Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Harriet Krijgh (チェロ)+Noord Nederlands Orkest@Vredenburg(ユトレヒト)

2016-10-30 09:14:49 | Concert
日曜日午後のコンサートへ行ってきました。場所はユトレヒトのVredenburg大ホール。
14:15から30分ほど今日のプログラムについての解説があります。オランダ語なので、ぼーっとしているとほとんど何の話だったか聞き逃してしまいます。
コンサート自体は15時からです。
Mendelssohn Ouverture Die Schöne Melusine
Saint-Saëns Celloconcert nr. 1
Tsjaikovski Symfonie nr. 5
が今日の演奏曲でした。お目当てはやはりサンサーンスのチェロ協奏曲。チェリストは注目の有望株Harriet Krijgh(ハリエット・クライフ)です。25歳くらいのオランダ人女性で、以前に一度演奏を聞いたことがあります。どんどん成長していて、ユトレヒトで毎年行われる室内楽音楽祭のリーダーを来年からJanine Jansenにかわって務めるそうです。演奏はとても集中力があって、素敵でした。
でも今回、私がいちばん楽しんだのはチャイコフスキーの交響曲第五番。第二楽章や第四楽章のボリュームのある色彩豊かな音の波に、脳が清浄されていくような気持ち良さがありました。
オーケストラはNoord Nederlands Orkestで、指揮者はMichal Nesterowiczでした。


アリサ・ワイラースタイン@Cello Biennale Amsterdam

2016-10-27 14:57:22 | Concert
Cello Biennaleはアムステルダムで二年に一度開かれるチェロに特化したフェスティバルです。
今回は、Bach&Breakfastというイベントがあって、毎日違ったチェリストが、バッハの無伴奏チェロ組曲を1曲弾きます。コンサートは朝9時半からで、その前にクロワッサン、コーヒー、オレンジジュースの朝食がホワイエでいただけます。
今日は、Alisa Weilerstein(アリサ・ワイラースタイン)が無伴奏チェロ組曲第二番を弾くので、聞きに行ってきました。
場所はアムステルダム中央駅から徒歩15分のところにある、Muziekgebouw aan't IJの大ホールでした。
アリサ・ワイラースタインの演奏は堂々としていながらも、爽やかさがありました。好きなチェリストです。前のほうの正面の席でじっくりと楽しめました。
一列前に座っている初老の男性は楽譜を持参していて、それを見ながら聞いていました。
一週間くらい様々なチェロのイベントがあるので、プログラムを買って、複数のイベントに参加して楽しんでいる人もたくさんいるようでした。
このBach&Breakfastというイベントは、朝食つきで15ユーロでした(シルバー割引などの割引を使うと10ユーロくらいのようです)。クロワッサンは焼きたてで美味しく、オレンジジュースは搾りたてでした。朝から素敵な音楽を聞くと、一日良い気分でした。



映画「Inferno」@Cinemac

2016-10-25 13:10:18 | Movie
映画「Inferno」を見に行ってきました。
ダン・ブラウンの本の映画化です。去年には撮影が終わっていたはずなのになかなか公開になりませんでしたが、噂によると「スターウォーズ」の映画とバッティングして、一年先に延ばされたとか。
監督はロン・ハワード。そして主役の教授役はトム・ハンクス。「天使と悪魔」「ダヴィンチコード」とどちらも本も読み、映画も見ました。トム・ハンクスがちょっと年老いた感じが印象に残りました。
「Inferno」ですが、本とはいろいろとちがっている部分がありました。でも、舞台になるフィレンツェ、ベニス、イスタンブールは変わりなし。旅行で行ったフィレンツェ、ベニスの風景が懐かしかったです。
一冊の本、それも複雑な内容で二転三転する内容を、二時間の映画にまとめているので、かなり目まぐるしい展開です。本を読んでいない人が、映画だけできちんとストーリーを理解できるのかちょっと疑問です。
アカデミー賞などからは程遠い作品ですが、2時間、飽きずに楽しめました。それなりに良かったです。
The Provost役のイルファーン・カーン(Irrfan Khan)が存在感があって、印象に残りました。

ランチ:Ikea Restaurant@ユトレヒト

2016-10-23 18:28:49 | Restaurant/Cafe
すごく久しぶりにIKEAへ。
ソファを買い替えたくて行ったのだけれども、これはというソファは見つかりませんでした。
お昼はIkeaのRestaurantへ。人がいっぱいだったけれど、それにもます広さで、ゆっくりとできます。
定番の「スウェーデンのミートボール」にしました。簡単に注文できると思ったのですが、まず「ノーマルサイズか、大か」を聞かれます。ノーマルはミートボールが12個、十分な量です。大だと、16個だったかな。次に、「クリームソースか、クランベリーソースか」を聞かれます。クリームソースにしました。最後に、「マッシュポテトか、フレンチフライか」。フレンチフライにしました。
お味は、ミートボールは塩分が強すぎに感じました。付け合わせのインゲンが甘みがあって美味しかったです。
たまにはこういう料理も悪くないです。
夫は、タラのフライにしました。少し味見しましたが、美味しかったです。

