Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Zuccheroコンサート@Pula:クロアチアイストラ半島14日間番外編

2011-06-21 10:14:58 | 旅行(クロアチア)
クロアチアに着いた日、ホテルへ行くバスの中、印象的な帽子をかぶってギターを持ったシルエットのポスターをいくつも見かけました。「Zucchero(ズッケロ)がプーラの円形劇場でライブをやるんだね」と言われて、「ズッケロって誰?」と答えた私でした。
Zuccheroは日本では無名のようですが、イタリアの歌手で、イタリア語圏はもちろんのこと、ヨーロッパでかなり人気があり、バンドをそろえて、ライブツアーを行なっています。
最初はあまり興味がなかったのですが、同じホテルの人がこのライブに行くということで、行くならチケットを買ってきてくれるし、帰りのタクシーの手配もしてくれるということなので、円形劇場でライブを見るという特殊性にも惹かれて、行くことにしました。
ステージの向い側にある階段席に座りました。もちろん、石の席です。バスタオルを持参して、クッションがわりにしました。会場は、ほぼ満員。かなり年齢の高い人たちもカップルで多くきていました。また、私たちのような観光客も半分以上はいたように思います。
音楽はバンドとしてうまくまとまっており、ステージのデコイもよく、良いライブでした。Zuccheroの低く、甘い声が、プーラの外の空気感とマッチして、会場全体が幸せなメロウな雰囲気となりました。
知っている曲は一つもなかったけれど、ファンの人も多くいたようで、一緒に歌っている人などもいました。
私たちは階段状の席に座っていましたが、アレーナで踊っているいる人も多くいました。夜のプーラは、暑くもなく、寒くもなく、時折海風を感じ、円形劇場の真上の空には、月も見え、とても快適にライブを楽しむことができました。
旅行先で、コンサートやライブを見るのって、あまりやったことないんですけれど、よい体験でした。思い出に残るし、いいですね。


食べ物編:クロアチアイストラ半島14日間⑭

2011-06-20 10:19:05 | 旅行(クロアチア)
クロアチア(イストラ半島)旅行の食事

さて、クロアチアでの食事について、ここでまとめて書きたいと思います。
イタリアに近いだけあって、パスタ類がとても口に合いました。ゆで加減はいつもアルデンテ。何の変哲もないただのミートソーススパゲティが驚くほど好みの味で、疲れきって無口になっていたのに、一気に元気になれたこともありました。小さな観光地のレストランだと、シーフードパスタにカニカマが入っていて、これはちょっと残念でした。また、シーフードのレッドソースのパスタを食べたかったのですが、複数のレストランできいてみたのですが、シーフードは塩の味つけで、レッドソースはミートソース系ばかりでした。シーフードパスタにはタコやイカが入っていて、オランダではめったにお目にかかれないだけにうれしかったです。
お皿の端にお花のデコレーションがつくのも、イストラ半島特有なのかしら…。
ボートツアーに参加したときに、ボート内で出されたランチで食べた魚のグリルは身がしっかりしていて、アドリア海でとれた魚をすぐ焼いたという感じ。お肉はチキンでした。コールスローのようなサラダも美味しかったです。ちなみにおかわりも可能でした。
モトヴンで食べた白トリュフのリゾットは、生トリュフだけに森の香りが濃厚で、リッチな味で、とても満足できました。
サラダは、オリーブが入っていて、トマトやレタス類がしゃきっとしていて、ボリューム満点です。一皿とって、二人でわけるとちょうと良いくらいです。
ピザが店で切り売りでよく売られています。写真にはないですが、一度ランチ代わりに食べました。かなり大きなピースで、とても安かったです。チーズとマッシュルームとハムのピザと、トマトソース系のピザを食べましたがどちらも美味しかったです。軽くランチを済ませたい場合には便利です。
私は食べてないですが、ミックスグリルも美味しかったそうです。
アルコールが飲めない私は、だいたいいつも炭酸が入っていない200mlの小ぶりなアイスティー。これは、のどの渇きを癒すのに最適です。クロアチアのワインもありましたが、あまり美味しくはなかったそうです。
物価はとてもリーゾナブルなので、リラックスしたバカンスにイストラ半島はおすすめです。

