Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「ゲンロン5」

2017-08-23 11:25:54 | Book
本「ゲンロン5 幽霊的身体」を読了。東浩紀編集の雑誌です。
ずっとゲンロンを読んでいるので、この特集も手に入れましたが、幽霊とか、演劇とかダンスとか、あまりテーマには興味が沸きませんでした。でも読んでみると、面白かったです。
まあ私が興味をもったのは、利賀セミナーのところではなくて、「幽霊としての歌舞伎(木ノ下裕一)」、「悪霊・崇高・身体 上田秋成と十八世紀のパラダイム(福嶋亮太)」など論考の部分です。
「ユートピアと弁証法」は難しくてよくわからなかったです。
タイの作家のプラープダー・ユンの随筆作品を読めるのも、ゲンロンの楽しみです。連載は現在第二回目です。
他の連載、「独立国家論(速水健朗)」や「ダークツーリズム入門(井出明)」も毎号興味深く読んでいます。
特集にいまひとつ興味が沸かなくても、連載を読む動機だけで買ってしまう雑誌です。
読んでいると、じっくりと脳を動かしている気分になります。
「ゲンロン6」は来月に発売されるとのこと。雑誌といっても、月間ではなくて年に3回くらいの発行です。

夕食:Kimmade Food Village@ユトレヒト

2017-08-15 13:36:35 | Restaurant/Cafe
ユトレヒトにKimmadeというベトナム料理の屋台フードが食べられるとても小さなお店があって、たまに行ったことがあります。ただここは、席数が少なくて狭くて、あまり居心地が良い感じではなく、ファーストフード店のようにさっと食べて出るお店でした。
そのKimmadeが、ゆっくりと料理を楽しめるレストラン「Kimmade Food Village」を運河沿いに開店したので、先日行ってみました。
入口は狭いですが、中は奥に深く、かなりの席数があります。
生春巻きとBun Bo Hueというピリ辛のヌードル(写真)を注文。生春巻きは野菜がぎっしりでおいしかったです。エビの入った通常のものと、ピーナッツソースで食べる豚肉の入ったものとの二種類食べましたが、どちらもGOODでした。
ヌードルのほうもおいしかったですが、麺はPHOの平たい半透明なものではなくて、ラーメンくらいの太さの白い麺でした。
ほかにも、ライス系の料理や知らない料理などいろいろメニューがあったので、次に行く機会があればぜひ試してみたいです。


Live:Air(エール)@TivoliVredenburg(ユトレヒト)

2017-08-11 09:04:13 | Concert
フランスのエレクトリカバンドAir(エール)のコンサートに行ってきました。場所はユトレヒト駅そばTivoliVredenburgのRondaというステージです。
Air(エール)は、ムーン・サファリ (1998)のアルバムがヒットした二人組のバンドですが、コンサートではドラムとシンセを足した四人編成でした。
Korgなどの懐かしいシンセの音色がとても心地よかったです。
ステージには、4つのボックスが後方に置かれ、その中にLEDランプがマトリックス状に並べられており、音楽をシンクロして光り、良い感じでした。
「Sexy boy」や「Playground Love」などヒット曲を交え、とても良いステージでした。
MCはなく、二、三回、すでにサンプリングされた「Thank you very much」のボイスが曲間に流れるだけでした。でもそれでよくて、どんどんと演奏される曲の流れによどみがなく、全部で一時間半くらいの長さでしたが、満足できました。
座りたかったので、脇の階段状の場所にしましたが、通路に立って見る人が多くて、それで視界はあまりよくなかったのが残念。中央の後ろのバルコニーに位置すればよかったです。ちなみに椅子はなく、座りたい人は階段状のところに座る形です。
前座はアムステルダムのバンドで、同じようなエレクトリカ系の男女の二人組「CUT_」でした。
Air のコンサートはオランダではこの一公演だけのようです。会場は満員でした。

