Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

アウステルリッツ散策ルートNoordhout@ユトレヒト

2014-03-30 10:12:04 | Weblog:散策
日曜日、晴天で気温は20度まで上がるという予報。久しぶりにウォーキングに出かけました。
以前にアウステルリッツのピラミッドに行ったことがあり、そこにいくつかウォーキングルートがあったので、今回はその一つを歩いてみようということになりました。
場所はユトレヒト州ですが、東よりのWoudenbergというところにあります。
ウォーキングルートは5つあり、Noordhoutという2時間のコースを選びました。平坦な道なので歩きやすいです。林を抜けて、落ち葉がたくさんの小道をどんどんと歩きます。タンポポ以外の花がなかったのが残念でしたが、鳥の声が聞こえ、モンシロチョウが舞い、良い雰囲気でした。
ただ、車道の近くの林でもあるので、時折車の音も聞こえました。
天気が良かったので、他のウォーカーやサイクリングの人たちにたくさん会いました。でも混んでいるというほどではありません。
1時間くらい歩くと、かなり疲れてきて、ちょっと長すぎるルートを選んだかなと思いました。
やっと終了して、駐車場の近くのカフェでアイスティーを飲んで一休みしてから、帰りました。カフェはほぼ満員状態で、そばに無料の遊戯具を備えた公園があるので、子ども連れの家族が多かったです。
午後に行ったので、駐車場もかなりいっぱいでした。
病気になる前にはウォーキングルートの散策をかなり頻繁にしていたのですが、最近はまったくしていませんでした。今後、体力作りに少しずつ増やしていきたいなと思っています。
このアウステルリッツ(Austerlitz)の(ウェブサイト(オランダ語)はこちらです。
体調は良好です。

Restaurant:De Lange Muur(長城酒家)@ロッテルダム

2014-03-28 08:42:33 | Restaurant/Cafe
ランチに行くつもりだったレストランが閉まっていて、歩いている流れでこの「De Lange Muur(長城酒家)」へ入りました。見たところ賑わっていたし、点心という看板が見えたので、飲茶できるかなと思いました。
メニューは写真付きで、シートに印を記入して注文する方式でした。これって便利ですよね。
いろいろな飲茶メニューがあり、チャーシューまん、エビ揚げ餃子、海鮮餃子、肉餃子、小籠包、肉やきそばなどを注文。絶品の味というわけではないですが、それなりに美味しくいただけました。
ちょっと注文しすぎて、満腹になりすぎました。
店内はどんどん混雑していき、入店待ちの列ができていました。お客は、中国人と思われる人々が多かったです。これって、大事なプラスポイントですよね。
店内はうるさくて、もっと静かなほうがいいですが、まあわいわいがやがやとしている中で食べる感じも中華って雰囲気かもしれません。
混んでいたからか、料理がでてくるまでがちょっと長く感じました。
ロッテルダムで中華をもりもり食べたいときはまた行くかもしれません。
体調は良好です。

本「サキ短編集」

2014-03-26 08:30:11 | Book
「サキ短編集」(新潮文庫)を読了。
短編はあまり読まないのですが、ときどき以前に読んだシュニッツラーの短編集「花・死人に口なし」の中の場面を思い出したりするので、いわゆる名作といわれる短編を読むのも以外に良いかもしれないと思い、買いました。
しかし、あまり楽しめませんでした。短編なので、毎回、書かれている世界に入っていくまでに集中して丹念に読まなくてはならず、少し騒がしいところで読んでいたからか、なんかまどろっこしく感じました。
1958年が初版の翻訳で、翻訳自体もふつうには使わない言葉がところどころでてきて、読みにくかったです。
あとがきを読んで、サキという著者には少し興味が沸きました。ミャンマー生まれで、幼いときに母親を亡くし、祖父母に育てられ、その後父親とヨーロッパを放浪、ミャンマーで職につくが、1年ほどで退職し、その後ジャーナリストになります。かなり波乱万丈な人生を初期に送っており、この経験が彼の独特な感性に影響を与えているのだと思います。
それぞれの短編は、最後にオチのようなものがあり、巧みです。
あまり楽しくは読めませんでしたが、もしかしたら、後でふいにこの短編集の一部を思い出したりするかもしれません。
体調は良好です。

ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館@ロッテルダム

2014-03-23 09:27:56 | Wblog:お出かけMuseum
ロッテルダムにあるボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)に行ってきました。
ここで「Brancusi, Rosso, Man Ray - Framing Sculpture(ブランクーシ、ロッソ、マン・レイ 彫刻のフレーミング)」展を開催していて、興味があったのです。特にブランクーシを、ビルバオのグッゲンハイム美術館に行ったときに見て印象に残っており、また見てみたいと思ったのです。
この展覧会は、3人の彫刻家が、自分の作品を自ら写真にも撮っており、その手法や効果などに着眼したものでした。彫刻作品の展示ももちろんあり、ブランクーシの「眠れるミューズ」や「空間の鳥」などがありました。私は、「空間の鳥」の天へそびえる姿と下のほうのくびれのフォルムの美しさをじっくりと鑑賞しました。ロッソでは、彫刻自体と写真の見え方の違いに印象を受けました。また、マン・レイでは、目がついたメトロノームや、ハンガーでできたモビール、ミシンを毛布でくるんでパッケージ化したエニグマなど代表的作品が展示されていました。それぞれの写真手法に焦点を当てたワークショップのようなコーナーもありました。
日曜だったので、かなり人が多かったです。この展覧会は、2014年5月11日までです。
その後、少し時間があったので、18世紀から1945年までの展示コーナーを見ました。ゴッホ、ダリ、モネ、セザンヌ、ピカソなど有名どころの絵がたくさんありましたが、特にダリが多かったです。
この美術館はとても大きく、他にもまだまだ見るところがあります。実際に全部見るなら、丸半日はかかるでしょう。
体調は良好です。

Restaurant:Ron Gastrobar@アムステルダム

2014-03-21 09:48:40 | Restaurant/Cafe
「Ron Gastrobar」は、Ron Blaauw(ロン・ブラーウ)というオランダではテレビなどにも出てかなり有名なシェフのお店です。以前は、「Ron Blaauw」というレストランをやっていて、ミシュラン星二つを持っていました。2年ほど前でしょうか、ミシュランの星を維持するための細かい労力や高いメニューに異議を唱え、「Ron Blaauw」を閉店し、「Ron Gastrobar」を開店しました。「Ron Gastrobar」は、一品が15ユーロで、好きな数だけ注文できるビストロ風のお店です。ミシュランのことなど気にしていなかったのに、開店した年にミシュラン一つ星をもらい、新聞に載りました。
レストランはカジュアルな雰囲気です。テーブルは狭くてテーブルクロスはなく、パンは紙袋に入って出てきます。
メニューには1品15ユーロのものが約20品並んでおり、最初のほうが軽めの前菜系で、終わりのほうが重いメイン系になっています。
私は3品を注文しました。まずは、生カキ。3個で、1個5ユーロと考えると良いお値段ですが、美味しかったです。
次は、鯖の刺身withゴマ、生姜、ゆず(写真)。イクラや醤油漬けの小さな魚の卵もついており、わさびマヨネーズの味もして、またゆずの香りもあり、コンビネーションの味はとても良かったです。量もかなりあり、堪能しました。
3品目は、和牛バーガー。これはミニサイズでした。美味しかったですが、まあそこそこという感じ。
このあと、紅茶をいただきました。
3品でちょうど私のお腹はいっぱいくらいでした。夫も別の3品でしたが、ほどよく満腹という感じでした。
紅茶は2.75ユーロ、ワインなども5~7ユーロで良心的です。
コンセルトヘバウへ行く前に2時間くらいで夕食のために行ったのですが、よい感じで気に入りました。
また行くつもりです。
体調は良好です。