ベニスへ日帰り旅行:クロアチアイストラ半島14日間⑬

2011-06-19 12:18:53 | 旅行(クロアチア)
イストラ半島は、海を挟んですぐイタリアの隣りです。なので、プーラやポレチュといった西海岸の町から、船で行く日帰りのベニス観光ツアーが毎日のようにあります。
私はベニスに一度も行ったことがなかったので是非行ってみたいと思っており、これはチャンスとホテルから出発するツアーに参加することにしました。
朝6時にホテルを出発。観光バスが向かえにきており、それに乗り込みます。ホテルの朝食には早すぎるので、ホテルはランチパック(パン、チーズ、ハム、サラミ、リンゴ、水など)を用意してくれていました。バスは主要なホテル等を回って、客を乗せていきます。
プーラの港で下りて、手続きをして、船に乗船し、出向したのは、8時頃。船はかなり大きなカタマランです。ベニスまでは3時間です。ベニスに着く前に、船の中で観光についての説明があり、また、港から中心街までのタクシーバス、ゴンドラ、昼食、ボートツアーなど、オプションへの参加申し込みがありました。
私たちは、ゴンドラと帰りのタクシーバスを申し込みました。支払いはユーロ。手持ちがない人は、帰りの船で払えばよいとのことでした。
ベニスに着いたとたん、別世界。青い空、白く浮かぶ雲々、海そしてすぐそばに立つ素晴らしい建物たち。映画のセットの中に降り立ったようです。とはいえ、港から中心の広場までは、20分くらい歩きます。ガイドさんがいろいろ説明(英語)していますけれど、私は気もそぞろで写真ばっかり撮っていました。
広場には、観光客がほんとうにたくさんいました。というか、ベニス全体が観光客ばかりです。広場で、帰りの集合時間(4時)を確認して、解散です。私たちは、すぐ予約したゴンドラへ。ゴンドラに乗って、シャンパンをいただきながら、ベニスの町の細い運河を進んでいきます。ゴンドラのこぎ手の人は歌をうたってくれて、これってベニス観光の王道だなと思いながら、楽しみました。
その後は、個人でベニスの町を散策。迷路のような狭い路地を歩き回りました。路地のあちらこちらにはおみやげ物屋さんやレストランがあります。また、路地を突き抜けるとだいたい広場があって、歴史を感じさせる大きな建物が建っています。
天気が良く、陽にあたると暑かったです。でも路地に入ると、建物の陰になって一気に涼しくなります。
小さなレストランに入って、昼食。コースで食べたのですが、セコンドのボンゴレがとても美味しかったです。白ワインがきいていて、あさりのお味もよく出ていました。ゆっくり食事を楽しんでいたら、もう3時近く。
少しおみやげ物を買って、広場に戻って、集合時間です。広場(サンマルコ広場)は、音楽が聞こえてきて、活気があって、良い雰囲気でした。
実質5時間のベニス滞在では、雰囲気を味わうだけですが、それでも行ってよかったと思いました。ホテルに戻ったのは夜9時前。朝から夜遅くまででたいへん疲れました。
この日帰りツアー、一人あたり520クーナ(約7500円)です。もっと安いツアーもあるようでした。



