Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「聞く力 心をひらく35のヒント」

2014-08-31 12:09:28 | Book
阿川佐和子著「聞く力 心をひらく35のヒント」を読了。
文化放送のゴールデンラジオをポッドキャストでよく聞いているのですが、その月曜日担当アシスタントが阿川佐和子さんで、この文春新書の「聞く力」という本がベストセラーになっているという話をよく聞きました。
たまたまHontoのキャンペーンでこの電子書籍が実質上無料でダウンロードできたので、読んでみようと思いました。
253ページの本だそうですが、電子書籍として読んでいるとビューアーにページ表記がなかったので、すいすい読んでいるうちに終わりのページになってしまいました。3時間くらいで読めたように思います。
内容はインタビューの体験談がほとんどで、なかなか面白かったです。でも役に立つかと思うとそれほどでもないです。
ゴールデンラジオを聞いている人にはすでに知っているエピソードもたくさん入っています。
何百万部を売れたのは、読みやすいからかなあと思います。
わざわざ買ってまで読むような本でもないかなというのが本音です。
体調は良好です。


クラシックコンサート:カヴァコス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団@アムステルダム

2014-08-25 11:45:52 | Concert
どうしても行きたかったコンサート、何とか体調が戻ってよかったです。
レオニダス・カヴァコス(バイオリン)とロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の共演、指揮はマリス・ヤンソンス。素晴らしい組み合わせです。マリス・ヤンソンスは現在ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者ですが、今シーズンを最後に去ることになっています。それゆえ、ヤンソンスがこのオーケストラを指揮するのもあと何回かです。
プログラムは、
Brahms - Vioolconcert in D, op. 77
R. Strauss - Tod und Verklärung, op. 24
R. Strauss - Till Eulenspiegels lustige Streiche, op. 28
でした。
カヴァコスを見るのはこれで三回目。お気に入りのバイオリニストです。
今回のブラームス協奏曲、熱がこもっていました。技巧はもちろんのこと、情熱がほとばしるような演奏でした。すごくよかったです。感動しました。この曲は、バイオリニストの演奏が始まるまでが長いんですよね。オーケストラのビオラで始まって、どんどん暖めていって、かなりたってから、バイオリニストがバーンと入ってきます。長い第一楽章なんですが、ソリストの見せ所が十分あって、もう素晴らしいです。アンコールも弾いてくれました。ベートーベンのソナタだと思うんですが、音がとても美しかったです。使用楽器はストラディヴァリウスのAvergavennyだそうです。
休憩時には、カヴァコスのCDへのサインサービスも行われていました。ちらっとみたら、左手でサインしていました。左利きなんですね。
休憩後は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩『死と変容』と『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』でした。初めて聞くものでしたが、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とマリス・ヤンソンスの相性はばっちりで、音の世界に吸い込まれていくようでした。
とても素晴らしいコンサートで、終わったあとは高揚感を感じました。
見れてよかったを思えるコンサートでした。
体調は鼻水だけで良好です。




レナリドミド+デキサメタゾン 第58サイクル開始

2014-08-24 10:44:54 | 医療・病気
レナリドミド(レブラミド)10mg、デキサメタゾン0.5mgを週3回3週間服用、4週目はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの58回目が始まりました。
毎回サイクルの開始は金曜日だったのですが、先日の入院で抗生物質をたくさん体内に入れ、それが腎臓など身体に負担をかけるためもあり、レナリドミド開始を1回待って、日曜日からのスタートとなりました。
デキサメタゾンは金曜日も服用しました。
今回の入院生活では、緊急入院病棟に滞在しました。ここは3日間入院が可能なところで、それを超えると専門病棟へ移動する規則になっています。最近改装された病室で、4人部屋(男女混合)でした。病室ではWifiが自由に使え、便利でした。テレビもあり無料です。
食事は3回で、朝昼はパンで、パンの色、ハムやジャム、チーズなど好きなものが選べます。あとはヨーグルトなども選べ、昼にはスープがあります。夜はマークシート式で選んだ、暖かい食事です。日に3回くらい、ドリンクカーが病室にやってきて、ドリンクを注文できます。オレンジジュース、アップルジュース、牛乳、コーヒー、紅茶など基本的なものだけですが、好きなだけもらえます。
入院は慣れているとはいえ嫌なもので、できるだけ避けたいです。
体調はほぼ普通になりました。鼻水、くしゃみはまたあります。


