Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本『Contract』

2011-07-31 13:24:45 | Book
Lars Kepler著『Contract』を読了。近年、北欧のミステリーが流行しています。スティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズを筆頭に、スウェーデンではこのLars Kepler(ラーシュ・ケプレル)、ノルウェーではJo Nesbo(ヨ・ネスボ)など。
たまたま家にあって、読みやすそうだったので、『Contract』(邦訳:『契約』)を読みはじめました。オランダ語版で、520ページありました。章が細かく分かれていて、少しずつ無理なく、どんどん読める感じでした。最初の4分の1くらいは、ベストセラーになるくらい、そんなに面白いってわけじゃないし、特別な感じもしないし…と思っていましたが、途中から、先を読みたくなる欲求が強くなりました。おそらく、登場人物に魅力があるからだと思います。主人公の刑事Joona Linnaと国家保安警察(Sapo)の女刑事Saga Bauer、そして興味深い人物Axel Riessen。
物語は、平和活動家と軍事企業と政府高官とアフリカのスーダンへの武器輸出が絡み、ゴルゴ13のような殺し屋も出現します。また、音楽の使いかたが効果的で、バイオリン好きの人にはこの本はより楽しめると思います。この本の中に、Tokyo String Quartetが重要な鍵として出てくるのですが、架空の楽団だと思いきや、ネットで調べてみたら、実在するようです。本の中には楽団のメンバーの名前も出てくるのですが、それもきちんと一致しています。4人中2人が日本人です。クラシックだけでなく、ボウイの曲も効果的に出現します。
作者のLars Keplerは、アレクサンデル・アンドリルとアレクサンドラ・コエーリョ・アンドリルという夫婦の共同ペンネームです。
この『Contract』という作品は、この作者の2作目で、1作目は『Hypnose』(邦題:『催眠』)です。是非、次には、この『Hypnose』を読んでみようと思います。
北欧の本を読んでいて、ときどき混乱するのは名前です。名前から、瞬間的に男か女かがわからない場合があります。主人公のJoona(ヨーナ)なんて女の名前のような響きですしね。
体調は土曜日から日曜にかけて発熱(38.1度)。現在は良好。

レナリドミド+デキサメタゾン 第18サイクル開始

2011-07-29 10:42:14 | 医療・病気
レナリドミドとデキサメタゾン服用の第18サイクルが開始しました。レナリドミド10mgデキサメタゾン2mgを週3回服用を3週間繰り返し、次の1週間はデキサメタゾン2mgのみ3回服用というサイクルです。
薬の服用も日常的になってしまい、たまにレナリドミドを飲んだかしらと記憶が定かでない日があったりします。こういうときは、きっと飲んだだろうと思って、過ごすことにしています(2倍の量を飲んでしまうと大変ですからね)。以前は薬の残り数から計算できていたのですが、最近はそれもあやふやに。もっと気を引き締めていかなくてはと思います。
血液検査の結果は、肝臓系の数値にイエローランプが点灯していますが、病院から連絡もないし、ときどき会う腎臓内科の医師も検査結果は見ていると思うのですが「良好ですね」っていう感じで特に気にかけてない様子。看護士さんが好意でプリントアウトしてくれた血液検査の結果を私が見てしまっているわけで、こちらから医師に、γGTやALPやALATなどが正常値から外れているんですけど…とは言い出しにくいです。まあ、強い薬を使っていて、病人であることには違いないので、正常値から多少外れるのは想定内なのかもとも思っています。
いずれにしろ、前回書いた通り、この点は、話しやすい血液科医のK医師に次の診察で尋ねるつもりです。
さて、最近、レナリドミドの新しい箱を手に入れました。商品名はRevlimid(会社名:Celgene)っていうんですけど、1箱に21錠入っています。10mgのカプセルなので、箱は白地に黄色です。私は1サイクルで9錠使うので、約2ヶ月半に一回、新しい箱を薬局でもらいます。今回、見た目はほぼ同じなのですが、箱の横面に書いてある注意書きに変化がありました。
以前:25℃以下で保管すること。
今回:当医薬品に特別な保管条件はありません。
オランダは涼しいですが、夏の暑いときには30度になることもあります。それでも常温保存していましたが、今回の注意書きで、それでOKだということがわかり安心しました。
また、箱には小さな蛍光イエローのシールが貼られており、それには、
「当医薬品は運転などの行為に影響を与える可能性があります」
と印刷されていました。私は車の運転はしないので問題はないのですが、今回はっきりとそう明示されていたので、気になりました。
このシールは、薬局で貼られたものです。
さらに、薬局で薬の箱に貼ったラベルには、使用方法が書かれているのですが、
以前:そのまま飲み込んでください。噛んではいけません。
でした。カプセルだから、噛む人なんているのかなあと思っていました。
今回:そのまま飲み込んでください。噛んではいけません。噛むと、効果が減少する可能性があります。
となっていました。おそらく、カプセルが飲み込みにくい人は、噛んでから飲んだりするのでしょう。でも、そうすると効果が減少する可能性があるということです。
この薬局は総合病院内にあり、オランダ内では賞などもとっている、かなりしっかりとした薬局です。
こういうラベルは、その薬局独自のもというより、コンピュータシステムで、どこかからきちんと指示されていて、表示しているんだと思います。
まあ、いずれにしろ、あくまでもオランダでの話しです。
細かいことですが、少しでも注意書きが違っていると、この薬のことを考えて改善しようとしてくれている人が居るのだなと思い、うれしい気持ちになりました。
体調は良好です。天気は相変わらず、いまひとつですが。


