Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Restaurant:Bistro de Saffraan(Zeist@オランダ)

2011-09-30 08:49:49 | Restaurant/Cafe
diningcity.comのRestaurantweekが始まりました。今回の私のチョイスの基準は、車を近くに停めて、すぐレストランへ行けること。そして、ミシュランスターが付いていること。
でも、初っ端から失敗してしまいました。ミシュランスターが付いているレストランの名前は「De Saffraan」。そして、私が予約したのは「Bistro de Saffraan」。違うお店を予約しちゃいました…。残念。
でも、このビストロの方もそこそこ良さそうだし、気をとりなおして、行ってみました。
Zeist(ザイスト)という町にあるBilderberg Kasteel 't Kerckeboschというお城ふうの建物がホテルとして使われていて、その中にあるレストランです。ホテルなので、敷地内に簡単に駐車できます。
ビストロなので、あまり広くはなく、カジュアルな感じです。声が壁に反響して、中もがやがやとうるさいです。まあ、満席だったので、仕方がないかもしれません。
メニューは、前菜、メイン、デザートとそれぞれ3種類から選べる形でした。
私は、前菜には、お魚のグリルとエビのラビオリ、ロブスターソース添えを選びました。エビのラビオリは、ただ一個ついているだけなんですが、風味が高く、美味しかったです。食事中にあまり写真を撮るのは好きでないので、写真は一枚だけ(夫の前菜の鹿のハム)。
メインは、ズッキーニのテリーヌとサフランリゾット、きのこの天ぷら添え。ベジタリアンメニューですね。テリーヌという名前ですが、ズッキーニとトマトが重ね巻きになっていて、おいしく味付けがされています。あっさりしたメニューながら、きのこの天ぷらがうまくリゾットと合っていて、満足できる一品でした。
デザートは、チョコレートタルト、ソルべ、森のベリーのカネローネなど、小さなサイズで並んでいて、とても美味しかったです。私はアイスクリームより、ソルベのほうが好きなので、うれしかったです。
全体的に美味しかったです。量もそこそこで、それが私にはちょうど良かったです。他には、パンとサラダを注文しましたが、もっと食べたい人にはポテトフライなども追加できます。
お店の人も感じがよかったです。ただ、レストラン内が声が響いてうるさいのが、マイナスポイントですね。
お値段も手ごろだし、また行ってもいいかなと思いました。
体調は良好です。


映画「Heaven's Story」

2011-09-29 12:51:43 | Movie
CAMERA JAPANのイベントで、映画「Heaven's Story」(ヘヴンズ・ストーリー)を見ました。
4時間半にもわたる長い映画です。途中で休憩が入りました。
長い映画ですが、幾人かのストーリーがそれぞれ展開し、その登場人物が同じ町にいたりして、風景の中ですれ違います。
核になる話の一つに、女性とその赤ん坊を衝動的に殺してしまった青年のストーリーがあります。青年は捕まり、刑務所に入ります。無期求刑となり、青年は「これから生まれてくる人間にも僕のことを覚えておいてほしい」というコメントを発表します。このコメントを聞いて、関心をもった人形作りを職業とする中年の女性が、獄中の青年と文通をし、早期出所を果たしたときには、身元引受人となります。しかし、この中年女性は、若年性アルツハイマーにおかされていて、記憶を失っていきます。
テーマとしては、同じ空の下、様々な人々がそれぞれの理由を持って、いろいろな困難に向き合いながら、懸命に生きているということだと思うんですけど、青年の「これから生まれてくる人間にも僕のことを覚えておいてほしい」というコメントに関心を持つということが、私には理解できず、その点で、この映画はいまひとつでした。「他の人に自分を覚えておいてほしい」って、ある意味、とてもエゴイスティックなことだと思うんですけど…。同じように、「死んでも自分のことを覚えていてほしい」とかいう人もいますけれど、自分ってそんなに大事で特別なのか…と思います。曽祖父や曾祖母のことをまったく知らない人がほとんどだと思いますけど、3世代くらいで、人の記憶はなくなってしまうものです。一世代分くらい、誰かが自分のことを覚えてくれているということはそれほど大切なことなんでしょうか。
また、歴史に名を残したいという人もいますけれど、自分が死んだあと自分の名が残ることと、現在生きている自分とは、ロマンチックな意味合いを除いたら、何の干渉もないように思うのですが…。
暴力的なシーンも多く、どろどろとしたシーンと、何でものない日常の風景の混ざり合いが、良い感じで、長いですが、無理なく最後まで見れました。でも、やたら長いシーンもあり、もっとテンポよく作ることも出来るんじゃないかなと思いました。
監督は、瀬々敬久。アルツハイマーになる女性を、山崎ハコがやっていて、微妙に怖いです。他の出演者は、長谷川朝晴、村上淳、寉岡萌希、菜葉菜など。出演者はだいたいみなちょっと垢抜けない感じなんですが、殺人を犯してしまう青年役の忍成修吾だけが今どきのハンサムな青年でした。
この映画、私にはちょっと重たくて、あまり登場人物に共感ができない映画でした。
体調は良好。