ランチ:Hoekenrode@アムステルダム

2017-08-08 09:47:42 | Restaurant/Cafe
日曜日にアムステルダムのアレーナ方面に行ったのでお昼に「Hoekenrode」でランチをいただきました。
テラスも含め、席数はすごくたくさんありますが、私が行ったときはすごく空いていました。アレーナで試合やイベントがあるとそれでも満員近くになるんだと思います。
このお店はブラッスリーで、パンを中心としたオランダでよくあるお昼のメニューです。
ハムとチーズのパニーニ(写真)を注文。サラダも新鮮で、普通に美味しいランチでした。
店内に雀が入ってきて、ピーチクと鳴いていたのが、微笑ましかったです。

映画「ダンケルク」@PatheArena(アムステルダム)

2017-08-06 21:03:00 | Movie
先週に引き続き、今週の日曜日も映画へ。場所は、アムステルダムのPathe Arena。この映画「ダンケルク(Dunkirk)」はIMAXで見たかったので、Patheへ行くことにしました。監督はクリストファー・ノーラン。彼の映画は、「インセプション」「インターステラー 」など映画館で見て印象に残っているものがあります。
今回も戦争映画かと最初はあまり関心がなかったのですが、アメリカでヒットしているとのこと、海岸のシーンがオランダのUrkという町で撮影されたこと、台詞が少なくて体感できる映画であるなどの情報が入ってきて、見てみたいなあと思いました。
見てみて、これは大きなスクリーンで見るべき映画だと思いました。
戦争の悲惨さ、凄まじさを感じることができます。血などはほとんど映らないのですが、攻撃されるともうなんとも防ぎようがなく、死ぬか死なないかは本当に運次第という状況で、こんな中にいたら、頭がおかしくならないほうが不思議だと実感します。
(以下ネタバレあり!)イギリスから民間人の父親と息子、息子の友人(ジョージ)の三人が船を出し、途中の海上で、撃墜された戦闘機のパイロットを救助します。このシェルショックの徴候のあるパイロットが暴れたときに、ジョージが転倒し、頭を怪我します。パイロットが「彼は大丈夫か」と尋ねると、息子は「大丈夫じゃない」と答えていたのですが、ダンケルクの状況をまのあたりにした後には、そのときにはもうジョージは亡くなっていたのにもかかわらず、「大丈夫だ」と答えます。
この変化はかなり重要です。この息子は、戦争がどれほど悲惨かを知り、その中をかいくぐってきた人間に通常の価値観を押し付けることに躊躇を感じたのだと理解しました。
いろいろと考えさせられる映画でした。

クラシックコンサート:Ray Chen (Violin)+Würth Philharmoniker @Concertgebouw(アムステルダム)

2017-08-02 07:38:12 | Concert
クラシックを聞きにアムステルダムのコンセルトヘバウへ。
プログラムは、
Mozart - 交響曲第32番 in G, KV 318
Mendelssohn - バイオリン協奏曲 in e, op. 64
Dvořák - 交響曲第九番 in e, op. 95 '新世界より'
そしてアンコールは、
Dvořák - Slavische dans in C (uit 'Slavische dansen', op. 46)
でした。
夏のコンサートは大衆うけするプログラムが多いです。
オーケストラは、Würth Philharmoniker で、今年できたばかりの新しいドイツのオーケストラです。初のツアーで、かなり力が入っているような感じでした。
モーツァルトとメンデルスゾーンは、楽章の間に長いポーズを入れずに続けていく形の演奏でした。
指揮はDennis Russell Davies(デニス・ラッセル・デイヴィス)。今回はバルコニー席だったので、細かい動きは見れなかったですが、熱のこもった指揮でした。
バイオリニストはReyChen。台湾生まれのオーストラリア育ちの若手バイオリニスト(現在28歳)。エリザベート王妃国際音楽コンクールやユーディ・メニューイン国際コンクールの優勝者です。
楽しんだのは、ドボルザークの第九番。はっきりくっきりのわかりやすいドボルザークでした。
全体としては、うーんいいんだけど、期待度が高かっただけに、ちょっと感動というのはあまりないコンサートでした。