Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「トラウマ映画館」

2014-02-27 17:28:51 | Book
町山智浩著「トラウマ映画館」を読了。
この著者のことは、5年ほど前にラジオ番組のポッドキャストで初めて知りました。毎週、映画の紹介を15分くらいしていたのですが、切り口が鋭く、雑学が盛り沢山でとても面白いものでした。その後、放送作家の町山広美のお兄さんであることを知り、少しびっくり。
さて、2011年にこの本が出版されて、ラジオ番組内でも話題になっていて、文庫になったら読みたいなと思っていました。
本の内容は、著者が子どもだった1970年代頃にテレビで見た洋画で印象に残っているもの(ホラーや残酷な話や場面などトラウマ的に印象に残っているもの)を25本取り上げて、それぞれ解説しています。
私も子どものときにテレビの洋画劇場を楽しみにしてよく見ていましたが、年齢が違うせいか、見た映画は一つもありませんでした。しかし、うまく解説してあり、その映画の背景なども歴史に沿って説明したあるので、興味深く読むことができました。
最近、この著者が別のメディアで、「日本では近年テレビのふつうのチャンネルで洋画を放映する機会がすごく減っていて、子どもたちは洋画に触れる機会がなくなっている。それがこの国の洋画産業の衰退を招いている。また洋画を通して、外国の文化やとんでもない出来事に触れることで、外国や異質のものに対する興味を育むことができる。この機会が少ないことで、最近の子どもたちは洋画、ひいては外国に興味がなくなってきているのではないか」というようなことを語っていました。
体調は良好です。チョコレートをよく食べています。一日一個と思いながらも、3個くらい食べてしまいます。カカオは体にいいそうですが、糖分がダメですよね。

Frans Hals(フランス・ハルス) Museum@Haarlem(オランダ)

2014-02-23 10:57:32 | Wblog:お出かけMuseum
Frans Hals Museum(フランス・ハルス美術館)に行ってきました。Haarlem(ハーレム)という町にあります。
フランス・ハルスは17世紀に活躍した画家で、黒い服に白いひだ襟の人物を描いた絵画を多く残しています。
私はあまりこの時期の絵画には興味がなく、この美術館にずっと行く気がしなかったのですが、最近読んでいる本に少しハルスについての記述があったのと、2013年がフランス・ハルス美術館の創立100周年でパブリシティが多く行われ、少し気になっていました。
美術館は、最初にフィルムの上映コーナーがあり、そこで、フランス・ハルスの絵画の特徴やハルスの生涯について知ることができます。このフィルムはとても興味深かったのですが、オランダ語のみです。
ハルスは、17世紀に成功した画家の一人だったようですが、18世紀には忘れられ、19世紀にゴッホなどに印象派の画家から賞賛を受けます。
一瞬の表情をとらえた作品が、特徴的です。
ハルスの作品は、二部屋ほどのスペースにまとめられています(写真)。その他は、17世紀の他のオランダ画家の作品がたくさん展示されています。ハーレムの町を描いた風景画も多く、また静物作品も多くありました。
また、陶器やガラス器、薬局を再現したものなど、いろいろあり、ちょっと雑多な感じもしました。
オーディオツアーが無料で利用できますが、私は利用しませんでした。
特別展示は、1572年のスペインの侵攻からハーレムの町を守ろうとした女性Kenau(ケナウ)についてでした。Kenauというといばった口うるさい女性をけなす言葉として使われている印象がありますが、最近では映画なども作られ、Kenauは自分の町や子どもを守るために戦った女性として再認識されつつあり、それを目的とした展示でした。
ゆっくり見て回って、1時間半くらいでした。
体調は良好です。

クラシックコンサート:Peter Eötvös+五嶋みどり@Vredenburg(ユトレヒト)