発熱から入院へ

2014-08-23 15:07:17 | 医療・病気
月曜日にアムステルダムのコンサートに行った夜、ノドの痛みを感じました。鼻の奥からノドにかけての軽い痛みでした。
その夜、鼻水がでて、あまりよく眠れませんでした。
火曜日、やはり身体が重い感じがして、昼頃に体温を計ると、38.0度。すぐにパラセタモール(解熱鎮痛剤)を一錠服用しました。その後、熱は37.7度くらいで、身体的にもラクな感じになりました。
風邪だろうなと思い、このままひどくならないといいなと思っていましたが、夕方ころからまた上がりだし、38.6度になり、病院で診察を受けました。
悪寒もして、結局夜には39.6度くらいまで上がり、CRPはさほど高くなかったのですが、入院し、点滴で抗生物質を入れることになりました。この前の入院は、去年の春だったので久しぶりのことでした。
並行して何本も血液と採って、原因となるバクテリアやウイルスの特定を進めるとのことでした。
2種類の抗生剤を点滴で入れてもらいました。
翌日には、熱も微熱程度まで下がり、病室では雑誌を読んだりしていました。身体的につらい感じもなく、早く家に帰りたいなあと思っていました。
K医師が来て、問題なければ明日退院と言われました。が、その夜また38.6度の熱がでてしまいました。
その夜もまた抗生物質を点滴で入れて、3日目の朝を迎えました。
昨夜熱が出たので、退院はおあずけとなり、また新聞などを丹念に読んで、一日、過ごしました。
そして、この夜は熱は上がらず、それでも抗生物質の点滴はしました。
4日目金曜日に退院となり、お昼前には帰ってきました。まだ、咳と痰は残っていますが、徐々に少なくなってきています。
今日、土曜日に医師から電話があり、やっと原因バクテリアが見つかったとのこと。点滴で入れた抗生剤はそのまま血液の中に何日か残って効くので大丈夫だとは思うけれど、また熱が上がってきたら、すぐ連絡してください、とのことでした。
体調はどんどんよくなっている実感があるので、このまま大丈夫そうです。
でも油断大敵、気をつけて過ごそうと思います。

クラシックコンサート:ジェイムズ・エーネス&トロント交響楽団 @コンセルトヘバウ(Aamsterdam)

2014-08-18 11:05:33 | Concert
アムステルダムのコンセルトヘバウにクラッシクコンサートを聴きに行ってきました。
いつもの駐車場が混んでいて待たなくてはいけなかったので、間に合うか少しはらはらしたけれど、何とか大丈夫でした。
今日は、カナダのヴァイオリニストのジェームズ・エーネス(James Ehnes)とトロント交響楽団(Toronto Symphony Orchestra)の共演です。指揮はピーター・ウンジャン(Peter Oundjian)。皆が同郷(カナダ)で、すごく仲が良い感じで、暖かな雰囲気がありました。
プログラムは、
Vaughan Williams - Fantasia on a Theme by Thomas Tallis
Tsjaikovski - Vioolconcert in D, op. 35
Rachmaninoff - Symfonische dansen, op. 45
でした。
ヴォーン・ウィリアムズ(Vaughan Williams )は知らない作曲家でしたが、曲(トマス・タリスの主題による幻想曲)はとても美しく、タイトル通り幻想的でした。
そして、私のお目当てのチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。超有名な曲なので、頭の中で次の旋律が浮かび、それをなぞるように実際の音が響いてきます。なんというかそれがひじょうに気持ちよく、時の流れを忘れて、集中できました。
前のほうの席だったので、バイオリニストはよく見えましたが、オーケストラの音はあまりよくない場所でした。
でもとても楽しむことができました。
ときどき私には不快に響くことのある高音の音も、とてもきれいでした。
アンコールに答えて、バッハのソナタを弾いてくれました。これもよかったです。
休憩後、ラフマニノフ。
そしてまたアンコールにこたえて、指揮者が「なんてすてきなホールなんだ」と言ったあと、チャイコフスキーの「悲愴」の一楽章をやってくれました。
高揚感のある充実したコンサートでした。
写真は開演前の風景です。
体調は良好だと思っていましたが、少しノドの痛みを感じていました。そして、思わぬ展開に…。


