Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

映画「エベレスト 3D」@Pathe(アムステルダム)

2015-09-30 11:52:56 | Movie
映画「エベレスト 3D」をIMAXで見たくて、アムステルダムのPathe Arenaに行ってきました。
エベレストなんて絶対に自分では行けないところなので、臨場感を味わいたくて、IMAXの3Dでぜひ体験したいと思いました。
実際に1996年に起きたエベレストでの遭難事故の話です。難波康子さんという日本人女性も遭難者の一人で、当時は大ニュースになったようですが、私はまったく記憶していません。
ロブという経験豊富な登山家がエベレスト登頂のツアーを行なっており、過去二回はアマチュア登山家などをつれて登頂に成功しています。今回が3回目。
ツアー費用は約700万円という高額ですが、エベレスト登頂を夢見る人々がこのツアーに参加してきます。
難波さんは七大陸最高峰の6つにすでに登頂しており経験豊富ですが、残りのエベレストをぜひ登頂したいということでこのツアーに参加しています。
他には、アメリカで郵便配達などをしてこつこつお金を貯めて参加しダグ、医師のベッグ、アウトドア雑誌の編集者ジョンなど、ガイドも含め10数名。
エベレストのベースキャンプを一つ、一つの上っていき、薄い酸素に慣れるために1か月以上の時間をかけます。
エベレストの場所によって姿が違う風景が眼前に映し出され、細い梯子の橋を渡るシーンなど、3Dなので、息をのむ感じでした。
まあところどころ、これってロケじゃないなあと思うシーンもありましたが、それでも広大なエベレストの雰囲気と、とても危険な登頂であることはよくわかりました。
そして、嵐におそわれて、究極の事態になってしまうのですが…。
ヘレン役のエミリー・ワトソンがとてもうまいなあと思いました。
つい最近、ネパール政府はアマチュアのエベレスト登頂を制限するというニュースを聞きました。
過酷な山なので、やはり安全のためにはこうした対策は必要でしょう。
体調は良好です。



家庭菜園のナス

2015-09-28 15:47:03 | Weblog
今年の春、スーパーのAlbert Heijnのキャンペーンで、野菜やハーブの種を何種類ももらったので、植えてみました。
バジルやパプリカ、ネギ、セロリなどが育ちましたが、中でもいちばん立派に育ったのがナスでした(写真)。
反対にダメだったのが西洋長ネギ。おそらく、土の深さや量が足りなかったのかも知れません。
キャンペーンではないのですが、食べたアボカドの種を試しに育ててみたら、ゆっくりですが大きくなって、今は50㎝くらいまでになっています。これがこのまま実をつけるまでいくのか、ちょっと楽しみです。
体調は良好です。

映画「0.5mm」@CameraJapan(ロッテルダム)

2015-09-27 15:29:48 | Movie
日曜日、ロッテルダムのLantarenVensterへ。CameraJapanというイベントが開催されていて、日本映画がたくさん上映されています。
まずは、「0.5mm」を見ました。
訪問介護の仕事をしている若い女性サワ。郷里を離れ遠く高知で働いています。しかし、訪問先が火事になり、仕事も解雇され、身寄りがなく困ったサワは、孤独な老人に目を付けては脅し半分にその家に居ついて、老人の世話や家事などをして暮らします。
変な話ですが、お金はあるけれど家が遺産目当てのけんかでごたごたしている老人、一人っきりでこつこつ貯めたお金を詐欺まがいの融資で盗られてしまいそうになる老人、大学教授をしていたのでプライドだけは高く、妻が介護が必要な寝たきりになったことを受け入れられずにいる老人といったそれぞれの老人の話がサワを軸にしてオムニバス的につながっています。
老人社会になっている日本で、ほんとうにあちらこちらにあるような問題に目を向けるように作られて良い映画で、コメディ要素も強いので、198分という長い映画ですが、面白く見ることができました。
孤独老人の役の坂田利夫がとても良い味を出していました。
監督、原作、脚本は安藤桃子。実の妹の安藤サクラがサワ役を演じています。エグゼクティブプロデューサーは実父の奥田瑛二、フードスタイリストが実母の安藤和津という家族が協力しての映画です。
0.5mmという題が映画の中で意味が説明されているけれど、いまひとつピンときませんでした。
また津川雅彦が演じる元教授の老人が、「戦争に死ぬつもりで行ったけれど帰ってきてしまいました。戦争はだめです。」と延々と語るところだけはちょっと映画の中で異質な感じがしました。
ちょっと詰め込みすぎなのか、もっとすっきりとした2時間強くらいの映画だったらもっと良かったかもと思います。
この日はあと2本映画を見ました。感想はまた別の日に!
体調は良好です。