映画「seesaw」

2011-09-28 09:28:54 | Movie
先日のCAMERA JAPANのイベントで見た映画「seesaw」についてです。公園にあるシーソーからとった題名だと思いますが、夫はこの玩具のことを英語で「Seesaw」ということを知らなかったので、説明してあげました。オランダ語では、「wipwap」というそうです。
最初、小さなマンションの中でのパーティの様子からはじまります。若い人たちばかりで、テンションが高く、みな仲が良さそうで、幸せそうです。ハンディカムで撮っているような、ざわざわとした感じがあって、湯気でかすんだような映像でもあり、その場の高揚感を感じさせます。
このパーティは、主人公の女性マコトの親友が結婚を決めたので、それを祝うためのものでした。
そして、マコトは、その小さなマンションでシンジと同棲しています。シンジは、そろそろマコトと結婚したい様子。マコトは、仕事がフリーランスになったばかりで、まだと思っている様子。
今の若い人たちの生活がリアルに伝わってきて、その小さな幸せの様子がひしひしと感じられます。
監督は、完山京洪。この監督さんの名前を聞いたのは初めてだけれど、若いからなんでしょう。1978年生まれです。汚い感じがなくて、すごく瑞々しくて、爽やかな映像があって、私の好みのタイプの映画でした。すごく才能のある人なんじゃないかと思いました。東京の渋谷や中目黒あたりの町の感じも懐かしかったです。
主演は、村上真希。すごく美人というわけでもなく、なんとなく普通にいそうな20代の女性をとても自然に演じていました。とてもよいキャスティングだと思いました。
この映画、知っている俳優さんはまったくいませんでしたが、それがまた良かったです。リアルだった。
若い人の映画なので、若いカップルが見るといいだろうなあと思いましたが、私でも十分楽しめました。
かなりおすすめです。
体調は良好。

CAMERA JAPAN@ロッテルダムへ

2011-09-25 12:38:59 | Wblog:お出かけ
日曜日、日本映画をたくさん見ることができるイベント「CAMERA JAPAN」がロッテルダムのLantarenVensterで開かれているので、あまり足を運ばないロッテルダムに行ってきました。
秋晴れの気持ちの良い日です。映画館で一日じゅう過ごすのはちょっともったいないけれど、しようがありません。
LantarenVensterは、ロッテルダムの港沿いの新しく開発されている地域にある新しいシアターで、カフェもあり、良い雰囲気のところです。
11時頃に到着し、まずはランチ。きのこパスタをいただきました。味はいまいち。夫のラザニアのほうがずっと美味しかったです。
そして12時15分から「シーソー」を見ました。終わってロビーへ行くと、日本の食べ物や本などを売る出店が出ていました。ヨーヨーつりなど、子ども用の遊びもあって、子ども連れの日本人が遊びにきているようでした。私は、どら焼きと日本茶をいただき、満足。
14時から「へヴンズ・ストーリー」を見ました。途中に休憩が入って、5時間弱の長い映画です。
夕食代わりに巻き寿司の盛り合わせとみたらし団子をいただきました。美味しかったです。
19時半から「酔いがさめたら、うちに帰ろう」を見ました。
終わったのは、21時半。家に着いたら、23時を回っていました。
やはり、日本映画だと字幕を読まなくて良いので、映像に集中でき、あまり疲れないのでいいです。3本とも、ちょっと悲しい話ばかりでしたが、日本の雰囲気が良く出ていて、懐かしく、楽しめました。詳しい感想は、できればあらためて書きたいと思います。
このイベント、来週末はアムステルダムであるので、また行きたいと思っています。
日本映画がなかなか見られないので、貴重なイベントです。
体調は良好。でも、長い一日だったので、さすがに疲れました。

