日曜日にロッテルダムへ出かけ、「Penance(贖罪)」を見てきました。
場所はCineramaで、大きなホールでした。人の入りは半分くらいでした。映画としましたが、実はこの作品、WOWOWで連続ドラマとして放映されたものです。今回、ロッテルダム映画祭では、全5話がまとめて上映されました。4時間半の長さです。第3話のあとで、休憩が15分ありました。
脚本・監督は、黒沢清。主演のこわーいお母さん役を小泉今日子がやっており、すごみがありました。私は、アイドル時代の小泉今日子の印象もあるので、あー年取ったわねという感じで見ていたのですが、そういうことを知らない夫は、能の面にある鬼女のような表情でとても怖い感じの女性だねと言っており、狂気の演技がとてもうまいんだなあと思いました。
人気のある若手女優や俳優さんも多くでており、話のテンポもよく、飽きずに最後まで見ました。よかったです。
原作は湊かなえの小説だそうで、小説を原作にした映画によくあるように、小説内では偶然のめぐり合わせや突然の出来事がスムーズにそういうものだと頭に入ってくるのですが、映画で見てしまうと、その偶然性や唐突性がなんかコミカルに感じてしまうことがあり、この映画でもそういうシーンがいろいろあり、ついつい苦笑してしまいました。
特に、石段から転げ落ちて死んでしまうシーンや、人に突き飛ばされて少しいろいろしゃべった後に突然こときれて死んでしまうシーンなどなど。
まあ突っ込みどころも多い映画だと思いますが、この映画を見て思ったことは、小学3、4年生頃って、すごく素直に大人の言うことを間に受ける年頃だよねということです。世間の道理のようなものも少しわかってきて、正義感や善悪のことがわかってきており、それゆえに、大人の言葉を敏感かつ素直に受け止めてしまう年頃だと思うんです。
だからその頃に、「あなたはこういう罪を犯したから、それを一生かけて償わなきゃいけない」なんて言われたら、そういうものだと頭に刷り込んでしまうのでしょう。まあ、みながみな、そうナイーブだとは思いませんけれど。
この頃は、「あなたは馬鹿でどうしようもない」とか、「親の私でもあなたのことが嫌いだから、よその他人があなたのことを好きになるはずがない」などという、否定的なことは言わないほうがいいと思います。子どもはそういうもんだと頭ごなしに信じてしまう可能性があります。
話はそれてしまいましたが、この映画に出てくるような、どろどろとした嫉妬や、悪意たっぷりの人たちがほんとうにこの世界には居て、過去にときどき目にしたことがあるのですけれど、今現在の生活があまり人にかかわらない性で、そういうどろどろから遠い平和な生活を送れていることにほっとした安心感を覚えました。
体調は良好です。まだ咳が残っています。
場所はCineramaで、大きなホールでした。人の入りは半分くらいでした。映画としましたが、実はこの作品、WOWOWで連続ドラマとして放映されたものです。今回、ロッテルダム映画祭では、全5話がまとめて上映されました。4時間半の長さです。第3話のあとで、休憩が15分ありました。
脚本・監督は、黒沢清。主演のこわーいお母さん役を小泉今日子がやっており、すごみがありました。私は、アイドル時代の小泉今日子の印象もあるので、あー年取ったわねという感じで見ていたのですが、そういうことを知らない夫は、能の面にある鬼女のような表情でとても怖い感じの女性だねと言っており、狂気の演技がとてもうまいんだなあと思いました。
人気のある若手女優や俳優さんも多くでており、話のテンポもよく、飽きずに最後まで見ました。よかったです。
原作は湊かなえの小説だそうで、小説を原作にした映画によくあるように、小説内では偶然のめぐり合わせや突然の出来事がスムーズにそういうものだと頭に入ってくるのですが、映画で見てしまうと、その偶然性や唐突性がなんかコミカルに感じてしまうことがあり、この映画でもそういうシーンがいろいろあり、ついつい苦笑してしまいました。
特に、石段から転げ落ちて死んでしまうシーンや、人に突き飛ばされて少しいろいろしゃべった後に突然こときれて死んでしまうシーンなどなど。
まあ突っ込みどころも多い映画だと思いますが、この映画を見て思ったことは、小学3、4年生頃って、すごく素直に大人の言うことを間に受ける年頃だよねということです。世間の道理のようなものも少しわかってきて、正義感や善悪のことがわかってきており、それゆえに、大人の言葉を敏感かつ素直に受け止めてしまう年頃だと思うんです。
だからその頃に、「あなたはこういう罪を犯したから、それを一生かけて償わなきゃいけない」なんて言われたら、そういうものだと頭に刷り込んでしまうのでしょう。まあ、みながみな、そうナイーブだとは思いませんけれど。
この頃は、「あなたは馬鹿でどうしようもない」とか、「親の私でもあなたのことが嫌いだから、よその他人があなたのことを好きになるはずがない」などという、否定的なことは言わないほうがいいと思います。子どもはそういうもんだと頭ごなしに信じてしまう可能性があります。
話はそれてしまいましたが、この映画に出てくるような、どろどろとした嫉妬や、悪意たっぷりの人たちがほんとうにこの世界には居て、過去にときどき目にしたことがあるのですけれど、今現在の生活があまり人にかかわらない性で、そういうどろどろから遠い平和な生活を送れていることにほっとした安心感を覚えました。
体調は良好です。まだ咳が残っています。