オランダの桃

2011-07-27 09:39:51 | オランダ:トリビア
息抜きに少したわいもないお話を。
今、オランダでは桃の季節です。というか、ちょっと終わりかけかもしれません。
おいしそうな桃が店頭に並んでいるので、つい買うのですが、お味は美味しいことは美味しいのですが、酸味が少し強く、皮をむくと黄色ぽいオレンジ色です。黄桃なんだと思います。
日本では、黄桃は缶詰でよく食べましたが、普通の桃といえば、白桃で、白くて甘くて…、というもの。
オランダの桃を食べながら、なんかいまひとつだなーって、ずっと思っていました。
そして、最近、スーパーの果物のコーナーで、Wilde Preziken(野生の桃)というものを発見(写真)。スペイン産です。お饅頭みたいに、平べったい形です。ものは試しにと買って食べてみたら、とても美味しく、日本の桃を思い出させる味でした。中の実の色も白です。
冷やして食べると美味しいので、最近デザート代わりに頻繁に食べています。
お値段は、4個パックで2ユーロくらい。お手ごろだと思います。
体調は良かったり、悪かったり。月曜日の夜から、右脚にいつもの痛みが出まして、パラセタモルを2錠。火曜日の昼頃には痛みはほとんどなくなりましたが、熱を計ったら、38.1度。だるい感じです。パラセタモルを時間をあけて1錠ずつ2回飲み、今日の朝には37.5度と私の普通の体温に戻りました。天候が悪く、急に涼しい日(最高気温が15度など)が続いたせいで体調を崩した人も多いそうなので、私もそういう関係なのかなーと思っています。