血液内科電話診察

2014-03-18 08:15:18 | 医療・病気
先日の診察時に血液検査を忘れていたので、今回血液検査結果のために電話診察を受けました。
簡単に言えば、電話で医師が結果を教えてくれるのです。
日にちと午前、午後のようなざっくりとした予約をします。
さて、結果ですが、免疫力などの値が概ね良好で、問題ないだろうとのことでした。ただ肝心なフリーライトの結果が出ておらず、まだ時間がかかるのかなあ、ラボに確かめてみなくちゃ、みたいな感じでした。
そういえば、今回採血の際に、いつもは4本分血液をとるのですが、3本だった気がするのです。そのためにフリーライトの検査が行われなかったのかも。ずいぶん以前にもこういうことが一度ありました。
なんかちょっと損した気分ですが、まあ悪い知らせよりは良いので、あまり気にしないことにします。
毎回の定期診察も、実際には血液検査の結果を聞きに行っているようなもので、電話診察で十分なように思います。でも、まあ3か月に一度くらい主治医の顔を見て話すのは嫌じゃないので、このままの受診でいいですね。
免疫グロブリンは変わりなく月1回やっています。
体調は良好です。
追記:その後、フリーライト用の採血を新たに行うことになりました。このまま次の定期受診まで待つのかなと思ったのですが、やはり検査はきちんとしなくちゃということなんでしょうね。

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)

2014-03-17 10:41:32 | Wblog:お出かけMuseum
先週の金曜日にアムステルダム国立美術館に行きました。約10年も閉鎖して改修工事をしていたため、全館オープンのアムステルダム国立美術館を今まで一度も訪れたことがありませんでした。
オランダではライクスミュージアム(Rijksmuseum)って呼びます。ライク(Rijk)は王国という意味です。
この美術館の目玉は、レンブラントの「夜警」。オランダ語では、De Nachtwacht(=Night watch)です。以前に部分オープンしていたときに「夜警」は見たことがあるのですが、美しく装飾されたコリドーから正面に「夜警」が見えるパースペクティブは素敵です。以前はあまり訪問者がいなくて、自分ひとりで「夜警」を見る機会があったのですが、新装オープンしてからは観光客が多く、有名な絵画の前は人だかりです。
ゴッホの自画像もありました。
時間もあまりなかったので、ほとんどは素通りして、人が少なそうな20世紀のコーナーと、アジアのコーナーをじっくり鑑賞しました。20世紀には、最近お気に入りのSchoonhovenが2作あり、またアジアのコーナーには、3メートルくらいある大きな木彫りの仁王像が素晴らしかったです。14世紀のもので、門の両脇に立つように2体あります。力強い筋肉がデフォルメ寸前のリアルさで表現されており、じっくりと鑑賞しました。
古い美術館を改修したので、現代的な美術館にあるような広い空間でゆとりをもった展示はありませんが、第一級の作品がたくさん所蔵されているので、見る目のある人にはたまらない美術館のようです。
スーベニアショップには、カードが充実しており、テーマにそって選ばれた所蔵作品のカードセットが何種類もありました。Jan Tooropの作品が印象に残ったので、私は印象派のカードセットを買いました。
写真は、空間の豊かさを感じさせるエントランスホールです。
オーディオガイドは今回は借りませんでしたが、これを借りて、じっくり見て回ると半日は余裕でかかるのではないかなと思いました。
体調は良好です。暖房をまったくつけなくなりました。


クラシックコンサート:Lang Lang with RCO@コンセルトヘバウ(アムステルダム)