Labin(ラビン):クロアチアイストラ半島14日間⑫

2011-06-18 08:37:12 | 旅行(クロアチア)
Labin(ラビン)という町は、イストラ半島東海岸にあるRabat(ラバット)という町から内陸に少し山を登った場所にあります。ラビンの町からは、ラバットの美しい海岸の風景が眼下に見渡せます。
私たちは、ローカルバスでラバットからラビンの中心広場まで行きました。ラビンのバスターミナルは郊外にあり、ラビンの町自体は山(丘?)の上にあるので、ローカルバスを使用することをおすすめします。
小さな町なので、広場は狭く、車の駐車スペースもすぐにいっぱいなってしまっています。広場の近くには、カフェやレストランがあり、広場を囲むように、雰囲気の良い建物が並んでいます。このラビンには、3000年以上も前から人が住んでいたそうです。
広場の脇に16世紀に建造された門があり、その門をくぐって、町の中に入っていきます。門の前には、大きな大砲があり、見晴台になっています。イストラ半島の丘の上にある町には、だいたい大砲があります。敵が町を攻めてくるのを退治するために使われていたのでしょうね。
古い町だけあって、道はせまく、迷路のようにつながっています。建物はそれぞれ建造時期によるのか、ユニークなものが多く、ついつい立ち止まって写真に撮りたくなってしまうものばかりです。黄色や緑、オレンジなど、壁やドアをカラフルに塗った家や教会などが、目に付きます。色は鮮やかな色ではなく、ちょっとくすんでいて、しっとりとした雰囲気があります。
猫を路地などで多く見かけました。
ちょっと遅めのランチを見晴らしの良いレストランで、ゆっくりといただきました。トマトソース系のスパゲティだったのですが、素朴な美味しさにとても満足しました。夫の定番カルボナーラもとても美味しかったそうです。クロアチア(もしかしたらイストラ半島だけかもしてませんが)、食事はどこも合格点です。また、自家製のアイスティなのか、よく冷えたアイスティは、暑い天候のなか、のどに染み渡たりました。
さて、帰途に着こうと思ったのですが、広場でローカルバスに乗らなくてはいけません。しかし、どちらの方向へ行くバスに乗るとラビンのバスターミナルに行くのか、方向感覚を失ってしまって、混乱してしまいました。はっきりしたバス停もなく、バスは広場を通り過ぎるだけです。そうこうしているうちに、バスを乗り逃がしてしまいました。バスの本数も少なく、次を待つとすると1時間以上待たなければならず、そうするとプーラ行きのバスを乗り逃がしてしまいます。なので、結局バスターミナルまで歩くことにしました。たまたま地図を案内書で手に入れていたので、夫が「そんなに遠くないよ」というのを信じながらも、こんなに暑いのに長距離歩いたら気分が悪くなっちゃうと思い、私の機嫌はとても悪い状態でした。
遊歩道のような、フットパスのような道があり、その道を下っていくと、思ったりより簡単に、丘の下へ出ることができました。日射病にならないように木陰を選んで歩き、地図を見て、最短距離を進んでいくと、30分強くらい歩いて、バスターミナルに到着しました。
プーラ行きのバスは今にも着そうな時間です。しかし、その後待っても待っても来ないんです。他にも待っている人がいたので、乗り逃がしたわけではないだろうと、思って待っていました。結局、1時間も遅れて、バスが到着し、無事プーラまで帰ることができました。このバスは、ラビン発ではなく、遠くザグレブから来るので、少しずつ時間の遅れが積み重なってしまったのでしょう。ということで、クロアチアではバスの時間は正確でない場合もあるようです。ちなみに、プーラ、ラビン間は片道42クーナでした。


Rabac(ラバック):クロアチアイストラ半島14日間⑪

2011-06-17 09:28:38 | 旅行(クロアチア)
天気は快晴。バスを乗り継いで、イストラ半島の東側にある港町Rabac(ラバック)へ。
まずは、プーラへ出て、プーラのバスターミナルから出るバスでLabin(ラビン)まで行きます。距離はさほどではなく、1時間強くらいの旅ですが、山を越えるので、絶景を見ることができます。
ラビンのバスターミナルで、ラビンやラバックなどの町を回る循環バスに乗ります。このバス、ローカルバスですが、冷房が効いていて快適です。
ラバックはすぐそばで、バスで15分くらいです。下車すると、すぐ近くに駐車場があって、大きなホテルがあります。駐車場の脇の歩道を下りていくと、海に面したプロムナードに出ます。そのプロムナード沿いには、カフェやおみやげ物屋などがたくさん並んでいます。また、すぐそばの海は透き通っており、とても美しく、すぐ泳ぐことができます。シャワー設備などがある場所もあります。
私たちは泳ぐつもりはなかったので、水着など持っていなかったのですが、泳いでいる人たちを見ていると、水に浸かりたい衝動にかられました。
ラバックは、ワングレード高いリゾートという感じの町でした。聞こえるのはイタリア語が特に多く、ドイツ語、英語など。近くには大きなリゾートホテルが立ち並んでいます。海外からのツーリストばかりという印象です。ホテルに2週間くらい滞在して、昼間はゆっくりと目の前の海で泳ぎ、カフェでアイスクリームなどを食べてくつろいで過ごすというスタイルです。家族連れも多く見かけました。毎日忙しく観光するよりも、一ヶ所にずっと滞在して、ゆったり過ごすのも悪くないなあ。海がこんなにきれいだと…と思いました。
私たちは、プロムナードを歩いて、少しおみやげ物を買い、カフェでボーッと海を眺めながら、休みました。
特に、他に見るものもなかったし、暑くて、日差しも強く、散策する気にもならなかったので、内陸の山沿いの町ラビンに戻ることにしました。