映画「Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 2」

2011-07-24 09:23:06 | Movie
映画「Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 2」(ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2)を観てきました。
日曜日のIMAXシアターでの12:00からの回です。3Dのバージョンです。
ついにハリポタの映画も最終回かと思うと、感慨があります。最初に本で第一巻を読んで以来、その魅力に取り付かれて、最終巻まで読み、映画も公開されるたびに映画館で観てきました。映画版も第一部が公開時、ハリー役のダニエル・ラドクリフ君のかわいさに魅了され、またハーマイオニー役のエマ・ワトソンちゃんも愛くるしかったこと…。映画もまた本と違った別の良さ、興味深さがあって、いつも楽しみでした。
最終回、登場人物もすっかり成人の容貌に近くなって、ダニエル・ラドクリフは真面目さは残しながらもスラッとしたハンサムボーイにはなれず、ロン役のルパート・グリントは子どもの頃からのイメージのまま大人になり、またそれも良しかと思い、エマ・ワトソンは一時期、少しかわいさが落ちたと思った時期もありましたが、知性が感じられる美人に成長しました。以前のPart1を観たときも書いたと思いますが、いちばん驚きの成長をしたのは、ネビル・ロングボトム役のマシュー・ルイス。引っ込み思案で何をやらせても失敗し、級友からはバカにされる役にぴったりの容姿だった彼が、成長した後は背も高くスラッとしたハンサムボーイに。ストーリーにおいても、重要な役割を果たします。
最初から私のお気に入りだった人物はスネイプ。映画でのスネイプ役のアラン・リックマンはあまり私の好みのタイプではなかったけれど、存在としてはやはりお気に入りのままでした。最終回ではすべての謎が明らかにされ、スネイプを信奉してきた者としては、涙の展開です。まあ、本ですでに知っていたので、実際には涙にはなりませんでしたが…。
本を読んでかなり時が経っているので、細かいことは忘れていますし、映画では細かいことはかなり端折っていますので、ストーリーを追うというより、映像のすごさに目を見張るという感じでした。
3Dはところどころ、わっと思う場面がありましたが、大部分は自然な感じで楽しめました。2DはDVDやTV放映時に楽しめると思うので、映画館では3Dで見るほうがよいと思います。最後のほうで、3Dの映像により、座席のほうが揺れ動いているんじゃないかと思う錯覚に陥る場面があり、わくわくする体験をしました。
最新のコンピュータグラフィックスで、ファンタジー文学の中で巻き起こる様々なマジカルな現象がうまく映像化されていて、迫力があり、魅惑されます。
HPシリーズをここまで追い続けたら、見逃すことはできない最終作ですね。
私個人としては、3年ほど前に大病になったとき、もうHPを最後まで読むことができないのかと悲観的に思ったことをよく憶えており、最後まで、本も読めたし、映画も観れたし、生き延びることができたことに喜びの気持ちと、感謝の気持ちが沸きました。そして、こういうエンターテイメント作品は、生きていく上の小さな楽しみとして重要だなあと思いました。
楽しみとしては、話がそれますが、ツール・ド・フランス。3週間、TVで楽しみました。今年のレースは最後のほうまで優勝者が特定できず、はらはらどきどきで面白いレースでした。ルクセンブルグ人のアンディ・シュレックを応援してたけれど、オーストラリア人のエヴァンスが優勝しました。まあ、アンディはまだ若いから是非来年頑張ってほしいです。
体調は良好。しかし、木曜日の夜、右脚の付け根あたりにいつもの痛みが勃発。パラセタモル2錠。金曜日の午後には痛みはなくなりました。また、天気が悪いためになんか元気的には低調です。

本『The Angel's Game』

2011-07-19 12:04:54 | Book
Carlos Ruiz Zafon著『The Angel's Game』を読了。Carlos Ruiz Zafon(カルロス・ルイス・サフォン)は、スペインの作家で、前作『The Shadow of the Wind』(邦題:風の影)がベストセラーになりました。当時この『The Shadow of the Wind』を読んで、独特の雰囲気のある物語に引き込まれ、素晴らしい作家に出会ったと思ったものです。バルセロナを舞台にした作品で、バルセロナの町の地名が細かに出てきて、迷宮のような世界を感じさせます。
今回読んだ『The Angel's Game』もバルセロナを舞台にしています。デーヴィッドという作家の男性が主人公で、コレリという謎の男性と執筆の取引をすることで、悪夢のような出来事に次々に見舞われていきます。
サフォンは、とても比喩の使い方がうまいです。村上春樹を感じさせる比喩のうまさです。ただ、書いていること自体はとてもどろどろとしていて、村上春樹とは違いますけれど。
また、登場人物がよく泣いたり、感情を簡単に表に出します。とくに女性。これは、スペインの気質なのかわかりませんけれど、ちょっと自分の感覚とは違うかなと思いました。まあ、時代設定も1920年頃なので、その時代の女性の雰囲気なのかもしれません。
物語自体はちょっと現実か非現実かと考えて読むと頭が混乱してしまって、またちょっと鬱々とした、ダークな内容なので、読後感はいまひとつです。ただ、話に引き込まれて、次々に展開していく様、それぞれの登場人物の人生というものなど、読むに値する要素はいろいろありました。
それから、『The Shadow of the Wind』と、書店や「忘れられた本の墓場」など僅かな点で『The Angel's Game』とリンクする要素を持っています。独立した作品としてもちろん読めますが、まずは『The Shadow of the Wind』を読むことをおすすめします。amazonを検索したところ、『The Shadow of the Wind』=『風の影』の読者レビューにおいてもかなり好評です。翻訳によって質が落ちる場合もあるのですが、この本はきっと良いのでしょう。
残念ながら、『The Angel's Game』はまだ邦訳が出ていないようです。
『The Angel's Game』は2008年の作品です。実は、発売年か次の年くらいにこの本を買ったのですが、病気になって筋力が衰え、少し読んだのですが、重い大きな本(約600g)を手で支えるのが難儀になって、またHBが低くて集中力がなくなったのもあって、読むのをやめていました。今月になって再度読み出し、無事読了となりました。現在では、普通のペーパーバックサイズを本屋さんで見かけます。
それにしても、日本の文庫本サイズって、片手で支えられるサイズで、良いです。まあ最近は、Kindleなどで、洋書も重い思いをせずに読めますね。ただKindleって、ベストセラーや最近の本などでは、日本語書籍はほぼないです。ちなみにオランダ語もほぼないです。私はKindle派なので、なんとか充実しないかなあと思っているのですが、無理なのかな。
体調は良好です。しかし、最近の血液検査で、γ-GTPやALTなど肝臓系に黄色信号が…。お酒は飲まないので、薬剤性肝炎かなと思うのですが、次回の診察(10月!)のときに訊いてみようと思います。