2014-03-14 14:13:22 | Concert
Lang Lang(ラン・ラン)のピアノが聞きたくて、このチケットを買いました。
ロイヤル・コンセルトヘバウ・オーケストラ(RCO)との共演です。
プログラムは、
J. Adams - The Chairman Dances
Sjostakovitsj - Kammersinfonie, op. 73a
Defoort - nieuw werk (wereldpremière) (In opdracht van deBuren)
Ravel - Pianoconcert in G
でした。
指揮者はデイヴィッド・ロバートソン(David Robertson)で、ショスタコーヴィチでは指揮台の上で飛び跳ねるような身体を明確に使ったエネルギッシュな指揮は、見ていて楽しかったです。
ラン・ランは、このコンサートの何日か前にオランダのテレビの人気番組に出ていて、冗談を連発してオープンで快活な人柄を感じました。
Defoort(デフォート)は、ベルギー人の作曲家で、この日が新作の世界初公開でした。複雑な少しカオス的な曲で、終わりにはデフォート自身も舞台から挨拶していました。
ラン・ランのラベルのピアノコンチェルトは、指の動きがよく見える席で見ることができました。彼はショーマンの要素もあり、身体や表情の動きで、彼が音楽の世界に浸っている様子を十二分に表現します。
私は、クラシック通でもなく、ラベルのこの曲もよく知らないので、ラン・ランの演奏を堪能しました。音のきらびやかさに脳内をゆだね、素敵な世界に連れて行ってくれるようでした。単純にすごいなあと思いました。
後で、いくつか他の人のツイートなどを読んだのですが、こんなにゆっくりとしたラベルのピアノコンチェルトを聞いたことがないとか、まるでディズニーワールドに連れていかれたようだとかのコメントがありました。
ラン・ランの効果か、いつもより年齢層が低い客が多かったです。
アンコールの演奏はありませんでした。
ラン・ランはパフォーマンスがいいので、近くで見るのがいいかもしれません。そういう点ではテレビ向きなのかも。
でもオーケストラを聞くなら、後ろのほうがいい音です。
体調は良好です。陽ざしが暖かくて、春を感じます。


本「永遠の0」

2014-03-13 10:51:12 | Book
百田直樹著「永遠の0」を読了。
最近映画にもなって話題になっていたので、手に取りました。
零戦についてと、特攻についてという簡単な知識だけで、その他の情報はシャットダウンして読み始めました。
感動する、涙があふれるといった謳い文句が目につきましたが、最近私自身がドライなのか、涙はこぼれませんでした。主人公の話は架空の話だと知っていたからかもしれません。
感想としては、やはり戦争は悲惨だなあ、当時の人々は本当にたいへんな時代を生きていたのだなあということです。
読んで良かったなと思うことは、太平洋戦争についての知識が得られたことです。ミッドウェー海戦、ガダルカナル島の戦いなど、名前は聞いたことがありましたが、どんなことだったのか知りませんでした。
また、子どものときに「大和」や「翔鶴」をプラモデルで作るのを手伝った記憶があるのですが、この本に登場していて、海に沈んでいく様子を知り、ああと思いました。
この本から強く感じたことは、いかに当時の海軍が階級主義的で、官僚的エリートが多く、兵士たちを使い捨てにしていたかということです。作戦も無謀なものや行き当たりばったりなものもあり、たくさんの兵士が悲惨な状況に追い込まれ、死んでいったことです。
私の祖父は、南洋で戦ったことがあると聞きました。かなり悲惨な経験をしたそうですが、細かいことはまったく知りません。もう他界しているので、いまから知ることはもうできません。
戦争のことを扱った物語は、読むのに気が重いものです。やはり暗くてつらい事実を目の当たりにするからでしょう。戦後の話ですが、「収容所からきた遺書」もそうでした。
しかし、やはり歴史を知ることは大切だと思います。悲惨な歴史を繰り返さないために、必要なことだと思いました。
体調は良好です。




本「モルフェウスの領域」

2014-03-12 10:19:58 | Book
海堂尊著「モルフェウスの領域」を読了。
今回は、いつもの海堂作品よりはちょっと読みにくく感じました。
内容は、治療薬を待つために患者をコールドスリープ(冷凍睡眠状態)にするというSF的要素のあるお話です。時限立法の「人体特殊凍眠法」の解釈についてなど、法的な話が絡んでいて、そこが難しく感じ、読みづらかったのかも知れません。
この本の中では、米国やヨーロッパで使っている薬が厚生労働省の認可が遅くて使えないというドラッグラグの問題の指摘もあり、また国や政府がいかに患者という個人をないがしろにしているかということについての指摘も読み取れます。
海堂作品に常連の登場人物、高階院長や田口医師なども脇に登場し、また「ナイチンゲールの沈黙」に登場した子どもの患者佐々木アツシがコールドスリープします。ずっと海堂作品を読み続けている人には、あちらこちらに他の作品とのリンクを感じさせる部分があり、それを楽しむことができます。
ときどき読んでいて意味がわからない言葉に出くわすことがあるのですが、今回は「アタラクシア」でした。早速調べてみたら、心の平静不動なる状態のことだそうです。
体調は良好です。