Jachthuis St. Hubertus(狩猟の館セントフーベルトゥス)は、Kröller-Müller(クローラー・ミュラー)夫妻の依頼により、建築家Hendrik Petrus Berlage(ヘンドリック・ペイトルゥス・ベルラーゲ)が設計した。建築には、1915年から5年間を要した(完成1920年)。St. Hubertusという館の名は、館の使用目的が狩猟のための滞在だったため、狩猟の守護聖人の名にちなんでいる。そのシンボルといえる鹿の姿が、玄関のステンドグラスに見ることができる。写真は、室内の天井部分。上薬を用いて、色鮮やかな色彩に焼かれたレンガでできている。
クローラー・ミュラー美術館のあるDe Hoge Veluwe国立公園内に、Jachthuis St. Hubertus(狩猟の館セントフーベルトゥス、1920年完成)はある。様々な色と形のレンガをふんだんに使った芸術の館である。公園入場時に、ガイドツアーのチケットを購入し、予約した時間に館の前で待つ。ツアー人数は、12人ほど。すべての家具調度品がこの館のための特注品である。オランダでほぼ最初の個人家屋用電気セントラルヒーティングやエレベータもあった。レンガとその表面をタイルのように加工したもの、鉄などで館は出来ており、湖のそばに建てられているため、湿気をなかなか外へ逃がすことができず、屋内に掛けられた絵画がその湿気を吸ってしまい、名画がかなりダメージを受けたとか…。中央の塔の上部にある部屋に上ると、広大な公園全体が見渡せる。見学は、1階の数部屋のみ。但し、写真撮影可。詳細は、こちら(英語)へ。
Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)は、アムステルダムにあり、ゴッホの作品はもちろん、ゴッホが弟テオと交わした書簡類、ゴッホ関係の書籍など、興味深い資料が多数、公開されている。ゴッホと同時代の画家の作品、ゴッホに影響を与えた浮世絵やミレーの作品も展示されている。代表的な所蔵作品は、Zonnebloemen(ひまわり、1989年)、De Aardappeleters(ジャガイモを食べる人々、1885年)、Zelfpotret(自画像、1886年)など。。この美術館の本館は、Gerrit Rietveld(ヘリット・リートフェルト)の設計(1963-1964)であるが、惜しくも1964年にリートフェルトが亡くなり、その後、彼の同僚の建築家に引き継がれた。その後、様々な問題が発生し、開館されたのは、1973年である。また、特別展などが行なわれる新館は、黒川紀章の設計で、1999年に開館した。
ゴッホ美術館の公式サイト(日本語)は、こちらです。
ゴッホ美術館の公式サイト(日本語)は、こちらです。
Dick Bruna(ディック・ブルーナ)の作品が展示されている専用美術館「ディック・ブルーナ・ハウス」は、ユトレヒトのセントラル・ミュージアムの向かいにあります。チケットは、セントラル・ミュージアムとの共通券です。入り口近くには、黄金色の大きなミッフィー像があり、原画、世界各国バージョンのミッフィー絵本など、子どもが楽しめるように展示されており、日本語での解説もあります。ミュージアムショップが充実しており、ブルーナのキャラクター商品がいっぱいです。
詳しい情報は、こちらです。
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Jan Toorop(ヤン・トーロップ)は、オランダの象徴主義派の画家(1858-1928)。そして同時代に活躍したGustav Klimt(グスタフ・クリムト)は、ご存知の通り、オーストリアの画家(1862-1918)。一般的に、クリムトのほうがずっと有名である。しかし、このクリムトが、1900年頃、トーロップの作品から大きな影響を受けていたという事実がある。その関係を明らかにしようという意図を持った展覧会が、現在、デンハーグ市美術館で開催されている。影響がよくわかるように、二人の画家の作品が向かい合って展示されている。開催は、2007年1月7日まで。入場料は、大人8ユーロ。
展覧会の詳細については、こちら(英語)にあります。
展覧会の詳細については、こちら(英語)にあります。
現代オランダで最も有名なデザイナーと言えば、きっとディック・ブルーナ(Dick Bruna)でしょう。 ウサギのキャラクター、ミッフィーちゃんの生みの親ですね。英語では、「Miffy」ですけど、オランダ語では「Nijntje(ナインチェ)」です。オランダ語で、ウサギは「Konijn(コナイン)」で、その最後の「Nijn」と、小さいものを表す接尾語「tje」を組み合わせて、「Nijntje」です。小さなウサギちゃんっていう感じです。日本では、「うさこちゃん」という名もついていることがあります。さて、このブルーナ氏は、1927年8月23日、ユトレヒト生まれ。家業の出版社で、イラストレーターとして働き、ブックカバーデザインや絵本を多数手がけました。Nijntjeの本が最初に世に出たのは、1955年です。その後も精力的に製作に取組み、現在もユトレヒトのアトリエで活動中です。
Dick Brunaの公式サイトは、こちらです。
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アムステルダムの南東、ユトレヒトの北にあるヒルバーサムに、「Dudokルート(Dudokroute)」という建築好きにはたまらないウォーキングルートがある。建築家Dudok(デュドク)が、1915年から1949年の間ヒルバーサム市の公共建築に携わった結果、この街の要所に独特の建築物が残っている。このDudokルートに沿って歩くと、昨日ブロクに書いた代表作のRaadhuis Hilversum(ヒルバーサム市庁舎)ほか、アムステルダム派建築の流れを汲んだ1919年建設のRembrandtschoolや1916年建設のGeraniumschool、目を引く色彩の1930年建設のRuydaelschoolなど学校建物を中心に見てまわることができる。Dudokルートの看板は、六角形で、茶色の文字で「Dudokroute」と書かれていて、見つけやすい。ルートの全長は約8km、所要時間約3時間。
Raadhuis Hilversum(ヒルバーサム市庁舎)は、1884年生まれの建築家 Willem Marinus Dudok(ウィレム・マリヌス・デュドク)の代表作である。この建物は、1928年~1931年に建築され、インテリアもデュドクのデザインである。幾何学的パターンとアクセントとなる色がうまく組み合わされ、見る位置により違った様相を見せる、素晴らしい建築物である。
Rietveld-Schroderhuis(リートフェルト・シュローダーハウス)は、見学ツアー(約1時間)に参加すると内部まで解説付きで見てまわることができます。このツアーでは、近くにあるリートフェルトが設計した別の建物(集団住宅)の見学も含まれています。ツアーは、オランダ語か英語で行なわれ、ユトレヒトのセントラール・ミュージアムで、参加申込みができます。セントラール・ミュージアムには、リートフェルトに関するかなり充実した展示があります。また、見学ツアーのチケットには、2階のカフェでのコーヒー代が含まれています。2階のカフェのテーブルや椅子はリートフェルトのデザインのものですので、そこでツアー出発の前のひとときを過ごすのがおすすめです。
ちなみに、リートフェルト・シュローダーハウスは、ユネスコ世界遺産に登録されています。
ちなみに、リートフェルト・シュローダーハウスは、ユネスコ世界遺産に登録されています。
Rietveld(リートフェルト)は、1924年、Truus Schroder(トゥルース・シュローダー)の注文により2階建ての住宅を設計した。寡婦のトゥルースと二人の子供が住むための家である。当時の最先端を行くマテリアルと技術が使われた、シンプルさと実用性を重視した建築であった。2階は、3部屋の寝室からなるが、各部屋の仕切となる壁は移動させることができ、昼間は、オープンスペースの居間として使用することができる(現在のオフィスの会議室などで、パーテーションを移動させて、会議室の大きさを変えたりするのと同じような方式)。