Restaurant:Las Palmas@ロッテルダム

2015-09-26 14:12:42 | Restaurant/Cafe
CameraJapanへ行った金曜日、映画を見る前に「Las Palmas」で夕食にしました。
ちょうど映画館LantarenVensterの前にあり、シェフのHerman den Blijkerはオランダのテレビでよく見かけるコックの一人で有名なレストランなので一度行ってみたいと思っていました。
シーフードで有名なので、アラカルトでシーフード系でまとめようかとも思ったのですが、まあはじめてなので、おすすめの4コースを選択。
まずは、オランダ産小エビとムースなど(写真)。さわやかな一品でしたが、ちょっと私には塩味が強すぎでした。
次は、エイのフライとカボチャとサツマイモのムース。これはコショウの味がよくマッチした美味しい魚で、ムースも甘くておいしかったです。
メインは、牛肉のグリルで、すでに薄く切ってあり、口のなかで甘みがほのかに感じられ、脂身が適度にあり、とてもとてもおいしいお肉でした。あまりヘビーな肉は苦手な私ですが、楽しみながら完食。つき合わせは、レンズ豆、根用セロリのムースなどでした。
デザートは、バニラアイス、ホワイトチョコのケーキなどで、もうこの頃にはお腹一杯で、あまり楽しめませんでした。夫はおいしそうに食べていました。
このあと、紅茶を飲んでゆっくりしました。
前菜は私にはいまひとつでしたが、他のものはよかったです。特にメインがおいしかったです。
店内はカジュアルな感じで、グループ客が隣りだったので、うるさかったです。
キッチンで働く人々がよく見えるようなデザインになっています。
カキがどんどんサーブされていたので、カキもきっとおいしいのでしょう。
今度はアラカルトで食べてみたいです。でもロッテルダムはあまり来ないので、いつになることやら。
体調は良好です。



映画「海街diary」@CameraJapan(ロッテルダム)

2015-09-25 13:14:23 | Movie
毎年この時期にロッテルダムで開催されている「CameraJapan」というイベント、日本の映画がたくさん上映されます。
金曜日の夜、このイベントで上映された「海街diary」(英題:Our Little Sister)を見てきました。
鎌倉に住む三姉妹の家に、中学生の異母妹がやってきます。父親が不倫で家をでて、母親もその後北海道へと出てしまって、家を切り盛りしてきたしっかりものの長女を、綾瀬はるかが演じています。
鎌倉の町の雰囲気がよくでていて、4姉妹のキャラクターも良く描かれていて、とてもよかったです。
4女役の広瀬すずの素直でかわいい感じがよくでていました。
この映画、原作は吉田秋生のマンガだそうで、ちょっと最初のところだけネットの立ち読みで読んだんですが、かなりマンガに忠実そうです。
監督、脚本は、是枝裕和。オランダでは「誰も知らない」の印象が強い監督です。「誰の知らない」は親に捨てられたきょうだいが力を合わせて行きようとする映画でしたが、この「海街diary」も親がいないことでは似たテーマですね。
カフェのマスター役のリリー・フランキーがいい感じでした。
字幕は珍しくオランダ語でした(ふつう、このイベントでは英語)。
体調は良好です。




