Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑫:Mirador del Rioほか

2010-10-14 12:45:09 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
ランザローテで、ほかに印象に残った場所に、Mirador del Rioがあります。Miradorというのは眺めが良い場所という意味で、小さな島と行き交う船が見えます(写真)。ただ、この眺めを見るためには、入場料4.5ユーロを支払わなくてはいけません。入り口を入ると、ガラス張りのカフェがあり、そこで素晴らしい景色を見ながら、コーヒー等を飲むことができます。この島ではエスプレッソがそこそこ美味しかったです。ドーナツ類と一緒にいただくと疲れがとれる感じでした。このカフェの空間から、外へ出て、切り立った崖から眺めをみることもできます。また、上のほうへ階段を上っていくと、おみやげ物屋さんがあり、またその上に上がると展望台があります。おみやげ物屋さんは、ここも他と変わらず、あまりたいしたものは売っていません。
また、El Gorfoという場所も必見です。緑の池があり、また巨大な岩が海岸にあり、とても素晴らしい風景です。この海岸で、砂浜(実際には砂利)を根気よく探すと、ちいさな緑色の石砂を見つけることができます。これを見つけて持って帰ると、その一年は幸福に恵まれるとのことです。
Teguiseという町の近くにあるCastillo de Santa Barbaraという小さな城も、レンタカーを借りれるなら、是非行ってみるとよいでしょう。小さな山(丘?)の上にあり、ここに上ると、四方に広がる壮大な風景を見ることができます。この城の建築は16世紀に遡るそうで、外見は小さいですが、中に入るとたくさんの部屋が迷路のように連なっています。中南米への移民の歴史についての展示があるのですが、ゆっくり見るとけっこうもりだくさんです。
食べ物であまり幸福感は味わえませんでしたが、島の雰囲気、眺めなど、とてもリラックスできて、かつ素晴らしいものがあり、オランダや日本とは違う場所に来ているという実感がすごくありました。観光地化されてギラギラしすぎている場所より、もっと控えめな感じで、良かったです。20代の若者にはちょっと退屈な場所かもしれません。
全12日間、無事終了し、ほっとした気持ちが半分、もう少しバカンスを楽しんでいたい気持ちが半分で、帰途につきました。
飛行機はTransaviaで、ランザローテのArrecifeからスキポール空港への直行便があり、便利でした。


ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑪:食べ物とおみやげ

2010-10-13 13:32:28 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
ランザローテは、土壌が溶岩で、風も強く、植物の生育に適していません。よって、あまり美味しい食産物もありません。観光地には、イタリア料理、メキシコ料理、中華料理、スペイン料理など、各国のレストランが立ち並び、その内容もほんと観光地のレストランというレベルで、あまり目を引くものはありません。
食材のほとんど島外からの輸入です。島内でとれるものといえば、直径3センチくらいのジャガイモとサボテンぐらいで、ジャガイモは茹でて、ガーリックのきいた緑色のソースか、スパイシーなオレンジ色のソースかどちらかをつけて食べます。サボテンは、普通に皮を剥いて、果物として食べます。
飲み物では、La Geriaという地区のワインが有名です。ぶどうの木を溶岩の岩を積んで作った防風塀で囲み、手をかけて作られたワインです。Seco(白)が軽い口あたりで美味しいです。また、デザートワインもあります。
ビールは、銘柄を指定しないと、カナリア諸島のグランカナリア島で製造されているTropicalが出てきます。このTropicalはふつうのラガービールです。
スペイン領ということで、サングリアも美味しかったです。
食べ物では、海でとれた新鮮な魚のグリルは美味しかったです。素朴に素材の味が楽しめます。あと、スイカやメロンなど果物もジューシーでよかったです。あと、パエリアも美味しかったです。
土地の産物があまりないせいか、おみやげに困りました。特にこれは、というものがなく、みやげ物のバリエーションも乏しかったです。セサ・マンリケがデザインした悪魔のモチーフがあって、それがキーホルダーやTシャツなどいろいろグッズになっているのですが、そのモチーフ自体はとても良いデザインなのですが、やはり「悪魔」ということで、縁起が悪いような気がして、買うのがためらわれました。結局、ワイン、Lava(溶岩)チョコ、キャンドル立て、カレンダーなどを少し買っただけとなりました。
写真は、ミニクルーズでの昼食の様子です。手前にパエリア、その奥にランザローテ名物の小さなジャガイモが写っています。この旅行中、写真を取りたいなと思うような食事にはほとんど出くわしませんでした。残念です。



ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑩:Jameros del Agua

2010-10-12 10:59:32 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
Jameros del Agua(ハメロス・デル・アグア)は、ランザローテで必見の観光スポットの一つです。溶岩が作った洞窟で、深く碧い、また緑ぽい色をした水が溜まっており、そこには白い修道士と呼ばれる小さな白い甲殻類の生き物が生息しています。とても珍しい品種だそうです。光がほどよく入ってきて、すごく神秘的な雰囲気です。自然な洞窟の地形を活かして、レストランや展示室が作られています。ここも、内部インテリア等がCésar Manrique(セサ・マンリケ)のデザインで、特徴的です。上部にはオアシス(写真)もあります。このオアシスの水の色、素敵なブルーです。これは、何の加工もしていません。そのままの水の色が、このランザローテでは、光の反射のせいかプールなどではこの色なのです。
全体をゆっくり見て回ると小一時間くらいかかりました。結構、階段の昇り降りがたくさんあって、しんどかったです。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑨:César Manrique(セサ・マンリケ)の島

2010-10-11 09:29:59 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
ランザローテでいちばん耳にする人物の名は、César Manrique(セサ・マンリケ)です。この島が特徴ある美しい観光の島としての地位を得ることができ、またアピールできる環境を作ったのが彼であり、その果たした役割は非常に大きいものがあります。
彼はこの島出身の著名な芸術家であり、島のあちらこちらに、彼が作った空間造形物(写真)や彫刻などがあります。ちょうど溶岩地帯の真ん中に建てられた、とても卓越した眺めの家は、もちろん彼の設計したもので、現在César Manriqueのミュージアムになっています。溶岩地帯の中の空洞を利用した家で、構造的にも、またそれぞれの部屋ごとのインテリアにも興味深いものがあります。ランザローテに来たら、必ず訪れたほうがよいミュージアムです。
彼は、晩年を精力的にランザローテで暮らし、1992年に交通事故で亡くなっています。事故のあったロータリーの真ん中にも、彼が製作した大きな空間造形物が建っています。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑧:日帰りクルーズのおまけ

2010-10-10 14:02:07 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
Sweet Carolineの日帰りクルーズですが、ちょうど港に帰る途中、イルカ達に遭遇しました。最初は遠くに見えただけだったのですが、どんどん近づいていって、ほんの間近で見ることができました。6、7頭はいたと思います。スーパーのビニール袋を鼻でつついて、取り合うようにして、じゃれあっていました。海でイルカを見るのははじめてだったので、うれしかったです。
私たちに観られているのを意識しているかのように、近くに来ては、飛び跳ねたりして、かわいかったです。
乗客はみな写真を撮ろうとしていました。イルカの動きは機敏で、予想しにくく、良い写真を撮るのは難しかったです。が、みなかなり良い写真を撮っていました。それだけ、イルカが近くまで来ていて、またけっこうたっぷりな時間周りにいたのです。
ちょっとしたハプニングでしたが、心がほんわかするハプニングでした。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑦:日帰りクルーズ

2010-10-09 13:44:14 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
Sweet Carolineという名の船の日帰りクルーズに参加しました。港を出て、ゆっくりとランザローテ島の島沿いに進みます。海側からランザローテを見ると、また違った風景を楽しむことができます。溶岩が流れて、海に至って、急速に冷えたことでできあがった異様な形の海岸線や切り立った崖などです。海は透き通っており、魚影を見ることができます。海草が少ないのか、日本の海でよく嗅ぐ、いわゆる海の匂いはあまりしません。
船のデッキで、風と太陽の光を浴び、とても気持ちよいです。少し曇りがちの天候だったので、日差しが強すぎることがなく、快適でした。Playa Blancaのあたりまで行き、崖の上にある要塞を眺め、そこから少し離れた停留ポイントに止まります。ちょうどお昼ごろで、約2時間半くらいその場所で、楽しみます。
バナナボート、カヌー、フローティングベッド、シュノーケルなどがアクティビティとして用意されており、大部分の人が海に飛び込んでいました。私は残念ながら、その日、脚の痛みが出てしまい、ずっと船内にいましたが、顔見知りになった参加者がバナナボートをしているのを観たりして、結構退屈せずに過ごせました。
昼食は、白ワイン、パエリア、ポテト、スイカなどが用意されていました。また、カナッペなどもふるまわれました。
海上でゆったりと時間が過ごせ、満足した一日でした。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑥:Playa Blanca