Keiichi SUZUKI & Yoko UENO(鈴木慶一+上野洋子) (Kikker@ユトレヒト)

2011-09-23 10:11:04 | Concert
夢心地だったアムステルダムでのライブから、二日後の金曜日の夜。なんとか都合もついたので、鈴木慶一&上野洋子のユトレヒトのライブへ。今日がオランダ最終日だとのこと。
会場は、Kikker。劇場としてユトレヒトで有名な場所だけど、行ったことはありませんでした。ユトレヒトの駅から徒歩距離で、簡単に到着。ライブ会場は、かなり小さめの場所。
8時40分頃にスタートし、この前と同じく、慶一さんが一人で登場。アムスの時と同じ、緑のパンツがとてもお似合いです。オランダ語で自己紹介をし、そして、羽田のお祭りをテーマにした曲。映画のサウンドトラックの曲(ゲゲゲの女房、アウトレイジ、座頭市)。今回は、それぞれの曲について、英語で長めに曲説明をしてくれました。ときどき、自分で「I talk too much」といって、お茶目な雰囲気を出しながら、よい感じでした。また、曲が終わるたびに、オランダ語で「Dank u wel」と言ってくれるのも、オランダ人に言わせれば好印象とのこと。
座頭市の曲説明では、「主人公は目が見えないんですが最後にかっと目を見開くんです」という話があり、それを聞いて曲を聴くと、ある時点から、光がサーッと広がってくる感じに思える部分があり、新鮮な体験でした。
次に、上野洋子さんが登場。慶一さんはいったん下がります。まずは、アムスでも聞いた「3つの時計」という曲です。そして、今回は、インプロビゼーションで曲を作るということで、会場から、言葉を募り、その言葉から即興で曲を奏でてくれました。会場から出てきたお題は、「白」と「スペース」。上野さんの特徴のある、伸びやかな声と、シンセからの音、音源からの音が混ざり合い、とても心がリラックスできる空間に漂うような感覚をおぼえました。それから、青森の伝統的な曲をアレンジしたものを演奏。ちょっとこぶしが利いた歌声に、青森の民謡を感じました。しかし、夫のこの曲の感想は、「これって、ピンクフロイドのMoneyでしょ」。
慶一さんが再登場。東京の未来を歌った曲「東京5001」。サテライトセレナーデ。エイトメロディーズ(youtubeから拾ったボーカルを使っていました。このボーカル良かったです)。Witchi-Tai-To。と続きました。
小さな会場だったので、日本では考えられないくらいの少人数のライブで、とても贅沢に感じるとともに、少しもったいない気もしました。ユトレヒトも文化度は高いので、もっとうまく宣伝すればよかったのに。
オランダでは完成した音楽をCDやMP3で聞く経験は多いけれど、生で、ギター、キーボード、ボーカル、そして(名前は知らないなんですが)サンプリングマシーンのような機械やコンピュータを使って、目の前で繰り出される音楽を聴く経験はかなり貴重です。
このライブでは、慶一さんのギターの指使いまでよく見えたせいか、ギターの音が気持ちよく、身体に響いてきました。
オランダには、アムスだとMelkweg、ユトレヒトだとTivoli(小さめのライブハウスでここでX-Japanが去年かライブをやったときいてびっくり!)など良いライブハウスがあるのですが、ずっと立ちっぱなしだと体力的に無理と敬遠していたのですが、やはりライブはいいなあと再確認したので、これからまた良い場所を見つけては、ライブハウス系に行こうかなと思いました。
体調は良好。