レナリドミド+デキサメタゾン 第72回サイクル開始

2015-09-18 11:54:22 | 医療・病気
レナリドミド(レブラミド)10mg、デキサメタゾン0.5mgを週3回服用、4週目はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの72回目が始まりました。
今日は、オランダの新聞で読んだ、、オランダ医療事情です。
新薬は特許で守られているために独占状態になって、非常に高い価格になっているものがあります。患者一人あたり年間100万円以上かかることはよくあることです。薬は、直接患者が支払うものではなく、保険会社や政府予算からでるものなので、いくら高くても売れるという製薬会社にとってはおいしい状態になっています。
しかし、病院の薬の費用は毎年4~7%増えており、さすがにこれは多すぎるとのことで、年1%くらいに下げようという動きがでてきます。だいたい病院ごとに年間予算に制限をもたせる圧力が強くなっているようで、アムステルダムのある病院では、高い薬が必要な患者をよその病院に移したりしているという批判が出ています。(ここでいう病院はすべて総合病院です)。
オランダ政府が、他のヨーロッパの国々と一緒に、製薬会社と交渉して、一括購入するなど、なんとか高すぎる薬を安く仕入れようと方策を練っています。
細かく見ると、国ごとに同じ薬でも価格が違ったりするので、そこも明瞭化が必要です。
製薬会社の観点から見ればビジネスですが、医療の視点から見ると、薬が高くてもそれで助かる命ならばその薬を買わないわけにはいかないので、難しいところです。
体調は良好です。



クラシックコンサート:ジャニーヌ・ヤンセン+アンドリス・ネルソンス+RCO@コンセルトヘバウ(Amsterdam)

2015-09-16 12:39:15 | Concert
アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)というので、見てみたいと思いました。
それに、バイオリニストのジャニーヌ・ヤンセン(Janine Jansen)が登場といえば、オランダ人の好みのプログラムです。
ジャニーヌ・ヤンセンはオランダで一番の女性バイオリニストです。
そして、アンドリス・ネルソンスはまだ30後半ですが、世界の指揮者ベスト5に入る実力派です。
プログラムは、
Bartók - バイオリン協奏曲第一番, Sz. 36
Sjostakovitsj - 交響曲第七番 in C, op. 60 'Leningrad'
です。
会場は満員で、私たちは舞台後ろの席でした。オーケストラは間近で見れますが、バルトークの場合、ソリストは後ろ姿だけで、音もあまりよくありません。
だいたいジャニーヌ・ヤンセンは、譜面なしで弾くのですが、今回は譜面が用意されていました。
楽章の間に休みをとらず、一気に演奏でした。
素適だったのは、ショスタコーヴィチのほう。すごく楽しめました。イヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のソロパートは美しいです。ところどころにクラリネットやファゴット、トランペットなどのソロフレーズがあるのですが、それがストーンと心に響きます。
アンドリス・ネルソンスの指揮を正面からじっくり見れたのもとてもよかったです。場面に合わせて、指揮棒を使ったり、両手の指の動きだけで表現したりで、パートの初動の合図はわずかな目のコンタクトだけで、あとは身体を使って、曲の表情をコントロールしていきます。指揮者の満足そうな表情、まだオーケストラメンバーの大団円場面でのノリノリの感じなど、演奏している側もとても気持ちいいのだろうなあと思いました。
この交響曲は長く、1時間と少しありましたが、とても引きつけられて聞きました。
カメラが会場に入っていたので、もしテレビなどで放映されたら、また見てみたいです。
体調はOKです。