クラシックコンサート:Uit de nieuwe wereld(新世界から)

2011-07-15 08:31:42 | Concert
先週に続いて、今週もクラシックコンサートに行ってきました。アムステルダムのコンセルトヘバウです。
今回は、Emmanuel Krivine(エマニュエル・クリヴィヌ)指揮のルクセンブルグ交響楽団と、ピアニスト Nikolaj Lugansky(ニコライ・ルガンスキー)の共演です。
演目は、
Maurice Ravel - Alborada del gracioso
Sergej Prokofjev - Tweede pianoconcert in g, op. 16
Antonín Dvorák - Negende symfonie in e, op. 95 'Uit de Nieuwe Wereld'
でした。
会場は満員。最初のラベルの曲は短い曲でしたが、目が覚めるような演奏で、今日のコンサートへの期待が膨らみました。
そして、次のピアノコンチェルトのために、舞台下からピアノが登場。電動エレベータでピアノを上げるのに5分くらいはかかっていました。コンセルトヘバウでこの作業を見るのは初めてなので、面白かったです。
Nikolaj Luganskyが登場。スラッとした知的でハンサムなちょっとやさしい感じのピアニストです。39歳くらいです。最初はゆっくりと始まったのですが、早いテンポで正確無比に時には力強く、時にはやさしく鍵盤をたたく姿は、感動的でした。長い曲ですが、魅せられてしまい、ピアノの素晴らしい音色に恍惚としました。オーケストラとの相性も良かったです。このピアニスト、要チェックです。聴いてほんとうに良かったと思える演奏でした。
演奏が終わるとすぐに、ブラボーの声がかかり、客席は総立ちでした。
休憩をはさんで、ドボルザークの有名な交響楽「新世界から」。ルクセンブルクは小さい国なのに、レベルの高いオーケストラを持っているなあと思いました。この曲、子どもの頃からよく耳に馴染んだ曲です。耳に残るメロディが何度もテーマとして繰り返されます。そのたびに心がざわざわと動かされます。それから目をひいたのが、ルクセンブルグ交響楽団の第一バイオリン奏者、アジア系の男性だったのですが、とても感性豊かに身体を動かして、音を表現しており、音楽を楽しんでいる雰囲気が感じられました。後で調べたら、日本人の矢口統(Yaguchi Osamu)さん。こんなところでも日本人が活躍しているのですね。なんかうれしくなりました。
この演奏後も客席は総立ちで、アンコールで、
Pjotr Iljitsj Tsjaikovski - Pas de quatre (uit 'Het zwanenmeer; bew. Earl Wild)
をほんの少しだけですが、演奏してくれました。
とても素晴らしいコンサートでした。至福の夜でした。
体調は良好ですが、ここ最近は最高気温が20度を切り、曇り&雨&強風の秋のような天候で、いまひとつ元気がでません。

Restaurant: CHANG-i(アムステルダム)