2010-10-08 09:41:18 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
島の南西には、素晴らしいビーチとリッチな観光施設が立ち並ぶPlaya Blancaという地区があります。小奇麗なホテルやレストラン、ショップが並んでおり、海岸沿いのプロムナードを歩くだけで楽しい気分になれます。
ビーチは広く、遠浅で、水温は20度くらいです。ビーチの広さに比べて、人が少ないので、海を満喫することができます。
大洋から流れてくる雲の動きがとてもダイナミックです。
Playa Blancaには、プロムナードの最終点に古い小さな要塞があります。中には入れませんが、その要塞は青い空に映えて、ビーチの景色の中でチャーミングなアクセントとなっています。
私たちが滞在したのは別の地区でしたが、このPlaya Blancaのほうが外の資本が多く入っているようで、観光地的なモダンな施設がたくさんあり、新しく感じました。また、試してみたいレストランが目につきました。
島の端なので、島内観光にメインを置くのなら少し不便ですが、滞在してビーチやレストランを満喫するなら、Playa Blancaのほうがおすすめです。また、ここから、フエルテベントゥーラ島への船が出ているので、フエルテベントゥーラ島に簡単に行くことができます。


ランザローテ(Lanzarote)島旅行⑤:Mirador del Guinate

2010-10-07 08:58:57 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
島の北の方面のバスツアーに参加し、Mirador del Guinateへ。Guinateの見晴台という意味の名がついている場所です。少し離れたところにある別の島を見ることができる、すばらしい眺めです。
海は波が打ち寄せ、常に動きがあるのが良いですね。雲がどんどん動いているのも見て取れます。
一緒にツアーに参加していた中高年の男性が、「Ik ben zo blij om hier te komen.(ここにこれてほんとに嬉しいよ)」と言いながら、一瞬ですが、奥さんにハグしていたのが印象的でした。ほんと、なんかすてきなものを目にしている高揚感がこの場所からの眺めにはありました。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行④:TIMANFAYA国立公園(その2)

2010-10-06 08:34:25 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
TIMANFAYA国立公園を訪れるにはバスツアーに参加したほうがよいです。TINMANFAYAの表玄関、レストランや土産物屋さんなどがある場所まで、レンタカーでも入れますが、駐車場が限られた広さなので、一旦いっぱいになってしまうと、かなり待たなければなりません。私たちがバスツアーで行ったときも、普通の車は駐車場の空き待ちの長い列ができていました。バスはその点、優先権があるようです。表玄関では、3つのアトラクションがあります。一つは、スコップで少し掘った砂利を参加者の手のひらに乗せてくれます。ガイドさんに「国立公園内のものは、石も砂も植物も何も持って帰ることが禁止されています。でも、この砂利だけは例外です。もしあなたがずっと握って持ち帰ることができるなら、もって帰っていいです」と言われます。しかし、砂利はかなり熱くずっと手のひらに乗せていられるものではありません。「あつっ」と言って、落としてしまいました。次は、地面に掘られた部分があり、そこに木の小枝を落とします。すると、少したつとそれが燃えて火がぱっと上がります。地熱がひどく熱いことがわかります。最後は、地面に穴があり、この穴は50mほど掘られているそうです。その穴にバケツ1杯の水を入れます。すると2、3秒後、バーンと噴水のように水しぶきが上がります(写真)。これも地熱が熱いので、一瞬のうちに水が水蒸気化するそうです。
建物の中に入ると、地熱をつかったバーベキューをやっていました。美味しそうでした。

ランザローテ(Lanzarote)島旅行③:TIMANFAYA国立公園(その1)

2010-10-05 12:48:35 | 旅行(カナリア諸島:スペイン)
ランザローテの観光の大きな目玉は、TIMANFAYA国立公園です。火山の噴火でできた溶岩に覆われた異様な景色が広がっています。国立公園に深く入るには、3つの方法しかありません。バスツアーに参加すること、ガイドと一緒に回るハイキングツアーに参加すること、そしてラクダツアーに参加することです。
ハイキングツアーは予約が必要で、人気があるので最低2ヶ月以上前に予約しなければいけないそうです。
私は、ラクダツアーとバスツアーを体験しました。ラクダに乗るのは初めてで、少しワクワクしました。火口の見える場所をゆっくりと回るだけで、全体で30分くらいでした。ラクダは左右に一人ずつ乗り、2人で12ユーロでした。
ランザローテはスペイン領なので通貨はユーロです。オランダと一緒なので、その点便利でした。また、物価は全体的に安めに感じました。