Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「The Devil's Star」

2012-10-31 07:54:34 | Book
Jo Nesbø著「The Devil's Star」を読了。
日本語だとジョー・ネスボとなるそうですが、ノルウェー人だからJoはヨと読むんじゃないかなあ。英語圏以外の人物名の日本語表記を英語読みでカタカナ表記する場合が多いけれど、現地語読みのほうがいいと個人的には思います。
さて、この作者のハリー・ホーレ刑事シリーズを読むのもこれで3作目です。今回は、ずっと脇筋で引っ張っていたブロンド短髪のイケメン刑事との対決に決着がつきます。
またストーリーもかなり複雑で、事件の犯人が最後までなかなかわかりませんでした。今回は、連続殺人事件が起こり、被害者の指が切り取られ、星型のピンクのダイヤが現場に残され、ダビデの星のサインが近くに刻まれると言う特徴があり、この事件の解決へとオスロ警察は必死になります。
ハリーとラケルの恋の行方もはっきりしないままストーリーがずっと続いています。このようなサブストーリーがまた面白いんですよね。
ノルウェー語は読めないので英語版で読んでいるのですが、ストーリーに引力があり、語り口も軽快なので、わからない単語は飛ばしてどんどん読み進められます。
次の作品ももうKindleに入っているので、すぐ読みはじめる予定です。
体調は良好です。暖房の修理業者から連絡が来ないので、こちらから電話したところ、交換する部品がまだ届かないんだそうです。本当かなあと思っちゃいます。もう2週間も経っているんですよ。でも待つしかないのかな…。電気ファンヒーター全開で、なんとか暖はとれています。


バナナケーキを焼きました

2012-10-28 08:43:13 | cooking
日曜日、暖房はまだ直らず、電気ファンヒーターで暖をとっています。夜には零下近くまで気温が下がり、冬の様相です。しかし、天気はよく晴天で、気持ちがよい感じです。
部屋を少しでも暖めようということもあって、ケーキを焼くことにしました。
ウォールナッツとホワイトチョコレートが入ったバナナケーキ(写真)です。
お菓子など焼いたことなどなかったのに、今月は、マフィン、ビスコッティに続いて、実は3回目です。ハンドミキサーがないので、ぼつぼつ欲しくなってきました。
さて、バナナケーキですが、とてもおいしいです。自分で作ると甘さが調節できるので、少し砂糖が控えめにします。自分で焼くと、暖かさが残る焼きたてを食べられるという贅沢がいいですね。
先週作ったへーゼルナッツが入ったビスコッティはワインやコーヒーにあってとてもおいしかったので、また作りたいなと思っています。今度はチョコレートとシナモン入りにしようかな。
暖房のほうは、業者からの電話を待っていたのですが、一週間以上音沙汰がないので、そろそろこちらから連絡を取るつもりです。
体調は良好です。寒くなったので、風邪を引かないように気をつけなければ…。そうそう、今日で夏時間が終わりました。

映画「コクリコ坂から」

2012-10-25 12:24:19 | Movie
先日行ったCamra Japanで、映画「コクリコ坂から」を見ました。
Camra Japanでは4本映画を観ましたが、この映画がいちばんいまひとつでした。
宮崎駿監督の息子の宮崎吾郎氏が監督で、スタジオジブリ製作なので期待していたのですが、どうしてこの物語をスタジオジブリのアニメで見なきゃいけないのかなあと思いました。
舞台は1963年の高校で、文化部の部室がたくさん入っている建物が老朽化し、それを取り壊すという学校の計画に反対して、生徒がたたかうというストーリー。
当時の雰囲気なんでしょうが、男子がマッチョな感じで、女子はしっかり者で、生徒の連帯感が強調され、みんなで肩を組んで歌ったり、ちょっと古い時代の雰囲気が出すぎです。この頃をノスタルジックに思う世代には良いですが、私はなんか反発を感じる世代なんです。
建物の内部があまりにも汚くて、これでは取り壊したいと思うのも当然だったので、生徒たちがみんなで掃除をしてきれいにして、その古い建物のすばらしさを再確認させるのですが、最後の結末が、学校のオーナーによる「わかりました、みなさん。では私が責任をもって、新しい部室用の建物を建設することを約束します」といういうような言葉で、生徒たちが拍手をして喜ぶんですが、せっかく古い建物をきれいにして、その価値を見せたのに、新建設が結論って変だなあと思い、違和感を感じました。
この映画、日本公開は2011年で興行成績はとてもよかったそうですね。
確かに、海が見える丘の上に家があって、そのロケーションやところどころの風景はとても美しかったです。
子どものころ、少年少女文学全集が家にあって、その中の有島武郎の短編「一房の葡萄」が入っていて、横浜の海沿いの学校に通う少年の物語なんですが、その挿絵がとても素敵で、好きで何度も眺めていたことを思い出しました。
体調は良好です。


