Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「映画と本の意外な関係!」

2017-06-30 15:49:18 | Book
町山智浩著「映画と本の意外な関係!」を読了。
映画を取り上げ、その中に出てくるセリフが、実はある本に基づいていて、その本はこういう本でというように、いろいろと事実がつながっていくさまが面白かったです。
全部で22章、つまり22本の映画がメインに取り上げられています。メジャーな映画もありますが、古い映画や少しマイナーなものもあり、私は実際に見たことがあるのは四分の一くらいでした。
映画を見たことなくても読んで問題ないですが、やはり見ていたほうが理解しやすいと思います。
私が見たことがあったのは、「インセプション」「トゥルー・グリッド」「ミッドナイト・イン・パリ」「恋人たちの予感」「007 スカイフォール」でした。
英文学の素養があると元ネタの作家のことがよくわかるので、もっと楽しめるでしょうね。
この本、新書です。簡単に読めちゃいます。

劇「Obsession」@王立カレー劇場(アムステルダム)

2017-06-18 10:30:46 | 演劇/ミュージカル
ジュード・ロウ主演、Ivo van Hove(イヴォ・ヴァン・ホーヴェ)監督なので、見たいと思い、ずいぶん前に予約した演劇作品「Obsession」を見に王立カレー劇場に行ってきました。
英語作品で、オランダの女優Halina Reijnが相手役をしています。他、Gijs Scholten van Aschat、Robert de Hoogもオランダで有名な俳優です。
すでにロンドンで上演されていて、かなり厳しい批評がでていました。
席は、正面のバルコニー席で、舞台が良く見えました。一応、オペラグラスを持参したので、細かい表情などはそれで見ました。
劇は、ビスコンティの映画「Obsession(郵便配達は二度ベルを鳴らす)」を題材にしています。私はこの映画を見ていません。
舞台の上のほうに、オランダ語の字幕が出ます。
ストーリーはよくある三角関係のような話で、出演俳優は合計6人です。舞台装置もシンプルでした。でもイヴォ・ヴァン・ホーヴェなので、彼独特の映像とのシンクロや、あっと驚く仕掛けがあって、楽しめる部分があります。
ジュード・ロウは、格好良くて、とても良かったです。役に最初から最後までなり切っている感じがありました。声量もあり、セリフもわかりやすかったです。反対にHalina Reijnは、セリフがときどきわかりにくかったです。彼女が出るお芝居は、過去に「The Fountainhead」を見ているのですが、このときも男を誘惑する役で、なんか同じだなあと思いました。
イヴォ・ヴァン・ホーヴェの作品を見るのはこれで三作目、以前の2作は、「The Fountainhead」「Kings of War」でした。
実は、この日すごく暑く(30度)、劇場まで歩いていくまでに汗だくになりました。劇場でアイスティーを飲んで少し落ち着き、劇を見ている最中、心地よい冷房と薄暗さで、眠気が襲ってきて、大変でした。眠りはしませんでしたが、劇のストーリーはだいたい知っていたこともあり、少し退屈がったことは否めません。
ジュード・ロウの舞台演技を見たいという目的がないならば、特に見に行くことはないかも。
1時間40分くらいの作品です。
ビスコンティの映画になじみがあれば、もっと深く楽しめたのかもしれません。
王立カレー劇場が19世紀末に作られた歴史のある劇場です。昔ながらの趣きを残しています。舞台は広く、すり鉢状になっていて、観客席はどこからでも舞台がよく見えるのではないかと思います。昔はサーカスとかやっていたそうです。この劇場に一度は行く価値はあります。


ディナー:Taj Mahal@ユトレヒト

2017-06-10 12:24:08 | Restaurant/Cafe
先日のことですが、本当は別のお店へ行く予定だったのだけど、そのお店がお休みだったので、インド料理「Taj Mahal」へ。ここにはもう何度も行ったことがあります。
ユトレヒトに古くからある老舗のインド料理店です。メニューはたくさんあり、インド各地の料理があります。人気があり、お店はいつも満席近いです。
映画館でポップコーンを食べていて、お腹があまりすいていなかったので、今日はメインだけにしました。
夫はチキンティッカマサラ(写真左)で、私はラム肉のバルチ(写真右)。
ティッカマサラは甘めのカレーで、バルチは鉄鍋に入ったスパイシーなカレー。このコンビネーション良かったです。
ナンとライスと小さなサラダがついてきます。
二人でちょうどよい量でした。美味しかったです。