Van Nelle Fabliek@ロッテルダム

2015-09-13 15:14:11 | 建築
この週末はオープンモニュメントデーだったので、ロッテルダムのファン・ネレ工場(Van Nelle Fabliek)の見学に行ってきました。
ファン・ネレ工場はユネスコの世界文化遺産に登録されています。
とても広い敷地に大きな建物が立っています。ガラスがふんだんに使用されたユニークな建物です。
ファン・ネレは、タバコ、紅茶、コーヒーを製造していた工場で、この場所で1995年まで操業していました。
見学ツアーが実施されており、11時からの回に参加しました。
見学者の中に実際にここで働いていた人が参加しており、その人によると、タバコ、紅茶、コーヒー以外にもサロマ(SAROMA)という家庭で簡単にプディングが作れる粉末も製造していたそうです。
工場部分は直線の建物ですが、玄関近くにある建物は曲線を描いています。この建物は管理棟で、社長室があり、その部屋から工場がうまく見渡せるようになっています。
立地は、鉄道、港などが近く、当時新興住宅地が近くにあり、労働力も得られやすかったことが考慮に入れられました。
モダンで目立つデザインの建物にしたのは、広告の効果が念頭にあったそうです。
見学ツアーは全部で1時間弱でした。工場棟の階段は二手に分かれており、女性用と男性用になっていました。当時は、女性と男性はやる仕事が異なっており、一緒にすると風紀の面でよくないという考えだったそうです。
その階段を3階まで上がると、息が切れて、脚ががくがく状態でした。やはりまだまだ体力がダメです。
展望台があるのですが、そこは8階にあたるとのことで、このときはエレベーターも使用できたのでよかったです。
見学のガイドは、建築を勉強している大学院生でした。
体調はなんか爽快感はないのですがOKです。


本「終わらざる夏」

2015-09-07 08:15:57 | Book
浅田次郎著「終わらざる夏」を読了。
上、中、下の3巻からなる長い物語。第二次世界大戦終了の1945年8月15日前後の話です。舞台は、千島列島の先端にある占守(シュムシュ)島です。
この島に陸軍の先鋭部隊がいたことを知りませんでした。というか、この島のことをまったく知りませんでした。また、終戦になっているのに、この島にソ連軍が攻め込んできたことも知りませんでした。そして、島にいた兵隊たちはその後シベリアなどに抑留されます。
この本では、終戦近くなって召集された40半ばの翻訳書編集者片岡、岩手の田舎で育ち3度も兵役に着き殊勲を挙げた荒くれものの鬼熊、岩手の医大をでて帝大で勉強中に召集された医師菊地など、それぞれの登場人物の人となりが描かれ、いかに戦争が人の人生を踏みにじっていくかを感じさせます。
また、ソ連側の兵士の物語も入っており、敵味方なく、個々の兵士はみな戦争で一つの駒として扱われており、戦争が終わり家に戻ることを切望しています。
日本の軍隊の戦略が失敗し、最後のほうはもうぼろぼろの状態で戦争を続けたことがわかります。
占守島の歴史にも触れられており、昔はアイヌの人々が住んでいた平和な島だったそうです。
いろいろな話が盛り込まれており、読みごたえのある本でした。
戦争とは直接関係ないですが、この本で、はっとした文章は、
「自分が幸福を感じたとき、その幸福がいったい誰によって、何によってもたらされたかのかを、必ず考えなければならない。そうでなければ幸福を受けとめる資格がない」
です。幸せを感じても、誰によってそれがもたらされたかを考えたことはないなあと思いました。でもその都度考えて、感謝することは大切なことでしょう。
それにしても日本の現代史をよく知らないので、こういう本でもっと知りたいと思いました。
体調はOKです。



Cafe:Prins Hendrik Garage@Apeldoorn(オランダ)

2015-09-01 10:35:03 | Restaurant/Cafe
先月の初めにアペルドールン(Apeldoorn)に行き、ヘットロー宮殿を訪れた時にランチを「Prins Hendrik Garage」でしました。
ヘットロー宮殿の中にあるカフェレストランで、眺めのよい庭園に面しています。
名前は忘れましたが、二人分のコンビサンドイッチを注文しました。ボリュームがあり食べきれるかと思いましたが、4種類それぞれ工夫があって美味しく、完食しました。
お腹はちょっと一杯になりすぎましたが…。
自家製のポテトチップや野菜チップもついていました。
ヘットロー宮殿は広いので、ひと休みするのに良いカフェでした。
体調はOKですが、バテ気味です。