Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Isabelle Faust(Violin)+Rotterdams Philharmonisch Orchest@Vredenburg(ユトレヒト)

2018-02-23 08:50:52 | Concert
ユトレヒトのVredenburgへクラシックコンサートに行ってきました。
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Rotterdams Philharmonisch Orchest)の演奏でプログラムは、
Florian Maier   Rotterdam (ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団100周年を記念して)
Beethoven     Vioolconcert
R. Strauss     Ein Heldenleben
でした。
Florian Maierはヘビーメタル系のバンドのギタリスト&シンガーとして活躍していますが、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団100周年を記念して15分ほどのロッテルダムをテーマにした曲を作曲しました。とても工夫に満ちた面白い曲でした。
ベートーベンのヴァイオリン協奏曲、熟練の技のIsabelle Faustがバイオリンですが、よかったです。カデンツァのティンパニと共演するところはユニークで楽しめます。
休憩のあとは、リヒャルト・シュトラウスの『英雄の生涯』(Ein Heldenleben)。6つの部分からなりますが、このコンサートの始まる前の解説(約30分)を聞いていたので、よく理解できました。すごく重層な音で、これこそ生で聞くだいご味だなあと思いました。
指揮のSir Mark Elder 、『英雄の生涯』での主席バイオリニストのIgor Gruppmanもよかったです。
とても寒い日で、満員の客席ではなかったですが、行ってよかったです。


Jazz at Lincoln Center Orchestra with Wynton Marsalis@コンセルトヘバウ(アムステルダム)

2018-02-21 08:39:45 | Concert
アムステルダムのコンセルトヘバウへ。今回はクラシックではなくて、ジャズ。Wynton Marsalis(ウィントン・マルサリス)のトランペットが聴きたくてチケットをとりました。
プログラムには、Jazz at Lincoln Center Orchestraとトランペット&リーダーWynton Marsalisとあったのですが、メインは15人編成のジャズオーケストラで、その団員の一人にウィントン・マルサリスがいるといった構成でした。
MCを担当したクラリネットの人が一曲一曲紹介しながらBenny Goodmanの曲ばかりを演奏しました。
休憩をはさんで、夜の8時15分ころから、10時15分ころまで。アンコールは二回でした。
クラリネットもピアノも他のホーン系の人もみんなテクニシャンで楽しめたのですが、マルサリスのソロは二回だけで、マルサリスを見に来たわたしとしては少し物足りなかったです。でも、マルサリスのトランペットの音色というか、なんか「わびさび」を感じるよいものでした。
ホールは満席で、要所要所で拍手がすごくおこり、雰囲気はよかったです。でもあまり観客にはスイング感はなかったです。やはり「Sing Sing Sing」がいちばん盛り上がりました。
わたしはジャズのことはほとんど知識がなく、ミーハーな関心でコンサートへ行ったのですが、たまにはいつもは聞かない音楽もいいなあと思いました。

ソットサス展@デンボッシュ市立美術館(オランダ)

2018-02-16 13:55:08 | Wblog:お出かけMuseum
エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)の陶器の展覧会デンボッシュ市立美術館(Stedelijk Museum 's-Hertogenbosch)で行われていたので行ってきました。
ソットサスは、20世紀を代表するイタリアの建築家、インダストリアルデザイナーです。オリベッティのデザイン・コンサルタントとして長期にわたり活躍し、イコン的なタイプライター「ヴァレンタイン」のデザインをしました。また、メンフィス(Memphis)というデザイナー集団の中心人物でもありました。
かなりポップな色づかいの明るい楽し気なデザインです。
写真のように、今回の展覧会は陶器に限定したものでしたが、形と色のバラエティがふんだんで、また時代によりテーマの違いがよく表れていました。
一つのスペースだけの小さな展覧会でしたが、それなりに楽しめました。
残念ながら、この展覧会は2月18日までで、すでに終了しています。

本「月の満ち欠け」

2018-02-13 09:07:59 | Book
佐藤正午著「月の満ち欠け」を読了。
第157回直木賞受賞作です。
主人公は50歳代の男性です。最近は若者の恋愛小説にはのめりこめなくなって、やはり中年以降の人が主人公の小説のほうが心に響くようになりました。
少しSFぽいというか、ファンタジー的要素があり、不思議な感じの小説でした。
おもしろく読め、最後まで一気に読めます。
愛する人の突然の死に遭遇した人はどういう風にそれを受けとめ、その後を生きていくのか。死んだ人はどうなるのだろうか。などのテーマが描かれています。
人の心の中と、死後のことなど、現実にはわかりえないことを表現するのが小説という手法のだいご味で、それがうまく活かされているなあと思いました。
わたしは現実にはこういう世界を信じてはいないけれど、そういうこともありうるのかと想像を膨らませました。
賛否あるかもしれないテーマ内容ですが、変わったものをさらりと読みたい人にはおすすめです。