2014-02-21 10:50:26 | Concert
五嶋みどりの演奏が聞けるとあって、すぐにチケットを買いました。
彼女の演奏を生で聴くのは2回目。一度目はずいぶん昔で、3階席だったので、あまりよく聞こえませんでした。
CDを何枚か持っていて、何度も聞いているので、チャイコフスキーやドボルザークの協奏曲は彼女の音が頭にこびりついています。
今回は、Peter Eötvös(ペーター・エトヴェシュ)の70歳の記念コンサートで、彼がMidori(五嶋みどり)のために書き下ろした「DoReMi」という協奏曲のオランダ初公開で、同時にオランダのラジオでライブ放送もされました。
エトヴェシュは、 シュトックハウゼンやブーレーズとも親交がある、現代作曲家です。指揮者としても活躍しており、今回のプログラムの指揮者でもあります。とても気さくな感じのおじさん風でした。
オーケストラは、Radio Filharmonish Orkest(オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団)。
演奏曲は、
Kodály - ガランタ舞曲(1933年)
Peter Eötvös - バイオリン協奏曲 DoReMi (2012年)
Bartók - 管弦楽のための協奏曲(1943年)
でした。
エトヴェシュはハンガリー人なので、この日はハンガリーの作曲家の作品ばかりとなりました。
Kodály(コダーイ・ゾルターン)のガランタ舞曲は、舞曲というだけあって、身体がリズムと共に動いてしまうような快活なパートがあり、とても楽しめました。
「DoReMi」は現代音楽って感じの曲で、音の響きが楽しめ、いろいろな楽器の音の驚きを味わっているうちにどんどん時間が経っていく様でした。タイミングが難しそうな曲でしたが、バイオリンはとても丁寧に時には深く、時には軽やかに、細心の心遣いがこもった演奏でした。ビオラとの協奏部分など、美しかったです。また、ところどこに聞こえる「ドレミ」の音が、ユーモラスに響きました。全体で30分弱くらいの曲でした。
コンサートは、20:15分からでしたが、19:30から解説がありました。解説者が、このコンサートの見どころについて話すのですが、途中で五嶋みどりさんが登場し、インタビューの形で英語で「DoReMi」について、いろいろ話してくれました(写真)。コンサート前のこの解説の時間に、わざわざ登場してくれる音楽家はほとんどいないので、すごいなあと思いました。
私は、「DoReMi」はとても良いと思いましたが、現代音楽的色彩が好きではないクラシックな聴衆もいたと思います。会場は7、8割の観客でした。
体調は良好です。最高気温が10度くらいあって、太陽がぽかぽかと感じられ、暖かいなあと思います。クロッカスなど春の花が咲き始めています。


Restaurant:Satebar@ロッテルダム

2014-02-19 13:53:04 | Restaurant/Cafe
最近は家でずっとオリンピックを見ていて、週末に外出しないので、書くことがあまりありません。
それで、また以前に行ったレストランについてです。
ロッテルダムで映画の合間に早く食事を済ませたいと思い選んだのが「Satebar」。ちょうど、映画館PatheとCineramaの間くらいに位置します。
Ayam Besengekというチキンのジャワ風カレーソースを注文しました。白いごはん付です。チキンがよく煮込まれており、ソースのエキゾチックな味が美味しく、ごはんにもよく合いました。白いごはんの代わりにチャーハンを選ぶこともできます。夫はチャーハンにしたので、味見させてもらいましたが、スパイシーで美味しかったです。
Loempia(春巻き)とSambal goreng telor(スパイソース付ゆで卵)も別に注文。
インドネシア料理がいろいろあり、カジュアルにお安く食べられます。
ワンプレートミールなら、10ユーロくらいです。
さくっと食事を済ませたいときによいお店です。
オランダは暖かい冬で、体調は良好です。

本「とんび」

2014-02-17 09:16:25 | Book
重松清著「とんび」を読了。
シティボーイズのきたろうさんが感動した、涙したと褒めていたのが印象に残り、読もうと思いました。
この著者、ベストセラー作家として有名なのは知っていましたが、はじめて読みました。
うまいというか、さくさく読めていいんですが、テイストが自分には合いませんでした。父と子の物語で、人情に富み、地方の町で周りの人々に助けられ、母を幼くして亡くした息子を父親が男手ひとつで育てるという話です。
ストーリー自体はよくありそうな話でした。
昭和の良い雰囲気、悪く言えば古臭い雰囲気を感じる、人情系ホームドラマを読んでいるようでした。
ひとつ心に残った箇所を上げれば、
「ひとの死を悲しむことができるのは幸せなのだ、…(省略)…ほんとうにつらいのは、悲しむことすらできず、ただ、ただ、悔やみつづけ、己を責めつづけるだけの日々なのだ」という主人公の友人の海雲和尚の言葉です。
これはそうだなあと思いました。
まあ小説は映画と同じく、人それぞれ、感じるところが違うものです。
私には、この小説はそれほど感動するものではありませんでした。
語り口は上手なので、読み始めると最後までどんどん読めます。
体調は良好です。
音楽情報
バイオリニストの五嶋みどりさんが、オランダのユトレヒトのVredenburgで、今週の金曜日(2月21日)に演奏します。最近、参加したアルバムで、第56回グラミー賞を受賞したことで話題になりました。子どもの頃から、第一線で活躍してきたバイオリニストの音を生で聞く貴重な機会です。演奏曲は、五嶋みどりさんのためにPeter Eötvösが書き下ろした作品「DoReMi」です。料金は30ユーロ。詳しい情報は、こちらです。