2011-07-12 11:19:20 | Restaurant/Cafe
アムステルダムのコンセルトヘバウへクラシックコンサートを聞きに行く前に、ディナーをするレストランを探していました。コンセルトヘバウ周辺には夜の8時までに食事を終えられるコンサートメニューを用意しているレストランがいくつかあります。その中で選んだのが、この「CHANG-i」という中華レストランです。
オランダの中華レストランの中で第2位に輝いたということで、モダンな中華料理だそうです。
期待して、夜6時すぎに入店すると、すでにお客さんが数組います。慣れたもので、「コンサートに行かれますか?」と聞かれ、「はい、行きます」と答えました。
メニューを渡され、吟味します。普通、オランダの中華レストランは、メニューが厚くて、200くらいの品々が並んでいます。食材別、ソースの味付け別に、一品一品がメニューに載っているのでそうなるのです。しかし、このレストランは違いました。普通のレストランと同じように、前菜、メイン、デザートと、それぞれ5から10くらいの品揃えです。そして、Sashimi、Sushi、Kimuchi、Tempura、Tofuなどの単語が目につきます。中華というより、アジアンフュージョン系のメニューです。ざっと目を通し、初めてなので、概観がわかるだろうと「Concertverrassingsmenu(コンサートおまかせメニュー)」をオーダーしました。
前菜は、お刺身、エビのグリル、鴨の巻物でした。鴨は味噌がのっており、下には紫蘇があって、その紫蘇と一緒に食べるととても美味しかったです。エビは味付けがスパイシーでアジアンな感じでしたが、他はなんか日本料理みたいでした。
メイン(写真)は、白身魚の蒸したもの、和牛のソテー、牛ヒレと野菜の炒め物、温野菜、チャーハンでした。白身魚はとても柔らかい食感で、舌の上でとろけるようで美味でした。和牛も柔らかく、ジューシーでよかったです。牛ヒレと野菜の炒め物はガーリックが強くて、私には合いませんでした。チャーハンも私の好みの味ではなかったです。
デザートは、アーモンドタルトと、ベリー系のソース、クリームブリュレのようなものでした。それぞれおいしかったけれど、量は少なく、一口、二口って感じです。私には、それで十分でしたが。
7時半すぎにはすべて食べ終わり、レストランをあとにすることができました。
店内は、ブラウン系のインテリアで、落ち着いた感じで、中庭もあり、おしゃれな雰囲気です。料理には、確かに、いくつかおいしいものがありました。でもそれって、よく考えてみると、日本料理系のものばかりです。私は、中華料理も好きなんだけれども、このレストランの中華系の品はあまり口に合いませんでした。夫は、どれも美味しいと言っており、また来たいなどと言っていますが、うーん、私はまた来るなら、今度はアラカルトで試してみたいです。
それにしても、日本のレストランが恋しいです。日本の外食環境は素晴らしいです。あんなに簡単に安くて美味しいものが食べられるなんて。
体調は良好です。

クラシックコンサート:Radio Kamer Filharmonie + Thomas Zehetmair(指揮、バイオリン)

2011-07-08 08:44:02 | Concert
夏のクラシックコンサートの季節です。アムステルダムのコンセルトヘバウ(写真、アジサイの花は生花です)では、Robecoがスポンサーとなって、安価なコンサートが催されます。私のような、クラシック入門者にはおすすめです。
今日行ったコンサートの演目は、
Antonín Dvorák
 Serenade voor strijkers op.22 in E gr.t.
Wolfgang A. Mozart
 Symfonie no.38 in D gr.t. KV 504 "Praagse"
Wolfgang A. Mozart
 Sinfonia concertante in Es gr.t. KV 364
でした。ドボルザークとモーツァルトなので、わかりやすいかなと思い、このコンサートを選びました。
Thomas Zehetmair(トーマス・ツェートマイアー)は、オーストリア出身の円熟したバイオリニスト。50歳くらいです。指揮者でもあり、最初のドボルザークとモーツァルトでは、指揮をしていました。
休憩後のモーツァルトでは、バイオリンソリストとして活躍。とても自信に満ちた快活な演奏で、ビオラのソリストRuth Killius(ルス・キリウス)との掛け合いが、気持ちよかったです。良い音楽を聴いていると、時間が夢のように経ってしまいます。
コンサートは8時15分に始まって、終わったのは10時半頃。オランダは、この時間でもまだ明るいです。帰りのトラムに乗っているうちに暗くなりましたが…。
オランダでは、政府の財政収縮により、文化予算の削減が問題となっています。10のオーケストラが文化予算の恩恵を受けているのですが、この削減により、8に減る予定です。今回のコンサートのオーケストラRadio Kamer Filharmonieも削減の対象となっており、コンサートが始まって、トーマス・ツェートマイアーが舞台に出てくると、すぐにマイクを持って、この文化予算削減に反対するよう働きかけて欲しいというメッセージを英語で観衆に語りかけました。私個人として、オランダの人口に比べると、10のオーケストラは多すぎるかなと思います。クラシックコンサートに行っても、ほとんど観客は65+の人たちで、若い人はほとんどいません。また、人口の老齢化により増える社会保障費のことを考えると、どこかで予算を削減しなくてはいけないのは当然です。ただ、こうやって、反対したいことにははっきりと「No」と言って、皆にその意見を知らせようと行動にうつすところがいいなあと思います。
体調は良好です。