夕食:Satebar@ロッテルダム

2018-02-10 12:59:42 | Restaurant/Cafe
Satebarはチェーン店で最近いろんなところに増えました。
インドネシア料理店です。
先日映画の合い間に時間がなかったので行きました。
Ayam Kari(チキン、カレーソース)にしました。ふつうのライスを選択。炒飯にもできますが、赤い色の辛い炒飯で、中華料理の炒飯とはちがいます。
カレーソースはマイルドで、少し物足りませんでした。
やはりここは、サテ(チキンやラムなどを串にさして焼いたもの(見た目は焼き鳥)で、ピーナッツソースなどをたっぷりつけて食する)にするべきだったかも。
最初に出てくるクラッカーのようなものが出てきます。少し香ばしい味でついつい手が伸びます。
また、料理についてくるエビクラッカーもおいしいです。
まあファーストフードに近いですが、ご飯が食べられるので急ぎのときには重宝しますね。

夕食:Hung Kee@ロッテルダム

2018-02-09 12:48:29 | Restaurant/Cafe
先日ロッテルダムで映画の合い間に簡単に食事を済ませるために広東料理店「Hung Kee」へ行きました。
5時頃でも開いているので便利です。
あまり愛想のないシンプルなインテリアです。食堂って感じです。
注文したのは春巻きと、名前を忘れましたがご飯の上にいろいろとのったもの(写真)です。
北京ダック、チャーシュー、揚げ豚、しょうゆチキンだったと思います。肉類の下に白菜が敷かれていました。
揚げ豚、チャーシューはおいしかったですが、チキンはお味はよかったですがほとんど骨であまり食べるところがなかったです。北京ダックはぱさぱさしていました。
ボリュームはありお腹がいっぱい。
お値段も安いので、まあこんなものかな。
お持ち帰りの注文がひっきりなしにきて、お店は繁盛しているようでした。

映画「アウトレイジ最終章」@ロッテルダム国際映画祭2018

2018-02-07 10:22:18 | Movie
ロッテルダム国際映画祭2018でわたしが最後の見た映画は北野武監督作品「アウトレイジ最終章」でした。
アウトレイジシリーズは全部見ていますが、ストーリーははっきりとは覚えていません。
ところどころ残酷なシーンがあります(一シーンは目をすむけて見ませんでした)。
でも全体としてとても楽しめました。俳優陣の演技がとても素晴らしいです。ピエール瀧がとてもはまっていました。それから、フィクサーの張を演じた役者が貫録があってとても役にあっていました。金田時男という人で本物の俳優さんではないそうですね。あと中田役の塩見三省もよかったです。
音楽(鈴木慶一)も、出すぎずに、要所要所に効いている音楽でよかったです。
音効というのでしょうか、ピストルを撃つシーンで、弾丸がはじける金属音的な音がとてもリアルで、硝煙の臭いを感じるほどでした。
今年はロッテルダム映画祭で四本日本映画を見ましたが、やはり「アウトレイジ」が作品としてはいちばんきちんとよくできていたかなと思いました。まあ予算とか、ねらいとか違いますから一概には言えませんが。さすが北野監督という感じです。



映画「花筐(Hanagatami)」@ロッテルダム国際映画祭2018

2018-02-05 09:43:17 | Movie
ロッテルダム国際映画祭で、大林宣彦監督作品「花筐」を見てきました。
最初に、大林監督からロッテルダム映画祭の観客に向けてのメッセージが映像で流されました。
二時間半くらいの長い作品で、シンボルを表現した感じの映像がストーリーの端々に挿入され、不思議な映画でした。
主人公を含め、メインのキャスト陣は、18、19歳くらいの年齢設定だと思いますが、役者が老けていすぎだなと思いました。窪塚俊介でもそうですが、特にキラ役の長塚圭史は中年にしか見えません。
女性陣は美しく、映えていました。おばさま役の常盤貴子はよくはまっていました。
主人公役の窪塚俊介も、ちょっとわたしにはミスキャストのような。
音楽もところどころうるさすぎると思いました。
いろいろ文句はありますが、二時間半じっくりと物語世界に入って楽しめたので、それはそれはよかったです。
大林監督の映画の雰囲気はすごく感じました。

映画「夜は短し歩けよ乙女」@ロッテルダム国際映画祭2018

2018-02-02 13:54:23 | Movie
今年はロッテルダム国際映画祭で映画を四本見ました。水曜日に行ったときは平日だったからか町はあまり賑わいを感じませんでした。
でもどの映画を見たときも観客の入りは満員かそれに近いものでした。
さて、湯浅政明監督のアニメーション映画「夜は短し歩けよ乙女」(Night Is Short, Walk On Girl)を見ました。
ぜんぜんわたしの好みの映画ではなかったです。まず、音が大きすぎでした。声のボリュームが大きすぎて耳をふさぎたくなりました。
また、原作が小説だからでしょうけれど、テキスト量が多くて、外国の観客は英語ネイティブじゃない限り、字幕を読み切れないと思います。
さらに、白っぽい絵の上に、白字の字幕のときが何度もあり、読みにくい、または読めないです。
いろいろと実験的な感じのアニメの手法など凝った部分はありましたが、なんだかなという感じでした。
たぶん、原作に思い入れのある人や、京都で学生時代をすごした人にとっては、感じるものの多い良い映画なのでしょうけれど。
オタワ国際アニメーション映画祭ではグランプリを受賞しているので、見る人がみればまた違う印象なのだと思います。