Restaurant:Olympia@ロッテルダム

2014-02-15 14:06:21 | Restaurant/Cafe
少し前ですが、ロッテルダムのBeurs駅近くにあるギリシャ料理店「Olympia」に行きました。
18時半の映画を見る前に食事を済ませたかったので、5時ごろ行きました。予約はしていなかったので、20時半までに出るという約束で席に着きました。金曜の夜だったので、予約でいっぱいだったみたいです。
席に着くと、ギリシャのお酒「Ouzo(ウゾー)」がサービスで出てきます。私は飲めないので断りましたが、好きな人にはうれしいサービスですよね。
前菜には、Dolmades(味のついたライスをブドウの葉で巻いたもの)を注文。美味しかったです。
メインは、Kottopoulo Makaronada(チキンのマスカポーネクリームソースのパスタ)にしました。かなり濃厚な味で、塩分も強く、途中で飽きてしまいましたが、付け合わせのポテトやTzatziki(きゅうりのガーリックヨーグルトソースディップ)が美味しくて、お腹いっぱいになりました。
夫は、Arnaki Krasato(ラムの赤ワインソース:写真)でした。最高な味ではないけれど、美味しかったそうです。
人気のあるお店らしく、どんどんとお客さんが入ってきていました。
ボリュームがあり、たくさん食べたい人にはよさそうです。私にはちょっと多すぎる感じでした。
デザートは時間がなくパス。
ギリシャ料理は私にはちょっとヘビーでしたが、好きな人には楽しめるお店かもと思いました。
体調は良好です。冬季五輪をテレビで楽しんでいます。


本「The Leopard」

2014-02-13 10:04:54 | Book
Jo Nesbø著「The Leopard」を読了。
Jo Nesbø(ジョー・ネスボ)はノルウェーの作家で、私は彼のハリー・ホーレ刑事シリーズをずっと読んでいます。
「The Leopard」はシリーズ8作目、原題は「Panserhjerte」です。ノルウェー語は読めないので英語版を読んでいます。
オスロ警察の刑事ハリー・ホーレは、アルコール中毒になったり、最愛の人ラケルと上手くいってもその後別れたりして、私生活はぼろぼろです。
これまで読んだ彼の他の本もそうですが、舞台はノルウェーだけにとどまらず、世界各地に話が展開し、また現在の世界状況、歴史に絡んだ深い話が出てきます。
今回は、香港、コンゴが物語の舞台として出てきます。
特にコンゴ(コンゴ民主共和国、旧名ザイール)の荒れ果てた無法的な状態は、この本を読むまで知りませんでした。以前はベルギーの植民地だったところで、ベルギーのレオポルド2世の私領としてかなり酷い略奪的統治をしていたようです。でも、宗主国の権威か、立派な建物と建てたり、鉄道を敷いたりしました。
最近では、長い間紛争が続いて、国内は荒れ果てています。
2002年1月には東国境にあるニーラゴンゴ火山が大噴火し、ゴマ市にまで流れ混みました。建物の1階部分が溶岩にすっかり埋まってしまうほどの量で、町は廃墟だらけになりました。
今回、ハリーはこのゴマ市を訪れることになります。ルワンダ側の空港に到着し、タクシーで、ゴマに入ります。町の荒廃した雰囲気がその描写からは切々と伝わってきます。
また、今回は、ハリーの父親の最期についてのサイドストーリーがあります。ハリーが今回の物語を通して、一段階大人にという表現は変ですが、人生の次のステップへ入っていく姿を感じます。
このシリーズを通して、警察の腐敗、警察と公安(?)のせめぎあいといったことも描かれており、いわゆるキャリア組に対する不信もテーマになっています。「犯人を逮捕して、そのことで自分の株がどれだけ上がるかということばかり計算しているお偉がたとは違い、ハリーはただ悪い奴を捕まえたいという衝動だけなのだ」というような記述があります。ハリーが唯一得意なことは悪い奴を捕まえることだけで、そのことに集中するあまり、彼の私生活はめちゃめちゃになっていき、その中で、彼は彼なりにどう生きていこうかと考えるわけです。
オスロは小さな町ですが、それでもハリーの身近に殺人鬼が何人いるのはちょっと変だし、彼の不死身な感じも出来過ぎだけど、それはまあ物語ですからね。
Jo Nesbø(ジョー・ネスボ)は、オランダではヨ・ネスボって言っています。同じシリーズの「The Redbreast」、「The Devil's Star」、「Nemesis」、「The Snowman」も面白いですよ。
体調は良好です。



Restaurant:La Fontana@Eindhoven(オランダ)