映画「Frankenweenie」

2012-10-21 16:09:16 | Movie
日曜日、映画を観に久しぶりにアムステルダムのArenaの映画館Patheへ。ここは車が地下の巨大駐車場に止められるので、便利がよく、よく行きます。
観たのは、「Frankenweenie(フランケンウィニー)」。ティム・バートン監督の3D・白黒・ストップモーション・アニメです。90分くらいのちょうどよい長さで、気分転換になりました。
Sparkyという犬が最愛の友達という内向的な少年ビクター。しかし、そのSparkyが不慮の事故で亡くなってしまいます。悲しみにくれる少年でしたが、科学の授業をヒントに、落雷による感電でSparkyを蘇らせてしまいます。それを機に、その町でいろいろなことが起こって、たいへんなことに…。
なかなか面白かったです。
キャラクターたちはかわいいとはとても言えないのですが、それなりの世界が成立していました。
少年の一人の名前が「トシアキ」というのですが、あれっ日本名だと思ってみていたのですが、一箇所「どこいちゃったんだろ?」というセリフが日本語でした。日本語がわからない人にはただのノイズとしか聞こえなかったと思います。こんなちょっとした遊びもあり、また別のところでも、ゴジラとモスラを思わせる場面もあり、見る人によってほくそえむ部分がいろいろある映画だと思います。
3Dはあまりたいしたことがなく、別に映画館で見る必要はない映画かもしれません。
まあ、ちょっとした気晴らしによい映画でした。日本公開は12月のようですね。
体調は良好です。暖房はまだ直っていません。部品が届いたら来るはずの電話がかかってきません。こちらからかけなくちゃいけないのかなあ。

Restaurant:’t Amsterdammertje@Loenen aan de Vecht(オランダ)

2012-10-19 20:40:26 | Restaurant/Cafe
お気に入りのレストラン「’t Amsterdammertje」に行ってきました。この前行ったのは約半年前で、そのときの好印象が忘れられなくて、今回はある記念日も兼ねて訪れました。
予約したのは7時半。というのは、平日夜6時から7時までのTV番組「マスターシェフ オーストラリア」を観るのを楽しみにしているので、それが終わってから出発したかったのです。
レストランに着くと、もう半分以上はテーブルが埋まっていました。予約していたので、壁側の広めのテーブルに通されました。かなりライトがしっかり当たっていて、料理がよく見えます。
シェフがテーブルを訪れ、「前も着てくれましたね、いつだったけ?」みたいな会話があり、「おすすめはお任せコースだけど、どうします?」と言われ、「じゃ、それで」と答え、「5コース? 6コース?」と聞かれ、「ええそれで」と答え、またシェフが「5コース? 6コース?」と聞かれ、「ええそれで」と答え、「好き嫌いは?」「ないです」。
このやり取り、夫が主だったんですが、5コースか6コースがちゃんと答えてないじゃんと思っていたら、けっきょく6コースになってました。私はあまりたくさん食べられないので、少ないほうでよかったんですが…。
前回のときもパンがおいしかった印象が強く残っていたのですが、今回もおいしいフランスパンでした。皮がぱりぱりで、中がしっとりもっちりというタイプ。
アミューズは、一口サイズのものが5品。どの順番に食べるとよいかが案内されます。世界旅行をイメージしたもので、それぞれがある国の味を表現しています。どれもおいしかったです。
一品目。写真にあるように一見ケーキのようです。でも実態は、アジの刺身、わさびソース、キャビア添えで、黒い板のようなものは、イカ墨で作られています。もうとてもおいしかったです。
二品目。ホタテ貝のグリル、カリフラワーのピューレやローストなどバラエティ、へーゼルナッツ、バター添え。塩味のしないベーコンのフライも添えられており、それがカリカリとした食感を加え、楽しめました。
三品目。タラとラングスティーヌのグリル。カレー風味の泡ソース。イベリコハムなど。ラングスティーヌの深い味がよく出ていて、海の香りの強い一品でした。
四品目は鴨でした。こってりとした味わいで、おいしかったですが、もうこの頃にはお腹いっぱいで、味わうよりは満腹感のほうが先走り、じっくり味わえませんでした。少し残してしまいました。
もう、デザートを少し食べて終わりにしたいと思っていたのですが、五品目はデザートではなく、チーズデザートでした。ブルースティルトンがさくらんぼのゼリーでコーティングされており、見た目もさくらんぼのよう。甘さとブルースティルトンの塩気と独特の味が混ざって、とても味わい深いものでした。西洋梨のコンフィも添えられていました。
六品目はやっとデザート。「アフターエイト」というチョコレート菓子がありますが、それにヒントを得た一品で、左側にはダークチョコレートムースが、右側にはスパイスの効いたアイスクリームがあり、中央には、ミント、バジリコ、オリーブの味がするゼリーが、少しずつ並んでいます。チョコレートと、真ん中のゼリーひと味と、右のアイスクリームを少しずつスプーンにとって口に含むとすばらしい味のセンセーションが感じられます。おいしかったです。
〆は、私は紅茶、夫はエスプレッソです。プチデザートがついてきましたが、もう食べきれず、小さなマドレーヌを少し食べたくらいです(夫はすべて食べました)。
そして、夫はいつものように、ワインアレンジメントをハーフグラスでお願いしていたのですが、どのワインもおよかったそうです。レバノンのワインというのが珍しかったのですが、よいお味だったそうです。
ほぼ満員だったので、話す声が反響して、ちょっとうるさめでした。3時間半くらい、ゆったりと楽しめて、よい夜でした。
体調は良好です。