ブリユニ(Brijuni)国立公園:クロアチアイストラ半島14日間⑩

2011-06-16 07:25:32 | 旅行(クロアチア)
クロアチアでいちばん行きたかったところは、プリトヴィッツェ国立公園。ホテルに着いた当日に、ホテルを通してプリトヴィッツェ国立公園行きのツアーに申し込んでいました。楽しみにしていたのですが、前日に確認したら、人数が集まらないからとドタキャンになってしまいました。
ショックの中、別のツアーでどこかないかと探したところ、近場のブリユニ(Brijuni)国立公園をすすめられ、あまり興味はなかったのですが、行くことにしました。
ブリユニ国立公園は、プーラの北西7kmのところにあるブリユニ諸島で、美しい14の島々からなっています。上陸が許可されている島は2つのみで、私たちのツアーはいちばん大きな島Veliki Brijuni島に行くものでした。ツアーといっても、旅行会社の人がホテルに車で迎えに来てくれて、Fazana(ファジャナ)という港町まで連れてってくれ、そこで、乗船券とツアーガイドのチケットを受け取り、自分で船に乗るというものでした。
11時すぎの船に乗る予定が、道が道路工事の影響の渋滞でまったく車がすすまず、乗り逃がし、1時の船になってしまいました。残念でしたが、その分、ファジャナでおいしいランチをゆっくりといただけたのでOKです。
船に乗っているのは15分くらい。すぐに、ブリユニ島に到着です。到着すると、英語、ドイツ語、イタリア語など言語のプラカードを持ったガイドさんが待っていました。私たちは英語のガイドさんのところへ行きました。ガイドさんの説明を聞きながら、島内を見て回ります。島には、ローマ時代の遺跡が残っており、小さなチャーミングな古い教会もあります。チトー時代には、チトー大統領のお気に入りの滞在地だったそうで、外国からの賓客も多数訪れたそうで、その当時に立派なホテルなどが建設されました。チトー博物館があり、来客の写真やチトーと島の歴史などを見ることができます。また、各国から動物も贈られたそうで、オウムやゾウやキリンなど、剥製や生の姿でいろいろ見ることができます。
島は広く、ゴルフコースもあります。ゴルフは、30ユーロくらいでできるそうです。
この日、30度を超える暑さで、晴天でしたので、とても暑かったです。木陰を選んでゆっくりと歩かないと熱中症になってしまいそうでした。
島には、ミニトレインが走っており、ガイドにはこのミニ電車に乗る料金も含まれています。このミニトレインで、島の奥のほうまで行きます。緑が豊かで、輝く海の透明度の高い美しさは、楽園の雰囲気です。
遠くには、ローマ時代の遺跡が見え、また馬やロバなどが放し飼いになっているサファリゾーンを通ります。このミニトレインの旅は休憩も入れて1時間くらいですが、気持ちよかったです。
この島では、マラリアが蔓延していたそうですが、コッホを中心とした研究チームが来て、撲滅してくれたそうです。その業績を讃えたレリーフ(写真)があります。
自然がいっぱいで、美しい島ですが、観光客しかいず、ちょっとツーリスト用すぎる感じがしました。ホテルにゆっくり泊まって、ゴルフでもして、という過ごし方をするとまた違うのでしょうけれど。
島には3時間強くらい滞在して、戻りました。暑かったので、自分で歩きまわる気はしなかったので、短い時間でしたが十分だと思いました。