レナリドミド+デキサメタゾン 第20サイクル開始

2011-09-23 04:21:44 | 医療・病気
1サイクルは4週間。この4週間の過ぎる速さに愕然とします。小学生低学年の頃の1時間ってすごく長かったことを今でも憶えています。感覚として、この1時間が今の半日くらいです。同じような日々を淡々と送っているから、脳がボーッとしているからなのでしょうか。最近は、病気も安定していて、悩み事のない幸せな日々なのですが、こうして速く過ぎていくことに何か焦燥感もあります。
さて、今日からまたレナリドミド10mgとデキサメタゾン2mg服用週3回がはじまります。3週間この服用を続け、1週間レナリドミドは休薬です。
デキサメタゾンを長期服用していると糖尿病になるおそれも若干あるとのことで、先日血液検査をしましたが、グルコースは6で、正常値でした。よかったです。
レナリドミドが先日やはり足りなくなってしまい、血液内科に電話して、処方箋をドクターに書いておいてもらうようお願いしました。翌日、血液内科の受付で処方箋を受けとり、無事、薬を手に入れることができました。
最近のHbは6.6。日本のサイトで血液検査などの結果の基準値を調べると、数字がかなり違うときが多くあるます。私は文系で生化学のことなんてちんぷんかんぷんなのですが、変だなあ、単位が違うのかなーと思っていました。面倒なのであまり追求もしていなかったのですが、今回ちょっと調べてみると、オランダではHbの単位は、mmol/lでした。日本のサイトでは、健康な女性の基準値は11.3~15.5g/dl(違う単位です)。そして、オランダでは、7.5~10mmol/lが成人女性の基準値のようです。だいたいドクターは、私のHbが6を切ると、対処策をこうじます。Hbが低いのには慣れてしまっていて、特に気分がどうのということはありません。
体調は良好です。最近、どんどん涼しくなっているので、風邪を引かないように気をつけなくてはと思っています。





Keiichi SUZUKI & Yoko UENO(鈴木慶一+上野洋子) (BlueNote Zaal@アムステルダム)

2011-09-21 10:42:24 | Concert
鈴木慶一さんと上野洋子さんのライブがオランダであるということを聞いたのが、記憶に間違いなければ8月の末。それからインターネット情報を探しましたが、なかなか見つからず。やっと見つけたのが、9月に入って少したってからでした。
日本にいた頃は、ライブに行くのが好きで、もちろんMoonridersファン。慶一さんがオランダまでやってきてくれるのに、見に行かないはずはないです。
ライブ会場は、アムステルダムの中央駅から東へ歩いたところにある、コンサバトリアムの新しい建物の中にあるホール。観客席数はさほど多くはないですが、天井が高く、ゆったりしていて気持ちよく見れるホールでした。
最初は、慶一さんが一人で出てきて、オランダ語で自己紹介をして、その後一フレーズをサンプリングマシーン(?)に録音して、すぐにその音を使って、音楽を奏でていきました。
そして、「ゲゲゲの女房」、「アウトレイジ」、「座頭市」のサウンドトラックの曲を1曲ずつ、演奏してくれました。必ず、曲を演奏する前には、英語で曲紹介をしていました。
その後、休憩をはさんで、次は、上野洋子さんが一人でステージへ。キーボードと、コンピュータの音源などを使い、また素敵な声で歌って、3つの時計がそれぞれ異なる時間を告げて困っちゃうという曲(この曲ではオランダ語で時間を言う時の表現がいくつもいくつも出てきて語感的にとても面白かったです)や青森の伝統的な曲をアレンジした曲などを披露しました。
そして、また慶一さんが出てきて、二人一緒に数曲。私はかなり「SUZUKI白書」に思い入れがあり、サテライトセレナーデを演奏してくれたときは、とてもうれしかったです。このアルバムは1991年の作品。あの頃は東京にいて、20年たった今はオランダにいて、その間のいろいろな変化を思い出し、ちょっとウルッときました。
続いて、「8 メロディーズ」。ゲームMotherの曲です。岡田徹さんのアレンジしたバージョンでした。そういえば、このゲームをやりたいがためにファミコンを買ったなー。ボーカルが入ったサウンドトラックのCDをもってたけど、オランダ来るときにどこかにやってしまったっけ…。
最近のソロアルバムからも1曲、演奏してくれました。
音源からのサウンドと、生の声と、生で弾くギターやキーボードや、時には縦笛の音が不思議にミックスされて、次はどんな音が来るのだろうとわくわくして、心地よく楽しい時間を過ごすことができました。
最後にアンコールもありました。ストレートに響いてくる曲でした。
観客は、日本人とオランダ人(外国人)が半々くらい…。日本人は女の人が多く、外国人は男の人が多かったです。このあと、ロッテルダムでCAMERA JAPANのイベントのオープニングでライブをし、ユトレヒトでもライブをするそうです。
ユトレヒトには行くつもりです。
体調は良好。