De Odyssee@Westergasfabriek(アムステルダム)

2014-08-17 10:39:55 | 演劇/ミュージカル
音楽とダンスを合わせた劇「De Odyssee(オデュッセイア)」を見に行ってきました。アムステルダムでいつもこの時期に行われるGrachten Festivalの一環でした。
場所は、アムステルダムのWesterpark(西公園)にある旧ガス工場(写真)です。今は広いスペースを活用して、イベント会場やスタジオとして使用されています。公園なので、散歩もしたいなあと思っていたのですが、あいにくの雨でした。
デュッセウスの冒険譚をそれぞれモダンダンスで表現し、それに合わせた音楽が生で演奏されます。台詞は一切ありません。コーラスの人たちもいて、囁くような声で雰囲気を表現したりして、音楽においていろいろな工夫がされていました。
とても上品な舞踊劇で、ホメロスの「オデュッセイア」を読んで、物語をよく知っていればより楽しめるようですが、私はいくつかのエピソードを知っているだけでしたので、何を表現しているのかわからない部分も多かったです。
突然、上から何かが落ちてきたりというどっきりする仕掛けもありました。
私はこういう種類の芸術を見慣れてないので色んなダンスにもあまり感想がないのですが、観客受けはかなり良かった感じです。
全部で80分の長さでした。
場面がどんどん変わるので、退屈している暇はありませんでした。
たまにはいつもと違った芸術に触れるのもいいかなと思いました。
体調は良好です。ずいぶんと気温が低くなったので風邪をひかないように気をつけないと…。




本「Een Mooie Jonge Vrouw」

2014-08-15 09:33:58 | Book
Tommy Wieringa(トミー・ヴィーリンガ)著「Een Mooie Jonge Vrouw(ある美しい若い女性)」を読了。
オランダの今年のBooks Week(読書週間)のプレゼントです。毎年、指名された著者がこのプレゼント用に中編を書下ろします。読書週間中にオランダ語の本を買うとこのプレゼントがもれなくもらえるのです。
題名と著者の洒落た外見にあまり食指が動かず、ずっと読まずにいたのですが、つい思いついて手に取りました。
100ページ弱の中編なので、読みやすいです。
話は、仕事に打ち込み業績を上げつつある微生物学研究者のEdwardが中年になりかけたころに、若い美しい女性と恋に落ち、結婚します。
20歳もの歳の差がありましたが、幸せでした。やりがいのある仕事、美しい妻をもち、幸せな人生のようでした。
その妻はベジタリアンで、小動物だって痛みを感じるのだから人間の都合で殺すのは酷いという気持ちを持っていました。
また妻の兄は、アル中で無職で妻には逃げられ、小さな息子と貧しい生活をしています。
Edwardは心の中でその兄のことを蔑み、また自分が仕事で使用する小動物には無感情です。
そして、二人の間に子どもができたことから、少しずつ歯車が別方向へ回っていきます。
途中読み飛ばしたところもあったのですが、全部読むと、弱者のことは自分が弱者になるまでわからない、弱者に対する想像力が欠如している、また人生は自分の力の及ばないところで突然弱者へと転落することがある、などというメッセージを読み取ることがありました。
タイトルが、美しい若い女性なので、恋愛小説かと思いますが、実際は中年男性の苦悩を描いたものでした。
最後のほうはどんどん読めて、よかったです。
この著者トミー・ヴィーリンガが現在47歳。オランダの文学賞をいくつも受賞している作家です。
さて、オランダは朝晩はかなり涼しくなり、日中も外が散歩に気持ちよいくらいになり、秋の気配を感じています。
体調は良好です。