2014-02-11 11:08:19 | Restaurant/Cafe
週末はどこにも行かずにソチ五輪を見ていました。オランダはスピードスケートが圧倒的に強く、メダルラッシュ。日本も頑張ってメダルを取ってほしいなあ。
さて、ずいぶん前にEindhovenに行った日に、早めの夕食をとったイタリアンの「La Fontana」についてです。
4時半にコンサートが終わったので、4時からオープンしているこのお店は便利でした。場所は、車を停めた駐車場Stadhuispleinの近くでした。
私たちが行ったときは誰もお客さんがいませんでしたが、すぐに家族連れが入ってきて、その後もパラパラとお客さんが来ました。カジュアルで、町の安いイタリアンです。
前菜に夫はカルパッチョ、私はナスとモッツアレラのオーブン焼き。シンプルな料理で、シンプルな味ながら、美味しかったです。
メインは最初はパスタを食べる予定だったのですが、私の好みのトマト系がボロネーゼしかなくて、あとはクリーム系だったので、ふと目がピザの焼き窯に目が行き、普段はほとんど食べないピザに心が動きました。それで、夫は4種類チーズのピザ、私はサラミ、マッシュルーム、チーズのピザにして、半分ずつ交換して食べました。ピザにしたのは正解で、薄い生地の美味しいピザでした。
デザートにはパンナコッタ。
洒落た感じではまったくないですが、シンプルな美味しいイタリアンでした。他のお客さんもピザを注文しているようでした。
体調は良好です。

レナリドミド+デキサメタゾン 第51サイクル開始

2014-02-07 09:09:49 | 医療・病気
レナリドミド(レブラミド)10mg、デキサメタゾン0.5mgを週3回服用、4週目はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの51回目が始まりました。
週3回は、金曜日、日曜日、水曜日に服用しています。
12月頃から風邪をひいていて、咳が酷かったのですが、1月の終わりころにだいたい良くなり、体調も良かったのですが、今日はなぜか鼻水がでます。また、風邪をひいたのでしょうか。
今日の最高気温は9度にもなるそうで、オランダとしてはかなり暖かいです。
このことを書いたかどうか忘れたのですが、11月に風邪をひいたときに日本で風邪のときによく処方されるPL薬(顆粒)を少し服用しました。飲むとノドの痛みが軽減し、身体が楽になるような感じがしました。
以前に血液内科医のK医師の診察があったときに、PL薬のことを話したら、K医師はご存知なく、日本特有の薬であることを知りました。すぐにインターネットで成分を調べてくれたのですが、主成分は、サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩でした。
アセトアミノフェンは、私が熱があるときによく服用するパラセタモールの別名です。
オランダでは、熱があったり、頭痛など痛みがあると、まずはパラセタモールを飲みます。1錠が500㎎で、一回2錠を一日3回、最大一日3000㎎までと言われました。
パラセタモール(アセトアミノフェン)を過剰摂取すると、副作用で肝臓に負担がかかることがわかっています。
つまり、パラセタモールと風邪用のPLを一緒に服用すると、アセトアミノフェンを過剰摂取してしまう可能性があります。
欧米では、パラセタモール(アセトアミノフェン)の大人の一日の最大摂取量は3000㎎(場合によっては4000㎎)です。一方、日本では、1500㎎とのこと。この違いは、体格差によるのか、日本の基準が慎重すぎるのか、はっきりはわかりませんが、私は日本人なので、なるべく1500㎎の基準を守ったほうがいいのかなあと思いました。
少し前に私の血液検査の肝臓の値の異常がこのためだとはちょっと言えないところもあるのですが、まあ危険な因子はなるべく排除したほうがいいかなと考えています。
体調は鼻がむずむずしますが、まだ良好です。

Cafe:Lebkov & Sons@ロッテルダム

2014-02-06 13:39:21 | Restaurant/Cafe
ロッテルダム国際映画祭に行ったときに寄ったLebkov & Sonsは、ロッテルダムの中央駅そばにあるサンドイッチがおいしいカフェです。
サンドイッチのメニューがいろいろあり、厳選した原料から作られています。他にスープやジュースもあります。
セットメニューもありますので、がつんと食べたい人にはそちらがおすすめです。
サンドイッチは作られたものがパックになっているので、持ち帰りもできます。
カウンターに列ができることも多いですが、少し待てば大丈夫です。
今回、私は、ツナサンド(2.9ユーロ)にしました。半切りのパンが3枚で、ツナ、トマト、レタスなどが挟んであります。レタスはシャキッとしています。
カプチーノなどコーヒー系もおいしいです。
ランチを素早く済ませたいときによい場所ですね。
体調は良好です。
2月2日のブログをUPし忘れていました。スキーダム美術館についてです。