本『チェルノブイリ報告』

2011-09-20 09:59:41 | Book
広河隆一著『チェルノブイリ報告』を読了。日本から友達が送ってくれた本です。
1991年に発行された岩波新書で、2011年6月で9刷。1986年におこったチェルノブイリの事故後、現地へ出かけて取材した内容をまとめた本です。一度きりではなくて、89年、90年、91年と複数回現地取材をおこなっており、事故後の政府の対応、住民の健康状態などについて、年の経過とともにどうなっていったのかがよくわかります。これは、福島原発の事故後、日本で起こりうることとして、読むことができます。
3月11日のあの事故以来、私たちが情報不足で右往左往し、政府発表のメディア情報しか手に入れることができず、不安な毎日を送りました。世界ではすでにこのチェルノブイリの事故の経験があるのですから、原発がいつの間にか日本全土にこんなに多くある事態になっていた私たちは、チェルノブイリについてもっと詳しく知っておくべきでした。この本を読めば、事故後どんなことが起こりうるか、どんなことに注意すべきかがよくわかります。
ほんとうならば、事故前に、少なくとも事故直後に読むべきでした。でも、今から読んでも、有用な情報はたくさんあります。この本には、事故の3年後、4年後の様子が書かれているのですから。
私はオランダに住んでいますから、直接今回の放射能の被害を受けるわけではありません。しかし、チェルノブイリの事故で、オーストリアのザルツブルグ近郊の干草やトルコの紅茶までかなりの放射能汚染が検出されたことなどを知ると、風向きや雨で長距離でも被害があることに不安を感じます。ドイツやイタリアは脱原発を決議して進めていますが、オランダでは原発が動いており、またフランスには数多くあります。オランダは九州くらいの大きさなので、どこかで大きな事故が起これば、影響をうけることは間違いなしです。
外から日本を見ていると、今年の日本はほんとうに悪いニュースばかりです。地震、原発事故、円高、台風…。なでしこのワールドカップサッカー優勝が唯一のうれしいニュースだったような。
首相もころころ変わって、日本の政治家は何やってるのかという感じで、オランダでもこのことを聞かれるとうまく答えられません。オランダの現首相ルッテは、44歳。5年前にVVD党の党首になった時は、ういういしくて、ちょっと自信家の若い政治家と思いましたが、首相になって、いろいろ批判はありますが、若いことに甘えず、任をしっかりとやっていると思います。メディアが政治家にインタビューするシーンなどもよくテレビで放映されますが、政治家は自分の言葉でちゃんと答えているように見えます。時には、政治家とインタビュアーの応酬はかなり熱くなることもありますが、お互いそれを楽しんでいるようにも見えます。おそらく、議論の文化があるからなのでしょう。
私は、かなり日本は良い、特別な国という洗脳を受けて育ったしまったようで、日本の政治や社会を深く信じていました。政府や公の機関が国民に対して悪いことをするはずはないと。そして、政治家や公務員は、他国のように賄賂まみれではなくて、クリーンで国民のためを思ってくれていると。でもこの考えはかなりナイーブだったようです。でも、きっと私のように育ってきた多くの人も、今、政治家や公務員になっているはずで、純粋に良い国を作ろうと思っている人もかなりの数いるはずです。ただ、私は働いていたときのことを考えると、組織によって違うのですが、ある組織では、かなり働きにくかった…。正論が言えず、上司の機嫌をとらなくては、陰で小さなことでいやがらせをされるというような、閉塞的な環境がありました。このような環境では、良い仕事はできないです。小さな礼儀などで、「けしからん」とか「不適切」とか糾弾するのは、日本の礼儀を重んじる文化からくるのでしょうが、礼儀は周縁的なことで、目的となるものについての議論がなされるべきなのだと思います。話を大きくすれば、ある国とある国の大臣が何かの問題について話し合う場合に、握手のしかたがなっとらんとか、言葉の使い方がどうのとかを話題にしていては埒があかないのです。目的となる問題について話あい、答えを出すことが重要なのです。
何か話がそれちゃいました。
ただただ、日本から良いニュースが多く聞こえる日々になることを心から望んでいます。
写真は、オランダのユリです。今が季節です。
体調は良好。