スベットヴィンセナト(Svetvincenat):クロアチアイストラ半島14日間⑨

2011-06-15 10:08:31 | 旅行(クロアチア)
スベットヴィンセナト(Svetvincenat)は、イストラ半島の内陸の中心にあるPazinという町から南へ約20kmのところにあります。中世の城、石造りの家々、美しい教会があるのんびりとした町です。
丘の上にある町とは違い、城の近くには広い芝生のフィールドがあり、今はサッカーができるようにゴールが置かれています。その緑と城を眺められる場所にカフェが2軒ほどあります。そのカフェで、アイスティーを飲んで、ゆっくりと休憩しました。ほんとうはアイスコーヒーを飲みたいのですが、クロアチアで試した「アイスコーヒー」というものは、すごく甘ったるくて、クリームたっぷりの飲み物で、私の口には合いませんでした。アイスティーは美味しいです。
まず休んだ後、城(写真)のほうへ歩いていきました。城といっても、廃墟です。ドアが開いていたので、中へ入ってみたのですが、壁があるだけで、中は空っぽです。工事用具も置かれていて、現在少しずつ修復中のようでした。
城の脇を通って、町の中心のほうへ。音楽が聞こえます。ダンス音楽のようです。城の前に広場があって、その対面のあたりにあるレストランで、人々が音楽に合わせて踊っています。結婚式の披露宴のようです。とても華やかな雰囲気で、映画の一場面のようでした。
こじんまりとした、たたずまいのよい教会があり、中に入ろうと思いましたが、パイプオルガンの音が流れており、何かやっているのかなと思って、入りませんでした。中には、モザイク画があったそうで、見逃してしまいました。
ほんとうにただ石を積んだだけのような、それでも大きい家が印象的でした。中世から、少しずつ修復して長く住んでいるのだろうと思います。
青空が広がり、とても開放的な雰囲気のする町でした。日本のガイドブックには載っていませんでしたが、訪れてよかったなと思った町です。観光客はほとんどいませんでした。
町を出る頃は、5時前くらいでした。今日は十分観光をしたと思い、ホテルへ向かいました。

グロズニヤン(Groznjan):クロアチアイストラ半島14日間⑧

2011-06-14 10:50:41 | 旅行(クロアチア)
モトヴンで美味しいトリュフ料理を食べてお腹いっぱいになったところで、車で30分くらいの近くの町グロズニヤン(Groznjan)へ向かいます。近いといっても、丘を下って、また別の丘を上るという感じです。
このグロズニヤンは、べネチアン風の石造りの家が狭い路地に並ぶ小さな町(写真)で、現在は多くの芸術家が住んでおり、アーティスト村といった風情があります。歴史のある家がたくさん残っており、特徴のある家々で、とても感じの良い村っていう雰囲気です。芸術家が開いているギャラリーがところどころにあり、絵や工芸品などを展示して、売っています。そういうギャラリーを見て歩くのも楽しいです。また、路地の日陰や、木々の茂った庭などで、町の人同士がカップを片手におしゃべりしている姿も多く見かけました。古い石造りの家を借りて、芸術作品を作りながら、近所のアーティストとおしゃべりして、歴史を感じさせる路地を散歩し、丘の上からの素晴らしい景色を堪能し…と、芸術家にとっては良い環境なんでしょう。
時間は2時頃だったと思うのですが、このとき私の疲労はピーク状態。暑いのと、日差しが強いのと、満腹なのとで、注意力散漫な状態でした。写真に撮ると良い場面がたくさんあったのに、撮った写真はわずかで、良いものがなくて残念です。
見晴らしの良い場所のベンチで一休みしたあと、ホテルのある町へ帰るために、南下することにしました。南下する途中で、次の目的地スベットヴィンセナトに寄る予定です。