レナリドミド+デキサメタゾン 第34サイクル開始

2012-10-19 09:11:09 | 医療・病気
レナリドミド10mgとデキサメタゾン0.5mg週3回服用、最後の1週はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの34回目が始まりました。
最近また夜が寝付けないことが多く困っています。そして、朝がた起きられず少し寝坊をしてしまいますが、そのあいだに悪夢を見ることが多く、とてもいやな感じです。大嫌いな昆虫がたくさん出てきたり、どんどん滑っていって止まらなくなってすごいスピードで人に追突してしまうとか、そんなのばっかり。夢の終わりで、「あーもう最悪、こんなに酷いことなんて夢であったらいいのに」と思って、「あれっ、もしかしたら夢?」と思ったときに目覚めます。ハローウィーンがもう少し先にあるので、そのデコレーションを目にする機会があるからなのか、ティム・バートンのちょっと恐ろしげなタッチの新作映画を見に行こうかどうか考えていたからか、ほんと怖がりなので、ホラー的な夢は勘弁してほしいです。
暖房はまだ直っていません。水曜日に修理工の人が来てくれたのですが、部品を変えなくてはいけないとのことで、その部品をまず注文します、とのこと。部品が着次第連絡をくれ、交換に来てくれるそうなのですが、今現在、連絡はないです。少し気温は暖かめなので、何とか問題なく過ごしています。
病気については特に新しいことはありません。最近、以前のジーンズのウエストが入るようになっていて驚きました。病気でとても痩せたのですが、そのときも腹水がたまっているせいかウエストはさほど細くはならず、その後体重が戻るとともに、ウエストも太くなり、以前のジーンズが入りませんでした。体重の変化はあまりないのですが、Wiiのヨガとエクササイズのせいか、ウエストが少し縮んできたようで少しうれしいです。
体調は良好です。

映画「しあわせのパン」

2012-10-17 08:59:38 | Movie
先日のCamera Japanで観た映画「しあわせのパン(Bread of Happiness)」はとてもよかったです。
洞爺湖湖畔の四季折々に変化するすばらしい風景が見えるベーカリーカフェを営む夫婦の話です。カフェといっても、そこに泊まることもできます。そこに訪れる地元の人や、遠くから泊まりにきた人々を交えたエピソードが季節ごとに展開します。
このカフェの夫婦を演じるのが、原田知世と大泉洋で、ほんわかとした感じとユーモラスな感じがあって、微笑ましかったです。
なんといっても風景が美しいので、映像をじっくり見てしまい、特に大きな事件がおこるとかはないのですが、退屈することがありませんでした。
淡々と、日常的な出来事が起こり、時間がゆっくりと流れていく感じは、フランス映画のようでした。
最初は、若い男女の話、次は父親と小学生の娘の話、最後は老いた夫婦の話なのですが、このカフェの主人公の女性の人生過程の一部一部を見ているようにも思いました。
おいしいものを食べる幸せは、私自身、病気をした後、しみじみと感じることで、またこの映画にあるように小さな幸せをきちんと味わうことの積み重ねが大切なんだということも共感するところです。
最後のエンディングロールのところで、私の好きな曲、矢野顕子の「ひとつだけ」が流れてきて、それも矢野顕子と忌野清志郎のデュエットのもので、とてもよく、最後まで席を立たずに聴きました。
体調は良好です。暖房はまだ直っていませんが、今日、業者が来る予定です。大きな問題でないとよいのですが…。

