本流の流速が落ちる事と其の事による河川の堆積状況が変化して川底が上がったのではないか?と思われる。そして校舎は其れ等の対応策か?通常の学校校舎とは違い一階の部分はガランドウで(車を駐車している)二階部分からが教室に成って居るが大水が出れば何れにしても大なり小なり一階部分を覆う事に成る様である。今回は二階の床上浸水の映像が全国版のニュースで流れたので「阿南市の一部が水に浸かったらしいですが日下さん所は大丈夫でしたか?」と有難い事に全国の数人の無線仲間から心配でお電話を頂いた。
今回は昨年の夏の台風で輻射器の片側が折れた7MHz帯の3エレ八木も何とか持ち堪えてくれましたし、其の他のアンテナは方位はズレましたが無事原型を留めていますのでホットしています。御心配頂き有難う御座いました。天気が回復しだいアンテナの方位も直したいし7MHz帯のアンテナ・ブームの固定解除にタワーに上り総点検をしたいと思って居ます。
写真は我家の前を流れる那賀川の増水状況、何時もだと私が散歩する那賀川の内側の中段の道が完全に隠れる位、増水するのだが今回は其の道が如何にか見え隠れする程度で余裕が有ったが対岸の河川敷のゲート・ボールコースは完全に浸かってしまっている。