Kasteel De Haar (デ・ハール城)

2011-09-18 08:03:42 | Wblog:お出かけ
最近、夫が新しいカメラの部品を購入し、早速使ってみたいそうで、写真撮影によい場所ということでユトレヒトの郊外にあるKasteel De Haar (デ・ハール城)へ行ってきました。車で行くといきやすいです。入り口近くに大きな駐車場があります。
入場口で、庭のみか、お城内部のガイドツアーに参加するかを聞かれます。今回の目的は写真撮影で、お城の内部は写真撮影は不可なので、庭のみにします。午前10時頃(午前9時開園)でしたが、「あなたたちが今日最初のお客さんです」と言われました。人っ子一人いない広大な庭園で、夫は写真撮影にいそしんでいました。私は、お城を中心として、ひと回り。角度によって、城の外観も少しずつ変化し、方角によってそれぞれ庭園もバラ庭園、英国式のような庭園、白とピンクの花が咲き乱れる庭園、長い運河が造られている庭園と様相が変わります。また、教会の建物もあります。木々も多く、緑豊かで、朝の少し冷たい空気の中、散歩していると、とても清々しい気持ちになりました。
11時頃になると、観光客も多くなり、観光バスで団体客も訪れてきました。おみやげ物コーナーで、金属製のトレイを購入し、早々と帰途につきました。
今週の水曜日から、いろいろと予定があって、私としては少しハードなので、日曜日の午後は家でゆっくりとしました。
体調良好ですが、ここ最近、喉というか舌の奥あたりが軽く痛いときがあります。気温の変化からくる風邪の前兆なのか、どうなのか。2日くらいで治ります。

Restautant:Nam Kee 南記食家(アムステルダム)

2011-09-15 09:03:42 | Restaurant/Cafe
アムステルダムに行った日曜日、ランチを食べに中華街にあるNam Kee 南記食家(Zeedijk 111 - 113, 1012 AV Amsterdam)というレストランへ行きました。
疲れていて早く食べたいという気持ちでしたので、ニューマルクト広場から中華街に入ってすぐの目についたレストランに入りました。
店内は最近改装したようで、新しく小ぎれいでした。ほぼ満員で、次々にお客さんが入ってきます。店員さんはてきぱきとしていて、感じもよかったです。
お茶がサービスででてきました。注文したのは、エビ・チャーシュー入りのミーゴレン(写真)、北京ダック飯、揚げエビ餃子。ミーゴレンはスパイシーで美味しかったですが、これなら家でも作れるなーと思うレベルでした。私が主に食べたのは、北京ダック飯。白いご飯の上に、北京ダックの切り身がどばっとのっていて、美味しいソースがかかっています。北京ダックの皮の部分がとてもよい食感で、またタレも甘辛くて美味で、ほほがゆるむおいしさでした。ボリュームもちゃんとあるので、お腹いっぱいになりました。
このレストランは、カキも目玉メニューのようで、注文している人がちらほらいました。また、スープ麺類を注文している人が多かったので、次回もし機会があれば挑戦してみたいと思います。
メニューには膨大な数があって、何を注文していいか迷うんですが、最後のほうに写真付きでシェフのおすすめメニューというのがあり、その中から選ぶと間違いないようです。
お客さんは、観光客が多いように思いました。
体調は良好。