クラシックコンサート:ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団

2012-10-14 10:31:41 | Concert
芸術の秋、クラシックコンサートに行ってきました。
会場は、Vredenburgというホール(写真)です。このホールは、とユトレヒトにあるのですが、アムステルダム寄りなので、車の便がよく、たまに訪れます。しかしこのホールは、本来の建物が立替中なので仮に作った期間限定の建物で、来年あたりにはユトレヒトの駅前にすばらしいホールが完成します。
さて、コンサート、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Rotterdams Philharmonisch Orkest)の演奏で、指揮はヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nézet-Séguin)、ソプラノにCristiane Kargを迎えました。
演目は、
ベートーベン 交響曲第2番
マーラー 交響曲第4番

ベートーベンの出だしから数分は、なんかいまひとつだなあと感じました。でも、指揮が明快でとてもよく、どんどんとおとがまとまっていきました。
マーラーは、第一楽章がばらばらっととした感じがしましたが、最終楽章がとても美しく、ソプラノもよかったです。
楽器のソロ的部分がところどころにあって、その音の良し悪しもかなり重要な要素だなと思いました。
このコンサート、午後2時15分から解説があり、3時からコンサート自体が始まります。終わるのは5時頃で、日曜の午後を過ごすにはぴったりです。
体調は良好です。暖房がまだ暖かくなりません多分、ラジエターに空気がたまっているのだろうと週末に空気抜きをしましたが、変化はなし。専門業者に相談することになりました。寝室と浴室は暖かくなるのでいいのですが、居間が寒いです。でも今日は日差しがちゃんとあるので、室温は19度、暖かい服装をしていれば大丈夫です。でも、日が落ちてからが問題です。

本「珍妃の井戸」

2012-10-11 15:09:01 | Book
浅田次郎著「珍妃の井戸」を読了。
「蒼穹の昴」の続編です。といっても、同じ筆致で物語が続くのかなと思っていたら、ずいぶんと趣向が違っていました。
清朝末期に皇帝の最愛の妃が狭い井戸に落とされ亡くなるという悲しい出来事がありました。どうしてこういう事件が起こったか、犯人は誰なのかをテーマにした歴史ミステリーです。
章ごとに、この事件について、どれぞれ違う人が自分のバージョンの証言を語ります。
登場人物は、「蒼穹の昴」でおなじみの人が大半です。「蒼穹の昴」ではわからなかったことがところどころで語られ、大きな物語を理解するうえで役立ちます。例えば、春児の親友の蘭琴が皇帝の失脚後、どうして生き残り、盲目となったのかがわかります。また、袁世凱の若き頃のエピソードも彼の人となりを知る上で興味深いです。
最後は思いもかけないほうに展開します。
この著者の本を読むと、世界の壮大さにびっくりさせられます。
さて、次は、「中原の虹」に進みたいと思いますが、まだ購入していないので、まずはネット注文しなくちゃ。
体調は良好です。



映画「かもめ食堂」+FilmBrunch@Camera Japan

2012-10-07 09:41:19 | Movie
日曜日、またロッテうダムの映画館LantarenVensterへ。
まずは、11時からフィルムブランチ(写真)です。日本食にインスパイアされたものだそうです。私は勝手に日本食が食べられると思っていたのですが、それは間違いでした。いわゆる日本食風のもので、中身はまったく日本食ではありませんでした。魚や肉類は使用されておらず、ほとんどが甘めの味付け。ライスプディングは、私はごはんが甘いのはあまり好きではなく残してしまいました。全体的にあまり私の口には合わず、残念でした。しかし、夫はおいしかったようで、手をつけなかった私のライスプディングまで食べていました。日本人向けというよりは、オランダ人受けするものだったのでしょう。前回、アムステルダムでフィルムブランチを食べたときは、海老のてんぷらやお寿司があったのですが。
さて、映画ですが、「かもめ食堂(Kamome Diner)」を見ました。今回のCamera Japanのテーマ「Japalicoius」にうまくあっている映画です。ストーリーは、ずいぶん前に本を読んでいたのでわかっていたのですが、それでも楽しめました。エンディングは本とは少し違っていたような気もしますが…。フィンランドのヘルシンキに日本女性が食堂を一人で始め、なかなかお客が来ないのですが、そこでの人々の交流を通して、それぞれの人の孤独や苦悩を描きながらも、湿っぽくならずにユーモアたっぷりに話が展開していきます。気持ちのよい映画でした。やはり、映画の中で出てくるおいしそうなおにぎりや、とんかつなどを見ていて、お腹がすきました。ヘルシンキには一度行ってみたいなあと思っているのですが、映画で見た限りではあまり見るとこもなさそうな感じがして、行く気が少し減りました。落ち着いた風景の場所なのですが、少し寂しげな感じがしました。
体調は良好です。暖房を入れ始めたのですが、うまく機能せず、なかなか暖かくならないことがわかり、調査中です。まだ居間の気温が18度くらいあるので大丈夫ですが、これ以上寒くならないうちに問題を解決しなくちゃ。