本「パリの日本人」

2016-10-14 11:50:20 | Book
鹿島茂著「パリの日本人」を読了。
開国期、明治と、海外に日本人がほとんどいない頃に、パリに行き住んだ人の記録。自費で行った人もいれば、国費留学で行った人もいます。それぞれが、日本とパリの差を目の当たりにし、その中でパリが大嫌いになった人もいれば、パリを思いきり楽しんだ人も。
西園寺公望、原敬、東久迩宮稔彦、獅子文六などなど、あの人もパリ帰りなんだと、新しい発見がありました。
知らなかった人でいちばん興味深く読んだのが、林忠正。美術商で、パリでの日本ブームに貢献した人物。印象派の画家などパリの芸術家との交流も深く、日本人芸術家と彼らの橋渡しをしたそうです。浮世絵など日本美術の良さを流暢なフランス語で解説でき、フランス人の評論家や作家とも絆をきずきました。
文庫版だと最後に「パリの昭和天皇」の項があり、これも興味深かったです。
なかにはくだらないなーと思った項もありました。


Birdy@ユトレヒト

2016-10-07 10:29:55 | Concert
歌姫Birdyのライブコンサートへ行ってきました。場所はユトレヒトのVredenburg内のRondaというホール。
19時45分から前座のライブがあって、Birdyの登場は20時45分ごろでした。
Birdyはイギリスのシンガーソングライターで、14歳のときに「Skinny Love」が大ヒット。こちらオランダでも大ヒットで、そのとき私もはじめて耳にしました。とても素晴らしい歌唱力で、しかもすごく若いということでびっくりしました。
その後、「People Help The People」の大ヒット。現在は3番目のアルバムを発表していて、20歳です。
でも今回Wikiとか調べてわかったんですけど、この大ヒット曲は彼女自身の曲ではなくて、カバーなんですね。
さて、20歳と若いですけれど、ライブはバンドを率いて貫禄いっぱいです。ほとんどピアノを弾きながらの歌ですが、2、3曲はギターを持ってスタンドマイクでも歌います。
衣装はスケスケであまり私の彼女のイメージとは合った感じではなかったです。
お気に入りの曲はすべてやってくれて、とても素敵でした。
終わったのは10時15分頃でした。

本「キアズマ」

2016-10-05 13:47:42 | Book
近藤史恵著「キアズマ」を読了。
この著者はいろんな本を書いていますが、私は自転車ロードレースをテーマにした作品だけをずっと読んでいます。今回は大学の自転車部が舞台です。
とても読みやすい青春小説ですが、恋愛はかけらもでてきません。自転車にかける男の子たちの話です。
自転車ロードレースにあまり興味がなければ、それほど面白くない、よくあるタイプのお話かもしれませんが、私はこのシリーズをずっと読んでいるのでそれなりに面白かったです。ただ、「サクリファイス」「エデン」「サヴァイヴ」などに出てくる登場人物はまったく出てこず、プロのチーム名に聞いた名前が出てくるくらいです。
この本の中でのもう一つのテーマは、子どものころに身近な人が死んだり、障害が残るような大けがをしたとき、それをどうとらえ乗り越えていくかということです。まあ子どもだけではなく、大人になってもこういう事態に遭遇した時、どう心の中で処理をして前に進んでいくのかといのは大きな問題だと思います。
「キアズマ」という単語は初めて知りました。生物学用語です。
今年の自転車ロードレースの季節はほぼ終わりました。私はツールドフランスくらいしかきちんと見ませんし、自分自身、自転車にそもそも日常でさえ乗りませんが、子どもの頃はよく乗っていたので、自転車は好きなんです。


Enecoオープンデー@ユトレヒト

2016-10-02 12:19:44 | Wblog:お出かけ
ユトレヒトにEnecoという電力会社の発電所があります。運河をはさんで両側に大きな煙突のついた建物があります。
今週末はそこのオープンデーだったので行ってきました。
時間指定でわたしたちは朝10時からのグループでした。少し早めについて、待合場所でコーヒーなどのサービスがあったので、カフェオーレを飲んで町ました。
Enecoの人がガイドツアーをしてくれます。私たちのグループのガイドは41年ここに勤めている男性で、いろいろと説明してくれました。
すごく広いレンガ作りの建物の中にはパイプでつながれた大きなボイラーがあります。発電所と書きましたが、ここではStadsverwarming(市街暖房)をやっています。発電で発生した熱を使って水を温め、町じゅうにパイプを通して熱湯を送ります。家にボイラーを置く必要がなく、家の蛇口をひねれば熱湯が出てくる仕組みです。
発電の熱だけでは十分ではないので、天然ガスを使って温めてもいるそうです。すべてのパイプの中には水漏れがあったときにそれを知らせる銅線が埋め込まれています。水漏れが検知されると、その区間の水圧を減少させて、温度も下げて、パイプに穴をあけて小さな機械をいれて、水漏れ場所を確定して、修理をするのですが、たいへんお金がかかるそうです。
全体で45分くらいのガイドツアーでした。
普段は見れない場所が見れてよかったです。写真は誰も撮っていなかったので撮りませんでした。
昨日の土曜日は約200名の見学者がいたそうで、今日はもっと多いそうです。