ライブ:Descendents(ディセンデンツ)@Melkweg(アムステルダム)

2017-06-05 12:43:23 | Concert
Descendentsというパンクロックバンドのコンサートへ行ってきました。1980年頃から活動しているアメリカのバンドです。
ボーカリストのMilo(マイロ)が、生化学の研究に専念するため、ずいぶん長く休んでいて、その間、別のボーカリストで活動したりしていました。
ギターやベースのメンバーも色々と代わりましたが、リーダーのドラムのBill(ビル)が要としてずっとサウンドをまとめあげていました。
そのビルが突然やる気をなくしたように無気力になり、変だなあと思っていたら、突然倒れ、脳腫瘍が発覚。大きな腫瘍で、手術をしても元通りのビルになるかどうかわからない状態でしたが、摘出手術を受け、成功。ビルは再び意欲を取り戻し、音楽のセンスも戻ったそうです。
しかし、アメリカの医療費は高く、たくさんの借金ができてしまいました。その頃、マイロが「じゃあ、一緒にツアーしようか」ということで、マイロとビルという高校時代からの親友同士からなる「Descendents」の再活動が始まったそうです。
そう、今では、50代半ばのおじさんたちです。
私はまったく興味がないのですが、夫が昔からのファンなので、ライブについていきました。
会場は満員で、一曲目から盛り上がること、すごかったです。お客が勝手にステージに上がって、そこから客の中に飛び込み、泳ぐように進んでいくダイブや、ぶつかりあって動くモッシュも始終行われていました。私たちは、2階から、観客たちのその様子を見て、すごいなあと思っていました。
ドラムがすごく力強くて、ダイナミックでした。気持ちよく、ノレル感じです。
Miloは気のよさそうなおじさんで、「アメリカがひどい国になってるから、そこを離れてツアーできるのはほんとうれしいよ」などとMCを入れて、どんどん曲を歌ってくれました。
1時間半のライブでしたが、熱狂が落ち着くことなく、走りさった感じで、すごく楽しかったです。
実は1曲もまともに知らなかったのですが、それでもビートが体に気持ちよく、退屈する暇がなかったです。
こういう類のライブだと、最初に前座があります。今回も19:30会場で、20:15から前座バンドの演奏、20:45終了。21:30からDescendentsの本番開始という流れです。この合間の時間を待つのが、とても嫌です。うるさいので、おしゃべりはしにくいし、ずっと立ってなきゃいけないし。ある程度体力がないと、このタイプのコンサートへは行けません。

映画「エイリアン: コヴェナント」@Kinepolis(ユトレヒト)

2017-06-04 08:45:39 | Movie
映画「エイリアン: コヴェナント(Alien: Covenant)」を見てきました。
映画館はユトレヒトの駅そばに今年オープンしたシネコンKinepolisです。Kinepolisはベルギーで展開しているシネコンでアントワープにも大きなのがあって以前に行ったことがあります。
映画「エイリアン: コヴェナント」は、リドリー・スコット監督作品で、前作映画「プロメテウス」の続編です。この「プロメテウス」を見てはいるのですが5年前のことなので、ストーリーはまったく覚えていません。
大丈夫かなと思ったのですが、映画自体、ちゃんと楽しめました。でも見たあとで、やはり「プロメテウス」を見直してみたいなあと思ったので、「エイリアン: コヴェナント」を見る前に「プロメテウス」をDVDなどで見れるなら見ておいたほうがいいと思います。
大スクリーンで見て正解でした。とても美しい風景がいくつもあり、宇宙船のシーンなども壮大でした。
人間が作ったヒューマノイド(人型ロボット)とエイリアンと人間の三つ巴の話です。
エイリアンがかなりグロくて、見ていてわっと身を引いてしまうシーンが何度もありました。
二時間強の映画ですが、話がちゃんとしていて、じっくりと見れました。かなり緊張するシーンがあって、見ていて疲れましたが。
次作へのつながりが示されていたので、もう一作続くようです。