歯科衛生士定期受診2014年3回目

2014-08-13 10:38:25 | 医療・病気
いつもの歯石除去のために歯科医院に行ってきました。
まず最初に歯科衛生士さんから「歯科検診を去年の夏以来やっていませんね。やりますか?」と聞かれました。
歯科医ではなく歯科衛生士さんでも虫歯などの検診ができるということなので、やってもらうことにしました。
虫歯はないけれど、詰め物の腐食が少しずつ進んでいるそうで、すぐには必要ないけれど、次回半年後の歯科医による検診の際にはよく見てもらって相談するようにとのことでした。
その後、歯石を取ってもらいました。
これまでは、3か月ごとの歯石除去でしたが、次回は4か月後でよいとのこと。
病気が重いときは歯を磨くのも億劫な時期があったので、歯茎の状態なども悪くなり、歯石も多かったのですが、最近はしっかりと丁寧に磨くことができるようになり、自分でも歯石が少なくなったと思っていました。
全部で、20分強くらいで終了。
旅行用の小さな歯磨き粉を2つもらって、次の予約をとって、家へ帰りました。
体調は良好です。
今日、オランダのフランス・ブリュッヘン(Frans Brüggen)氏がお亡くなりになりました。若い頃はリコーダー奏者として名声を得、その後は指揮者として活躍しました。アムステルダムに当時の古楽器で演奏するオーケストラ、Orchestra of the Eighteenth Century(18世紀オーケストラ)を設立し、その指揮者をしていました。私は、Orchestra of the Eighteenth Centuryを聞きに行ったことがあり、そのお姿を拝見したことがあります。享年79歳とのこと、もっと高年齢の印象があったのですが、ご病気のせいだったのかもしれません。最後まで、音楽に情熱を傾けられていました。ご冥福をお祈りいたします。

Kasteel Sypesteyn@Loosdrecht(オランダ)

2014-08-10 12:16:14 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日にKasteel Sypesteyn(Sypesteyn城)に行ってきました。
近場で車でさっと行けるところという観点で選びました。
ちょうど12時半頃に到着し、12時半からの見学ツアーに参加しました。
古い城かと思いきや、15世紀の教会の基礎に1902年に建築が始められた城でした。ドアや調度品などは古いものが使われています。
この土地を買って、城を計画したのが貴族のVan Sypesteyn氏で、その名が城の名前になっています。
いくつか大きな家具やドアなど良いものがありました。陶磁器のコレクションも多かったです。
しかし、大きな美術館に比べれば、やはり貧弱な感じがしました。
見学ツアーは1時間くらいで、オランダ語でした。
実はここは大きな庭園があり、そこの散策を楽しみに来る人が多いようです。
私たちも散策するつもりでしたが、見学を終えて外に出てくると雨が降り出していました。かなり強い雨足で、とりあえずカフェで雨宿りをしながら、紅茶とケーキをいただきました。
雨は降りやみそうもなく、庭園散策は諦めて、家に帰ることにしました。
機会があれは庭園だけのためにここに来るつもりです。
体調は良好です。

Restaurant:D'amici@Vleuten(オランダ)

2014-08-08 09:31:02 | Restaurant/Cafe
オランダのユトレヒト近郊の町に行く用事があって、夕食を町のイタリアンレストラン「D'Amici」で食べました。
レストランといってもとてもカジュアルで、持ち帰りのピザもやっているお店です。
金曜日だったので、7時頃にはかなり満席になっていました。ピザ窯があって、ピザが美味しそうでした。
でも、私たちはふつうに前菜、パスタ、デザートにしました。
前菜は、トマトとモッツァレラチーズ(写真)で、モッツァレラがとても美味しかったです。最初は量が多いかなと思ったのですが、ぱくぱくと食べてしまいました。
パスタはポモドーロにしました。スパゲッティのトマトソースです。濃厚なトマトの味で良かったです。
夫はカルボナーラにしたのですが、こちらはあっさり目のお味だったそうで、濃厚なのが好きな夫としてはいまひとつでした。
デザートは、暖かいチョコレートケーキ。オーブンで焼くので10分強時間がかかりますと言われました。出てきたのは、いわゆるフォンダント・ショコラ。ナイフを入れると中からトロリと溶けたチョコレートが流れ出てきます。ギュッと詰まった甘さで、コーヒーが欲しくなりました。
なかなかどれも私としてはおいしかったです。
もし次回来る機会があれば、ピザを食べてみたいです。
体調は良好です。