モトヴン(Motovun):クロアチアイストラ半島14日間⑦

2011-06-13 07:26:54 | 旅行(クロアチア)
ドヴィグラッドをあとにして、道を北上し、丘の上にある町モトヴン(写真)に向かいます。
一度、道を間違って細い道に入ってしまいましたが、大きな道に戻って標識を探して辿っていくと、モトヴンに着きました。モトヴンに入る丘のふもとに駐車の係の人がいて、丘を上がって駐車するためのチケットを買います。どんどんと上っていくと、パーキングスペースがあり、そこに駐車しました。かなり高い場所なので、見晴らしが良いです。そこから、また徒歩で丘の頂上にある町まで上っていきます。両脇には、名物のトリュフや蜂蜜、オリーブオイルなどを売るお店や、工芸品を売るギャラリーなどが点在しており、歩いていて飽きることはありません。また狭い道なのですが、地元の人の車なのか、車がときどき通ります。その時は、隅のほうへ身を寄せないといけません。道は石畳で、滑りやすい感じで、歩きにくいです。ときどき休んで、眼下の風景を眺めながら、上りきると、まず門が見えます。ヴェネチア時代にできた門です。そして、見晴台があります。青空と緑の森と小さく見える村がのどかな雰囲気を醸し出しています。すぐに、二つ目の門があって、それをくぐると町です。町は城壁にぐるりと囲まれており、その城壁沿いを歩いて回ることができます。城壁に腰をかけて、景色を眺めながらぼーっとしていると、時を忘れてしまいそうです。
しかし、時刻はお昼近くになっており、お腹がすいてきました。私のガイドブックと夫のガイドブックの両方に載っているレストランで、昼食を食べることにしました。二つ目の門の中にあるPod Voltomというレストランです。白トリュフが有名ということで、白トリュフのリゾットをいただきました。口の中にトリュフの香りが広がる、とてもとてもおいしい一品でした。夫は、白トリュフのパスタでしたが、そちらもおいしかったとのことです。
小さな町なので30分くらいで全部見れてしまいます。次のスケジュールがあるので、町を下りることにしました。
また急な坂をゆっくりと歩いて下りていくと、駐車場の近くで、同じホテルに泊まっているオランダ人のM夫妻とP氏にばったり出くわしました。彼らもレンタカーを借りて、内陸の小さな町を回っているとのこと。これから昼食だということなので、さっきのレストランを教えました。翌日、彼らから「美味しかったよ」と言われました。
さて、次の町、グロズニヤンへ出発です。

ドヴィグラッド(Dvigrad):クロアチアイストラ半島14日間⑥

2011-06-12 10:35:39 | 旅行(クロアチア)
イストラ半島の内陸部には、とても魅力的な小さな町が点在しています。そこへ行くとなるとローカルバスを使うことになるのですが、本数が少なく、平日の学校がある時期は日に数本ありますが、土日になると2本とか運行がなかったりします。もし、バスを乗り逃がした場合、タクシーを呼ぶとなると、タクシーの営業所は海沿いの大きな町にしかないため、高額な料金になってしまいます。というわけで、レンタカーを一日借りることにしました。
レンタカーを9時にホテルのそばで受け取ったあと、Dvigrad、Motovun、Groznjan、Svetvincenatの4つの町を巡る予定を立てました。
町の路地はかなり細いし、地方道も狭いところがあるので、いちばん小さな車をチョイスしました。シーズンの始まりの時期だから、与えられた車は、30kmくらいしか走っていない新品同様のオペルコルサでした。エアコンもばっちりきいて、運転手の夫が言うには、とてもスムーズな車だったそうです。
最近出来たような真新しい高速道路にプーラから乗ります。この高速道路、有料です。いくらかは正確には忘れましたが、2、3百円だと思います。この日、何回かこの高速道路を乗り降りしましたが、プーラの料金所で払っただけで、後はどの料金所にも人が居ず、フリーパスでした。高速道路は車も少なく、とても快適でした。
最初に訪れたのドヴィグラッド(Dvigrad)という町。高速道路に案内板が出ていて、その通りに進んで行くと、辿りつきました。案内板の数は最小限なので、見逃すとアウトです。
ドヴィグラッド(写真)というのは実は、ゴーストタウンで、廃墟しかありません。着いたのは10時頃。入り口に露天を出している人が一人いるだけで、あとは誰も居ません。かつては町だったのですが、1631年のペストの流行で、人々がこの町を去ってしまいました。石造りの建物の跡が残っており、かつての姿をしのぶことができます。
この日、空は雲のない青空で、人もいないこともあって、写真をたくさんとりました。
11時頃、この町を後にしましたが、露天商の人が2組くらい増えただけで、観光客らしい人には遭遇しませんでした。
ただ、後に、この町を訪れたホテルが同じの人に話しをきいたら、彼女が行った時は、ドイツの団体など、観光客がわさわさいたとのことです。ゴーストタウンだけに、人がいないときに行けたのは、私たちにとってラッキーだったなと思います。