本『CC een correspondentie』

2011-07-06 15:00:33 | Book
最近、ネットで日本語の本が簡単に手に入るようになったので、日本語の本ばかり読んでいました。これでは、私の英語力やオランダ語力が落ちるばかりです。それで、7月からは自覚的に、英語やオランダ語の本を読むようにしました。
そして、まず最初に読了したのが、オランダ語の『CC een correspondentie』です。オランダの知識人、Henk Bernlef(作家、1937年生)、Remco Campert(詩人、1929年生)、Theo Loevendie(作曲家、1930年生)の交換書簡集です。ベルンレフ(Bernlef)の本はいくつか読んだことがあってので、この本に興味を持ちました。年齢からして、老人にあたる彼らが、すごく精力的に仕事をしているのが、読み取れました。特にTheoは、もう80近いというのに、とても忙しく、いろいろな土地に出かけて、公演などに立ち会っています。彼らの共通の話題は、音楽、そしてときどき猫。それにしても、長年、このような交友関係を保てるなんて、友達が少ない私にとっては、羨ましすぎます。手紙は雑誌などで公開されることを想定して書かれたものではなく、あまり深みがあるとは言えませんが、たくさんの固有名詞が出てきて、思い出話も多く、中にはHM(オランダ女王)の話もいくつかあります。この手紙の交換時は主に2008年、2009年なのでもうEメール全盛期なのですが、彼らが郵便の手紙でやりとりしていることにもいろいろ意味があり、考えさせられます。
軽く読めたので、気晴らしに良かったです。

さて、遅くなりましたが、土曜日のCRPの結果ですが、20に下がっていました。脚の痛みは続いていました。そして、昨日火曜日にもう一度CRPを測ったら、6になっており、大丈夫なようです。脚の痛みもほとんどなくなりました。よって、体調はOKです。

血液内科定期受診とレナリドミド+デキサメタゾン 第17サイクル開始

2011-07-01 12:47:02 | 医療・病気
今日は3ヶ月に一回の血液内科受診の日でした。
今週は発熱の件があったので、その旨を伝えました。実は、木曜日にもCRPの値を測って、なんと45に増えていたので、土曜日にもまた測ることになっていました。自分の実感としては、熱も平常の温度だし、脚の痛みもいくつかの動作とともに痛みが走りますが、軽減傾向なので、たいしたことにはならないと思っています。また、CRPの値は炎症が起こった後に上がる傾向があるので、もうピークは超えたと思っているのです。このことは、最初に腎臓内科のほうにかかったので、そちらで土曜日の検査結果を確認することになっています。
さて、MMの進行のほうです。こんなことがあったので少しは不安に感じていましたが、K医師によるとすべてとてもよい検査結果とのこと。フリーライトのλの値は安定しているとのこと。検査結果をちらっと見た中では、IgG2.2(おそらく2200mg/mLのことだと思います)。正常値が870~1700mg/dLだから、高いことは高いけど。
それから以前に薬剤師さんに「デキサメタゾンの使用量が多いから、胃を守る薬Pantozolを使用したほうがよい」と言われたことについて、K医師に訊きました。「それは薬局が薬を売りたいからそう言うのであって、この程度の量だし、まだ年齢的に若いし、飲まなくても問題ないですよ。確かに、小さな確率で胃の出血という副作用があるけれど、大丈夫でしょう。もし胃に違和感を感じているなら、話は別だけれど」とのこと。この言葉ですっきりしました。Pantozolは私には必要ないでしょう。
短い面会で、あっという間に終了。3ヶ月後のアポをとって、病院をあとにしました。
今日から7月に入り、オランダは社会全体が夏休みモードとなりました。国会も9月まで休みで、国会議員も昨日の休み前の恒例のバーベキューで、バカンスのプランをインタビューされて話したりしていました。医師たちも然り。私の担当医のB医師は3週間ほど休む予定。スイスに行くとのこと。K医師も2週間ほど休む予定。イタリアに行くとのこと。他の医師がカバーするとはいえ、担当医のいない時期に入院などにはなりたくないので、あまり無理はせず、少し節制しようと思います。

それから、今日から、レナリドミド+デキサメタゾンの第17サイクル開始しました。
体調はOKです。左脚ふとももあたりの痛みは、立ち上がったり座ったりするときなど、決まった動作時に出ます。